デイサービスでの外出レクは体にも心にも良い!?効果や注意点は?

基本的には事業所内で介護サービスの行われるデイサービス。ですがたまに外出をして外で季節の行事やレクリエーションを行うこともあります。そこでこの記事では、外出レクがもたらす体や心への効果、そして外出サービスの際に介護者側が注意すべき点についてご紹介します。

デイサービスの外出レクって何をするの?

デイサービスの外出サービスとは具体的にどのようなことをするのでしょうか?主なレク内容についてご紹介します。

季節の行事

四季を感じることができる季節の行事は、多くの人の楽しみの一つでしょう。

~主な季節の行事~

■お花見

施設近くの公園などで桜を楽しみます。

■こどもの日

保育園や幼稚園の子どもたちと一緒に過ごし元気をもらいます。

■夏祭り、花火大会

地域の夏祭りに参加します。

■紅葉

秋の彩り鮮やかな紅葉を見ながら散策します。

基本的にはその季節にしか感じられない自然を楽しんだり、地域の方との世代を超えた交流を行っている場合が多いです。

もちろん施設内で行われる季節の行事もたくさんありますので、年間を通して様々なレクが行われます。

近所へ外出

季節の行事以外にも外出レクは行われます。

施設の近隣にあるお店で買い物をしたり、公園などへお散歩に行くなど、より日常的なものです。

また、デイサービスの敷地内の庭や駐車場などで行われるレクも”外出レク”と解釈される場合が多くあります。

たとえば庭にお花や木々を植えたり、お世話をしたり、七夕の時などは飾り付けをしたり庭で食事をしたりといったことも外出レクとして実施されることがあります。

デイサービスの外出レクの効果とは?

それではデイサービスで行われる外出レクには、具体的にどのような効果が期待されているのでしょうか?

機能訓練として

高齢になると日常的に外出をしたり運動する機会が減り、特に足や腰に痛みがある場合などは尚更運動不足となっていることが多い傾向にあります。

体をあまり動かさないことでますます体は弱ってしまいますから、外出レクの散歩や屋外作業を通して筋肉を使い、足腰を鍛えて運動機能を向上させる目的があります。

引きこもりの防止

デイサービスへ行くこと自体が利用者の方にとって”外出”する機会となっています。

更に外出レクを通して地域の方々と触れ合あったり行事に参加するということは、社会とのつながりや自分自身の役割を再び感じ、生きることや生活への意欲の向上、引きこもりや寝たきりの防止、孤独感を和らげるといった効果が期待できます。

ストレス解消

体を動かしたり外の新鮮な空気を吸いながら会話や風景を楽しむことは、身体的な運動不足の解消だけではなく、ストレスの解消といった精神的な部分にも大きな効果をもたらします。

高齢者の方に限らず、ストレスが溜まっている感じたら軽く運動をしたり、外の空気を吸いに外に出て散歩するといった経験のある方は多いのではないでしょうか?

同じようにデイサービスでも、たまにはいつもの施設内でのサービスとは違った場所、環境の中で時間を過ごすことで、日頃のストレスを解消し、また心に元気を取り戻すといった効果を期待しています。

脳の活性化

美しい四季や自然の風景を感じたり、普段接しないような様々な人とコミュニケーションをとることで五感が刺激され脳が活性化し、認知機能の低下を防止する効果が期待されます。

実際に外出頻度と認知症には関連があることが分かっており、たとえ認知症を既に発症している場合でも、1週間に3日以上外出をしている人は翌年の自立度も維持され、症状の進行を遅らせている割合が多いそうです。

デイサービスの外出レクで事業所側が注意すべきことは?

デイサービスで外出レクは何をしても良い訳ではありません。運営にあたり決められているルールや注意点をご紹介します。

デイの基本は施設内でのサービス

デイサービス(通所介護)とは介護保険法で”原則当該施設内で提供されるサービスである”旨が定められています。

そのため、外出レクの場合はデイサービスにあてはまらないことになり介護報酬の算定もできません。

ただし、

・あらかじめ通所介護計画に位置付けられている

・外出レクによって効果的な機能訓練等のサービスを提供する

という基準を満たし実地指導対策をしていれば、外出レクであっても介護報酬の算定が認められます。

また、利用者に向けて前もってレクの内容や目的について書面で案内を出し、参加するかどうかをヒアリングしましょう。

とはいえ基本は施設内サービスであることは変わりません。頻繁に外出レクを行うことは問題です。

また、外出レクは任意での参加です。当日通常通り屋内でのサービスを希望する利用者のために職員の人員基準をしっかり満たす必要もあることも注意しましょう。

外出レクの目的や効果を得られるサービスを提供する

デイサービスでの外出レクの条件である”効果的な機能訓練等のサービス提供をする”ですが、基本的には記事の最初にご紹介した「デイサービスの外出レクって何をするの?」に記載したような内容になります。

旅行やツアー、お花見など”娯楽”が目的となるサービスは介護保険サービスとして認められないため注意しましょう。

また、具体的にどうような内容を機能訓練として位置付けているのかはお住まいの地域によって異なります。

利用する施設ではどのような外出レクを実施しているのかを知りたい場合は、直接各デイサービス施設に問い合わせ内容を確認し、不安な点があれば相談をしてみて下さい。

デイサービス利用者の脱走で事故!?脱走した場合の対応や注意点は?脱走防止の対策はあるの?

デイサービス(通所介護)や老人ホーム等、介護施設で時々聞かれる「利用者の脱走」。家族にとっても非常に心配となる問題です。そこでこの記事では、実際に介護の現場で起こっている脱走の原因や介護施設でとるべき対応や注意点、脱走防止の対策についてご紹介します。

利用者が介護施設から脱走する原因とは?

脱走を防止するためにも、まずはどんな理由から利用者の方は脱走してしまうのかを考えていきましょう。

認知症患者の方の徘徊行動

最も多いケースが認知症の方の徘徊によるものです。自宅ではなく馴染みのない場所(この場合はデイサービスや老人ホームなどの介護施設)では強い不安や違和感、居心地の悪さを感じ、安心できる場所(自宅や子供の頃に過ごした学校、公園等)に戻ろうとする気持ちから起こる行動だと言われています。

そして認知症の方の脱走は思わぬ事故や事件に巻き込まれる可能性が高い為、特に注意が必要です。

実際に交通事故や行方不明による死亡事故は発生しており、遺族からの訴訟で施設側の責任として賠償命令がくだった事例もあります。

職員は「少し目を離してしまった。」という油断が、利用者の命に関わる可能性があることを常に心に留めておく必要があります。

また、捜索中に発見できた場合も静止しようとすればするほど力づくで何としてでもその場から出ていこうとしてしまう為、無理に押さえつけずに”一緒に行きますよ”という体で一緒に歩き、ある程度落ち着いてきたら施設に戻るよう誘導することが大切です。

利用拒否の気持ちがある

認知症の方でなくても、デイサービスや介護施設の利用を嫌がる高齢者の方もいます。

しかし介護環境や家族の事情によりどうしても施設を利用しなければならないこともあり、そういった場合に外へ脱走してしまうケースが起こりやすいです。

利用を嫌がる理由にも様々あり、馴染みのない場所に行くことへの不安、自宅にいたい、施設での人間関係がうまくいかない、他人に介護されることの嫌悪や申し訳なさ等多岐に渡ります。

そういった利用者の方の気持ちを無視して無理に滞在させることで、「早く帰りたい、ここから離れたい。」という気持ちが強くなり脱走という行動に繋がってしまいます。

利用者の方が「帰りたい」と呟いていたり、そのような素振りをしている場合には、いつも以上に注意して目を離さないよう見守ることが大切です。

介護施設から脱走者が出た時の対応方法は?

それでは実際に脱走者が出てしまった時にとるべき対応とはどのようなものがあるのでしょうか?

まずは捜索と関係者への連絡を

全職員に脱走を知らせ、施設内と施設外の捜索にすぐにうつります。他の利用者に対応する職員ももちろん残す必要がありますから、事前に脱走時のマニュアルや人員配置はしっかり決めておきましょう。

また、職員の数が足りていない場合は休日中の職員や地域の方々などに迅速に捜索の協力を仰ぐことも重要です。

警察へ通報する

突然のことでどうしたら良いのか分からない、大事にしたくないといった気持ちや、責任問題を回避する為に通報が遅れるケースもあります。

しかし職員での捜索で見つけることが出来なかった場合は事故や事件に巻き込まれる可能性が高まるため速やかに警察へ通報する必要性があります。

施設の環境や職員の数などでも変わってきますが、どの段階になったら警察へ通報するのかといったことも事前にしっかりマニュアル化しておきましょう。

介護施設からの脱走を防止する対策とは?

脱走を防ぐためにできることはなんでしょうか?今すぐできる基本的な対策をご紹介します。

施設の出入口のセキュリティ

当然ながら施設のすべての出入口を確認し、セキュリティを強化することが必要です。人が抜けられる大きさの窓があれば、格子を立てる等の対策も重要です。

ただし完全に施錠をするような形をとってしまうとまるで施設の中で監禁のようになってしまい、利用者の方の自由な行動が妨げられ、精神的にも不安を煽ってしまいます。

そのため、職員がしっかり利用者を見守れる体制作りや、出入口にセンサーを取り付けるなどの対策を行うことが大切です。

近隣地域との協力関係

地域の皆さん、特に近隣住人やお店の方々と両行な関係を作っておくことも対策として非常に重要です。

脱走者が出た際、職員だけでは捜索の手が足りない場合が多く、地域の方々の協力が得られることで早く見つけられる可能性はぐんと高まります。

普段から地域と気持ちよく交流できるようなイベントなどを企画するのも良いでしょう。

精神的ケア

認知症の方や利用拒否の利用者の方がどのような不安を感じているのかを知り、どうしたら不安を和らげられるのかを検討し実施することは、脱走防止に繋がるだけでなく気持ちよく介護施設を利用できるようになるという効果も期待できます。

ご家族とも相談しながら利用時間を短くしたり、利用者が楽しめるような企画を行ったり、状況に応じて利用者に何か役割を作ることで施設での居場所を作り、有意義な時間に感じてもらえる場合もあります。