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デイサービスの利用者とは
デイサービスというのは、基本的に要介護認定を受け要介護1~5の認定を受けた65歳以上の人を対象として、ケアマネジャーに作成してもらうケアプランを元にそれぞれの状態に応じた日常生活に必要な介護や介助、レクリエーションの実施やプログラムに沿った機能訓練、リハビリなどの介護保険サービスを提供し支援する施設です。
スタッフや職員による車の送迎を利用して自宅から通い、本人だけでなく家族の介護に対する負担軽減という目的もあります。(ちなみに40歳以上65歳未満であっても医療保険加入者で特定疾病を抱えている方は利用可能です。)
それでは要支援1~2の人はどうかというと、介護予防を目的とした「介護予防通所介護」として利用することが出来ます。
健康な人はデイサービスを利用できるの?
要介護、要支援の認定を受けていない健康な人の中に「デイサービスを利用したい」とご相談される方がいらっしゃいます。
目的としては「日中を他の高齢者と楽しく過ごし、費用も安く、送迎もあり、昼食やお風呂の利用も出来るから。」といった理由が多く、元気で身体も動かせるけれど友達作りや食事や入浴の準備を自分でしなくても済むといったことで、デイサービスを娯楽施設のような場所だと誤解されているケースがあるのです。
しかしデイサービスは「通所介護」という名の通り介護施設の一つです。現状、要介護や要支援認定を受けていない健康な人がデイサービスの施設を利用し介護保険サービスを受けることは出来ませんが、高齢になっても人の手を借りずに自立した日常生活が送れるということは素晴らしいことです。
健康な人から学ぶ生活習慣
歳を重ねても健康を保ち若々しく過ごしている高齢者の方というのは、もちろん元々の体質というものもありますが、日々の生活習慣の積み重ねによる部分も大きいでしょう。
そこで健康な人が実際に行っている生活習慣の主な特徴について以下にご紹介します。
食生活
食事は生活の基本。食事内容は老化スピードにも影響すると言われているほど大切なものです。
高齢になるとなかなか量が食べられなかったり食材が偏りがちになりますが、健康な人は特にタンパク質をしっかり摂り、栄養バランスのとれた食事内容であることが多いようです。
お米やパン等の主食と魚や肉の主菜、野菜、キノコ、海藻等の副菜、果物や乳製品など、一度に摂らなくても構いませんので、1日をかけてそれぞれの栄養を適量摂取できるよう努めてみましょう。
運動
健康な人であるためには適度な運動も不可欠です。習慣として継続することが大切なので、体を動かすことが苦手な方は近所のお散歩や体操など簡単なもので構わないので少しずつ続けてみましょう。
適度な運動は心肺機能を高め、骨を丈夫にし、ストレスを緩和させるといった効果が期待でき、介護予防へとつながります。
睡眠
質の良い睡眠をとることは生活習慣病になるリスクを低下させると言われています。
睡眠時間は長すぎても短すぎても体に良くありません。アメリカの研究によると1日7時間睡眠をとる人がもっとも死亡率が低いという結果が出ているそうです。
とはいえ高齢者の方は睡眠に対し何らかの問題を抱えているケースが多く、寝つきが悪かったり途中で何度も起きてしまうという方が少なくありません。
もし睡眠についてお困りの場合は、医療機関に相談してみることもおすすめです。
趣味を楽しむ
健康な人は好きなものや趣味を持っている場合が多いです。
高齢になると意欲の低下により家に閉じこもりがちになりやすいのですが、趣味を持っている人というのは物事を楽しみ集中する時間があり、ストレスの発散や脳の活性化、人との出会いや交流も生まれ、心身の健康維持や認知症の予防にもつながるのです。
また、生きがいを見つけることは生きる希望を得ることになりますので、楽しく長生きすることを目指し、趣味探しをしてみることもおすすめです。
社会への参加
ボランティアや地域の活動といった社会的参加を積極的に行っている高齢者の方は健康な人が多いです。
社会とのつながりによって外へ出る頻度が増え孤独感が解消されたり、自分の価値や能力を感じ自信がついたり、人と接し会話をすることで脳が活性化し認知機能が向上したりと健康への影響は想像以上に非常に大きいものと言えます。
健康への意識
年を重ねるにつれ様々な病気が起こってきますが、自分の体調の変化に常に意識を向け管理することも健康な人でいるために大切な要素です。
気分が悪い、疲れやすい、眠れない、食欲がない、熱があるといった症状が起こっても放置してしまい病状が悪化してしまうケースは少なくありません。日頃から自分の健康へ気を配りケアすることで自覚症状にも気付きやすく、対応方法を考え行動することが出来るのです。
また、体だけでなく心の不調にも耳を傾けてあげましょう。特に高齢者にとって心の不調はうつ病や認知症の要因となりますので、家族と話したり気持ちを理解してくれる友人を探す、相談できる環境や市区町村のサービスを前もって知っておく等も大切です。
ポジティブ思考
高齢になると長年続けてきた仕事を退職したり、子どもが独立して家を離れたり、様々な種類の変化によって落ち込んだり心に負担がかかりやすい状況が出てきます。
そんな時に健康な人はどう対処するかというと、気分転換を行い、あまり心配しすぎず「何とかる」と前向きに考えたり、安心できる人や場所を見つけたりと、辛いことよりも自分が楽になれることを中心に考え行動する傾向にあります。
元々の性格によるものも大きいですが、できるだけポジティブに物事を捉えられるよう、日頃から意識することが大切です。
まとめ
いかがでしたか?
今回の記事では、健康な人のデイサービスの利用可否、そして健康な人でいるために心がけたい生活習慣について解説いたしました。
デイサービスは介護や介助が必要な人に向けた施設であり健康な人は利用することはできませんが、それは幸せなことです。
また、これからも介護や看護を必要とせずできる限り自立した生活を行うことができるよう今から健康な人の生活習慣を意識して取り組むこともおすすめです。
この他にもデイサービスの利用に関連した情報をブログで発信しておりますので、是非ご参考にしていただければ幸いです。