介護施設の選び方のポイントは?

介護施設選ぶポイント

介護施設というと本当にたくさんあって、何を選べば良いのか困ってしまいますよね。

全国にある介護施設(老人ホーム)は主に11種類に分けられており、利用の条件や費用、受けられるサービスもそれぞれ異なります。

その中で介護施設を選ぶ際、チェックしたポイントは大きく分けて以下の3つ!

・要支援、要介護度のレベル

・医療ケアの必要性の有無

・認知症か否か

です。

その他に介護施設には公的な機関(国や自治体)が運営している公的施設と民間の会社が運営している民間施設で分けられます。

公的施設の特徴は要介護度が高い方や経済的に苦しい方を支援することを重視している為、症状が重くても安く費用が抑えられることがメリットです。その為人気が高く入居まで待機が必要になるケースが多い傾向にあります。

対して民間施設はさまざまな独自のサービスを提供し、レクリエーションやイベント等の娯楽や設備が充実している施設が多いことが特徴。その分費用は高くなってしまうことがデメリットでしょう。

それらを踏まえ、先述した介護施設を選ぶポイント3つに絞ってそれぞれに合った介護施設を紹介していきます。

自立・要支援の方向け

・軽費老人ホーム(公的)

名前の通り安い料金で入居できるのが特徴。月収34万円以下で身の回りの世話ができ夫婦のどちらかが60歳以上である方が入所の対象なので、予算が少なくても安心。入居後に要介護の状態になった場合には在宅サービスを利用する必要がある。

・ケアハウス(公的)

軽費老人ホームのひとつで、安い費用で入居が出来る自立した高齢者向けの施設。所得制限はないが、入居金、家賃等の費用が必要。食事、安否の確認、生活に関する相談といったサービスが受けられる。医療機関との連携もあり。

・健康型有料老人ホーム(民間)

健康で自立した高齢者が楽しみながら生活することを目的とした施設。介護が必要になった場合は退去しなければならないため注意。

・サービス付き高齢者住宅(民間)

「サ高住」と呼ばれ、バリアフリー等高齢者が暮らしやすくなるよう整えられたマンション。安否確認や生活相談が出来る職員が24時間体制で常駐。月額も安くリハビリや介護サービスも充実している為人気。

・シニア向け分譲マンション(民間)

高齢者向けの分譲マンション。費用が高額な為富裕層向けの住まいと言える。その分、家事の援助や手厚いサービスを受けることができたりプールや温泉など設備も充実している為、質の高い暮らしを快適に送ることが出来る。外部の介護サービスも自由に利用可能。

要介護の方向け

・特別養護老人ホーム(公的)

「特養」と呼ばれる。要介護度3以上の人が入居の対象で、認知症や寝たきり等の介護度が高い人でも受け入れている。身体の介護はもちろん、生活支援など幅広い介護サービスが提供される。後に説明しますが終身利用することも可能。

・介護老人保健施設(公的)

「老健」と呼ばれる。特徴的なのは退院後に自宅で生活することが難しい場合に入所できる点。原則として入所できるのは3~6ヶ月の期間。医療ケアを受けることができるが終身利用は不可。

・介護療養型施設(公的)

在宅での生活が難しい医療的管理が必要な介護度1以上の人が対象。一つの施設につき医師、看護師が複数配置されている為、医療ケアが充実している。その他、理学療法士や作業療法士、言語聴覚士によるリハビリもあり。

・介護付き有料老人ホーム(民間)

24時間介護が受けられる為、介護度が高い人は特に安心して暮らすことが出来る。ただし費用は高く、自立している人でも介護費用がかかる。

・住宅型有料老人ホーム(民間)

介護サービスの提供はない為、必要になった場合は外部の介護サービスを利用する。施設によってサービスの内容や費用にかなり差がある為、自分の希望に合わせた施設を探しやすい。

・グループホーム(民間)

認知症の方のための施設。入居者がそれぞれ役割を決め共同生活を送る為、認知症の進行を遅らせたり緩和させる効果が期待される。一つの住宅には近くの同じ地域の住民のみが集まる為、環境変化の負担を感じることが少ない。ただし介護度が高くなった場合は退去する必要あり。

医療ケアが必要な場合におすすめの介護施設

上記の中から、医療ケアが必要な場合におすすめな介護施設は以下の2つ。

・介護老人保健施設(公的)

・介護療養型施設(公的)

認知症の場合におすすめの介護施設

上記の中から認知症を受け入れているおすすめの介護施設は以下の4つ。

・特別養護老人ホーム(公的)

・介護療養型施設(公的)

・介護付き有料老人ホーム(民間)

・グループホーム(民間)

看取りをお願いしたい場合におすすめの介護施設

病院ではなく家族や友人に囲まれて最期を迎えさせてあげたいという場合は、「看取り」の対応が可能な施設を選ぶ必要があります。

看取りの有無は施設によって異なりますが、その傾向が高い介護施設は以下の3つ。

・特別養護老人ホーム(公的)

・介護付き有料老人ホーム(民間)

・サービス付き高齢者住宅(民間)

よりプライバシーが守られる個室タイプを選ぶことがおすすめです。

どのように見送りたいか、または本人がどのように最期を迎えたいかを考えて入居する介護施設を選びましょう。

在宅介護の場合

施設に入所はせず、自宅で介護を受けられる状況の方には次のような介護保険サービスがあります。

居住している場所に訪問してもらったり、自宅から施設に通い生活に必要な介助や身体の機能の維持、向上、改善の為のサポートを受けられるため、環境の変化による不安が少なく済み、その上、外出する機会や人と交流する機会が得られます。

在宅介護の利用には、家族からの理解が得られている家庭やある程度自立して一人暮らしできていることが望ましいです。

<在宅介護で受けられる主なサービスの一覧>

・通所介護(デイサービス)

・訪問介護(ホームヘルパー)

・訪問看護

・訪問リハビリテーション

・訪問入浴

・ショートステイ

まとめ

いかがでしたか?

簡単に解説してみましたが、それでもかなりの種類がありますよね。

まだ介護度が高くないのであれば、まずは自立や要支援向けの施設に入り、その後状態の変化に合わせて判断し施設を変えるという選択がおすすめです。

介護施設を探す時は上記のチェックポイントを元に資料を請求し情報を得たり、契約をする前には事前に必ず見学に行くことも重要です。理由は資料やサイトの写真だけでは分からないスタッフや利用者の様子、施設の実際の雰囲気を見て感じることができるから。質問があればどんどん聞いてきましょう。電話で予約を入れることができるので、複数の施設を見学して検討して下さいね。

また、知識が豊富な専門機関や担当のケアマネジャーに相談することも大切です。

皆さんがよい施設選びをするための参考にしていただけたら嬉しいです。

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