老人がスマホを使えないのはなぜ?理由や対策を解説します

総務省が毎年行っている情報通信機器・端末の世帯保有率の調査を見ると、2022年の時点でモバイル端末の保有率はなんと97.5%、その内スマートフォンは90.1%を占める結果が出ていました。パソコンの48.5%を大きく上回っています。

現在の日本では老若男女問わずほとんどの人がスマホを持っているということが分かりますが、それでも2024年現在、高齢者の方の中には「スマホは使えない」「スマホは操作が難しそう、自分には無理」と昔ながらのガラケーやそもそも携帯電話を持たない選択をしている方もいます。

しかし、スマホは外出中や緊急時にすぐに連絡やコミュニケーションが取りやすいツールなので、離れて暮らす家族や友人にとってはシニア世代だからこそ持ってもらいたいと思うものでしょう。

そこで今回の記事では、なぜ、老人はスマホを使えないのか。考えられる理由や老人がスマホを使えないことのデメリット、スマホを活用してもらうための対策や注意点について解説します。

ぜひ最後までご覧いただき、参考にしていただければと思います。

老人がスマホを使えないのはなぜ?

なぜ高齢者の方は自分がスマホを使えないと思ってしまうのでしょうか。使ってもらうためには、まずその理由を知ることが大切です。

考えられる主な原因を以下、紹介します。

見慣れないもの、新しいものへの拒否反応

高齢者の人に新しい機械やサービスの話や使い方の説明をしようとすると、考える前から「無理!わからない!いらない!」と話を聞こうとすらしなかったり、拒絶された経験はありませんか?

歳を重ねるにつれて新しいものへの興味や好奇心が薄れるとともに、知らないこと、分からないことを覚えること、理解することに抵抗を感じやすくなる傾向があり、それまで触れてこなかったスマホに対しても同様の反応を示している可能性があります。

またテレビや新聞のニュースでスマホやインターネットを使った詐欺や事件、個人情報の流出の問題等を見聞きしていることから、スマホに対する恐怖や警戒する気持ちが強いのかも知れません。

操作に慣れていない

今は昔と違い、ボタンではなく液晶画面へタッチして操作する機械が増えました。

スマホは指先を使ってタップやスワイプ、ピンチイン、ピンチアウトといった、これまでの暮らしではあまりしてこなかった動作をする必要があります。

実際は非常に簡単な動きなのですが、指先の動きが衰えてきたり、指先が乾燥しがちな高齢者の方にとっては、慣れるまで難しいと感じてしまうことが多いようです。

また、キーボードで文字を入力する際のフリック入力などもハードルが高く感じる要因でしょう。

必要なものを探せない

スマホは画面にたくさんのアイコンが並んでいます。

高齢者の方はその中から何をタッチすれば必要なものが表示されるのか、メニューの探し方やさまざまな機能の設定などがまったく分からず、スマホを持ったまま固まってしまう場面がよく見られます。

便利なアプリが無数にあるスマホですが、それ故に高齢者にとっては苦手意識を強めてしまうことがあります。

ログインできない

スマホではネットショッピングやSNS等、さまざまなサービスを利用することができますが、何をするにもIDやパスワードの入力をしてログインしなければ使えないというものがたくさんあります。

最近は指紋や顔認証で簡単にログインできる端末が主流になっていますが、認証がうまくできなかったりパスワードを忘れてしまった場合の対処が高齢者にとっては非常に難しく、ログインできないまま諦めて使わなくなってしまった、という方もとても多いようです。

老人がスマホを使えないデメリット

デジタル社会が進む現代では、スマホを持っていること、使えることを前提にサービスが提供されるといった場面が増えています。

ということは、このままスマホが使えないと何かしら弊害や不便な思いをすることが増えるということです。

連絡がとれにくい

最近は家に固定電話を持たない家庭が増え、連絡は携帯電話を使うという方が主流になっています。

中でもLINE等のメッセージアプリでのコミュニケーションが当たり前となり、友だち登録をしている同士なら通話やビデオ通話も無料でできるため、遠方で暮らす子どもや孫、友人とも特別な用事がなくても気軽に連絡をとることができます。

そのため、スマホがない、LINEが使えないとなると連絡がとれにくく、スマホがある場合と比較して連絡をとる頻度は大きく下がってしまうでしょう。

社会への適応が難しくなる

先ほども書きましたが、世の中のデジタル化が加速している中でスマホが使用できないと生活のあらゆる場面で不便な思いをすることが出てきます。

最近は現金ではなくキャッシュレス決済の利用を前提としたサービスや、飲食店でもLINEで注文する店が増え、生活していく手段としてスマホは必需品とも言える環境へと変わってきています。

今後もスマホを使えないとなると、このような社会の流れに乗れずサービスの提供が満足に受けられない、生活がしにくいと感じる状況は益々増えていくでしょう。

老人でもスマホは使える!おすすめの対策

スマホは以前のガラケーよりも画面や文字も大きく感覚的に操作できるため、実は高齢者の方に向いていると言えます。

「スマホが使えない」と感じているのは、先述したように新しいものを受け入れる気持ちがなかったり、単純に慣れていないだけであることが大きく、誰かが丁寧にサポートさえすれば高齢者の方でも意外と使いこなせてしまうのです。

そのためにはどうしたらよいか、おすすめの対策を紹介します。

スマホ教室に参加する

スマホを使っていない方やこれから使用してみたい、スマホを購入したけれど操作方法が分からない…そんな方を対象に、ドコモやKDDI、Softbank等の通信会社や自治体ではスマートフォンの体験会や相談会、スマホ教室などを開催しています。

特にシニア向けのスマホ教室は各地で開催されており、内容は基本操作以外にもLINEやメール、カメラ、サイトで検索する方法等、人気の機能やアプリの使い方を丁寧に教えてもらうことができるため高い人気を誇っています。

しかもほとんどの場合、無料で受講できるため、気になる方は近くの携帯ショップや役所の窓口で情報を確認し参加されることをおすすめします。

サポート体制が充実したキャリアで契約する

近年、格安スマホ等スマホにも種類が増え、扱う通信会社も多いためどこを選んだら良いのか分からないという方も多いのではないでしょうか。

高齢者の方が初めてスマホを契約する場合は、サポートや支援を十分に受けられるキャリアを選ぶことをおすすめします。

困った時にすぐに質問や相談に対応してもらえるよう、近くに店舗があると安心です。

また、文字やアプリが大きく表示され、操作もシンプルなシニア向けの機種もあります。

通話やメール、LINEなど必要最低限の機能に絞られている方が操作を迷わないと思いますので、家族や店員に相談しながら選びましょう。

老人がスマホを使う時の注意点

高齢者の方に限りませんが、スマホを使う時にはいくつか気を付けなくてはならないこともあります。

自身で管理できる状態にない時は家族や介護者が管理してあげるようサポートをお願いします。

詐欺

インターネットに慣れておらず知識が少ないと、ネットを利用して行われる詐欺に引っかかりやすくなるため特に高齢者の方は注意が必要です。

例えばメールでURLをクリックさせて個人情報を盗むフィッシング詐欺や、サイトにアクセスさせて高額な料金を請求する詐欺などがいまだに横行しています。

知らない人や会社からのメール、メッセージは開かないこと、安易にURLをクリックしないこと等を事前によく覚えておいてもらうことが大切です。

代表的な詐欺の手口についても知っておきましょう。

料金

契約プランにもよりますが、スマホの使用には当然料金がかかります。

初めてのさまざまな機能に楽しくなり、つい動画を見すぎたり、有料サービスを利用したり、課金してしまい、気付いたら高額な費用を請求された!というケースも少なくありません。

このようなことを防ぐためにはスマホに使用制限をかけたり、支払い上限の決まっているプランを選ぶなどの対策をしておきましょう。

まとめ

以上のように、老人がスマホを使えないと感じる理由には新しいものへの抵抗感や慣れていないことが多く、丁寧にサポートしてあげることで解消されることがほとんどです。

今回の記事で紹介した注意点に気を付けながら、スマホ教室へ参加するなどしてこれから便利にスマホを活用した生活を送っていただければと思います。

高齢者が生きがいを見つけられる施設やサービスを解説

高齢者の方の中には体を悪くしたり気力をなくしたりで家に引きこもりがちになる人が少なくありません。

そうすると社会との関わりが減り、生活が単調となり、生活の中の楽しみや生きがいを感じる機会がなくなってしまい、認知症の発症につながることもあるのです。

日本人の平均寿命はどんどん伸びていき、男性は81.05歳、女性で87.09歳と言われている現在。

いわゆる老人と呼ばれる65歳からも20年近くの時間があるわけです。

「もう高齢だから、歳だから」と言わず、老後を楽しく充実させるためには「生きがい」を持つことが重要でしょう。

そこで今回の記事では、高齢者の方が生きがいを見つけられる、感じられる施設や支援サービスについて解説してまいります。

ぜひ最後までご覧いただき、自分自身はもちろん高齢の親や家族がいる場合の参考にしていただければと思います。

高齢者は老人ホームに入居すれば生きがいを感じられる?

高齢者の施設と言えば老人ホームを思い浮かべる人が多いかと思います。

一人暮らしや高齢者の夫婦だけで自宅で暮らしている場合、意識して外出したり趣味を持って自分で楽しもうとしないと刺激がなく心身共に弱ってしまう傾向にあります。

それならば老人ホームに入居することで他の入居者と交流したり、ケガや病気、困ったことが起きた時に誰かにすぐ頼れる、相談できる環境にあることで安心できることから、日常生活に楽しみが見つかるかも知れません。

実際、施設によって高齢者が生き生きと生活を送り笑顔がたくさん見られるところもありますが、一方で雰囲気が暗い施設があることも事実です。

老人ホームは集団生活にも近いですし、個別の希望や要求にすべて対応するのは難しく、人間ですから他の入居者や職員との相性というものもあります。

施設の方針や環境も異なりますから、自分に合わないところだったら当然生きがいを見つけることは難しい状況だと言えるでしょう。

また、超高齢化社会である日本では、高齢者の数が年々増え続けるのに対し高齢者施設をいくら増やしても介護者や職員の人手不足という問題に陥っています。

採用してもスタッフ自身がやりがいを感じられなかったり、多忙すぎて疲弊し離職してしまうのです。

高齢者も働く人も生きがいを持つために、例えば趣味を見つけ楽しめる環境を作ったり、高齢者が昔の知恵を活かして若いスタッフに何かを教える機会を作ることができる施設を選ぶと良いでしょう。

高齢者が生きがいを見つけられる施設

老人クラブ

老人クラブとは60歳以上の方を対象に地域ごとに結成された組織で、高齢者自身で運営しています。

ボランティア活動や介護施設の訪問、ウォーキングや体操等の健康増進活動の他、生きがいを高めるためにカラオケや手芸、囲碁や将棋など趣味を楽しむ活動も実施されています。

お住まいの自治体の窓口やホームページで情報を調べ、興味があればぜひ加入してみてはいかがでしょうか?

老人福祉センター

老人福祉センター事業は施設のある自治体に居住する60歳以上の方が無料で利用できる施設で、お風呂や温水プール、ビリヤード、ラウンジ、談話室等施設によって設備は異なります。

その他、趣味や教養、健康に関連する講座などが行われることもあります。

利用を希望される際は自治体の窓口に確認し、利用登録をしてみましょう。

シルバー人材センター

シルバー人材センターは、高齢者が働くことを通じて生きがいを得たり、地域社会の活性化に貢献するための組織です。

仕事を持つことはこれまでの経験を活かしたり、新たなことを学んだり、人の役に立ち感謝されたりと自分の存在価値を感じ目標を持って生きていくこと、そして多くはありませんが収入が得られることで経済面にもメリットがありますので、働くことに意欲がある方にはぜひおすすめしたいです。

会員になるための登録が必要ですので、お住まいの市区町村に問合せしましょう。

カルチャーセンター

さまざまな講座や体験ができるカルチャーセンターも生きがい探しにおすすめの施設です。

講座の内容によっては幅広い世代の人と一緒に学ぶことができて刺激になりますが、不安な方は高齢者向けのカルチャーセンターや高齢者向けの講座内容を選ぶと良いでしょう。

デイサービス

デイサービスは65歳以上で要介護認定を受けた高齢者が利用できる日帰りの介護保険サービス施設です。

食事や入浴等の介助や補助、機能訓練を受けられる他、職員や他の入居者と楽しむレクリエーションも開催されます。

新しい仲間が出来たり、身体の機能が向上し介護予防につながり体が動かしやすくなったりすると気持ちも前向きになりさまざまなことを楽しみ、挑戦する力が出てくるはずです。

こちらも施設の設備やサービスの内容が施設ごとに異なりますので、いくつか候補を見つけたら見学や一日体験を申し込んで自分に合った施設と契約しましょう。

まとめ

以上のように、高齢者の方が生きがいを見つけられる施設をいくつか紹介させていただきました。

各自治体では高齢者が生きがいを持って生活できるようさまざまな制度や施設を設けています。

介護や認知症予防の対策としてもおすすめですので、ぜひ興味があるものがあれば利用してみてはいかがでしょうか。

高齢者が仕事で生きがいを感じられるのはなぜ?長く働くためのコツと仕事の探し方も解説

定年の年齢が引き上げられたとはいえ、長寿国である日本では退職後も長い老後が待っています。

定年後、やることがなく家に引きこもりがちになってしまったり、社会との接点が減って自分の人生や存在の意義が分からなくなってしまったりする高齢者が多く、認知症を引き起こす原因となってしまうこともあります。

そんな中、経済的な面での安心のため、健康のため、そして生きがいを感じるため等の理由で高齢になっても何かしらの仕事をして働く人が増え、内閣府の調査によるとその割合は50%を超えている状況とのこと。

そこで今回の記事では、高齢者が仕事に生きがいを感じる理由、働き続けるために必要なポイント、仕事の探し方やおすすめの仕事について解説してまいります。

どうぞ最後までご覧いただき、参考にしていただければと思います。

高齢者が仕事に生きがいを感じるのはなぜ?

実際、仕事をしている高齢者には生きがいを感じている方が多いと言われており、その理由として考えられる要素を以下に紹介します。

1.自己肯定感を高められる

仕事を通じて人から感謝され自分が誰かの役に立てると感じること、そして自分の経験や持っている能力を再度確認できることで自己肯定感が高められ、生きがいを感じることが出来ます。

高齢になると人から支援やサポートを受ける側になることが増え自信を無くしてしまいがちですが、仕事をすることで自分の価値を改めて感じられることは大きなメリットですね。

2.社会とのつながり

仕事をすることで必然的に職場の同僚やお客様、クライアント等と交流する機会が増え、会社というコミュニティへの参加や社会との接点が出来ることで孤独感や孤立感が解消されます。

このようなつながりの中で、困った時に助け合いや相談が出来る仲間や友人が出来ることで日々の喜びや楽しみ、安心感も生まれます。

3.身体的、精神的な健康への効果

働くことで身体的な活動が増え、仕事を覚えたり考えたりすることで脳も刺激され認知機能も向上します。

また、就業時間に合わせ規則正しい生活を送ることも健康に良い影響を与え、将来的に介護の予防にもつながるでしょう。

4.培った経験や知識を共有できる

これまで長く経験し積み重ねてきたスキルや知識を仕事に活かすこと、そしてそれを若い世代に伝えることで生きがいにつながりやすくなります。

定年後とはいえ即戦力として貢献できる職種を選べば、自身の強みを活かし自信を持って働くことが出来るでしょう。

高齢者が生きがいを持って仕事を続けるために必要なこと

年齢を重ねていても働き続けるためにはいくつか必要なことがあります。以下のポイントを抑えて長く仕事が出来る状態を維持しましょう!

1.健康管理をしっかりと!

仕事を続けるためにまず最も大切なことは健康の管理です。

食事、運動、睡眠を適切に行い、定期的に健康チェックをしたり必要な予防接種を受ける等して健康を維持することが元気に仕事をしていく上で何より重要です。

2.自分に合った労働環境で働く

高齢者の方が仕事を続けるには、無理なく可能な限り自分のペースに合わせて働ける環境であることも大切な要素です。

勤務時間や勤務日、負荷などの調整が柔軟に調整できる職場を見つけられると長く働けるでしょう。

3.周りの人とコミュニケーションをとる

職場内にいる他のスタッフやお客様などと世代を超えてコミュニケーションをとることも、高齢者の方にとって生きがいにつながると思います。

また、円滑なコミュニケーションは仕事がしやすくなったり成果を得ることにも大きく影響するでしょう。

4.スキルアップを目指す

シニアであってもやはり仕事に目標を持って取り組む方がモチベーションになります。

新しい知識を習得すること、現役時代とは違う常識を受け入れ学ぶことも重要で、自身のスキルアップにつなげていきましょう。

5.プライベートとのバランスを取ること

仕事が楽しく頑張れることは素晴らしいことですが、若い頃とは体力も違います。

プライベートでは適度に休息を取って体調を整えたり、仕事で得たお金を自分や大切な人のための買い物や楽しみに使ってみたりと仕事以外の時間も充実させワークライフバランスを取ることも長く働く上で大切なことです。

高齢者が生きがいになる仕事の見つけ方

よし!働こう!と思っても、どうやって仕事を見つけたら良いのか探し方が分からないという方も多いかと思います。

そこでおすすめの見つけ方を3つ、紹介します。

1.シルバー人材センター

シルバー人材センターは仕事を通して地域の活性化を目指す団体で、お住まいの自治体で開催している説明会に参加し登録を行えば仕事を紹介してもらえます。

目安としては月に10日程度の仕事を受け、3~5万円程の収入を得ることが可能です。

シルバー人材センターは気軽に登録ができ仲間も作れるというメリットがある一方、人気が高いためなかなか仕事が割り振られないという問題が見られるケースもあります。

今すぐ仕事がしたい!というよりものんびり適度に仕事をしたいという方におすすめです。

2.ハローワーク

ハローワークは地元の企業を中心とした求人情報を得ることができ、アルバイトや契約社員等さまざまな雇用形態の求人を扱っています。

また、職員と直接話し相談しながら仕事を探せるため、一人で探すよりも心強いでしょう。

また、無料で受講できる職業訓練も用意されているので、スキルや知識を身につけたいという方はぜひ利用してみてはいかがでしょうか?

3.求人サイト

インターネットを使える方は転職サイト等を使って仕事を探すことも可能です。

時間が空いている時にいつでもどこでもパソコンやスマホがあれば仕事探しができること、たくさんの求人の中から探すことができることがメリットです。

ただ、サイトに履歴書を登録したり、やりとりのほとんどがサイト内で行われるため慣れていないと手間を感じる可能性があります。

4.地域の広報誌

居住する自治体で定期的に発行される広報誌に求人情報が掲載されることもよくあります。

高齢者向けの仕事もよく掲載されますし、地域に根付いた仕事が多いため安心して応募することが出来るでしょう。

まとめ

以上のように高齢者の方が仕事をすることは心身の健康や介護予防にもつながり、生きがいを持って充実した老後を過ごすための大きな役割の1つとなり得ます。

継続して働くことに自信がない場合は1日だけ、数時間だけの単発のお仕事もありますので、ぜひチャレンジしてみてはいかがでしょうか?

本サイトでは他にも介護や高齢者に関連した役立つ情報を発信しております。ぜひ合わせてご覧くださいませ。

高齢者の生きがいの見つけ方を解説

「定年退職を迎えて何もやることがなくなった。」

「趣味もなく生活に楽しみがなくこれからの人生に不安を感じる。」

「何か趣味がほしいけどどうやって見つければ良いか分からない。」

高齢者の方からこのような声を耳にすることが少なくありません。

長年頑張ってきた仕事をやり遂げ、子どもも自立してようやく自由な時間を過ごすことが出来る!と思いきや、実際にそんな時を迎えてみると毎日何もすることがなく、気付けば1日中横になっていたりぼーっとテレビを見て過ごし、何となく気力や体力の低下も感じている…といった方も多いようです。

せっかくの老後の生活を充実させるためには、やはり趣味や人生の生きがいを持つことが大切です。とはいえ、これまで特に趣味を持っていなかった人にとってはその見つけ方も分からないでしょう。

そこで今回の記事では、高齢者の方が元気に長生きするための生きがいの見つけ方について解説します。

どうぞ最後までご覧いただき、ご本人はもちろん家族に高齢者がいる皆様の参考にしていただければと思います。

高齢者が生きがいを持つ重要性

高齢者の方が生きがいを持つことで得られるメリットはたくさんあります。

以下、具体的な効果を紹介します。

認知症の予防

高齢者の方が生きがいを持つと、外出や人と会い交流する機会が増える傾向にあります。

人に会って会話をすることで脳に良い刺激を与えて活性化し、孤独感も解消されることから認知症の予防に繋がります。

また、内閣府の調査によると新しい友人をたくさん持っている人ほど生きがいを感じやすい傾向にあると言われています。

運動不足の解消

人は高齢になるにつれて身体的にしんどくなったり気持ちが億劫になったりして自宅に引きこもりがちになることがあります。

しかし生きがいが出来ると気力が沸くため、自然と外へ出て歩いたり行動する時間が増えます。

そのため、高齢者に起こりがちな運動不足を解消し健康や長寿、介護の予防に良い影響を与えることにつながるでしょう。

うつ病の予防

60歳から65歳を過ぎると会社の定年や家族、友人との別れ等、環境や生活に大きな変化が起こりやすい時期に入ります。

このような変化に対し知らず知らずにストレスが溜まり、「老人性うつ」を発症してしまう高齢者の方も少なくありません。

生きがいを持つことはうつ病を罹患するリスクが大幅に減らす効果があると言われています。

自分が好きなこと、趣味を楽しむ時間を日常に持つことで、ストレスを解消したり気分転換を上手に行うことが出来るのです。

高齢者の生きがいの見つけ方

それでは具体的に生きがいをどのように見つけたら良いのか。その方法についていくつかのアイディアを紹介します。

習い事を始める

民間の習い事はもちろん、カルチャーセンターやお住まいの市区町村でも高齢者向けのさまざまな講座や習い事が実施されています。

掲示板や広報誌、役所や地域包括支援センター、公民館、健康センター等の施設で募集の告知がされていますのでぜひチェックしてみて下さい。

高齢者に人気の高い習い事には、ゲートボールやテニス等のスポーツの他、お茶や料理、手芸、お茶、囲碁、ピアノや大正琴、俳句等があります。

新しいことを習い始めると目標ができるのでそれに向かう向上心が芽生え、生きがいにつながりやすくなります。

また、同じ習い事をする仲間と交流を深めやすく、新たな人間関係を構築するきっかけにもなるでしょう。

何がやりたいか分からない場合は、若い時に好きだったことや興味があったこと、いつかやりたいと思っていたことを思い出し、挑戦してみることもおすすめです。

もう一度働く

超高齢化社会である日本では、現在深刻な人手不足に悩む企業が増えています。

その中でシニア向けの求人も意外と多く出ていることをご存知でしょうか。

それまで仕事が生きがいだったという方の中には、定年後の自分が社会から必要とされていないのではと自信をなくされるケースがあります。

しかしもう一度働くことで再び社会とつながりができ、自信を取り戻し生きがいにつながる可能性があるのです。また、収入が得られる点もメリットです。

もう一度働いてみたい!と感じているなら、高齢者に特化した求人サイトやシルバー人材センターに登録をおすすめします。

また、過去の経験を活かしてフリーランスとして活動するという選択もあります。

ボランティア活動に参加する

生きがいの見つけ方として、仕事ではなく地域のボランティア活動に参加するという方法もあります。

ボランティアでは同年代の知り合いが増えるのはもちろん、地域のさまざまな世代の人との関わりが生まれます。

パトロールや登校補助など子どもたちと関わりを持つ活動は喜びや楽しさを感じられるでしょう。

感謝されることや地域に貢献しているという充実感を日常生活の中で得られることは自信にもなりますし、近くに仲間が出来ることで何かあった時に誰かに相談できたり、健康面での変化に注意してもらえるためメリットがり、心の安心にもつながります。

ずっとやりたかったことに挑戦する

現役時代は仕事や家事が忙しくて、あるいは子育てが忙しくて出来なかったこと、諦めてしまったことが多かれ少なかれ一つはあるのではないでしょうか?

それが何だったのか思い出してみて下さい。そしてそれに挑戦するチャンスが今巡ってきたのです。

例えばずっと行ってみたかった場所へ旅行する、ずっと入りたかったレストランで食事する、買いたかったものを買うl取りたかった資格の勉強をする等。

その中に生きがいとなるものが見つかる可能性があります。

家族との時間を増やす

何か特別な趣味を持たなくても、家族と過ごす時間を増やしそこに癒しや楽しみ、喜びを感じるというのも十分な生きがいになります。

特に孫がいる場合には孫に会いに行ったりお世話を手伝ったりすることは大きな喜びを感じ、生きることに対し前向きな気持ちを与えてくれるでしょう。

他にも配偶者を喜ばせるために何か企画したりプレゼントを考える気持ちも、日々の生活の中で充足感をもたらすと思います。

家族が遠方で暮らしている場合は、最近はスマホやタブレットで無料で手軽にテレビ電話を利用できるので、使い方を教わって使ってみることをおすすめします。

生きがいにつながりやすい「趣味」

ほかにも、「趣味」を通した生きがいの見つけ方もあります。

そこで次に、高齢者の方が生きがいを見出しやすい趣味の一部を紹介します。

カラオケ

歌うことや音楽が好きな高齢者の方はカラオケを趣味にするのはいかがですか?

最近のカラオケ店ではシニア向けの割引サービスを設けているところも多く、お得に利用することが可能です。

仲間と一緒に楽しんでも良いですし、友人がいなくても一人カラオケを歓迎しているカラオケ店はたくさんあるため、尻込みせずに気軽に楽しみましょう。

また、採点機能も付いているため「もっと上達したい」と目標を持って練習したり、のど自慢のイベントへ参加することを目標に頑張ってみるのも良いと思います。

園芸

園芸は女性だけでなく、定年後ガーデニングや家庭菜園に目覚める男性が意外と多くいらっしゃいます。

何かを育てるという作業は毎日成長を感じられるため生きがいになりやすいでしょう。

丁寧に育てた結果、美しい花が咲いたり立派な野菜が実ったりすることで大きな達成感も感じられます。

写真

最近は立派な一眼レフを持っていなくても、スマホで高画質な写真を撮影することが出来ます。

季節の花や孫、何気ない日常もカメラのレンズを通して見てみるとまた違った景色が見えるかも知れません。そしてそれを残すことで大切な思い出にもなります。

SNSへ投稿したり、写真のコンテストへの参加も良いですね。

高齢者の生きがい探しは無理をしないことも重要

以上のように高齢者の方が生きがいを見つけることは心身に良い影響を与えますが、だからと言って「生きがいがない、見つからない」と焦ったり落ち込む必要はありません。

大きなことをしなくても、日々の生活の中で出来ることの中から小さな楽しみを探してみる、程度のことからでも十分です。

また、趣味には高い費用がかかるものもありますが、長く楽しく続けるために資金面も余裕を持って計画を立てたり、無料や割引のサービスを活用したりとあまりお金のかからないことを趣味にすることも重要です。

運動や体を動かす趣味では、体力や身体機能の状況を考慮し無理せず適度なレベルで楽しみましょう。

本サイトではこの記事以外にも高齢者や介護に関連した内容のさまざまなお役立ち情報を発信しています。

ぜひ合わせてご覧いただければと思います。

高齢者が趣味や生きがいを持つことは長寿にも影響する?

「人生100年時代」と言われる現代。昔と比べて元気な高齢者が増えました。

仕事に関しても高齢者雇用安定法改正により定年が65歳に引き上げられたり、継続雇用制度の導入やそもそも定年制を廃止した会社もあります。

悠々自適な老後の生活を目指し頑張って長く働かれている方も多いと思いますが、とはいえ実際に定年を迎えてみると「やることがない…。」と、せっかく出来た時間を有意義に使うことが出来ずにただただ時間が経過していく日々を送っている、という人も少なくありません。

長年、仕事、家事、子育て等に頑張ってきた人生の最後のご褒美となる老後の時間を満喫するためには、やはり趣味や生きがいが必要でしょう。

そこで今回の記事では、高齢者の方が趣味や生きがいを持つことの大切や人生に与える影響、見つけ方や選び方、高齢者におすすめの趣味について解説してまいります。

ぜひ最後までご覧いただき、本人はもちろん高齢の両親や家族などがいる皆様の参考にしていただければと思います。

高齢者にとっての「生きがい」とは

高齢者に限らず、年齢の若い人でも「生きがい」について考える時や悩まれる時はあるかと思います。

そもそも「生きがい」とは何なのでしょうか。

生きがいの概念としては、「生きる価値や喜びを見出し幸せを感じるもの、生きる張り合いを感じるもの」といえるでしょう。

ただこれは人それぞれ捉え方によって違いがあり、必ずしも「生きがいとはこういうものだ!」とは簡単に言えないものです。

高齢者にとっての生きがいというと老後の生きがいということになりますが、退職により仕事がなくなったり、人との交流も疎遠になりがちで逆に「生きがい」としていたものから離れてしまうような印象があります。

そのため、あらためて歳をとってから楽しみや楽しめるもの、熱中できるものを見つけなければならないと、少々ハードルが高く感じられるかも知れません。

しかし高齢者の「生きがい」は若い頃に持っていた「生きがい」とは違い、長く経験を積み年をとったからこそ持てるものもあり、また生きがいが人生に与える影響や重要性はずっと大きなものになります。

高齢者が趣味や生きがいを持つことで得られる効果

高齢者が趣味や生きがいを持つことでさまざまな効果が得られると言われています。その中で主なものを以下に紹介していきましょう。

規則正しい生活を送れる

趣味がある高齢者の方は日常生活の中でその趣味を楽しんだり夢中になる時間、そのために準備する時間などを持っています。

そのため、1日何もやることがなくダラダラ過ごすことやただただ時間を消費しているということがなく、毎日やることや目標を持って過ごすことが出来るのです。

運動不足、フレイルの予防

体を動かしたり外で楽しむ趣味がある場合は身体の機能の向上や筋力アップはもちろん、骨粗しょう症を予防する効果も期待できます。

また、室内で楽しむ趣味である場合もそのために必要なものを用意したり片づけを行うといった動作が必要となる場合が多いため、必然的に体を動かす機会が増えます。

体を動かすことが少ない高齢者は、病気ではなくても筋力や心身の機能が低下して将来的に介護が必要となる可能性が高くなりやすく、健康と要介護の間の虚弱な状態である「フレイル」に陥ることが問題になっていますが、趣味によってフレイルを防ぐことにもつながります。

孤独感の解消

趣味のない高齢者、特に一人暮らしの方の場合は特に加齢につれて外出や人に会うことが減り、1日中自宅にこもり一人だけで過ごすという時間が増えてきます。

すると孤独を感じ、精神的に落ち込んだり気力を低下させていってしまいます。

しかし趣味を持つことで共通の趣味を持った新しい友人や仲間を得られたり交友関係が広がる可能

性があり、生きがいとなったり豊かな生活を送ることにもつながるでしょう。

認知症の予防

高齢者ならではの効果として、「認知症の予防」もあります。

趣味の活動には指先を使う、外出する、動く、人と交流する、会話をする、笑う、覚える、感動する等、認知症を防ぐために必要な脳を活性化させる動きがたくさんあるのです。

実際に趣味と認知症との関連を調べた研究によると、趣味を持つ高齢者は認知症の罹患リスクが低いとの調査結果も出ているそうです。

高齢者の趣味・生きがい探しのポイント

以上のように高齢者が趣味、生きがいを持つことは多くのメリットがありますが、いざ趣味を持とうと思ってもどう探して良いのか分からないですよね。

そこで趣味、生きがいを探す際のポイントをいくつか紹介します。

興味を持てるもの

家族の勧めや友人からの誘いがきっかけで趣味が見つかる場合もありますが、重要なのは何より自分が興味を持てるかどうかです。

そこで若い頃に持っていた趣味や興味があったもの、やりたいと思っていたことに挑戦してみてはいかがでしょうか。

現在の体力に合ったもの

たとえやりたいと思っても、それを行うだけの体力がないといきなり挑戦するのは難しい場合もあります。無理に行ってしまうとケガをしてしまう恐れや上手くできないことへのストレスなど負担が大きくなってしまいますので気軽に始められるものがおすすめです。

今の体力に合わせたものを選ぶか、体力をつけながら少しずつ負荷を上げていける内容にしましょう。

一人で行えるもの

誰かの支援がないと出来ない趣味の場合、本人は続けたくても周りのスケジュールや状況に影響を受けたり、気を使ってしまい気軽に行えない場合があります。

そのため、一人で行える趣味を選ぶことがおすすめです。

経済的に無理のないもの

旅行が趣味という方も多くいますが、趣味や生きがいは継続して長く続けられるものが良いため経済的な負担が大きいものはあまりおすすめできません。

習い事などで月々の費用がかかるもの、道具や交通費などをしっかり計算して無理のない範囲のものを選びましょう。

高齢者に人気の趣味ランキング10選

それでは高齢者に人気の趣味をランキングで紹介していきます。趣味や生きがいを見つけるヒントになるかも知れませんので、ぜひどんな趣味が人気なのか確認してみて下さいね。

1位 映画鑑賞

高齢者に人気の趣味、トップは映画鑑賞です。

高齢者に限らず映画鑑賞は幅広い世代に人気の趣味ですよね。

ジャンルもさまざまなので自分の好みの作品を選ぶ楽しみもありますし、準備も必要ないためすぐに始められる趣味でもあります。

また、映画館に行って鑑賞すれば外出する機会にもなりますし、映画館の空間は良い刺激となるでしょう。

もちろん、その日の気分や体調、天候によってDVDをレンタルしたり、サブスクを利用して家で見る等さまざまな方法から選択できるのもメリットです。

2位 園芸、ガーデニング

老後に園芸を始めるという方は少なくありません。

季節の花や植物はもちろん、野菜を育てる家庭菜園も人気です。

何かを大切に丁寧に育てるという行為は癒しにもなり非常にやりがいを持てるでしょう。

また、外での作業は日光を浴びたり体を動かすため心身に良い影響を与えます。

庭がないという場合は部屋でプランターに入れて育ててみる方法もあります。

庭で作業をする際、夏や暑い日の熱中症には十分注意して行いましょう。

3位 読書

読書は知識を得るだけでなく感情や想像力にも働きかけ、非常に良い脳トレになります。

家で気ままに読むことも良いですが、出来れば図書館に行くことがおすすめ。

図書館で本を借りれば無料ですし、静かなスペースでゆっくり時間を過ごせます。

最近は図書館にカフェが併設している施設もありますので、そういったところを利用するのもリフレッシュになって良いと思います。

4位 絵画、塗り絵

絵はがきを描いたり大人向けの塗り絵も高齢者の趣味として人気が高いものです。

絵はがきは季節にちなんだ絵を描いて、完成したら離れて暮らす家族や友人に送ると喜ばれるでしょう。

また、大人向けの塗り絵は子どものものよりも細かく複雑なものが多いですが、集中して塗り分けることで指先も使い脳に良い刺激を与えます。

完成した時の達成感や満足感も心地よいはずです。

5位 カラオケ

カラオケで思い切り歌うことは楽しいだけでなくストレス発散や血圧の安定、口の筋肉や腹筋のトレーニングにもなる等、高齢者の方にとって素晴らしい効果がたくさんあります。

カロリーも消費されるので、健康的なダイエットにもなるでしょう。

一人でも行くも良し、誰かと一緒に行くも良し。

シニア割引を実施している店舗も多いため、そのようなサービスを活用してお得に通うことをおすすめします。

6位 ウォーキング

毎日のウォーキングを趣味にすることで運動になるのはもちろん、季節の移り変わりを楽しんだり気分転換にもなります。お金もかからないため長く続けていける点も良いですよね。

また、朝に運動すると幸せホルモンである「セロトニン」が活性化するといわれているため、できれば朝の散歩としてウォーキングを日課にすると一日を気分良くスタートできるでしょう。

7位 カメラ

特に男性に人気の高い趣味です。

最近はSNSで気軽に撮った写真を公開できるので、家族や知人だけでなく知らない人たちにも作品を見てもらえ、それがきっかけで仲間が出来ることも少なくありません。

また、さまざまなところでイベントやコンテストが開催されているため、参加してみることで生きがいにつながりやすくなります。

カメラは追い求めればかなり高額なものもありますが、無理せず続けることを重視しましょう。

8位 ボランティア活動

高齢者を対象とした地域のボランティア活動に参加することもおすすめです。

地域とつながりが出来ることは孤独の解消に大きく役立ち、普段の生活の中で何かあった時に相談ができたりと安心して暮らすきっかけにもなります。

また、自分が社会に役立つことをしているんだという自信にもつながり、生きがいとして活動されている方もたくさんいらっしゃいます。

9位 料理

女性だけでなく男性も老後の趣味として料理を始めるとうい方が少なくありません。

今や男性も台所に立つ時代。これまで奥様や家族に任せきりで料理をすることがなかったという方は、何かあった時に自分で自立した生活を送るという目的としてもぜひ挑戦していただきたい趣味でもあります。

自分が好きなもの、食べたいものを自分で作る喜び、そして他人に食事を振舞う喜びも感じていただきたいですよね。

料理は必要な材料を揃え、工程を考えながら進めていくため実は非常に頭を使う作業です。

また、野菜を切ったりする時は集中するため、ストレスの解消にもなります。

いきなり難しいレシピにするのではなく、初心者でも簡単に作れるものから始めてみましょう。

10位 スポーツ

ゲートボールや水泳、卓球などのスポーツもおすすめです。

体力やご自身の身体機能に問題がない範囲で行いましょう。

スポーツはクリアしたい目標などを立てやすいですし、自信の体力や筋力がアップしていることを実感しやすいためやりがいの大きな趣味になります。

まとめ

いかがでしたか?

高齢者の方が趣味や生きがいを持つことは、心身の健康に非常に良い影響があり、友達作りが出来たり生きがいが増えることで結果的に長寿にもつながると言って良いかと思います。

高齢者の方の趣味は、体や心、経済的にあまり負担をかけず、日常において自由に楽しく続けられることがポイント。

「生きがいを見つけなければ!」とあまり難しく考えず、気楽に始められるものから試していきましょう。

本サイトでは他にも高齢者や介護に役立つ情報を発信しています。気になるコラムがありましたら、ぜひ合わせて読んでいただければと思います。

老人の独り言がうるさい原因と対象法は?

高齢者の独り言がうるさいと感じたことはありませんか?

家の中や病院、街の中で老人が誰かと話してるのかな?と思ったら独り言だった、という場面に出会ったことがある人は多いのではないでしょうか。

考えごとをしている時につい口から出てしまう独り言であれば問題ありませんが、明らかにそれとは違う独り言が増えてきたら要注意。認知症のサインかも知れません。

そこで今回の記事では、高齢者の独り言の特徴や原因、対処方法について解説します。

どうぞ最後までご覧いただき、参考にしていただければと思います。

老人の独り言の特徴

若い人でも出ることのある独り言とは違い、認知症が原因で起こる老人の独り言にはいくつか特徴が見られます。

その中で主な特徴を3つ、以下に紹介していきましょう。

見えない誰かと会話している

老人の独り言としてよく見られるものに、誰もいない方を向いてまるで誰かと話しているような独り言を発しているケースがあります。

これは認知症の症状としてよく見られる特徴の一つです。

意味をなさない言葉の羅列

意味不明な言葉や単語を並べて話し続けるといった独り言も、認知症の症状で見られます。

時には朝から晩まで一日中続くこともあり、同居する家族や周囲の人は戸惑うかも知れません。

夜間に増える

認知症による独り言は夜に出現したり悪化しやすい傾向にあります。

日中は静かなのに夜になると急に何か一人で言い続ける様子が見られたら、認知症の可能性が考えられます。

老人の独り言の原因

老人の独り言は認知症で脳が変化することにより見られる一般的な症状の一つです。

それでは次に、なぜ認知症で独り言が出てしまうのか、考えられる主な原因について説明してまいります。

レビー小体型認知症

認知症にはいくつかの種類が存在し、その中で「レビー小体型認知症」という種類の認知症には「幻視」の症状がよく現れます。

幻視が起こるといるはずのない人・見えないものが見えることがあり、上記で紹介した”見えない相手と会話している”独り言をすることが多くなります。

せん妄

せん妄は意識が混乱した状態で、認知症の方が疲れやストレスで身体に負担がかかると生じやすくなり、幻覚や妄想、興奮なども引き起こします。

認知症以外にも脱水や感染症など身体的な原因によって現れることもあります。

せん妄が起こると周囲にとっては意味不明なことを話すようになり、特に夜は不安や恐怖が増すためせん妄が悪化する傾向にあります。

老人の独り言の対処法と注意点

以上のような独り言は、本人が好きでしているわけではなく認知症の症状として起こっているため、「うるさい、やめて」と言っても解決することは困難です。

とはいえ、ずっと続く独り言を聞き続ける家族にとっては負担が大きく、何か上手な対処方法はないかと悩んでしまいますよね。

そこで認知症による老人の独り言を和らげるためにどのように対応をすれば良いか、ポイントをお伝えします。ぜひお試しください。

感情的に怒らない

認知症の症状として独り言が出ている時、本人は独り言だと自覚していない場合がほとんどです。そのため、それを止めようと自分でコントロールすることは非常に困難な状況なのです。

そんな時に周りが「うるさい!」と怒ったり、独り言をやめるよう強く要求したり、言っていることの間違いを指摘するようなことをしてしまうと、本人にとって不安が強くなり更に独り言がひどくなってしまう可能性もあるため注意が必要です。

好きで独り言を言っているわけではなく、理由があることを理解することが大切です。

安心できる環境作り

独り言が増えている時は本人が何か不安に感じることがあるのかも知れません。

特に夜の時間などはうるさくて眠れず家族もつらい状況かと思いますが、無理に寝かせようとするよりも手を握ったり体を優しくさすってあげたりして安心させてあげる行動をとった方が独り言が落ち着きやすくなるでしょう。

また、部屋が真っ暗になることを怖がる人も多いため、間接照明などを利用して安心して眠れる環境を整えてあげることもおすすめです。

温かい飲み物や温かい食事

温かいミルクやココアで体を温めてあげることが安心感につながり、独り言が軽減されるされることがあります。

お腹が空いている時にはうどん等の温かい食事も良いでしょう。

薬物療法

現在、認知症を根本的に治療する方法は確立されていません。

その中で、進行を抑えたり症状を少しでも改善するために薬を使った治療が用いられることもあります。

記憶障害や認知機能の低下の進行を遅らせたり、睡眠導入剤や抗不安薬など症状によって処方されます。

ただし、薬が根本的な治療になる訳ではなくあくまで対処療法になりますので、薬だけに頼らず上記の対処法なども合わせて行いながら様子を見る必要があります。

老人のうるさい独り言に疲れたら・・・

「病気だから仕方ない・・・」と理解しつつ、毎日生活を共にする家族は疲れてしまうこともあるでしょう。

我慢して無理を続けると体調を崩してしまったり、精神的に追い詰められてしまう可能性もあります。

そうなる前にできる対策をお伝えします。

相談する

認知症の介護には悩みやストレスがつきものですが、一人で抱え込んでしまう人も少なくありません。

しかし介護者の様子に認知症の方が不安を感じ、独り言が悪化してしまうケースもあるのです。

そこで認知症の方だけでなく自分のためにも医師や自治体の福祉関連の窓口、ケアマネジャー、地域包括支援センター等、専門の知識を持ったスタッフに悩みを打ち明け相談しましょう。

話すだけでも気持ちが軽くなったり、適切な対処法などのアドバイスや役立つ情報をもらえるためおすすめです。

介護サービスの利用

病院を受診し認知症の診断を受け、要介護認定で要介護と判断されていれば介護保険サービスを利用することが可能です。

介護保険サービスの目的には家族の休息も含まれています。

デイサービスやショートステイ、訪問介護など在宅で利用できる介護サービスを上手に使って疲労を溜め込まないようにしましょう。

また、自宅での介護に限界を感じる場合にはグループホーム等の介護施設への入居も検討しましょう。

老人の安全のために導入したい見守りサービスの特徴と選び方

高齢者の両親や家族と離れて暮らしていたり、同居していても用事で外出し一人で留守番をお願いする際、「急に体調が悪くなったりケガをしたらどうしよう」「ちゃんと食事はできるだろうか」こんな心配をする人が多いと思います。

一人にさせるのが心配な老人がいる場合、同居したり老人ホーム等の施設へ入居させる等の解決方法はありますが、住んでいる環境を変えるというのは本人にとって大きな負担となるでしょう。

そこで活用したいのが「見守りサービス」です。

見守りサービスは暮らしはそのままに、本人や家族が安心して生活を送るための心強いサポートです。

そこで今回の記事では、数ある老人向けの見守りサービスの主な内容や、その中から選ぶ時のポイントについて解説します。

どうぞ最後までご覧いただき、参考にしていただければと思います。

老人向け見守りサービスの種類と特徴

老人向けの見守りサービスにはさまざまな種類がありますが、主なものとして訪問型、センサー型、カメラ型、アプリ型、宅配型、オート電話・オートメール型があります。

各種サービスの特徴を以下、説明してまいります。

訪問型の見守りサービス

訪問型はその名の通り、スタッフが定期的に自宅に訪れ、直接安否確認を行うサービスです。

訪問時には高齢者の方とお話をして食事の状況や健康状態の確認をしたり、何か悩みや心配事があれば相談にのってもらえます。

訪問ごとに記録がとられ、内容は家族に報告されます。

訪問型のみまもりサービスは主に水道、電気、ガスなどの会社や郵便局が実施しており、ある程度固定されたスタッフが担当する地域の巡回をしているため防犯対策にもつながります。

費用の相場は月に1回30分の訪問の場合は月額1,980円、60分で月額2,480円程度となっています。

他に厚生労働大臣から委託された相談員(民生委員)が担当している地域の中で介護や子育てに関する支援を行っており、高齢者に対して定期的に安否確認や声掛けといった活動、取り組みも行っています。

こちらは無料で利用が可能なため、心強い存在となるでしょう。

利用を希望する場合は、お住まいの自治体の窓口にお問合せ下さい。

センサー型の見守りサービス

センサー型は高齢者の自宅に専用の機器を設置し、センサーが感知して安否確認を行うことが可能です。

センサーが非常時と判断すると自宅までスタッフが駆けつけ、家族のスマートフォン等にも自動で通知がいくようになっています。

また、異常を感知するだけでなく長い時間「感知しない」状態も病気や転倒、転落によるケガで動けなくなっている可能性があるためチェックする必要があります。

機器を置く場所は一か所だけでなく、トイレや浴室などにも設置すると安心です。

費用の相場は契約料が約15,000円、月額の利用料が3,000円、機器代金が50,000円~となっており、訪問型と比べて初期費用が高い点がデメリットです。

その他にも火災やガス漏れ等のオプションサービスを提供している会社もありますので、予算や必要に応じて契約しましょう。

カメラ型の見守りサービス

センサーではなくカメラを自宅に設置して24時間・365日監視を行う見守りサービスです。

カメラ型のメリットは、カメラを通して遠方の家族がいつでも高齢者の状態を把握し、見守ることができる点です。

また、緊急時の呼びかけにも対応しています。

主に使用されているカメラは簡単に設置ができる簡易なタイプで、工事などは特に必要ありません。

多くの場合、録画機能も搭載されているので、リアルタイムに確認できない時や何か起こった際に家族側で過去の映像で確認することも可能です。

映像はスマートフォンだけでなくPCやタブレット等のデバイスにも対応しています。

セキュリティ会社が主体となってサービスを提供しているため、何かあった時に迅速に駆けつけてくれるという安心感もあります。

費用はセンサー型と同様に契約料と月額利用料、カメラの設置代等がかかり、契約料が50,000円前後、月額利用料が8,000円以上とセンサー型より更に高額な傾向にあります。

アプリ型の見守りサービス

最近はセンサーやカメラよりも手軽に導入できるアプリ型の見守りサービスも人気です。

スマートフォンの機能を使うため、位置情報で居場所の特定や動きの感知、緊急事態が発生した時のメッセージ送信、外出時や帰宅時の通知などがあり便利ですが、中にはスマートフォンを持ちたくない、操作に慣れないと感じる高齢者の方もいらっしゃいます。

とはいえ無料でできるサービスも多く、まずは見守りサービスを試してみたいという方には非常におすすめです。

宅配型の見守りサービス

お弁当等の食事の宅配の際に、高齢者の安否確認を行うのが宅配型の見守りサービスです。

訪問型と似ていますね。

宅配される食事は高齢者向けに作られており、柔らかさや味付け、食材なども健康に配慮されたメニューがほとんどです。

一人暮らしや一人で留守番をする際の食事の心配も一緒に解消できるので、家族にとっても安心でしょう。

ただし、基本は宅配サービスの延長でスタッフに専門の知識があるとは限らないため、介護や栄養に関するサービスは求めずあくまで「食事の提供と日常生活の会話や安否確認が出来るサービス」として利用するのがおすすめです。

費用としては週5回、1日2食とした場合、月額で約20,000円程が目安です。

オート電話・オートメール型の見守りサービス

紹介した見守りサービスの中では最もリーズナブルな料金で利用できるサービスです。

毎日決められた時間にサービスの提供会社から電話またはメールが高齢者に配信され、電話であればプッシュボタンで質問に回答し、メールの場合もスマホのボタンを押すだけの簡単な操作でその日の健康状態を選択肢の中から選んで返信するだけのシンプルな流れです。

もちろん家族はそのメッセージ内容を確認することができます。

費用は紹介の契約料と月額利用料がかかることが多く、契約料は2,000円程度、月額利用料は800円~1,200円程度と安価なケースが多いです。

老人向け見守りサービスの選び方

上記で紹介したそれぞれのサービスの特徴を元に希望に合ったサービスを選んでみると良いですが、それ以外にも契約する前に確認しておきたいポイントがいくつかあります。

本人の意向

見守りサービスを利用する上で一番大切なのが、親の意向を確認して尊重するということです。

家族にとっては心配であれこれサービスを導入したいものですが、常に監視されることへの抵抗や知らない人の訪問に対応することで生活リズムが崩れると感じる人も少なくありません。

無理強いせず、まずはサービスの内容をしっかりと伝え、その上で本人がどう思うか、どうしたいかということを聞いて話し合い、双方が納得した上で利用を開始するようにしましょう。

目的

見守りサービスを利用する目的や状況を整理しましょう。

見守りが必要な頻度や時間、カメラが必要か通知だけでも良いのか等を整理することで、利用するサービスが選びやすくなります。

アプリ等の手軽に利用できるサービスから始めて、状況が変化すればその時に最適なものをまた選ぶと良いでしょう。

費用

見守りサービスによっては費用が高額なものもあり、特に24時間対応や緊急時に駆けつけるサービスがある場合には料金が高くなる傾向です。

目的に合わせて内容を選ぶのが一番ですが、長期的に無理せず利用できることが大切なので予算に見合うサービスを検討しましょう。

専門家に相談する

以上のことを踏まえたところ何を選べば良いのか分からないという時には、自治体の窓口や地域包括支援センター、ケアマネジャー等の専門家に相談するというのも手です。

自治体が事業として提供しているサービスの案内もしてもらえますので、迷った時には相談してみましょう。

まとめ

以上のように老人向けの見守りサービスにはさまざまなタイプがあります。

安心、安全の備えとしてお客様の目的や状況に応じて上手にサービスを使いましょう。

本サイトでは他にも高齢者の介護に関連するさまざまな情報を発信しておりますので、ぜひ合わせてご覧いただければ幸いです。

要介護認定の等級とは?8段階に分けられる基準と申請の流れを解説します

デイサービス等の介護保険サービスを受けるためには要介護認定を受ける必要があります。

要介護認定には8段階の等級があり、その程度によって受けられるサービスは異なります。

また、要介護認定を受けることで自分自身や家族の身体の状況を知ることが出来るため、身体の機能を維持、向上、改善するための指針としても役立つでしょう。

そこで今回の記事では、要介護認定で定められている等級ごとの基準や特徴を中心に、介護認定を受ける流れについても合わせて解説します。

ぜひ最後までご覧いただき、皆様の参考にしていただければと思います。

要介護認定とは

要介護認定で判定される等級は、その人の介護の必要性の度合いを表します。

それを元に、介護保険サービスにてどの程度の介護や介助、支援を受ける必要があるのかを判断するのです。

要介護認定には「要支援」と「要介護」の2種類に分けられます。

更にその中で要支援1~2、要介護1~5、自立の合計8段階の等級に細かく分類されます。

要支援は基本的に一人で生活できるものの部分的な介助が必要な状態。要介護は運動機能の低下だけでなく、思考力や理解力の低下も見られる状態です。

基本的に要支援に認定されれば介護予防サービスを、要介護に認定されれば介護サービスを利用することが可能です。

そして要介護認定を受けてどの区分にも当てはまらない場合は「非該当、自立」と認定され、その場合は介護保険サービスを利用することは原則出来ません。

要介護認定の等級別で見る身体の状態

それでは次に、要介護認定で分けられる各等級ごとの心身の状態を以下、紹介します。

自立

一人で生活を送ることが可能で日常生活に支援や見守りが必要ない状態。

自立に認定されると介護保険の給付を受けられないため、介護サービスの利用を希望する場合は費用を全額自己負担する必要があります。

また、利用できる介護サービスにも制限があります。

要支援1

基本的な日常生活動作は自分で行えるが、一部の複雑な動作には見守りや手助けが必要な状態。

適切な介護や支援を受けることで要介護状態になることを予防することが期待できます。

要支援2

基本的な日常生活は自分で行えるが筋肉が衰え、歩行・立ち上がりが不安定になり、要支援1と比較して介助を必要とする場面が多くなります。

適切な介護や支援を受けることで要介護状態になることを予防することが期待できますが、介護が必要になる可能性も高いです。

要介護1

基本的には一人で生活できるものの要支援2と比べて運動機能は更に低下し、日常生活や立ち上がり、歩行に一部介助が必要となります。

また、思考力や理解力といった認知機能の低下や問題行動も少し見られる状態です。

要介護2

食事や入浴、排泄、掃除といった基本動作にも部分的に介助が必要で、要介護1よりもケアが必要です。

認知機能の低下や問題行動も見られます。

要介護3

日常生活の基本動作全般に介助が必要となります。

立ち上がる際や歩行時には杖や歩行器、車椅子を使用し、認知機能も低下して見守りが必要な状態です。問題行動も見られます。

要介護4

要介護3以上に全面的な介助が必要な状態で、認知機能の著しい低下や問題行動が見られます。

要介護5

介護なしでは生活することは出来ず、意思の疎通も困難な状態です。

要介護認定の等級は介護にかかる時間を基準に決められる

要介護認定の等級を判断する際、厚生労働省が定めた「要介護認定基準時間」という介護にかかる手間と時間を基準としています。

以下は要介護度ごとに定められた要介護認定基準時間の一覧になります。

 

要支援1:25分以上32分未満

要支援2、要介護1:32分以上50分未満

要介護2:50分以上70分未満

要介護3:70分以上90分未満

要介護4:90分以上110分未満

要介護5:110分以上

要支援と要介護を分かれ目となるポイント

要介護認定の等級の中で判断が分かりにくいのが要支援2と要介護1の部分です。

要支援になるか要介護になるかによって介護保険の支給限度基準や利用できるサービスに大きな違いが出てくるため、気になるところですよね。

その分かれ目となる目安は2つあります。

一つは認知機能の低下や認知症の有無です。

要支援は身体的な運動機能の低下だけが見られますが、ここに思考力や理解力といった認知機能の低下が見られると要介護と判定されます。

二つ目は、今の状態が半年以内に大きく変わる可能性があると主治医からの意見書や調査によって判断されると、要介護1の判定になります。

両方が当てはまる場合はもちろん、どちらか片方が当てはまった場合も要介護と判定される可能性は高くなります。

要介護認定を受ける方法

要介護認定を受けたい場合、介護者が住んでいる市町村の窓口に申請を行います。

費用はかかりません。

申請から判定までには地域にもよりますが平均1ヶ月程度、長くて2ヶ月程度かかるため、早めの申請をおすすめします。

認定結果については有効期限があり、新規の場合は6ヶ月。更新の場合は12ヶ月になります。

1.申請に必要なものを準備する

要介護認定の申請には、介護保険の被保険者証(第2号被保険者の場合は健康保険の保険証)とマイナンバーカードが必要です。

また、本人が申請出来ない理由がある場合は代理申請を行うことも可能で、その場合は家族、地域包括支援センターの職員、居宅介護支援事業者、介護保険施設に入居中の場合はそこの職員、入院中の場合は病院のソーシャルワーカーが代理人になれます。

2.調査

要介護認定の申請後、調査員(市区町村の職員か委託を受けたケアマネジャー)が申請者の自宅を訪問し調査を行います。

調査の内容は本人の心身状態、日常生活の様子、家族や住まいの環境について聞き取りが実施されます。これは全国共通です。

3.主治医の意見書

市区町村の依頼に基づき、申請者のかかりつけ医が作成します。

かかりつけ医がいない場合は市区町村が紹介する医師に診てもらうことになります。

これは要介護認定を更新する時にも受ける必要があります。

4.一次判定

一次判定はコンピュータによる判定です。

訪問調査での内容と主治医の意見書を対象に判定されます。

5.二次判定

二次判定は一次判定を元に保健、医療、福祉の専門家によって構成される介護認定審査会で行われます。

6.判定、通知

審査会による審査結果に基づいて最終的な等級が決まります。

結果は申請者本人に通知されます。

もしこの認定結果に納得がいかない場合は再審査請求を行うことが出来ますので、役所に相談しましょう。

また、それでも納得がいかない結果であればそれぞれの都道府県に設置されている介護保険審査会に不服申し立てを行うことが可能です。

まとめ

要介護認定の等級ごとの基準となる心身の状態について解説してまいりました。

要支援と要介護の違いには認知機能の低下の有無がポイントとなります。

また、要介護の認定を受けた後は個々の状態や希望に合わせたケアプランをケアマネジャーに作成してもらい、デイサービスや訪問介護といった適切な介護サービスを受けることが可能となります。

寝たきりであっても利用することが出来るサービスはたくさんありますので、高齢者が必要な介護を受けるためにも要介護認定を受けることをおすすめします。

当サイトではこの他、高齢者のサポートに関連する情報を発信しておりますので、ぜひ合わせてご覧いただければと思います。

要介護認定で受け取れる給付金は?判定基準や給付金の内容、認知症の場合についても解説

高齢者や障がい者等の介護が必要となった場合、本人やその家族にとって精神的、身体的なものだけでなく経済的な負担も大きくなります。

そんな時に活用したいのが「介護給付金」という制度。

実は意外と多くの人がこの給付金について正確な情報を知らず受け取れないまま介護生活を送っているようです。

そこで今回の記事では、介護によって受け取ることができる給付金の種類やその概要について解説します。

どうぞ最後までご覧いただき、参考にしていただければと思います。

介護で受け取れる給付金とは

介護給付金とは、65歳以上の高齢者や障がいを抱えた人々が安心して日常生活を送るために必要な費用を補助する目的で給付されるお金のことで、サービスや適切なサポートを受けられるよう支援する介護給付制度の一環として行われています。

介護保険の被保険者の負担を軽減し、介護サービスの費用を抑えられるというメリットがあります。

給付金を受け取れる対象は?

給付金は誰でも受け取れるというわけではなく、介護保険の被保険者として認定された人、または要支援、要介護認定を受けた人が対象者となっています。

具体的には介護保険に加入し、要介護1~5、要支援1~2の認定を受けている方です。

実際に給付を受けるには、ケアプランと呼ばれる介護サービス計画を作成する必要があり、ケアマネジャーが作成をします。

ただし給付金によっては年齢、介護保険の加入期間等の条件がそれぞれ決められているものもあります。

詳細な情報については、居住している自治体の窓口や介護保険制度を担当している機関に問合せを行い確認していただくことがおすすめです。

要介護認定で判定される身体状態の目安

それでは要介護認定で判定される介護度別の身体の状態はどのようなものなのか、一覧で紹介します。

<要支援1>

要介護状態とは認められないが、社会的支援を必要とする状態

食事や排せつ等はほとんどひとりでできるが、立ち上がりや片足での立位保持などの動作に何らかの支えを必要とすることがある。入浴や掃除など、日常生活の一部に見守りや手助けが必要な場合がある。

<要支援2・要介護1>

生活の一部について部分的に介護を必要とする状態

食事や排泄などはほとんどひとりでできるが、日常生活に見守りや手助けが必要な場合がある。立ち上がりや歩行などに不安定さがみられることが多い。問題行動や理解の低下がみられることがある。この状態に該当する人のうち、適切な介護予防サービスの利用により、状態の維持や、改善が見込まれる人については要支援2と認定される。

<要介護2>

軽度の介護を必要とする状態

食事や排泄に何らかの介助を必要とすることがある。立ち上がりや片足での立位保持、歩行などに何らかの支えが必要。衣服の着脱は何とかできる。物忘れや直前の行動の理解の一部に低下がみられることがある。

<要介護3>

中等度の介護を必要とする状態

食事や排泄に一部介助が必要。立ち上がりや片足での立位保持などがひとりでできない。入浴や衣服の着脱などに全面的な介助が必要。いくつかの問題行動や理解の低下がみられることがある。

<要介護4>

重度の介護を必要とする状態

食事にときどき介助が必要で、排泄、入浴、衣服の着脱には全面的な介助が必要。立ち上がりや両足での立位保持がひとりではほとんどできない。多くの問題行動や全般的な理解の低下がみられることがある。

<要介護5>

最重度の介護を必要とする状態

食事や排泄がひとりでできないなど、日常生活を遂行する能力は著しく低下している。歩行や両足での立位保持はほとんどできない。意思の伝達がほとんどできない場合が多い。

介護給付金と予防給付金

上記で説明した介護給付金と似たものの中に「予防給付金」という制度があります。

介護給付金は介護が必要な人に対し介護にかかる費用の一部を補助するもので、他に介護サービスや介護用品の提供といったものもあります。

一方、予防給付金はというとその名の通り介護を予防する取り組みや健康を増進するための活動を行う方々に対し、その活動に関連する費用を助成する目的で設置された制度になります。

目的は異なりますが、大きく見ると高齢者や障がい者の方々の生活の質や健康を向上させるという意味で同じ様に重要な役割を持った制度と言えます。

介護給付金はいくらもえるの?

それでは皆様が気になるであろう介護給付金の額について説明していきましょう。

結論から申しますと、介護給付金の給付額は日本の介護保険制度において評価された7つの段階の区分によって異なります。

以下、詳しく紹介していきます。

<要支援1>

給付金は対象外。しかし予防給付等の一部のサービスが提供されるケースも。

<要支援2>

月額1,000~2,000円程度の給付金を支給

<要介護1>

月額5,000円程度の給付金を支給

<要介護2>

月額10,000円程度の給付金を支給

<要介護3>

月額20,000円程度の給付金を支給

<要介護4>

月額30,000円程度の給付金を支給

<要介護5>

月額40,000円程度の給付金を支給

以上の金額はあくまで目安であり、”程度”としているのは都道府県や市町村によって介護保険の条例が異なる場合があるためです。

概ね要介護度が1上がる度に給付金の額は10,000円程度高くなりますね。

介護認定の区分ごとの自己負担額は?

要介護認定で決定された区分ごとに、利用できるサービスに上限が設けられています(支給限度基準額)。

この限度額基準内であれば、利用したサービスに費用の自己負担は1割。それを超えるサービスを利用する場合は介護保険は使用できず全額が自己負担となりますので注意しましょう。

<各介護度区分の限度額>

要支援1:50,320円

要支援2:105,310円

要介護1:167,650円

要介護2:197,050円

要介護3:270,480円

要介護4:309,380円

要介護5:362,170円

自己負担額は所得によっても変わります。所得の合計が160万円未満(年金の収入なら280万円)であれば1割ですが、所得の合計が160万円以上の人は2割負担になります。

また、2018年8月からは更に所得が高額の人に対して3割へと変更されました。

介護給付を利用できるサービスの種類

以上で説明したとおり、介護給付はサービスに対しても支給されます。

給付対象となっている介護サービスには「居宅サービス」「施設サービス」「地域密着型サービス」の3つに分けられます。

それぞれの特徴としては、居宅サービスは自宅で介護を受けている方に向け提供されるサービスで、具体的には訪問介護、訪問入浴介護、通所介護、デイサービス、ショートステイといったものがあります。

施設サービスは介護施設に入所している方が対象で、介護老人福祉施設、介護療養型医療施設、介護医療院、介護付き有料老人ホーム等があります。

そして地域密着型サービスは自宅で暮らしている方も介護施設に入居されている方も対象となり、訪問看護や訪問リハビリテーション、居宅介護支援、地域包括支援センター等、お住まいの地域に密着したサービスのことを指します。

また、サービスによって運営の母体が違います。

<都道府県、政令市、中核市が指定・監督を行う介護サービス>

・居宅介護サービス

特定施設入居者生活介護

福祉用具貸与

・訪問サービス

訪問介護(ホームヘルプサービス)

訪問入浴介護

訪問看護

訪問リハビリテーション

居宅療養管理指導

・通所サービス

通所介護(デイサービス)

通所リハビリテーション(デイケア)

・短期入所サービス

短期入所生活介護(ショートステイ)

短期入所療養介護

・施設サービス

介護老人福祉施設

介護老人保健施設

介護療養型医療施設

介護医療院

<市町村が指定・監督を行う介護サービス>

・地域密着型介護サービス

定期巡回・随時対応型訪問介護看護

夜間対応型訪問介護

地域密着型通所介護

認知症対応型通所介護

小規模多機能型居宅介護

看護小規模多機能型居宅介護

認知症対応型共同生活介護(グループホーム)

地域密着型特定施設入居者生活介護

地域密着型介護老人福祉施設入所者生活介護

複合型サービス(看護小規模多機能型居宅介護)

 

上記の他に、福祉用具(歩行を補助する歩行器や杖、シルバーカー、特殊寝台など)の購入やレンタル、住宅の改修(スロープや手すりを取り付ける工事など)、介護予防や日常生活支援総合事業もあります。

認知症でもらえる給付金はある?

次に、認知症と診断された場合の給付金や支援制度について紹介していきましょう。

認知症の場合症状の進行に応じ必要な支援の内容は変わってきますので、医師から診断を受けた際は適切なサポートを受けるためにはお住まいの地域にある地域包括支援センターに相談するのが先決です。

そして、認知症になっても出来る限り自分で自立した生活を継続できるよう、さまざまな制度を活用していきましょう。

介護保険サービスでは、上記で紹介したように介護認定を受けた本人の生活の介助や、その家族の休息を設けるためのサービスです。

介護保険料は原則として年金から天引きされますが、40歳~65歳までの人の場合は健康保険料に加算されて徴収されています。

利用する際は市区町村の介護保険を担当する窓口に申請し、主治医による意見書や訪問調査を経て要介護度を判定してもらいます。

また、精神障害者保健福祉手帳を申請し取得することで、公共交通機関や公共施設の利用料金が割引されたり、税金の控除、減免といったサービスを受けることが可能です。

就労が困難となり経済的な困窮の恐れがある場合は生活保護を受けたり、生活福祉資金貸付制度を利用する方法もあります。

その他、特別障害者手当や家族介護慰労金、医療費の支援など、それぞれの要件を満たすことで得られる給付金がありますので、ぜひ自治体の窓口や地域包括支援センターに当てはまる制度はないか確認してみて下さい。

老人が食欲不振になる原因は?リスクや対策も紹介

高齢になると食が細くなり体重が減少してしまう人が少なくありません。

加齢により仕方のないこと、当たり前のこととして本人も周囲の家族も何となく受け入れてしまいますが、その原因や引き起こす恐れのある問題を理解しておく必要があります。

そこで今回の記事では、老人が食欲不振になる原因とそこから考えられる疾患、対策について解説してまいります。

どうぞ最後までご覧いただき、高齢者の健康のための参考にしていただければと思います。

老人が食欲不振になる原因は?

それでは早速、高齢者が食欲不振となってしまう主な原因を紹介します。

1.加齢によるもの

老人の食欲不振でまず考えられる原因は加齢です。

人は歳をとることで身体の機能が低下していきます。その中で内蔵の機能、胃や腸などの消化器官の衰えにより、食事をした後に食べ物が胃の中に長い時間残り空腹を感じなくなったり、唾液の分泌が減り口の中が不快になったり、咀嚼力(噛む力)や嚥下(飲み込む力)が上手く出来なくなり食べる意欲がなくなってしまうようになるのです。

加齢によるこのような変化は誰にでも訪れる自然現象であり特別な病気というわけではありませんが、食は健康に直結する重要な要素ですのでさまざまな工夫をして食事が出来るよう対策をすることが大切です。

また、次にご紹介しますが病気が潜んでいる可能性もありますので、食欲低下を感じるようならまずは病院を受診するようにしましょう。

2.病気によるもの

病気が要因で食欲不振となっている可能性もあります。

代表的な疾患には、胃がん、膵がん、胃・十二指腸潰瘍、慢性膵炎、肝硬変等の器質的な疾患です。

若いと腹痛などの症状が現れますが、高齢になると知覚の衰えにより痛みに気付きにくくなることがあり、自覚症状が出た時点でかなり病気が進行してしまっているケースもあります。

他にも認知症になると脳の機能が低下し食事が困難になることもあります。

そのため、食欲がないけど他の症状がないから大丈夫だろうと思わず、早めに検査を受け、適切な治療を受けることをおすすめします。

3.環境によるもの

日本では核家族化が進み、一人暮らしをしている高齢者が増えています。

年齢関係なく独りで食事をするのは味気なく楽しいと感じられない人は多いですし、自分が食べるだけのために調理や食事の準備をするのは負担が大きいと感じ、食事の内容が適当になってしまう

ことも少なくありません。

そのため、毎日ではなくても出来るだけ家族や友人と一緒にご飯を食べたり、あるいは外に出かけて外食をする等、環境を変える機会を作ることも大切です。

4.ストレスによるもの

何か精神的にストレスを抱えていて食欲不振となってしまっていることも考えられます。

介護を受けている方だと食事の介助をしてもらうことに気を遣ったり、食べ物をこぼしたりむせてしまうことにストレスを感じ、食事の時間が嫌になってしまうことも多いのです。

一人で心の中に溜め込み外に出せない人もいらっしゃいますので、周りの人は何か悩みや不安を持っていないか日々の様子を見ながら対応する必要があります。

老人の食欲不振が引き起こすリスク

それでは実際に食欲不振となり食べる量が減ってしまうとどのようなリスクを引き起こしてしまうのでしょうか。

低栄養

食欲不振が原因で低栄養となるリスクが高まります。

エネルギーやたんぱく質、ビタミン等、健康を維持するために必要な栄養素が不足すると、筋肉量が減って歩いたり立ったりといった日常生活に必要な動作や運動能力が低下し、活動量が減ってお腹が空かないというループに陥ります。

また、骨が弱くなって骨折しやすくなったり寝たきりや要介護の状態になってしまう可能性もあるため注意が必要です。

低血糖

最近、生活習慣病の予防やダイエットでも話題になる「血糖値」ですが、血糖値は食事によって上昇します。

低血糖とは、この血糖値が正常の範囲以下に下がり、眠気やめまい、疲労といった症状を引き起こし、それが慢性的に続くことで「フレイル」と呼ばれる健康障害が起こりやすい状態になるのです。

脱水

食欲不振により食事の量が減った高齢者の方は、食物に含まれる水分を体に吸収することができないため、脱水症状を引き起こしやすくなります。

脱水は心筋梗塞や脳梗塞といった命に関わる大きな病気の引き金になることがあるため、例え食事がとれなくても水分だけはしっかり摂取するように気を付けなければなりません。

薬の副作用

服薬している薬によっては食欲不振の副作用が現れることがあります。

服薬の中止や減量、他の薬へ変更してもらうことで改善されることがありますので、医師に相談しましょう。

老人の食欲不振への対策

高齢者の方が食欲不振となっている時は、無理に食べさせるのではなく食べられるような、食べたくなるような工夫をしてあげることが大切です。そこでいくつかおすすめの方法を紹介します。

盛り付けの工夫

食欲不振の時は見るだけでお腹いっぱい、という気持ちになり食欲がなくなる可能性があるため、盛り付ける際に完食できるくらい少なめ、品数も減らしてあげると良いでしょう。

全部食べなければというプレッシャーを感じずに済むこと、完食できた時に自信につながること等の効果が期待できます。もっと食べたいという時に追加していきましょう。

また、食欲を高めるような彩りになるよう見た目にも工夫するとよいでしょう。

環境づくりの工夫

食べる時の環境は食欲に影響します。

一人暮らしの高齢者の場合は、家族や友人と食事を食べる約束をしたり、外出して行ってみたいお店に食べに行ってみたり、デイサービス等の介護施設を利用して他の利用者と一緒に食事を摂るなど環境を変えてみると食欲が高まるかも知れません。

好きな物を食べる

高齢者の方が食欲がなくても好きなものなら食べられるかも知れません。

好きな食べ物なら楽しみながら食べられますし、もっと食べたいと意欲が沸いてくる可能性もあります。

とはいえ、毎食好きな物ばかりだと栄養のバランスが偏ってしまうこと、味覚が鈍くなって味が濃いめ、特に塩分が多くなりがちなので気を付けましょう。

タイミングの工夫

朝・昼・晩、決まった時間に食べることは生活リズムを整える上で大切なことではありますが、お腹が空いていないのに食事の時間だからと無理に食事の席につかせることは止めましょう。

お腹が空いていなければ少し体を動かしたり、本人が食べたいなと思ったタイミングに合わせて食事が出来るよう配慮すると前向きに楽しむことが出来ると思います。

生活改善

食欲を回復させるには、食生活だけでなく規則正しい生活や生活習慣の改善をさせることも重要です。

高齢になり運動量が減って運動不足になっている場合は、お散歩や家事などで毎日軽くでも体を動かすよう心がけると空腹を感じたり、リフレッシュにもなって精神にも良い影響あるでしょう。

また、十分に睡眠が摂れていない場合、疲労が蓄積して体調不良の原因になることがあります。特に高齢者は眠りが浅くなったりトイレが近く夜中に起きてしまう等の理由で睡眠不足になることもありますので気を付けましょう。

高齢者向け宅配弁当サービスを利用する

一人暮らし等で食事の用意が大変な高齢者の方には、高齢者の健康を考え、高齢者に必要な栄養やバランスを考え、食べやすいよう工夫されたお弁当や介護食を自宅まで配達してくれるサービスを利用することもおすすめです。

サイトで検索するとたくさんの業者の情報が出てきますので、配達エリアを確認しお試ししてみてはいかがでしょうか?

定期的な配達を契約すると安否確認としても活用することが出来ます。

老人の食欲がない時におすすめのメニュー

高齢者の方が食欲不振でも食べやすい食材や献立を紹介します。

まず、食欲がない時は冷たい物が比較的食べやすいとされています。そこでゼリーやプリン、ヨーグルトやアイスクリームは冷たいだけでなく柔らかくて食べやすいためおすすめです。ただし、糖分を摂り過ぎないよう気を付けましょう。

温かいものがほしい時はスープや味噌汁、もう少し食べられそうな時は、お粥やうどん、茶碗蒸しは胃腸に優しくエネルギー以外に水分補給も期待できます。

まとめ

老人の食欲不振は加齢による自然な現象でもあるため、本当は病気や精神的なストレス等の原因が隠れていても気付かれにくいことがあります。

放置するとさまざまなリスクを引き起こすことがあるため、最近食事の量が減ったな、食事を楽しんでいないなと感じたら病院を受診したり、何か心配なことはないか声をかけ心のケアをすることが大切です。

また、盛り付けや環境、タイミングやメニュー等を工夫することもポイントです。

本サイトでは他にも高齢者の生活や介護に関連する情報を発信しています。

ぜひ合わせてご覧いただき、皆様に役立ちますと幸いです。