無料体験を利用してデイサービスの一日の流れを入所前に体験しましょう

デイサービスの利用を考えている方が安心して利用を開始できるように、多くの事業所で無料体験を実施しています。事前に体験することで疑問や不安を解消し、安心して利用を開始することが出来るので是非参加して頂きたいサービスです。

そこでこの記事では、デイサービスの無料体験についてご紹介させて頂きます。是非最後までご覧下さい。

デイサービスで無料体験をおすすめする理由

利用者や職員の雰囲気がわかる

デイサービスの無料体験をおすすめする理由ひとつめは、その施設の利用者や働く職員、スタッフ、施設自体の雰囲気を見ることができるためです。

館内が不衛生ではないか、利用者は生き生きとしているか、介護職員やスタッフは笑顔で優しく声をかけているか、困った事があったらケアをしてくれるか等、実際は入所してみないと細かなことは分かりませんが、全体的に明るい雰囲気のある事業所であることは、これからデイサービスに通うにあたりとても重要になります。

利用者の表情がなんとなく暗かったり、入浴などの介助を受ける際に痛がったり嫌がっている声が聞こえる場合は入所を慎重に考えた方が良いかも知れません。

気持ち良く安心して通える雰囲気のデイサービスを選びましょう。

必要なサービスが受けられるかわかる

これから利用予定の方にとって適切な介護や介助を受けられるのかを事前に確認できることも、無料体験をおすすめするポイントです。

食事に不安のある方も、味付けや食材の固さなどを体験してみて、もし希望があれば対応してもらえるのかどうかを確認しておきましょう。

事前に体験することで安心できる

初めてデイサービスの利用を考えている場合、どんな場所なのか、どんな人がいるのか、どんなことが行われているのか不安で一歩踏み出せないという方も少なくありません。

その場合にも無料体験に参加して事前に一日の流れや施設の雰囲気を知っておくことで実際に通った時のことをイメージしやすくなり、「ここに通いたいな」と思うきっかけにもなる可能性があります。

また、いざ通うことになった際にも一度体験したことである程度想像が出来るので、安心して利用を開始することが出来ます。

デイサービスで無料体験できる主な一日の流れ

デイサービスで行われる一般的な無料体験の1日をご紹介します。あくまでひとつの例ですので、詳細な概要や情報は利用予定の施設の案内にてご確認下さい。無料体験は電話で申し込みを受け付けているところが多いので、実施する時間など合わせてご確認下さいね。

朝からお昼まで

無料体験であっても送迎がつきます。朝はご自宅までデイサービスのスタッフが車でお迎えに伺うのでご安心下さい。車いすの場合は事前にお知らせ頂ければ、車いす対応の送迎車でお迎えします。

施設に到着したら、看護師による健康チェックが行われます。体温や血圧、脈拍等を測定し、サービスを受けるにあたってしっかりと体調管理が行われます。

その後はみんなで体操や脳トレなどを行って楽しく体を動かし、口腔体操を行ったら楽しみな昼食の時間です。

昼食では管理栄養士が栄養や利用者の嗜好、状況を考えたメニューを提供します。必要な方はスタッフによる介助を受けながら、美味しく食事を楽しみましょう。

午後からお帰りまで

お昼が終わって少し休憩をしたら、入浴の体験です。

座ったままの入浴や、寝たまま入浴ができる機械浴を導入しているところ等、施設によって入浴の設備は様々です。状態を見ながら利用者の方に合った入浴介助を行いますが、ご自身に合っているか、介助方法は快適かどうか無料体験で確認しましょう。

要望があれば気軽にスタッフに伝えて下さいね。

ご自宅のお風呂ではなかなか安心して入浴できないという方も、デイサービスでは安心してお風呂の時間を楽しんでいただきたいです。

入浴後はさっぱりとした気持ちで他の利用者や職員とレクリエーションを行います。施設やその日によって実施内容は異なりますが、体を動かしたりゲームをしたり創作したりと皆さんが楽しめるイベントが準備されています。

楽しく交流を図ったところで次は午後のお楽しみのおやつタイムです。施設によっては手作りのデザートが提供されます。お茶やコーヒーと一緒におしゃべりしながら楽しく過ごします。

そしてお帰りの時間。朝と同様、スタッフがご自宅まで安全にお送りします。

納得してから利用のお申込みへ

施設の方針もよりますが、無料体験は基本的にご家族や付き添いの方も一緒に見学いただくことが可能です。(食事やおやつに関しては有料で提供されることが多いようです。)

ご家族はもちろんですが一番は利用者であるご本人の気持ちが納得できた上で、担当のケアマネージャーにご相談いただき、デイサービスの利用の申し込みを行って下さいね。

在宅介護サービスの種類【通所型】と【訪問型】サービスの特徴について

介護サービスには老人ホームやグループホームに入所して受ける「施設サービス」と、自宅に居ながら受けられる「在宅介護サービス」があります。(施設に入っている場合でも、居宅と見なされることがあります。)

この記事では、「在宅介護サービス」にスポットをあて、サービスの種類やそれぞれの特徴についてご紹介します。概要や詳細、申し込みの方法や流れにつきましては、お住まいの地域の窓口や施設の案内でご確認下さい。

主な在宅介護サービスの種類と特徴~通所型サービス~

通所型サービスとは?

通所型サービスとは、介護保険によるサービスの利用者が自身の居宅とは別の施設を訪れて介護サービスを受けることを言います。

利用するには要介護認定、要支援認定を受ける必要があり、その後ケアマネジャーにケアプランを作成してもらってから利用を開始します。(居宅介護支援と呼ばれます。)各サービスによって対象となる度合いや利用できる時間が異なることがあります。

通所介護(デイサービス)

利用者が日帰りでデイサービスセンターやデイサービスの事業所に通い、食事や入浴といった日常生活の補助や、生活機能の維持や向上を目的とした機能訓練を受けるサービスです。

レクリエーションも行われるので、自宅に引きこもりがちな高齢者の方にとって他の利用者やスタッフ、職員との交流を通して気分転換もでき、身体だけではなく精神面でも意欲の向上等の効果が期待できます。

また、通所介護に通うことで普段介護を行っている家族の負担を軽減させる目的もあります。

居宅から施設までは施設の車による送迎がありますので、交通手段のない方や車椅子の方でも安心して通いサポートを受けることが出来ます。

通所リハビリテーション(デイケア)

デイサービスよりも機能訓練が強化され、リハビリテーションをメインに行うサービスです。医師により利用が認められた対象者が施設に日帰りで通います。

施設には医師や看護職員、作業療法士、理学療法士、言語聴覚士といった専門の職員が配置され、利用者に応じて個別訓練や集団訓練を行います。

主な在宅介護サービスの種類と特徴~訪問型サービス~

訪問型サービスとは?

訪問型サービスとは、介護保険によるサービスの利用者の元に、介護士や看護師が訪れて介護サービスを提供することを言います。

通所型サービスと同様に、利用するには要介護認定、要支援認定を受ける必要があります。

訪問介護

よく耳にする”ホームヘルパー”と呼ばれる訪問介護員が利用者の居宅に訪問し介護サービスを提供する訪問介護。通称”ホームヘルプサービス”は、在宅サービスの中で最も利用されているサービスです。

主なサービス内容として、食事や入浴、排泄、衣類の着脱等の介助や、掃除、洗濯、買い物といった生活介助が行われます。

訪問入浴介護

介護職員や看護師が巡回入浴車や浴槽を持参して利用者の居宅へ訪問し、入浴介助を行うサービスです。(状態によって部分浴や清拭に変更することもあります。)

寝たきりの方や環境によって浴槽に入れない方、デイサービスに通えない方でも利用することが可能です。

訪問看護

医師の指示の元、看護師や保健師、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士が居宅へ訪問し、療養上の世話や管理、介助等を行います。

主なサービス一覧としては、病状の観察や脈拍・血圧の測定。食事や排泄の介助等です。利用者の状態に応じて注射や点滴、服薬管理、検査といった医療処置も行われます。

訪問リハビリテーション

医師の指示の元、理学療法士や作業療法士などの専門の職員が利用者の居宅を訪問し、リハビリを行うサービスです。

介護予防の為の機能回復訓練やマッサージ、歩行訓練などを利用者の状態に応じて行います。

生活がしやすいように、自宅の環境整備に対する助言や相談も行えます。

主な在宅介護サービスの種類と特徴~宿泊型サービス~

短期入所生活介護

利用者が数日~1週間といった短期間、施設に入所をして食事や入浴、排泄等の介助や機能訓練等のサービスを受けるものを一般的にショートステイと呼んでいます。

利用の目的としては、普段介護をしている家族が病気や用事、リフレッシュ等の為に利用されることが多いですが、利用者の長期入院後や介護施設から在宅に戻るきっかけとして利用されることもあります。

小規模多機能型居宅介護

地域密着型サービスとも呼ばれるこのサービスは、通所を中心に、訪問、ショートステイという3つのサービスを利用者のニーズに合わせて組み合わせ提供しています。

このサービスの利用中は訪問リハビリテーション、居宅療養管理指導、福祉用具以外のサービス以外のサービスや、他の事業所でのデイサービス、訪問介護を利用することはできませんので注意しましょう。

自費サービスもあります

介護サービスには介護保険が適用されないサービスもあり、要支援認定を受けずにチェックリストの判定のみで要支援となった方でも費用の一部を利用者が自己負担することにより生活援助やデイサービスを利用することが出来ます。市区町村による「介護予防・日常生活支援総合事業」として実施されています。

その他、家事支援や理美容といった独自のサービスを提供している介護サービス事業者もいますので、料金はかかりますが心身の健康の為に受けたいサービスをサイト等の情報から探すこともおすすめです。

高齢者以外に利用できるデイサービスはあるの?障害者デイサービスや若年層の方が利用できる施設について

デイサービスというと高齢者の方が介護サービスを提供されるイメージが強いかと思いますが、実は高齢者以外の若い人が利用できるデイサービスがあるのをご存じですか?この記事では、様々なデイサービスの事業ごとに対象となる利用者や施設で提供されるサービスについてご紹介します。

デイサービスの種類別利用者

一般的なデイサービス

一般的なデイサービスの利用は「要介護認定」を受けた65歳以上の高齢者の方が対象となっています。

介護認定はお住まいの市区町村の役所や地域包括支援センターに必要書類を揃えて提出し、自宅に調査員が訪問して面談が行われ、医師に意見書を作成してもらって介護度を決定します。

介護認定には要介護1から要介護5までがあり、数字が上がるほど重度となります。また、介護の必要はない要支援1、要支援2があり、それぞれの段階に応じて受けられるサービスが異なります。

主に自立支援を目的とした機能訓練やリハビリ、食事、入浴などの補助、レクリエーション、送迎が実施されます。

通所介護となりますので、短期で施設に入所するショートステイとは異なります。

40歳以上の特定疾病を罹患している方

65歳以上の高齢者ではなくても、40歳以上65歳未満の年齢層の方で加齢との関係が認められる罹患率や有病率が明確に定義できる特定疾病を罹患している方、要介護状態または要支援状態となる割合が3~6ヶ月以上継続する割合が高いと考えられる疾病を罹患している方もデイサービスを利用することが可能です。

以下がその特定疾病になります。

・ がん【がん末期】

(医師が一般に認められている医学的知見に基づき回復の見込みがない状態に至ったと判断したものに限る。)

・関節リウマチ

・筋萎縮性側索硬化症

・後縦靱帯骨化症

・骨折を伴う骨粗鬆症

・初老期における認知症

・進行性核上性麻痺、大脳皮質基底核変性症及びパーキンソン病※パーキンソン病関連疾患

・脊髄小脳変性症

・脊柱管狭窄症

・早老症

・多系統萎縮症

・糖尿病性神経障害、糖尿病性腎症及び糖尿病性網膜症

・脳血管疾患

・閉塞性動脈硬化症

・慢性閉塞性肺疾患

・両側の膝関節又は股関節に著しい変形を伴う変形性関節症

障害者デイサービス

若い利用者のいるデイサービスもあります。

満18歳~64歳までの障がい者区分2以上の方が入所の対象となっている障がい者デイサービスです。15歳~17歳の方でもお住まいの市区町村の認定を受けた方であれば利用可能です。

障がい者デイサービスでは、障害により就労や日常生活が困難な方に向けて、日常生活の生活介護だけでなく地域での生活や職業訓練も含めた支援を行います。

一般的なデイサービスと同様、通所型の事業所となります。利用者の方が送迎などを利用して自宅から通所をして、食事、入浴、排泄などの介護や家事や調理などの生活訓練、マナーやパソコンなどの社会適応訓練、絵画などの創作活動、健康促進のための運動などを行います。

また、支援を受けるだけでなくデイサービス施設に集まった他の利用者や地域の方、そして利用者のご家族とのコミュニケーションとり、仲間作りや情報交換、悩みの相談などの交流の場としての目的もあります。

放課後等デイサービス

障がい者デイサービスよりも更に低年齢の6歳~18歳までの障がいや発達の特性のあるお子様が、その名の通り放課後や夏休みや冬休み等の長期休暇中に通所をして利用することができる福祉サービスが放課後等デイサービスです。

障害手帳や療育手帳(愛の手帳、みどりの手帳)、精神障碍者保健福祉手帳などの手帳を所持しているか、発達の特性について医師からの診断書があることが利用条件となります。

サービス内容は、厚生労働省が定める「放課後等デイサービスガイドライン」に沿って個別支援計画に基づき、自立支援、創作活動、地域との交流、余暇などが提供されます。

よく似た支援サービスとして「児童発達支援(療育)」がありますが、放課後等デイサービスとの違いは、児童発達支援が未就学児(とその保護者)を対象としていることです。

幼稚園等に通う代わりに児童発達支援センター(療育センター)に通ったり、幼稚園と併用して通うことも出来ます。

デイサービスや介護サービスに係る費用は医療費控除の対象になるの?

確定申告の時期が近づくと気になるのは、医療費控除などの税金控除ではないでしょうか?生活介護など生活に必要な補助や支援を目的に利用しているデイサービスは医療費控除の対象となるのかといった疑問を持たれている人も多いかと思います。

そこでこの記事では、医療費控除の概要やデイサービスなどの介護サービスが医療費控除の対象となるのか、そしてそれ以外の税金控除制度についても解説致します。

介護保険サービスは医療費控除の対象となるのか

医療費控除とは

医療費控除とは、1年間に多くの医療費がかかった場合に所得税が安くなる「所得控除制度」の一つになります。書類の作成を行う必要はありますが、節税になりますのでぜひ利用したい制度ですよね。

(現在は提出書類の簡略化のため、領収書の代わりに「医療費控除の明細書」を作成し提出する必要があります。)

一般的に医療費の支払いが1年間で10万円を超えた時に控除の対象となりますが、高額医療費の支給や生命保険等による入院給付金は医療費から差し引いた上で控除の計算が行われるので注意しましょう。

また、医療費控除は何でもかんでも申告できるわけではなく、控除の対象になるものとならないものがあります。

次に主な控除の対象と対象外のものをご紹介していきます。

主な医療費控除の対象一覧

医療控除の対象は幅広い項目が含まれます。以下は主な対象となるものを一覧でご紹介しますが、条件がついているものもありますので詳細が記載されている国税庁のサイトをご確認いただいたり、お住まいの地域の税務署等でご相談下さい。

<診療、治療、療養費>

・医師、歯科医師による診療、治療費用

・鍼灸師、あん摩マッサージ指圧師、柔道整復師による施術費用

・出産費用(妊婦健診や検査等)

・療養上必要な差額ベッド代

・レーシック手術費用

・不正咬合の歯列矯正費用

・人間ドッグ、健康診断費用

<交通費>

・通院に係る交通費(タクシー代含む)

<医療器具、医薬品>

・松葉づえ、義手、義足、義歯、補聴器等の費用

・治療、療養に必要な医薬品の費用(健康のためのサプリメント等は除く)

<その他>

・看護師、准看護師、保健師等による療養上に係る費用

・6ヶ月以上寝たきりの人のおむつ代(医師が発行する証明書が必要)

主な医療費控除の対象外一覧

自己都合や治療と直接関係のない場合の費用は控除対象外とみなされます。

<診療、治療、療養費>

・美容整形費用

・審美目的の歯列矯正費用

・疲労回復等、治療以外の施術費用

・疾病がなかった際の人間ドッグ、健康診断費用

・自己都合による差額ベッド代

<交通費>

・自家用車での通院によるガソリン代、駐車場代

・緊急性や公共交通機関が利用できない場合を除くタクシー代

・出産のための里帰りに係る費用

<医療器具、医薬品>

・治療の必要のない眼鏡や補聴器の購入費用

・疾病予防や健康増進のための医薬品費用

<その他>

・未払い医療費

・親族に支払う療養費用や謝礼

デイサービスと医療費控除

それではデイサービス等の介護サービスで負担している費用は控除の対象となるのでしょうか?

介護保険を使って提供を受ける介護サービスには大きく分けて「福祉系サービス」と「医療系サービス」の2種類があり、デイサービスは「福祉系サービス」にあたります。

上記で紹介した通り医療費控除の対象となるものは治療を目的として支払った費用となりますので、福祉系サービスであるデイサービスは基本的に医療費控除の対象にはなりません。

ただし、”医療系サービスと併用している場合”は控除の対象となります。

例えば、

・介護老人保健施設

・訪問看護

・訪問リハビリテーション

・居宅療養管理指導

・通所リハビリテーション(デイケア)

・短期入所療養介護(ショートステイ)

などです。

デイサービス(通所介護)や在宅で受ける訪問介護、訪問入浴介護、小規模多機能型居宅介護などの利用者はこれらの医療系サービスを併用して利用されている場合に控除対象となることを覚えておくと良いでしょう。

また、特別養護老人ホーム等の居住介護施設を利用されている方は医療費控除の対象になるものとならないものが分けられている為確認が必要です。

生活援助中心型の訪問介護やグループホーム等については医療費控除の対象外となりますので注意しましょう。

高齢者に関する医療費以外の税金控除

■公的年金控除

国民年金や厚生年金等の年金を受けている高齢者に対し、確定申告の時に1年間の所得金額から一定額が控除される制度です。

控除額は受け取っている年金額により変わります。

■老人扶養控除

70歳以上の高齢者を扶養している納税者が所得控除を受けられる制度です。同居に限らず、別居している高齢者の家族に仕送りをしていたり、入居している施設の費用を支払っている場合も対象となります。

老人扶養親族としての対象要件は以下となります。

・配偶者を除いた親族であること

・生計を一にしていること

・所得金額が38万円以下であること

・青色申告者、または白色申告者の”専従者”としての所得がないこと

このように医療費控除を含め、高齢者に関連した税金控除はいくつかありますので、対象となっているかどうかぜひ情報をご確認いただき申告してみて下さいね。

病院への送迎も可能?デイサービスの送迎について

日常生活の介助やリハビリを目的に居宅から介護施設へ通所して介護サービスを受けるデイサービスですが、交通手段のない方や身体的に移動が困難な方でも安心して通えるよう送迎サービスを行っています。そこでこの記事では、デイサービスにおける送迎に関する内容や居宅以外の送迎の可否についての情報をご案内させて頂きます。

デイサービス(通所介護)利用時の送迎ルール

送迎も介護サービスに含まれる

デイサービスは自宅から施設に通所して介護サービスを受ける施設です。そのためデイサービスを利用する際、自宅と施設間の送迎も介護サービスの一環として提供されます。

車いすを利用している方でも車いす用の送迎車を使いますので、もちろん送迎をご利用いただくことが可能です。ご家族の方にとってもデイサービス利用時に送迎の負担がかからないので在宅したまま安心して送りだすことが出来ますね。

送迎範囲はどこまで?

デイサービスの事業所ごとに対象の送迎エリアが決まっています。概ね車で片道30~40分程の範囲をサービス提供地域としているところが多く、その範囲を超えている場合はご家族による送迎が必要となります。

ただし厳格に決められているわけではない為、事業所によっては対応をしてくれる可能性もあります。重要事項説明書の記載外のエリアにお住まいの場合でも念のため施設や担当のケアマネージャーに相談してみることをおすすめします。

料金はかかるの?

送迎は先にお伝えした通り介護サービスに含まれているため、送迎を利用することで別途料金が追加されることはありません。

逆に送迎を利用しなかった場合には自己負担の割合により利用料金が安くなります。ただし利用者お一人で来所することは安全上の理由から止められるケースがほとんどです。ご家族による送迎は可能ですが、駐車場の利用など施設によって条件が設けられている場合もありますので、基本は施設の送迎を利用し、ご家族の送迎の場合は事前にケアマネージャーや施設に確認をするようにして下さい。

自宅以外の送迎について

デイサービスでの送迎は原則として施設と自宅間のみで行われます。しかし、お住まいの市区町村や事業所の方針によってはやむを得ない事情の場合に自宅以外への送迎も可能としています。以下、主に利用されている自宅外の発着場所と理由の一部をご紹介します。

自宅以外の主な送迎場所一覧

・病院

病院や診療所等の医療機関への受診が決まっており、診察時間や付き添い家族の事情等により自宅へ戻ることが困難である場合。

また、デイサービスで介護サービスを受けている最中に体調を崩すなど緊急で受診が必要となり、その後施設に戻ることなく帰宅する場合。

・家族の居宅

別居している家族の居宅に宿泊し、そこからデイサービスに向かう場合。またはデイサービスを利用した日に別居している家族の居宅に宿泊予定で、家族の事情により利用者が一旦自身の自宅へ戻ることが困難な場合。

・お店

デイサービスの利用終了後、生活必需品の買い物の為にどうしても立ち寄りが必要な場合。

・家族との待ち合わせ場所

デイサービスを利用当日、家族のやむを得ない事情により利用者の自宅以外で待ち合わせが必要となった場合。

・バスストップ方式

自宅前の道路が狭いなどの事情により、自宅まで送迎車両が入ることが困難な場合。

自宅以外の送迎時の注意点

自宅以外の送迎が必要となった場合、同じ送迎車両に他の利用者が同乗していることもあります。

送迎場所が通常の自宅送迎よりも時間がかかってしまう場合などは、同乗者全員の理解を得て配慮をする必要があることを忘れないようにしましょう。

介護ドライバーの仕事

ほとんどが介護職員の兼任

介護ドライバーとしてデイサービスなどの介護施設利用者の送迎を専門に行う仕事もありますが、多くのデイサービスでは施設の介護職員が兼任で送迎を行っています。

というのもデイサービスの送迎の際には利用者を自宅の中まで、あるいは自宅の中から介助して移動させる等の支援が必要であり、介護福祉士や介護職員初任者研修などの資格保有者が同乗しなくてはなりません。同乗しない場合には運転するドライバー自身がそれらの資格を有する必要がある為、介護スタッフ自身が送迎を行う方が効率が良いのです。

安全運転と気遣いを忘れずに

介護ドライバー専任で仕事をする場合、実働時間や給与が少ないため定年退職などをして時間にある程度余裕のある方たちが応募されるケースが多いようです。

人の命を預かる仕事なので安全運転は大前提。プラスして利用者の方への気遣いも大切です。

介護施設の送迎車による交通事故は多発している為、通常業務で疲れていても送迎する際は責任を持って交通ルールをしっかり守り運転することが重要です。

介護の仕事に興味があり運転が好きで安全運転にも自信があるという方でしたら、デイサービスや介護施設の採用情報をチェックして是非応募してみて下さい。

リハビリで人気の物理療法。デイサービスでの提供は可能?

最近はデイサービスなどの介護施設で機能訓練の需要が高まっていることから物療機を取り入れたリハビリを行う施設も増え、実際に利用者の方からの評価も高いようです。しかし「物理療法」をデイサービスで提供するのは問題ないのか、といった疑問もよく聞かれます。そこで今回の記事では、物理療法の概要や目的、デイサービスにおける物理療法について紹介致します。ぜひ最後までご覧ください。

主な物理療法の種類と目的

病院や整骨院等で体験したことのある方も多いかと思いますが、物理療法とは熱や電気、超音波等のエネルギーを利用した機器(物療機)を使って治療することを言います。具体的にどのような目的で行われるのか、種類別にご紹介します。

温熱療法

身体を温めて血行を促すことで、筋肉の緊張を和らげたり疼痛を軽減さたり、心身をリラックスさせる効果が期待できます。

主な温熱療法としては、「ホットパック」「赤外線」「マイクロ波」などがあります。

超音波

人の耳には聞こえない周波数である超音波を使って微細振動を起こし炎症の治癒を促進したり、むくみを軽減させたり、温熱療法と同様に血流や疼痛の改善、筋肉のコリや疲れを取る、疲労回復などの効果を目的として行います。

電気刺激

人の体の細胞は電気を帯びており、外部からの電気刺激に対して敏感に反応するという性質があります。それを活用して行われるのが電気治療です。

EMS(神経筋電気刺激療法)は主に筋収縮を起こし筋力増強や筋萎縮の予防、痙縮の改善を目的としており、リハビリ治療にも多く用いられます。

TENS(経皮的電気刺激療法)は疼痛のある場所や知覚神経に電流を流すことで神経ブロック効果があり、痛みを軽減させます。一般的に低周波治療とも呼ばれます。

マイクロカレント療法(微弱電流療法)は人の体に流れている電流と同様の微弱電流を使い、痛みや怪我の回復を早める目的で使われます。

レーザー(光線)療法

レーザーの照射により筋肉や関節の痛みを和らげたり、血流の改善や抗炎症作用などといった効果が期待できます。

レーザーの照射といっても痛みは感じません。肩こりや腰痛、関節痛、リウマチといった症状によく使用される物理療法です。

牽引療法

頸椎や腰椎などの椎間板ヘルニアや脊椎症に用いられ、神経根の除圧を行い痛みを和らげたり、マッサージ効果によって循環改善、促進を目的としています。

古くからある治療法ですが、運動が禁忌となる部位への使用や急性の障害、炎症がある場合には使用に注意が必要です。

デイサービスでの物理療法

日常の生活での動作に対する補助や身体機能の維持、向上を目的としているデイサービスで物理療法を提供することは可能なのでしょうか?

デイサービスで”医療行為”は行えない

デイサービスに限ったことではありませんが、”医療行為”は医師または歯科医師以外に行うことは出来ません。

ただ、何が医療行為であって何がそうでないのか、ということは非常に分かりにくいですよね。そこで厚生労働省より、以下の5つの内容については医療行為ではないとの通知が出されました。

1.体温測定

2.血圧測定

3.脈拍測定

4.軽微な怪我の処置

5.軟膏の塗布、湿布の貼付、点眼、座薬挿入など

※それぞれ細かい条件あり

この他にも、デイサービスなどにおいて介護職のスタッフが行う爪切りや口腔内の清掃etc…医行為ではないとされるものはあります。

デイサービスにおいて看護師が配置されている場合は医行為は可能ではないか?という声もよく耳にしますが、実は法律上看護師が自らの判断で医療行為そのものを行えるという記述はありません。対応が必要な場合は医師の指示書の提出などが必要となってしまいます。

物理療法は”理学療法”

デイサービスには理学療法士が在籍している事業所も多くあります。

理学療法士が行う理学療法には、体操やウォーキングなど身体を動かすことで機能回復を促す「運動療法」と、上記でお伝えした「物理療法」に分けられます。

理学療法士は医師の指示を受けて機能回復や向上、維持を目的とした理学療法を行えることから、物理療法に関しては医学的な技術や判断を必要とする”絶対的医行為”にはあたりません。

物理療法の名前や商品名には”治療”という言葉が使われていますが、あくまでも名目上であり、ケアプランに物療機を使用した疼痛緩和などの計画を作成し、デイサービスの施設や自宅での訪問介護において介護保険を使用した物理療法を実施することは可能です。

リハビリ特化型デイサービス

一般的なデイサービスは、食事、入浴、集団でのレクリエーション、機能訓練といった日常生活動作における支援や健康維持、認知症の予防や改善が主に提供されるサービスになります。

一方で機能訓練や身体機能の改善を主な目的として行われる「リハ特化」とも呼ばれるデイサービスがあります。

リハビリ特化型デイサービスでは、個人に合わせた個別機能訓練プログラムの計画が作成され、マシンなどを使ったトレーニングや運動療法、物理療法によるリハビリテーションに重点を置き、理学療法士や作業療法士、言語聴覚士といった専門の職員が在籍しています。

一般的なデイサービスのような介護サービスはほとんどないため、昼食のない短時間の利用や要介護度が低い状態の利用者の方が多いですが、体力や筋力の機能低下を予防する為に機能訓練やリハビリに集中したいという方は、担当のケアマネージャーに相談していただき、このようなリハビリ特化型のデイサービスを利用してみることをおすすめ致します。

デイサービスでも受けられる?訪問美容サービスについて

訪問理美容サービスというサービスをご存じですか?美容室に行くことの出来ない高齢者の方に向けたサービスで、2021年現在では散髪以外にもエステやネイルといったサービスの需要も増えています。今回の記事では、この訪問理美容サービスについての詳細と、デイサービスなどの介護施設において理美容サービスを受けられるのかといったことについてもご紹介します。是非最後までご覧ください。

訪問理美容サービスとは?

訪問理美容サービスの目的

高齢になるにしたがい人と会うことや出かけることも減り、身だしなみや美容に対しておろそかとなる方は少なくありません。

体に不自由を抱えているためなかなか美容室に行くことが出来ない方もいらっしゃいます。

また、介護施設において利用者の方から「髪が伸びたので切って欲しい。」とお願いされた体験のある介護職員もいますが、実はヘアカットを含め美容に関するサービスは美容師や理容師のみが提供できると定められており介護スタッフが行うことは禁止されています。そのため毎回断るのが心苦しい…といった声も多く聞かれます。

訪問理美容サービスには、このように様々な理由により美容室に行きたいけれど行けないという方に対して散髪等のサービスを行ったり、高齢者の方のQOL(生活の質)を上げることを目的として提供されています。

髪の毛を切ったり身なりを整えることは、それだけで気持ちが明るくなり、自信がつき、笑顔が増え、更には動作や姿勢がシャキッとなるというような効果も期待できます。

訪問理美容サービスによって精神的な自立や喜びを提供することも大きな目的の一つです。

主なサービス内容一覧

サービス提供者によって異なりますが、主なサービス内容は以下となります。

・ヘアカット

・カラーリング

・パーマ

・ブロー

・ひげそり、顔そり

・マッサージ、ヘッドマッサージ

・ネイル

・メイク

訪問理美容サービスの行政補助

自治体によって異なりますが、条件を満たし利用申請が認定されると、お住まいの市区町村より訪問理美容サービスを受ける際の利用料の補助を受けることが出来ます。

行政からの補助を受ける場合、対象となるサービスは基本的にはヘアカットや顔そりのみとなるところがほとんどです。

1回のサービスが無料になるところ、出張費のみ補助をするところ、自己負担額が決められているところなど補助の内容はさまざまなのでお住まいの地域にて情報をご確認下さい。

訪問理美容サービスの利用対象者

自治体により異なりますが、

・65歳以上の高齢者

・身体機能の低下や疾病、怪我などの理由により理容室、美容室へ行くことが困難な方

・要介護3以上に認定された方

といった条件が一般的に多いようですが、自治体によっては年齢制限がなかったり、座位を保てる方、寝たきりの方などさまざまです。

訪問理美容サービスの利用方法

訪問理美容サービスの利用を希望する場合、まずお住まいの市区町村の福祉課や高齢者支援課、保健センター等に問合せをし、必要な申請を行ってください。

自治体が協定している理美容室を紹介してもらえますが、お住まいのエリアの理髪店や美容室に直接問合せてみても教えてもらえる可能性が高いです。

デイサービスでの理美容サービス利用

利用条件

訪問理美容サービスは介護保険適用外のサービスになります。そのため、デイサービス(通所介護サービス)でのサービスとして受けることは出来ません。

しかし、利用者の自己負担によってデイサービスの施設に訪問してもらい、理美容サービスを受けることは問題ありません。

その際は、デイサービスでのリハビリや機能訓練といった本来の提供プログラムに影響しないよう配慮することが必要となります。また、デイサービスでの介護サービス提供時間に理美容サービスに要した時間は含まれません。

利用方法

まずは通所しているデイサービス施設で提携している訪問理美容師がいないか、施設に直接確認をします。

いないようであれば近くの訪問理美容師をインターネットで検索するとすぐに見つけることが出来るはずです。

要介護のレベルによっては、介護の知識のある福祉理容師や福祉美容師にお願いすると、寝たきりの状態での施術などにも精通しているので安心です。

訪問してもらう理美容師が決まったら、カットやヘアカラー、洗髪など行ってもらいたいメニューと料金を確認し、訪問してもらう日時を決めます。

もし理美容師に対する要望(性別や使用器具など)があれば、事前に伝えましょう。

デイサービスで受ける理美容サービスはメリットがいっぱい

デイサービス等の介護施設で訪問理美容サービスを受ける場合、施術中に体調が悪くなったりした場合でもすぐに介護スタッフが対応することが出来る為安心です。

また、美容室は緊張してしまうという方が多くいらっしゃいますが、通いなれた施設内での施術ですのでリラックスしてサービスを受けることが出来ます。

介護スタッフにとっても要介護者の洗髪はなかなか大変なもの。訪問理美容サービスで専門の美容師に洗髪をしてもらい髪の毛を整えてもらうことで、利用者自身も負担が少なく、清潔さを保ち、施設内の衛生面も管理しやすくなる等メリットがたくさんあります。

何より利用者の方が笑顔になれるサービスであることが一番嬉しいメリットですね。

デイサービスの見学や無料体験って何をするの?利用するには?

デイサービスに興味はあるけれどどんなところなのか不安。」という人は少なくありません。それぞれの福祉施設は、皆様が楽しくデイサービスを利用し、日々の生活が充実したものとなることを目指して日々介護サービスを提供し運営していますが、まずは安心して過ごせる場所なのかを事前に確認頂けるようなサービスを行っています。そこでこの記事では、デイサービスの無料体験や見学会について詳しくご紹介して参ります。

デイサービスの見学会、無料体験とは

デイサービス施設のサイト等で概要を確認し、希望に合いそうなデイサービスがいくつか見つかったら、すぐに入所を申し込むのではなく必ず利用開始前に見学や無料体験入所を申し込みましょう。サイト内に見学や無料体験の案内が書かれているページがあるはずなので、情報を確認してください。

デイサービスの見学、無料体験でチェックすること

ほとんどのデイサービスでは入所前の見学が可能です。(逆に見学を受付ていないような施設は避けた方が良いでしょう。)

また、介護サービスを1日無料で受けられる体験サービスを行っている施設もあります。

実際に契約を進める際にはケアマネジャーを介す必要がありますが、見学や無料体験の申し込みはご希望のデイサービス施設へ電話やFAXなど指定の方法で直接申し込みを行います。

<事前のチェックポイント>

■見学日

曜日によって利用者が異なるため、利用者や雰囲気を見るためには自分が通う予定の曜日に申し込むことをおすすめします。

■見学時間

見学時間に関してはできれば食事や入浴を行う時間帯にしましょう。どのように介助を行っているのかを見れた方が安心ですし、施設を選ぶ際の参考ポイントとなります。

そもそも事業所によって利用できる曜日や時間が異なる為、利用者本人とご家族の方でご相談いただき、通える曜日と時間帯に合った施設を選びましょう。

また、短時間の施設だと入浴サービスがないところもあるので注意しましょう。

■送迎

ほとんどのデイサービス施設には送迎サービスがありますが、念のため自宅との送迎が可能かどうか確認をしておきましょう。その際、出発時間と帰宅時間、乗車時間、車いすか普通の乗用車かといった点も確認しておくと安心です。

<見学、無料体験当日のチェックポイント>

■環境

・施設内、トイレ、お風呂、食堂は清潔で掃除がしっかりとされているか

・利用者の人数はどれくらいか(規模によって施設内の雰囲気、他者との交流、レクリエーションの内容や設備等が異なる場合が多いです。)

・日当たりは良いか

■食事

・食事制限(アレルギーや塩分等)に対応してくれるか

・食事を食べやすくしてくれているか(介護度に応じているか)

・食事の介助は丁寧か、無理矢理食べさせようとしていないか

・宅配か手作りか(こだわりがある場合は食事内容をチェック)

■お風呂

・介助人数は足りているか

・介護度に合わせ丁寧に介助されているか

・嫌がっている利用者はいないか(認知症の方を除く)

■レクリエーション

・日中どのようなことをして過ごしているか

・イベントはどのようなことをしているのか

・強制参加ではないか

■雰囲気

・職員やスタッフは笑顔で挨拶をするか、言葉遣いや声が威圧的ではないか

・利用者の表情は楽しそうか、孤立して寂しそうな人はいないか

・年齢層や介護度は馴染めそうか

1日無料体験の主なスケジュール

施設によって方針や内容は異なりますが、一般的な1日の流れをご紹介します。無料体験でも送迎や食事、おやつが提供されるところがほとんどです。

不明な点、不安な点がある場合は必ず職員やスタッフに質問・相談をして下さいね。

08:30~ 自宅までお迎え

09:30~ 手洗い、うがい、バイタルチェック

10:00~ 機能訓練、入浴、趣味の活動等

11:45~ 食事前の口腔体操

12:00~ 昼食

14:00~ 機能訓練、レクリエーション

15:00~ おやつ

15:30~ 体操

16:30~ 自宅までお送りします

デイサービスの見学会や無料体験で留意すること

見学や無料体験を受ける際に留意したい点をお伝えします。

複数の施設を見学する

できれば一つの施設だけでなく、比較検討ができるように複数(2~3か所)の施設を見学、体験することをおすすめします。

利用予定のご本人がデイサービスに希望するサービス(日常生活で困っていることの介助や改善、過ごし方等)を受けられる施設を選ぶ為にも、いくつかの施設を見てから判断された方が良いと思います。

利用者本人も一緒に参加する

家族だけではなく、実際に利用されるご本人も一緒に見学、体験に行きましょう。

中には家庭の事情によりデイサービスの利用が本人ではなく家族の意向という場合もあります。そしてご本人はデイサービスの利用に否定的だったり強い不安を感じているといった場合もあります。

そのような場合には事前にデイサービスの職員、相談員にお伝えいただき、当日はより安心して利用してもらえるようなお話や支援をしてもらいましょう。

発達障害の児童を支援する放課後等デイサービスでも活躍!デイサービスでの言語聴覚士の役割とは?

高齢者向け自立支援施設であるデイサービスだけでなく、発達障害を抱える児童を支援する放課後等デイサービスや療育施設でも活動している言語聴覚士という仕事をご存じですか?言語や聴覚に特化した専門の知識と資格を持った言語聴覚士。この記事では、言語聴覚士の仕事やデイサービスにおける役割について詳しくご紹介していきます。支援を受ける方や、現在言語聴覚士の求人、転職について調べている方にとっても参考になれば嬉しいです。

言語聴覚士とは

言語聴覚士の求められる役割、活躍している場所はどこでしょうか。

言語聴覚士の役割

私たちは普段言葉でコミュニケーションをとる際、『言語、聴覚、発声(発音)、認知』いった機能が働きます。

しかし、脳卒中等の病気、事故、発達の遅れ、障害、加齢等、様々な理由によってこれらの機能が失われ、言葉でコミュニケーションをとることに困難が生じてしまう場合があります。

そのような方に対し、機能の維持や向上、改善を図るため専門の訓練や検査、助言、指導といったサービスを提供し、それぞれが自分らしい生活を送れるように支援するのが言語聴覚士の役割となります。

その他、摂食や嚥下に問題を抱えサポートが必要な方への専門的サポートや、当事者のご家族に対する対応やケアも行います。

言語聴覚士の活動は、単独ではなく医療専門職(医師、看護師、理学療法士、作業療法士、歯科医師等)、保健福祉専門職(介護福祉士、介護支援専門員、社会福祉士、ケースワーカー等)、心理専門職、教師といった様々な専門職員、スタッフと一緒に連携していただき、チームの一員という形で活動することが主となります。

また、言語聴覚士はST(Speech Therapist)とも呼ばれ、言語聴覚士になるには言語聴覚士法に基づく国家資格を取得する必要があります。

簡単ではありませんが、人の役に立ちたいという気持ちが強く、福祉や医療関連の仕事に興味を持っている方たちから人気の職種です。

言語聴覚士が働く場所

言葉によるコミュニケーションの問題というのは先ほどあげたように様々な要因がある為、子どもから高齢者まで幅広い年齢の方に起こります。

その為言語聴覚士が活躍する環境は多岐に渡り、勤務するエリアに関しても全国に広がります。

特に最近は超高齢化社会で言語聴覚士の需要が高まり、言語聴覚士の求人募集の掲載や採用情報も増え歓迎されています。

主な勤務先は、

<医療機関>

・大学病院や総合病院

・リハビリテーション専門病院

・リハビリテーションセンター

・個人クリニック ほか

<福祉、保健機関>

・高齢者向けデイサービス(デイケア)

・特別養護老人ホーム

・認知症専門病院

・訪問リハビリテーション

・心身障がい者福祉センター

・聴覚言語障害厚生施設

・地域包括支援センター

・保健所、保健センター(主に相談業務) ほか

<子どもの福祉、療育領域>

・放課後等デイサービス

・小児療育センター

・発達がい児支援センター

・特別支援学校

・肢体不自由児施設

・重症心身障がい児施設

・知的障がい児施設

・児童相談所

・幼稚園、保育所、小学校、中学校 ほか

※教員として特別支援学級、特別支援学校等で子ども達を支援する場合は、言語聴覚士の他に教員免許や保育士の資格を取得する必要がある場合もあります。

※教員として言語聴覚士を育成する言語聴覚士養成所で働くという選択肢もあります。

デイサービスにおける言語聴覚士の仕事内容

デイサービスでお仕事をしている言語聴覚士は、どのような業務を行っているのでしょうか。各事業所や施設ごとの特色や、常勤、非常勤によっても役割は異なりますが、主なものを以下にご紹介します。

高齢者向けデイサービス

高齢者向けのデイサービス(通所介護)で働く場合、言語聴覚士としての専門の業務以外にも、利用者の自宅と施設間の車での送迎や食事の配膳、排泄や入浴等の生活介助、レクリエーションの運営、施設内の清掃、事務(記録や評価)といった幅広い業務を行うことが多いという特徴があります。

指導員としての専門的な訓練に加え、利用者1人ひとりが安心して楽しく生活を送ることが可能となるようサービスを提供することが求められます。

言語聴覚士としての専門的な業務にもっと専念したいという場合は言語訓練に特化したデイサービスというのもありますので、そのような施設を条件として指定し探すこともおすすめします。

子ども向けデイサービス

子どもを対象としたデイサービスには、未就学児の為の『児童発達支援』と、就学児の為の『放課後デイサービス』があります。

放課後等デイサービスとは、6歳から18歳の発達に障がいや遅れ、特性のある子ども達が充実した生活を送れるよう自立支援を行う福祉サービスのことを言います。

これらのサービスを提供する施設において、言語聴覚士は「話す」「聞く」「食べる」といったことに問題を抱えている子どもに対し検査をして原因を探り、1人ひとりに合わせた適切なリハビリや個別の訓練プログラムを考案、計画を作成し実施します。

また、聴力に障がいがある子どもに対し補聴器の使い方を教えることも、言語聴覚士の重要な仕事になります。

デイサービスにおける個別機能訓練(リハビリテーション)とは何か

デイサービスでは食事や入浴、排泄などの生活面の介助の他に、日常生活で必要な動作を行う身体機能の維持や向上を目的とした機能訓練と呼ばれる介護サービスも提供されます。医師の指導により行う医療行為とは違い、基本、機能訓練指導員によって行われます。この記事では個別機能訓練の目的や主な内容、個別機能訓練加算についてご紹介します。

デイサービスで行われる個別機能訓練の目的と主な内容

デイサービスで行われる個別機能訓練とは、どのような目的でどんなことが行われるのでしょうか?

身体機能の維持、向上の為

日常生活を送る上で必要な「歩く、食べる、持つ、座る、立つ」等といった活動する為の動作は、身体機能によって出来る動きです。高齢になるにつれてこの身体機能は衰えていきます。

健康で充実した生活を送るにはできるだけ自立して動けることがポイントで、その為に身体機能を維持、向上していくことを目指し、デイサービスでは一人ひとりの状態や能力に合わせた筋力の向上の為のトレーニングや運動、体操、関節の可動域の維持、歩行の訓練の計画を立て取り組み、効果を観察しながらサポートします。

生活機能の維持、向上の為

身体機能よりもより具体的に生活に必要な動作のことを生活機能と呼びます。

例えば、

・服を脱ぐ、着る

・お風呂に入る(体を洗う、流す、浴槽に入る、出る、体を拭く)

・トイレに入る(下着をおろす、便座に座る、拭く、立ち上がる、下着を着る、流す)

・食事の用意をする(食材を切る、調理機の操作、盛り付ける、食器を洗う)

・洗濯をする(洗濯機の操作、干す、たたむ)

・部屋の掃除をする(掃除機の操作、片付け)

等、自宅で生活する様々な行為を行う為の機能です。

デイサービスを利用する高齢者の方の中には、このような動作に体が上手く動かず支障や不安を持っている方もいらっしゃいます。認知症の方も然りです。

デイサービスには浴室もありますから、例えば一人でお風呂に入るのに必要な一連の動作を機能訓練指導員が確認し、どんな動作が行いにくいのか、原因は何か、改善する方法は?といった事を見極め個別に目標を設定し訓練プログラムを作成し実施します。

利用者本人や家族も気づいていないような支障が見つかることもがある為、機能訓練指導員による見極めは非常に重要となります。

機能訓練指導員について

デイサービスで機能訓練の指導は誰でもできるわけではなく、指定された以下の資格のうちどれか一つ以上を持っていることが条件になります。

・理学療法士

・作業療法士

・言語聴覚士

・看護師、准看護師

・あん摩マッサージ指圧師

・柔道整復師

・鍼灸師(他の機能訓練指導員が在籍する施設で半年以上の実務経験が必須)

個別機能訓練加算について

機能訓練(リハビリテーション)を強化しているデイサービスというのは、個別機能訓練加算というものを取得しています。

これは、国の定める基準を満たした利用者の一人ひとりに合わせた個別機能訓練サービスを提供している場合に算定することができる介護サービスの追加料金(加算)のことを言います。

個別機能訓練加算には二種類あり、以下に説明します。

個別機能訓練加算Ⅰ

身体機能の維持、向上を目的とした個別機能訓練を主に行っている場合、個別機能訓練加算Ⅰを算定します。各条件は以下となります。

単位:1日45単位(460円の加算)

機能訓練指導員の配置:常勤、専従を1名以上配置

訓練対象者:人数制限なし

訓練実施者:制限なし(機能訓練指導員の管理下であれば、他の職員が実施しても可能)

実施回数:定めなし

個別機能訓練加算Ⅱ

生活機能の維持、向上を目的とした個別機能訓練を主に行っている場合、個別機能訓練加算Ⅱを算定します。各条件は以下となります。

単位:Ⅰ日56単位(560円の加算)

機能訓練指導員の配置:専従を1名配置(常勤でなくても可能)

訓練対象者:個別、または5人以下の集団

訓練実施者:機能訓練指導員が直接実施すること

実施回数:週1回以上実施すること

※ⅠとⅡの大きな違いは、機能訓練指導員の配置と訓練対象者の人数、そして実施回数の三つです。

まとめ

デイサービスでは身体機能、生活機能の維持、向上に向けた機能訓練を受けることが出来ます。

それには”機能訓練指導員”という専門の資格を持ったスタッフが対応する為、安心して受けることが可能です。

訓練内容によっては個別で受けたり複数の人と一緒に受けることが出来ます。

身体機能や生活機能が向上すると、生活がしやすく自分の力を感じられ、精神の健康にも繋がります。

心身共に健康に生活する為にも、ぜひ機能訓練を活用下さい。

詳しい情報については事業所やお住まいの地域の役所で資料や概要を確認をしていただいたり、質問や相談がある際は担当のケアマネジャーにぜひお伝え下さい。