食事の時間は1日のうちの楽しみな時間の一つ。介護施設やデイサービスでも運営している会社によって様々なランチが提供されています。今回の記事では、デイサービスで提供されるランチの種類や目的、利用される方に期待できる効果などをご紹介します。
目次
デイサービスのランチはどこで作られる?
デイサービスで提供されるランチには、どのようなところで作られるのでしょうか?主なものをご紹介します。
業者からお弁当を仕入れる
仕出し屋さん等のお弁当業者からお弁当を仕入れるケースですが、高齢者の方が食べやすいように工夫されていたり、高齢者の方が好む煮物や食材をメインに使い、栄養バランスにも配慮されたお弁当が提供されます。
デイサービス向けに作られるお弁当や、宿泊対応の介護施設向けに朝、昼、晩の3食分に対応し届けてくれる専門の仕出し業者があるのです。
人が作ってくれるお弁当は、蓋を開ける時にワクワク感があって楽しいですよね。
施設内で手作り
施設内に厨房が併設されたデイサービスの場合、栄養士が考えた毎日の献立で手作りの昼食が提供されます。
定食のスタイルであったり、中には様々な数多くのおかずを取り揃え、好きなものを自分で選ぶことが可能なバイキングスタイルで提供される施設もあるようです。
仕出し弁当の楽しさとはまた違った、作りたての温かさや喜びが感じられますよね。
施設によって趣向を凝らし、味付けやメニューの特色は様々です。デイサービスでは1日無料体験を実施しているところが多く食事も提供されますので、そのようなサービスを利用してどのような食事が出されるのかといった情報を入所前に事前にチェックするのもおすすめです。
おやつもあります
介護サービスの提供時間によってはおやつも用意されます。
おやつの場合も業者から届けられる施設と施設内で手作りされたものが出される施設、様々です。
羊羹やフルーツゼリー、ケーキ、プリン等、食べやすく美味しく見た目も楽しいおやつは何歳になっても嬉しいですよね。
会話もはずみ、ほっと一息。おやつ時間はいつも笑顔があふれ皆さん楽しんでいます。
10月のハロウィンにはかぼちゃを使ったおやつや、12月のクリスマスケーキ等、イベントに合わせたおやつも出ますので毎年の楽しみの一つとなっています。
デイサービスで食事をする効果
デイサービスでランチが提供されるのは、ただ食事をする為というだけではなく、実はちゃんとした役割や効果が期待されているのです。
食事の介助が得られる
デイサービスを利用する高齢者の方の中には、様々な理由で食事のサポートが必要な方や自宅で料理が出来ない方、食事量が減ってしまったという方もいらっしゃいます。
朝、昼、晩の食事のうち、せめて昼食だけでも栄養がしっかりとれて気持ちよく食べられるように、という想いから、デイサービスではランチ提供を行っています。
はじめのうちは介助に慣れない事もあるかも知れませんが、長く元気に生活を支援していく為に職員やスタッフはいるので、ぜひ気軽に頼って下さいね。
食事を楽しむ
食事をするということは人生を生きる上で大きな楽しみでもあります。
特に普段一人で食事をしているという高齢者の方も多く、そういう方にとってデイサービスの施設内で他のたくさんの利用者と一緒に会話を楽しみながら食事をするということは、体だけではなく心の健康にも繋がり、食欲を刺激するという効果も生まれます。
また、デイサービスでは季節に合わせたメニューも提供されます。旬の野菜や果物などの食材を使って、「楽しいな、綺麗だな、食べたいな」と五感を刺激するよう味や見た目に工夫をすることで、身体の機能向上を促す効果も期待できるのです。
栄養改善サービス
高齢になると、加齢に伴う身体機能の衰えや病気等によって、硬いものが食べづらい、食事中にむせてしまう等といった”摂食嚥下障害”など食事の際の支障が出やすくなります。
その為、ご家庭やお店での食事では「もっと食べやすいものを出して欲しい!食材を変更して欲しい!」等の苦情を訴えたりする方もいらっしゃいます。
このような支障を抱えると、次第に食べることそのものへの意欲が低下し、食べる量が減り、結果的に低栄養状態に陥ってしまうのです。
現在このような状態の方やその可能性がある方に対して、デイサービスでは「営業改善サービス」と言って栄養状態の維持、改善を目的としたサービスを提供しています。
管理栄養士が利用者本人や家族が見落としている食事面での問題点を見つけ、一人ひとりに合った食事のスタイルや内容を提案、管理し改善に取り組むサービスです。
食事に対する不安から家での食事の時間やデイサービスのランチタイムが憂鬱だ、と感じている方にはぜひ受けていただきたいサービスです。