敬老の日のレクリエーションにおすすめのアイディアと注意点

老人ホームやデイサービス等、高齢者が集まる介護施設で実施されているレクリエーションは、他の利用者や入居者、職員、時には地域の人とコミュニケーションをとれる機会となり、楽しい笑い声が聞こえてくるイベントでもあります。

そんな中で高齢者を労う敬老の日には、何か特別なレクリエーションを開催したい、と考えるスタッフも多いのではないでしょうか。

そこで今回の記事では、敬老の日に楽しめるレクリエーションのアイディアと効果、そして注意点についてご紹介いたします。

そもそも「敬老の日」とは?

皆さんにとって「敬老の日=おじいちゃん、おばあちゃんに感謝する日」というイメージがあるかと思いますが、実際に敬老の日とはどんな日なのでしょうか。

敬老の日は9月の第3月曜日となり、法律では「多年にわたり社会につくしてきた老人を敬愛し、長寿を祝う日」と定められています。

一般的に家族で集まって食事をしたりプレゼントを贈ったりしながらお祝いをしますが、デイサービス等の介護施設では「敬老会」と呼ばれたりすることもあり、敬老の日のレクリエーションが行われ、利用者または入居者の皆さんの健康と長寿を願って楽しいイベントが企画されます。

レクリエーションを行うの目的

高齢者施設で行われるレクには、体を動かすことで身体機能の改善と維持をはかったり、頭を使って脳に刺激を与えて活性化させ認知症を予防するといった目的があります。

また、他の人と遊びを通して交流し、時間を共有して楽しく笑い合うことで、精神面でも充実した時間を過ごすことができ心身ともにとても良い影響が期待出来ます。

敬老の日のレクは、日々のレクリエーションに高齢者の皆さんに感謝し、お祝いする気持ちや雰囲気をプラスできるような企画がおすすめです。

敬老の日に喜ばれるレクリエーションのアイディア

お祭り

9月ということで、手作りのお祭りを開催してみるのはいかがですか?

施設のスタッフが屋代の店員として、焼きそばやお好み焼き、フランクフルト、チョコバナナ、わたあめ等を販売したり、輪投げやくじ引き、ビンゴ、水風船釣り等のお祭りらしいゲームを実施します。

お祭りの雰囲気というのは昔懐かしい気持ちを呼び起こし、楽しかった子どもの頃や甘酸っぱい思い出などが蘇りやすいですよね。昔話でもしながらゲームやお祭りフードを食べながら楽しむというのは、また一つ新しい思い出になりそうです。

少し準備は大変ですが、敬老の日という特別な日にはピッタリのレクでしょう。

スタッフによる出し物

敬老の日ということで、高齢者の皆さんに向けてスタッフが出し物を発表するのもお祝いの雰囲気が出ます。

紙芝居や演劇、手品、二人羽織、合唱、演奏などは盛り上がり喜ばれる演目です。事前の練習や用意が必要になりますが、普段お世話をしてくれているスタッフの意外な一面を見ることで親近感がわき、コミュニケーションが取りやすくなったりより良い関係を築くきっかけにもなるかと思います。

地域の方との交流

近隣の保育園や幼稚園、小学校と連携して、子どもたちに歌やダンスを披露してもらうのも大変喜ばれるでしょう。

高齢者の方は赤ちゃんや子どもたちを見るだけでも生きる力がわくと言われ、病院などでも看護師や介護士が入院している高齢者の方を連れて新生児室に赤ちゃんを見に行く姿がよく見られます。

子どもたちが日頃から練習してきた歌や踊りを一生懸命披露してくれる姿を見て、利用者の皆さんは時に涙を流して喜ばれ、身体の痛みや不調、心の不安を忘れることができる時間となるようです。

また、地域の商店街やボランティア活動をしている方々を招いて交流する機会を作ることもおすすめです。

参加型の企画

やはり盛り上がるのは利用者のみんなが参加できるレク。日常で行われる人気のレクリエーションも外せません。

脳トレになるようなクイズや歌うことでストレス発散できるカラオケ大会、簡単な運動や体操、ゲームを取り入れた運動会なども良いでしょう。

一人で行えるものでも良いですが、出来ればチームで行って他の人と力を合わせて考えたり全員で一緒に楽しんでもらえるような物が良いかと思います。

中でも、他の記事でも紹介しているホワイトボードを使ったレクは、費用もほとんどかからず準備も簡単で、大きく文字を書けば多くの利用者の方に見えやすくなるのでおすすめです。

季節を取り入れた料理やカードのプレゼント

12月のクリスマス、1月のお正月、2月の節分、3月のひな祭りなど行事の際に特別な料理が出されるのと同じ様に、敬老の日も季節を感じるお祝いのメニューを作って提供してみましょう。

近年は9月というとまだまだ残暑が厳しい季節ですが、暦の上では秋。少しでも涼しい気持ちになれるよう、秋を意識したお菓子などを用意するのも良いですね。前もって参加される皆さんの好きなお菓子をヒアリングして頂き、こっそり準備しておくこともおすすめです。

また、いつものレクとは違い、会場となるお部屋を秋の花や植物などを飾り付けるのも敬老の日の雰囲気が出て良いでしょう。

また、参加者一人ひとりにメッセージを書いたカードをプレゼントするのも喜ばれます。

敬老の日のレクリエーションを実施する際に知っておきたいポイント

せっかく楽しんでもらえるように企画したレクリエーションも、内容によっては参加者がストレスを感じたり、嫌な気持ちにさせてしまうケースもあります。

例えばクイズの問題が難しすぎて答えられなかったり、ゲームに失敗をして恥ずかさを感じ自信を失ってしまったり、あまりイベントが好きではない方を無理矢理参加させてその後デイサービスに来なくなってしまった、という事が実際に起こっています。

このような事にならない為に、事前にレクリエーションの情報を告知し参加の意向を確認したり、日頃から利用者の方とコミュニケーションを取りながら、どんな曲を歌っているか、どんな趣味があるか、どんなことに喜びを感じるか等を聞いてレクのお題選びの参考にしたり、何かあった時に相談しやすい関係を築いておくことも大切です。

自分は楽しいと感じるからと言って高齢者の方が同じだとは限りません。レク中も少し様子がおかしいなと感じたらすぐにケアできるようにしておきましょう。

まとめ

敬老の日のレクリエーションを盛り上げることは大変ですが、利用者の方の心に残るものが出来ると毎年敬老の日が楽しみになり、生活する上で生きがいになることすらあります。

大がかりなものから身近な物で無料で簡単にできるものまで内容や方法はさまざまですが、一番は利用者の方に楽しんでもらい、敬意と感謝の気持ちを込めて実施することです。

この記事が役立つと嬉しいです。最後までご覧頂きありがとうございました。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です