病院への送迎も可能?デイサービスの送迎について

日常生活の介助やリハビリを目的に居宅から介護施設へ通所して介護サービスを受けるデイサービスですが、交通手段のない方や身体的に移動が困難な方でも安心して通えるよう送迎サービスを行っています。そこでこの記事では、デイサービスにおける送迎に関する内容や居宅以外の送迎の可否についての情報をご案内させて頂きます。

デイサービス(通所介護)利用時の送迎ルール

送迎も介護サービスに含まれる

デイサービスは自宅から施設に通所して介護サービスを受ける施設です。そのためデイサービスを利用する際、自宅と施設間の送迎も介護サービスの一環として提供されます。

車いすを利用している方でも車いす用の送迎車を使いますので、もちろん送迎をご利用いただくことが可能です。ご家族の方にとってもデイサービス利用時に送迎の負担がかからないので在宅したまま安心して送りだすことが出来ますね。

送迎範囲はどこまで?

デイサービスの事業所ごとに対象の送迎エリアが決まっています。概ね車で片道30~40分程の範囲をサービス提供地域としているところが多く、その範囲を超えている場合はご家族による送迎が必要となります。

ただし厳格に決められているわけではない為、事業所によっては対応をしてくれる可能性もあります。重要事項説明書の記載外のエリアにお住まいの場合でも念のため施設や担当のケアマネージャーに相談してみることをおすすめします。

料金はかかるの?

送迎は先にお伝えした通り介護サービスに含まれているため、送迎を利用することで別途料金が追加されることはありません。

逆に送迎を利用しなかった場合には自己負担の割合により利用料金が安くなります。ただし利用者お一人で来所することは安全上の理由から止められるケースがほとんどです。ご家族による送迎は可能ですが、駐車場の利用など施設によって条件が設けられている場合もありますので、基本は施設の送迎を利用し、ご家族の送迎の場合は事前にケアマネージャーや施設に確認をするようにして下さい。

自宅以外の送迎について

デイサービスでの送迎は原則として施設と自宅間のみで行われます。しかし、お住まいの市区町村や事業所の方針によってはやむを得ない事情の場合に自宅以外への送迎も可能としています。以下、主に利用されている自宅外の発着場所と理由の一部をご紹介します。

自宅以外の主な送迎場所一覧

・病院

病院や診療所等の医療機関への受診が決まっており、診察時間や付き添い家族の事情等により自宅へ戻ることが困難である場合。

また、デイサービスで介護サービスを受けている最中に体調を崩すなど緊急で受診が必要となり、その後施設に戻ることなく帰宅する場合。

・家族の居宅

別居している家族の居宅に宿泊し、そこからデイサービスに向かう場合。またはデイサービスを利用した日に別居している家族の居宅に宿泊予定で、家族の事情により利用者が一旦自身の自宅へ戻ることが困難な場合。

・お店

デイサービスの利用終了後、生活必需品の買い物の為にどうしても立ち寄りが必要な場合。

・家族との待ち合わせ場所

デイサービスを利用当日、家族のやむを得ない事情により利用者の自宅以外で待ち合わせが必要となった場合。

・バスストップ方式

自宅前の道路が狭いなどの事情により、自宅まで送迎車両が入ることが困難な場合。

自宅以外の送迎時の注意点

自宅以外の送迎が必要となった場合、同じ送迎車両に他の利用者が同乗していることもあります。

送迎場所が通常の自宅送迎よりも時間がかかってしまう場合などは、同乗者全員の理解を得て配慮をする必要があることを忘れないようにしましょう。

介護ドライバーの仕事

ほとんどが介護職員の兼任

介護ドライバーとしてデイサービスなどの介護施設利用者の送迎を専門に行う仕事もありますが、多くのデイサービスでは施設の介護職員が兼任で送迎を行っています。

というのもデイサービスの送迎の際には利用者を自宅の中まで、あるいは自宅の中から介助して移動させる等の支援が必要であり、介護福祉士や介護職員初任者研修などの資格保有者が同乗しなくてはなりません。同乗しない場合には運転するドライバー自身がそれらの資格を有する必要がある為、介護スタッフ自身が送迎を行う方が効率が良いのです。

安全運転と気遣いを忘れずに

介護ドライバー専任で仕事をする場合、実働時間や給与が少ないため定年退職などをして時間にある程度余裕のある方たちが応募されるケースが多いようです。

人の命を預かる仕事なので安全運転は大前提。プラスして利用者の方への気遣いも大切です。

介護施設の送迎車による交通事故は多発している為、通常業務で疲れていても送迎する際は責任を持って交通ルールをしっかり守り運転することが重要です。

介護の仕事に興味があり運転が好きで安全運転にも自信があるという方でしたら、デイサービスや介護施設の採用情報をチェックして是非応募してみて下さい。

デイサービスでも受けられる?訪問美容サービスについて

訪問理美容サービスというサービスをご存じですか?美容室に行くことの出来ない高齢者の方に向けたサービスで、2021年現在では散髪以外にもエステやネイルといったサービスの需要も増えています。今回の記事では、この訪問理美容サービスについての詳細と、デイサービスなどの介護施設において理美容サービスを受けられるのかといったことについてもご紹介します。是非最後までご覧ください。

訪問理美容サービスとは?

訪問理美容サービスの目的

高齢になるにしたがい人と会うことや出かけることも減り、身だしなみや美容に対しておろそかとなる方は少なくありません。

体に不自由を抱えているためなかなか美容室に行くことが出来ない方もいらっしゃいます。

また、介護施設において利用者の方から「髪が伸びたので切って欲しい。」とお願いされた体験のある介護職員もいますが、実はヘアカットを含め美容に関するサービスは美容師や理容師のみが提供できると定められており介護スタッフが行うことは禁止されています。そのため毎回断るのが心苦しい…といった声も多く聞かれます。

訪問理美容サービスには、このように様々な理由により美容室に行きたいけれど行けないという方に対して散髪等のサービスを行ったり、高齢者の方のQOL(生活の質)を上げることを目的として提供されています。

髪の毛を切ったり身なりを整えることは、それだけで気持ちが明るくなり、自信がつき、笑顔が増え、更には動作や姿勢がシャキッとなるというような効果も期待できます。

訪問理美容サービスによって精神的な自立や喜びを提供することも大きな目的の一つです。

主なサービス内容一覧

サービス提供者によって異なりますが、主なサービス内容は以下となります。

・ヘアカット

・カラーリング

・パーマ

・ブロー

・ひげそり、顔そり

・マッサージ、ヘッドマッサージ

・ネイル

・メイク

訪問理美容サービスの行政補助

自治体によって異なりますが、条件を満たし利用申請が認定されると、お住まいの市区町村より訪問理美容サービスを受ける際の利用料の補助を受けることが出来ます。

行政からの補助を受ける場合、対象となるサービスは基本的にはヘアカットや顔そりのみとなるところがほとんどです。

1回のサービスが無料になるところ、出張費のみ補助をするところ、自己負担額が決められているところなど補助の内容はさまざまなのでお住まいの地域にて情報をご確認下さい。

訪問理美容サービスの利用対象者

自治体により異なりますが、

・65歳以上の高齢者

・身体機能の低下や疾病、怪我などの理由により理容室、美容室へ行くことが困難な方

・要介護3以上に認定された方

といった条件が一般的に多いようですが、自治体によっては年齢制限がなかったり、座位を保てる方、寝たきりの方などさまざまです。

訪問理美容サービスの利用方法

訪問理美容サービスの利用を希望する場合、まずお住まいの市区町村の福祉課や高齢者支援課、保健センター等に問合せをし、必要な申請を行ってください。

自治体が協定している理美容室を紹介してもらえますが、お住まいのエリアの理髪店や美容室に直接問合せてみても教えてもらえる可能性が高いです。

デイサービスでの理美容サービス利用

利用条件

訪問理美容サービスは介護保険適用外のサービスになります。そのため、デイサービス(通所介護サービス)でのサービスとして受けることは出来ません。

しかし、利用者の自己負担によってデイサービスの施設に訪問してもらい、理美容サービスを受けることは問題ありません。

その際は、デイサービスでのリハビリや機能訓練といった本来の提供プログラムに影響しないよう配慮することが必要となります。また、デイサービスでの介護サービス提供時間に理美容サービスに要した時間は含まれません。

利用方法

まずは通所しているデイサービス施設で提携している訪問理美容師がいないか、施設に直接確認をします。

いないようであれば近くの訪問理美容師をインターネットで検索するとすぐに見つけることが出来るはずです。

要介護のレベルによっては、介護の知識のある福祉理容師や福祉美容師にお願いすると、寝たきりの状態での施術などにも精通しているので安心です。

訪問してもらう理美容師が決まったら、カットやヘアカラー、洗髪など行ってもらいたいメニューと料金を確認し、訪問してもらう日時を決めます。

もし理美容師に対する要望(性別や使用器具など)があれば、事前に伝えましょう。

デイサービスで受ける理美容サービスはメリットがいっぱい

デイサービス等の介護施設で訪問理美容サービスを受ける場合、施術中に体調が悪くなったりした場合でもすぐに介護スタッフが対応することが出来る為安心です。

また、美容室は緊張してしまうという方が多くいらっしゃいますが、通いなれた施設内での施術ですのでリラックスしてサービスを受けることが出来ます。

介護スタッフにとっても要介護者の洗髪はなかなか大変なもの。訪問理美容サービスで専門の美容師に洗髪をしてもらい髪の毛を整えてもらうことで、利用者自身も負担が少なく、清潔さを保ち、施設内の衛生面も管理しやすくなる等メリットがたくさんあります。

何より利用者の方が笑顔になれるサービスであることが一番嬉しいメリットですね。