老人デイサービスセンターを含む老人福祉施設の種類と特徴

高齢者の支援施設である老人福祉施設には様々な種類があり、名称も似ているためどれがどんな施設なのか分かりにくいですよね。

そこでこの記事では、老人福祉施設の概要とそれぞれの施設の特徴をまとめてみました。

ぜひご参考にしていただけると嬉しいです。

老人福祉施設とは

目的

高齢者の身体的、精神的健康と生活の安定を図るために設置された施設の総称です。

老人福祉法第14条により、老人居宅生活支援事業を行う者は、あらかじめ都知事への届出が必要となります。

老人福祉施設はいくつかの種類に分けられており、老人福祉法において利用者の年齢、状況などの条件や目的がそれぞれに定められています。

また、老人福祉施設の建設や整備にあたっては自治体によって補助金が出るところもあります。

介護保険が適用される

民間の事業者により運営されている有料老人ホーム等とは違い、老人福祉施設は自治体や社会福祉法人によって運営されている”公的施設”になります。

(有料老人ホームは厚生労働省令で定めるものの供与をする事業を行う施設です。)

その為、利用料金はいずれも他のサービス、施設と比べて低価格であることが多いです。

また、介護保険制度により介護サービスの利用が可能な施設でサービス提供を受ける際には、介護保険を適用することが出来ます。

老人福祉施設の種類一覧

老人福祉施設の種類をご紹介します。施設の設備やサービス内容、条件の詳細については、担当のケアマネジャーやお住まいの自治体、各施設へ電話等でお問い合わせ下さい。

■特別養護老人ホーム(介護老人福祉施設)

対象:65歳以上で要介護3以上の認定を受けている人

特徴:低料金で入居でき終身利用が可能ですが、入居希望者が多く入居待ちが必要なケースが多いです。また、看護師の24時間の配置が義務付けられている訳ではない為、不在の時間は医療ケアが受けられない点も注意が必要です。

■養護老人ホーム

対象:65歳以上で環境、経済的理由により居宅での生活が困難な方、身体的に自立生活が可能な高齢者

特徴:生活に困窮した高齢者を入所させ、食事の提供、健康チェック、自立や社会復帰に向け生活支援が行われます。原則として介護サービスは提供されません。職員は介護職員ではなく支援員が対応します。

■軽費老人ホーム

対象:60歳以上で身体機能の衰え等により独立した生活を送ることが難しい人

特徴:A型、B型、C型(ケアハウス)の3種類に分けられ、入居条件やサービス内容によって異なります。(現在はケアハウスに一元化されつつあります。)無料または低料金で利用することができことも特徴です。

■老人デイサービスセンター

対象:65歳以上で要介護1~5の認定を受けた人

特徴:自宅で受ける訪問介護とは違い、介護や機能回復に向けた訓練、レクリエーション等の介護サービスを自宅から施設に通って受けることができる通所介護施設。自宅と施設の移動は福祉車両を使って施設側で送迎を行うのが基本です。また、利用するにあたりケアマネジャーによるケアプランの作成が必要となります。

■老人短期入所施設

対象:65歳以上で要介護認定を受けている人。

特徴:食事や入浴、排泄といった日常生活の介助、リハビリ等の機能訓練を受けることができます。デイサービスと異なり短期間入所する為、夜間の介護も受けることも特徴。介護者である家族の身体的、精神的な介護の負担の軽減も目的の一つとされています。

■老人福祉センター

対象:施設が所在する地域に居住する高齢者

特徴:趣味や娯楽、サークル活動、イベントや行事の開催、生涯学習や講座の開講、健康相談や機能訓練など、地域の交流の場として提供されている施設です。

■老人介護支援センター

対象:施設が所在する地域に居住する介護が必要な高齢者、認知症の患者、家族、地域住民

特徴:介護に関する相談や指導、保健や福祉サービスの情報の提供等を行っています。

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