デイサービス(通所介護)は元気な人でも行けるのでしょうか?デイサービスには介護認定が必要です。条件となる介護度や、デイサービスに通うことで元気になる理由、提供される様々なサービスについて解説します。
デイサービス(通所介護)の利用条件とは?
「1日家に引きこもりがちで元気がなくなってきた。」あるいは「元気だからこそ他の人と交流したい!」
等といった理由から、心配した家族や、自分からデイサービスに興味を持つ高齢者の方も少なくありません。
しかし、デイサービスは福祉センターや老人会等とは異なり”介護保険サービス”の施設であるため、誰でも自由に利用できる施設ではありません。
利用するには”利用条件”が設けられています。
基本的には要支援1~要介護5までの認定が必要で、その後、担当するケアマネジャー(介護支援専門員)からケアプランと呼ばれる計画を作成してもらい、ケアマネジャーからデイサービスの事業所に申し込みを行って、最終的に契約が完了するとようやく利用を開始できることになります。
要支援、要介護認定を受けるには、お住まいの地域にある介護保険課に申請をしましょう。
食事や入浴など、日常的な生活での介助が必要のないもっとも軽度な要支援1の方でも、生活機能の維持や向上を目的としてデイサービスに通所することは可能ですので、自分の現在の状態を知るためにも認定を受けることはおすすめです。
デイサービスへの抵抗感
「元気だけれどデイサービスに行きたい」という方とは逆に、「デイサービスに行きたくない」という人もいらっしゃいます。
例えば認知症の方ですと、大人数が集まる場所に行ったり、人と接することを拒む場合が多い傾向にあります。
また、介護や介助、支援を家族以外の人、施設の職員、スタッフに受けることに抵抗感を持つ人もいらっしゃいます。
体操やレクリエーション、他の人と交流するのが苦手、という場合もあるでしょう。
後ほどご紹介しますが、現在デイサービスでは施設によって様々なサービスの提供や取り組みが行われています。
最初は抵抗感があったけれど、実際にデイサービスを利用するようになってからリハビリ等の自立支援により身体の機能があがってできることが増えて自信がついたり、様々な人との交流によって笑顔が増え、心身の健康や症状悪化の予防にも効果があらわれたりする方も多いのです。
というわけで、次にデイサービスに行ったら元気になった人達の具体的な理由をご紹介します。
デイサービスに行ったら元気になった?
自分に合った施設に通うことで元気を取り戻した高齢者が少なくありません。
家族には逆に気を使ってしまうという方も多いですので、デイサービスの専門の介護スタッフなら安心してお願いや相談がしやすく、食事や入浴といった生活の中で大切な時間に満足できるようになるのはとても大きいことです。
また、スタッフは勿論、他の利用者とのおしゃべりや交流というのは、自宅に引きこもっていては得られない時間です。
機能訓練などのリハビリテーションも理解ある優しいスタッフと一緒なら楽しみながら頑張れたり、レクリエーションを通して利用者の皆さんと楽しく充実した時間を過ごすことも自分の元気の源となるでしょう。
そして利用者本人だけではなく、介護をする側の家族も心身の負担が減って元気になるという効果もあります。
介護疲れの予防のためにも、デイサービスに通所することは重要かも知れません。
もちろん、利用者の状態によってデイサービスの効果というのは大きく違うものだと思います。
デイサービスに通うことで逆に元気がなくなってきている等、心身への負担になっている場合もありますので、そういう時は様子を見ながらお休みしてみることも必要です。
元気になれるデイサービスの様々な取り組み
先にあげたデイサービスに抵抗感を持ちやすい認知症の方に向けた少人数での介護サービスや、温泉に入浴できる施設、料理や陶芸、麻雀やカラオケなどの利用者の趣味や好みで選べる特徴あるプログラムが用意された施設等、幅広い種類のデイサービスがあります。
”デイサービスは介護を受けるところ、レクリエーションも面白くないものばかり。”といったイメージを持っている方も多いと思いますが、最近はこのように高齢者の方が楽しく通えるよう趣向を凝らしたサービスを提供し運営している事業所も増えています。
「どこでも同じ。どこでも良い。」ではなく、せっかく行くのなら通える地域で楽しそうな取り組みを行っているデイサービスであれば、より元気になれそうな希望が持てそうですよね。
そしてこのようなサービス内容だけではなく、そこで働く職員、スタッフ、利用者の雰囲気というのも通う上で大変重要な要素になります。
デイサービスを探す時は、知識を持ったケアマネージャーが紹介してくれる施設以外にも、ホームページや事業所のパンフレット資料等で情報を集めてみて、気になる施設があったら見学や無料体験等を利用してみてスタッフの対応や施設の雰囲気を事前に感じてみることをおすすめします。