デイサービスや老人ホームではどのような行事やレクを行うの?その目的や効果と合わせて解説します。

デイサービス等の介護の施設では年間を通して季節の行事やレクリエーションが行われています。これらは単なる楽しいサービスというだけではなく、利用者の体の機能を向上させる等の目的があるようです。この記事では、具体的にどのような目的や効果があるのか代表的なものを紹介します。

デイサービスや老人ホームの行事、レクリエーションの種類

デイサービスや老人ホーム等の介護の現場では、季節に応じた行事やレクリエーションが実施されています。

それでは実際にどのような行事やレクのイベントが日々行われているのでしょうか?一般的に多くの施設で実施されている人気のイベントをご紹介していきます。

これからデイサービスを探すという方は、情報を集める際にぜひどのような行事が行われているのかも合わせて探されることをおすすめします。

施設や地域によって違いはあるので、行事はみんな楽しんで運営されているか、外出するイベントはあるのか、どのような流れでレクの時間を過ごすのか、雰囲気はどうか?等、心配な場合は相談してみてくださいね。

デイサービスの年間行事(春)

・ひな祭り

・お花見

・端午の節句

・春のお散歩

デイサービスの年間行事(夏)

・流しそうめん

・七夕短冊作り

・夏祭り

・花火

デイサービスの年間行事(秋)

・敬老会

・お月見

・お彼岸

・運動会

・紅葉を見るお散歩

デイサービスの年間行事(冬)

・クリスマス会

・施設内の歌合戦

・お正月のしめ縄作り

・書き初め

・節分

・バレンタイン

レクリエーション

季節による行事の他にも、デイサービスや老人ホームでは日常的にレクリエーションが実施されています。

定番のレクリエーションの内容は、大きく分けて以下の5つに分けられます。

・体操やボールを使った運動、お手玉等の”身体を動かすレク”

・オセロやなぞなぞ、しりとりやクロスワードパズル等を使った”頭を使うレク”

・折り紙や塗り絵、手芸、書道等の”指先を使うレク”

・合唱や輪唱、簡単な打楽器の演奏等の”音楽のレク”

・近隣の幼稚園の園児や小中学校の児童、犬や猫等の動物と触れ合う”交流のレク”

利用する高齢者の皆さんが飽きずに楽しめるよう、それぞれの施設で趣向凝らしたさまざまなレクを企画、実施しています。

行事、レクリエーションを行う目的と効果

このように多くの行事やレクが行われており、利用者の方が楽しんで参加されています。

それではこれらの行事やレクリエーションはどのような目的で行われ、そしてどのような効果が期待できるのでしょうか?

季節を感じるため

日本には四季があり、その季節にしか見れないこと、できないこと、そしてその季節だからこそ楽しめること、感じられることがあります。

日本人は、季節を感じることで記憶や思い出を心に残し、時が過ぎること、成長することを感じながら生きてきました。

季節の行事をデイや老人ホームのスタッフ、利用者達と楽しみ過ごすことで、慌ただしい生活や外に出ず人と接しない生活では得られない心の豊かさや時間を感じ、またその季節が巡ってきた時に

「ああ、またこの季節がきたな。昨年の今頃は、こんなことをしていたな。」

という思い出が蘇ったり、若かりし頃の自分や家族、友人を思い出すきっかけとなり、その人の人生を豊かにする大きな要素となるのです。

コミュニケーションを図るため

体力が衰えることで気力も弱まると、外へ出ることや人と交流することが億劫となっていきます。

すると家へ引きこもりがちになり、より体力が減少したり、うつ病を引き起こしたり、認知症の原因の一つとなったりもします。

デイサービスや老人ホームでの行事やレクリエーションへ参加することは、人との交流、つながりによって楽しさや安心を感じてもらい、活動する気力高めるという大切な目的もあります。

他者とコミュニケーションを図ることは、生きる上で重要なポイントなのです。

リハビリ効果を得るため

指先を使って工作を行ったり頭や体を使ったゲームを取り入れることで、楽しみながら身体や脳の機能を向上させたり、元気を維持するためのリハビリ効果を得ることも行事やレクの大きな目的となります。

なかなか家では行う機会がないでしょうから、参加する利用者の皆さんも久しぶりの工作やゲームに夢中になって楽しむ方が多いようです。

もちろん、集中力や考える力も高める効果もあります。

脳の活性のため

春のお花見、夏の眩しい日差し、秋の紅葉、冬の澄んだ空気等、その季節にしか見られない美しい風景を見ること感じること、人と何かを作りあげたり行うことで心が感動することというのは、脳の刺激し活性させる素晴らしい充実した体験となります。

認知症の方も含め、このような脳の刺激により精神的な安定や心の病気の予防といった観点でも大きな効果を期待できます。

自信をつけるため

行事を行う前には、事前に行事で飾る装飾品を作ったり、みんなで食べるおやつを作ったり、ゲームで使う小物を作ったりと、職員だけでなく利用者の方も能力に合わせて可能な範囲で役割を担って一緒に準備をすることがあります。

「こういう風にしたら良いんじゃないか?」と一緒に方法を考えたり、提案したりすることもあるかも知れません。

このように”任されること””必要とされること”というのは、歳を重ねるごとに失ってしまいがちな自尊心を取り戻し、自分に自信を持つきっかけになります。

「期待に応えたい!」と意欲も高まりますし、できた時には達成感も得られ、心の健康に大きく影響するはずです。

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