老人が独り言や文句が増えたのは認知症が原因かも?

街中や病院の待合室等で、一人で何かの文句を言い続けている老人を見かけたことはありませんか?

実家の高齢になった親や介護施設で働いている人は利用者の中にも、以前は穏やかだったのに最近急に口うるさくなったな・・・と感じることもあるかも知れません。

歳をとるごとに人は頑固になるといったことはよく言われますが、高齢者の方で急に性格が変わったように独り言や文句が多くなるのは、もしかしたら認知症の初期症状かも知れません。

今回の記事では、独り言や文句が多くなることと認知症との関係や周囲の対応方法を中心に解説してまいります。

ぜひ最後までご覧いただき、病気を見逃さず適切な対処ができるよう参考にしていただければと思います。

独り言、文句が増えることと認知症の関係とは

認知症の代表的な周辺症状(BPSD)、中核症状の一つに「せん妄」の発症があります。

これは、認知症になったことで以前は問題なくできていたことが自分でできなくなってしまったり、人の話が理解できない、物を覚えられない…といった場面が生活の中で増え、本人が強い不安や恐怖、孤独を感じやすくなったり、家族や回りの人の反応によってプライドや自尊心が傷つくこともあるでしょう。

その結果、身体的、心理的に強いストレスを受けて幻覚や妄想、興奮などを引き起こし独り言や文句が多く見られるようになる一種の意識精神障害のことを言います。

せん妄が原因である場合、数分から数時間、数週間にわたって症状が継続し、時間とともに症状も変化していくことが特徴です。

突然、独り言や大きな声で文句を言っている老人に遭遇するとびっくりしてしまうかと思いますが、本人は好きでそのような行動をしているわけではなく、その裏には強い孤独感や悲しみ、不安といった感情が隠れていることを理解してあげることが大切です。

認知症による独り言や文句の特徴

独り言や文句を言うことは老若男女問わず健康な人にも見られる行動ですが、認知症が原因である場合との違いはあるのでしょうか。

次は、認知症による独り言や文句の特徴について以下、紹介してまいります。

意味不明、支離滅裂な言葉が多い

認知症による独り言や文句の特徴として、状況にそぐわない文句や意味をなさない言葉の羅列があります。

意味が分からないため周囲の人々もどのように接すれば良いのか、対応すればよいのかが分からず困惑してしまうかも知れません。

ひと言二言ではなく朝から晩まで延々と続くことがある点も認知症による独り言の特徴の一つと言えます。

見えない誰かに向けて話している

明らかに一人なのに、まるで隣に人がいるかのように話している老人を見たことがありませんか?

せん妄により本人にとっては誰か幻覚が見えていることで起きており、認知症が原因であることが分かりやすい状態です。

夜間に増える

認知症による独り言や文句である場合、夜に増えたり症状が悪化する傾向があります。

日中は問題なく落ち着いて過ごせていても、夜になると急に独り言や文句を言い始めるため、気になったりうるさくて同居する家族が眠れないというケースが少なくありません。

物忘れと一緒に出る独り言、文句

たとえば何か物を探しながら独り言や文句を言っている高齢者もよくいらっしゃいます。

これは日常の中で健常者の方でもよく見られるため、おかしなことだとは感じないでしょう。

実際、たまに出るくらいであれば問題ありません。

しかし、頻繁に言っている場合は認知機能が低下している可能性が高いため、早めにかかりつけの医師や医療機関を一度受診し相談してみることをおすすめします。

認知症による老人の独り言・文句の対処法

以上のように認知症が原因で独り言や文句が出ている場合、いくらそれを指摘したりやめるように言っても本人の意思でコントロールするのは難しく、苦しんでいる可能性もあります。

周囲の人の対応によっては更に悪化して「うつ」等の二次障害につながってしまうこともあるため注意が必要で、適切な対処法を知っておくことが重要です。

感情的に怒ったり叱ったりしない

まず、認知症が原因で独り言や文句を言ってしまっている老人に対し、怒ったり無理にやめさせようとすることはやめましょう。

認知症だからわからないだろうと思ってしまうかも知れませんが、本人も自分の行動に不安を感じている場合が多いため、わざわざ間違いを指摘したり厳しく正そうとされることで余計に不安になり症状が増える可能性があります。

その症状には理由があること、認知症になっても感情があることを理解し、人として尊重することを忘れないでください。

生活を整える

夜はしっかり眠り、朝起きたら太陽の光を浴びて散歩など体を動かす、といったように、生活習慣や生活リズムを整えることは脳機能を含め心身の健康に良い影響を与え、独り言などの症状が軽減する効果も期待できます。

特に夜間に症状が現れるタイプの場合に有効です。

安心できる環境を作ろう

既に何度もお伝えしています通り、認知症により独り言や文句が出ている場合、本人もそのことを不安に思っています。

そのため、優しく手を握ったり触れてあげたり、声をかけたりと精神的なケアをし、少しでも安心感を与えてあげるようサポートしましょう。

また、夜眠る時には部屋を真っ暗にせず、間接照明等やわらかな明かりを点けたままにしてあげたり、安心して眠れるよう調整してあげることもポイントです。

老人の独り言や文句に疲弊している介護者の方へ

怒らず優しく寄り添うように・・・と頭ではわかっていても、家族や介護者だって人間です。

仕事や家事をしながらの介護で疲れ、いつも大きな負担を強いられているため、時には感情的になってしまったり、一人でストレスを抱え込んでいる方も少なくないでしょう。

他の家族や福祉センター、地域包括支援センター等の専門家に相談することをためらわないで下さい。

話すだけでも気持ちが軽くなることもありますし、外部の専門家とつながることで心強い気持ちになるかと思います。

まだ医療機関を受診していない場合は診断してもらい、必要であれば進行を抑えるための薬による治療も検討しましょう。

また、介護の負担を少しでも軽減するため、介護サービスを積極的に活用していきましょう。

認知症の方を対象としたデイサービスや介護サービスがあります。

みんなの健康的な暮らしのためにも、一人で抱え込まずに第三者を頼ることが非常に重要です。

まとめ

老人の独り言や文句は認知症の初期症状が原因である可能性があります。

意味不明な内容で幻覚や幻聴が聞こえていそうだったり、夜間に始まったり、頻繁に言うようになったら早めに医療機関を受診しましょう。

また、家では本人が安心できる環境作りや対応を心がけ、介護が疲れた時にはためらわずに第三者や施設を頼ることを忘れずに!

デイサービスやショートステイ等の介護サービスは、介護者の休養や私用による利用が可能です。

みんないつかは歳をとります。

今はまだ理解できなくても、可能な限り思いやりを持って接していけると良いですよね。

このコラムでは、ほかにも介護サービスや高齢者に関連する情報を発信しております。

ぜひ合わせてご覧ください。

老人の見守りアプリどれが良い?利用するメリット・デメリットは?

実家で家族と離れて暮らす高齢の親や一人暮らしの老人が無事に暮らしているかどうか心配な人は多いかと思います。

近くで見守ることができない代わりに今はスマートフォンが広く普及したことで、安否確認や生存確認等、老人の見守り機能のついたアプリがたくさん提供されています。多くが費用も無料で手軽に利用できることから多くの人に活用されており人気です。

そこで今回の記事では、老人向け見守りアプリを利用するメリット・デメリット、おすすめのアプリの紹介、更にアプリ以外のさまざまな見守りサービスを解説します。

ぜひ最後までご覧いただき、高齢者の安全と安心の暮らしのための参考にしていただければと思います。

老人の見守りアプリのメリット

見守りアプリを使用することでどのような効果が期待できるのでしょうか。

例えば、一人暮らしの親が毎日元気でいるのか心配で気になる。地震や災害の時に安否やどこにいるのか位置を確認したい。孤独死が心配。そんな不安を見守りアプリを使うことで解消できる可能性が高いです。

利用するアプリによって機能は異なりますが、主に見守りアプリでは以下のようなことができます。

・スマホをタップするだけで今日の体調や様子を登録した宛先に送ることができる

・位置情報を確認できる

・外出時、帰宅時に登録した宛先に知らせが届く

ほか

高齢者の方でもできる簡単な操作で情報を知らせることができるため、本人も家族も安心できる機能がたくさんあります。

老人の見守りアプリのデメリット

見守りアプリのデメリットとしては、スマートフォンが必要になるので持っていない方は端末を契約し操作方法を覚える必要があります。

また、その特性上、持ち歩いたり手の届くところに置いておかなくては意味がないため、携帯電話を持ち歩く習慣のない人にとっては慣れるまで大変だったり不便に感じることもあるでしょう。

位置情報の把握についてはGPSを使うのでバッテリーが消耗しやすく頻繁に充電しなければならないというデメリットもあります。

中にはこのような機能によって常に監視されている、プライバシーが守れないといったストレスを抱えてしまうケースもあります。

これらを解消するためには、見守りアプリを使う目的などについて家族とよく話し合い理解してもらうことが大切です。

老人の見守りアプリおすすめ

たくさんの種類がある見守りアプリの中でどれを選べば良いのか迷ってしまいますよね。

そこでおすすめの老人向け見守りアプリをいくつかピックアップし、それぞれの特徴や料金について説明します。

使いやすさや必要な機能のあるご家族に合ったものを選びましょう。

あんしん365

<主な機能>

設定した曜日と時刻にアラームが鳴り、画面をタッチすると登録したメールアドレスにタッチした旨のメールが届きます。

タッチされないと反応がない旨のメールが届くため、何かあった時に気付きやすくなります。

1日3回までアラームを設定することが可能です。

<料金>

無料

みまサポ※Androidのみ

<主な機能>

最初に設定した時間に音声でお知らせがあり、15分以内にスマホを振るだけで安否確認ができます。

振らないと15分ごとに4回呼びかけをしますが、それでも感知しないと登録しているメールアドレスにメールで連絡が入ります。

画面のタッチすら必要なくただスマホを振るだけでOKなので、高齢者の方でも抵抗が少ないでしょう。

<料金>

無料

みまもりLite

<主な機能>

画面に「在宅ボタン」「外出ボタン」が表示されるので、外出する時や帰宅した時にボタンを押してもらうと登録メールアドレスに自動で通知されます。

緊急時には緊急ボタンを押してメールで知らせることができます

スマホのカメラで動きが分かったり、登録した内容のメッセージ(元気だよ、体調悪い等)をメールで簡単に送れる機能もあります。

照度センサーがあり、部屋の電気やカーテンが開いているか等も感知し、データは24時間蓄積されてメールで送られます。

非常に機能が豊富ですが、他のサービスと比較して本人がしなければならない操作が多かったり、見守られているというより監視されていると感じてしまう可能性もあります。

<料金>

無料

LINE見守りサービス

<主な機能>

無料の通信アプリである「LINE:の機能を使って安否確認ができるサービスです。

あらかじめ設定した間隔と時間帯になると老人宛てに安否確認のLINEが届きます。

OKの返答がないままだと24時間後に再び送信され、それから3時間たっても返答がない場合はサービス会社から直接電話が入り安否確認をしてくれます。

そこでも連絡が取れなければ家族に電話やメールで連絡が入ります。

<料金>

無料

安否見守りサービスみまもるん

<主な機能>

位置情報の他、充電の状態も登録先のメールアドレス宛てに1日1回お知らせがあります。

一定期間充電がない状態が続くことで更に登録先に通知が届きます。

緊急通報ボタンもあり、何かあった時にすぐに家族や友人に伝えることができます。

充電の状況に着目しているのが面白いですよね。

<料金>

基本は無料。自動通報機能を使うプランは月額480円かかります。

アプリ以外の老人の見守りサービス

老人向けの見守りサービスにはアプリ以外にもさまざまな種類があります。

スマホは持ちたくない、操作が難しい、習慣にならない・・・そんな場合には以下のようなサービスを試してみることもおすすめです。

アプリと異なり費用がかかるものが多いですが、その分、素早くサポートや対応をしてもらえるので安心です。

自宅にカメラやセンサーを設置する見守りサービス

主にセコムやALSOK等セキュリティ会社等が提供している見守りサービスで、生活動線にセンサーを設置し、異常を感知したらセキュリティ会社が対応してくれます。

既にホームセキュリティを導入しているご家庭であれば抵抗が少ないでしょう。

また、カメラを設置するタイプでは画像や音声を確認することができるため安心でしょう。

中には介護や健康の悩みについて相談することができるサービスもあります。

費用の目安としては月額2,000円~5,000円程度かかるものが多く、他に機器のレンタルや買い取り、設置費用等で開始する時だけ数万円かかります。

配食の際に様子を見てくれる見守りサービス

食事の宅配を契約し、配達される際にスタッフが顔を見て安否確認をしたり様子を見てくれるサービスです。

見守りがメインの目的ではないので健康チェック等はできませんが、対面で顔を合わせてもらえること、そして栄養のバランスのとれた食事ができることから人気のサービスです。

似たようなサービスでガスの点検や宅配のスタッフが自宅に訪れたついでに安否確認をしてくれるサービスもあります。

自治体による見守りサービス

民生委員(厚生労働大臣から委託された相談員)が担当地域をまわって介護の相談や支援を行いますが、その活動の中に定期的な安否確認や声かけも含まれています。

また、自治体によってはボランティアで高齢者の自宅に訪問し声かけを行うところもあります。

いずれも無料で利用できますし、相談や話し相手になってもらえることで非常に心強いサービスです。

まとめ

今回は老人向けの見守りアプリについて解説いたしました。

ほとんどのアプリが無料で使えるため、見守りサービスを検討している方はまずはダウンロードして試してみてはいかがでしょうか。

ただ、本人の状態によってスマホを使うことが難しかったり認知症であったりする場合はアプリではなく操作が不要な他のサービスを利用することをおすすめします。

特に対面で安否確認をしてくれるサービスでは直接コミュニケーションが取れるため、アプリよりも安心です。

本サイトでは他にもデイサービスや介護、高齢者に関連する情報を発信しています。

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老人が悪口ばかり言う原因は?対処法のポイントや介護での注意点を解説

高齢者の方は穏やかで優しいというイメージがある一方で、いつも怒っていたり愚痴や文句、悪口ばかりの老人もたくさんいらっしゃいます。

実家の高齢になった親が最近やたらとイライラしたり口うるさくなったな、と感じる人も多いのではないでしょうか?

家族や周囲へ不平不満を言うことが増えたのは、実は病気が隠れている可能性もあります。

そこで今回の記事では、老人が悪口ばかり言うようになる原因や対処法、接する時の注意点について解説します。

ぜひ最後までご覧いただき、高齢者とのコミュニケーションに悩まれている皆様に向け参考にしていただければと思います。

老人が文句や悪口ばかり言う理由

なぜ高齢者の中にいつも文句や悪口ばかり言う人がいるのでしょうか。

考えられる主な原因や特徴について以下、紹介してまいります。

プライドが高い

若い頃からプライドが高かった等、元々の性格という人もいらっしゃいますが、現役時代に会社の管理職や役員など上の立場にいた方などのなかには定年退職や引退後もその頃の立場を引きずって、自分が偉いと思ってしまっている人もいます。

また、自分が年上であるということで若者に対してすぐに文句をつけたり横柄な態度をとってしまうケースもあります。

自分に対する苛立ち

年齢を重ねることにより物忘れや覚えられない、言ってることがわからない、上手に体を動かせない等で苛立ちを感じ、どうしようもなく人に八つ当たりしてしまうことがあります。

心の中に溜まっているストレスを自分で受け止められず、誰かのせいにして吐き出してしまいたいという欲求からきているのかも知れません。

孤独を感じている

高齢になると友人や人付き合いが減っていく傾向にあり、孤独感を感じている老人も多くいます。

仕事もしておらず家族と離れて暮らしているといった状況では、尚更人と交流する機会がなく、気持ちが塞いだり不満を溜め込みやすくなってしまいます。

そんな中で人から相手にされないと相手や介護者に文句や悪口ばかり言ってしまうということも少なくありません。

この場合、本当は仲良くしたい、愛されたい、必要とされたいという気持ちの裏返しであることが多いです。

被害妄想が強い

・被害妄想が強い

記憶障害により被害妄想が強くなる人もいます。

何かちょっとしたことでも問題やトラブルが起こると、自分の責任だとは思わずすぐに誰か他人のせいにしてしまうのです。

お金や物を盗まれたと思い込む「物盗られ妄想」や、逆に誰かに悪口を言われていると感じたりすることもよくあります。

老人が悪口ばかり言うのは認知症の可能性がある

認知症の初期症状の中には、今までできていたことができなくなったり、記憶力、判断力、理解力が低下することで感情が不安定になり怒りっぽくなるという性格の変化があります。

認知症の症状には中核症状と行動、BPSD(心理症状、周辺症状とも言われます)に分かれ、この内のBPSDによる影響で暴言や暴力等の攻撃行動などが起こります。

上記の被害妄想もその中の一つで、すぐ人から物やお金を盗まれたと思い込んでしまう「物盗られ妄想」が起こったり、逆に誰かが自分の悪口を言っていると感じてしまったりします。

他に認知症の薬の副作用として症状が現れているケースも考えられます。

悪口ばかりの老人の対応方法

悪口ばかり聞かされるのは嫌な気分になりますし、どう応じれば良いか困ってしまうと思います。

しかし対応を誤ると更に悪化してしまう可能性があるため、あくまで一例ですがおすすめの対応方法について紹介します。

感情的に怒らない、責めない

認知症を罹患していると幻覚や幻聴があり事実ではないことに怒っている可能性もあります。

悪口に対して周囲が否定してしまうと、自分のことを否定されたかのように不安になったり深く傷ついてしまうため、理解はできなくても共感の姿勢をとり、まずはしっかりと本人の訴えを聞くことが重要です。

そこで誤りや失敗に気付いても決して責めず、大丈夫だよと優しく伝えることで落ち着いてもらいましょう。

子ども扱いをしない

悪口の有無にかかわらず、高齢者とコミュニケーションをとる時に親しみやすさを伝えようとして、まるで小さな子どもに対するような言葉遣いや話し方をする人がいますが、この対応でプライドを傷つけられたと感じる高齢者の方は実は意外と多いんです。

相手を尊重し配慮する気持ちは大切ですが、人生の先輩であることを意識して会話をすること、高齢者の方が聞き取りやすいようはっきりと大きな声でゆっくり話すよう心がけましょう。

安心できる場所作り

上記のように安心できる声かけはもちろんですが、生活する環境を安心できるものに変えてあげる、整えることも必要です。

具体的には、家族や介護者が頻繁に声をかけたり、本人の居心地の良いように模様替えをしたり、好きなインテリアを取り入れたり好きな物を置いたり等。

そこに居ると安心する、落ち着く空間を作るようにしてみましょう。

また、温度や湿度、明るさも調整したり、安全に生活できるようバリアフリー化する等も検討することをおすすめします。

医療機関に相談

対応が難しい場合や認知症の検査、診断などを行ったことがない場合は、一度かかりつけ医や専門の病院を受診してみることもおすすめです。

もしかしたら何か身体的な病気が原因である可能性もあります。

また、悪口ばかり言ってしまうイライラした気持ちを軽減するための薬もありますから、医師に相談しながら適切な対処や治療を受けるようにしましょう。

悪口ばかりの老人を介護する中で気を付けたいこと

悪口ばかりの老人を相手にしていると、介護する側や一緒にいる家族も精神的に追い込まれてしまいます。

そうならないためにも、このような状態の高齢者を介護する上で注意したいこと、対応策について紹介します。

一人で抱え込まないこと

介護や対応する上で溜まったストレスや悩みを一人で背負ってしまってはいませんか?

その状態を続けてしまうと健康に影響したり鬱などにつながり、倒れてしまう可能性もあります。

それを防ぐためにも兄弟や姉妹、他の家族と協力したり、地域のサポートも受けながら「一人ではなくみんなで介護する」という気持ちで取り組みましょう。

介護サービスを活用する

疲れた時には無理せず介護サービスを利用しませんか?

デイサービスは日中の時間、介護施設に通所するタイプの介護サービスで、食事や入浴の介助のほか、機能訓練やレクリエーション、イベントへの参加もあり、車で施設と自宅の送迎も行ってくれます。

知識のある専門家の元で安心して任せられますし、その間に家族は休息や用事を済ませることが可能です。

また、外出の予定や少しまとめて休みたい時には短期入所生活介護(ショートステイ)というサービスもあり、1泊から入所することができます。

介護保険を使ったサービスになりますので要介護認定を受ける必要がありますが、利用を希望される際にはお住まいの地域の役所窓口や地域包括支援センター、担当のケアマネジャーなどに問合せてみて下さい。

症状がひどい場合は老人ホームへの入居も検討しましょう

たまに悪口を言う程度であれば大丈夫だと思いますが、あまりに毎日続いたり認知症の症状が進むことで自宅での介護に限界を感じ始めた場合は介護施設や老人ホームへ入居してもらうことも検討しましょう。

介護は介護する家族のプライベートや仕事への影響も大きいため、共倒れしてしまうと大変です。

体は至って元気という場合でも入居できる老人ホームはたくさんあります。

同じ老人ホームという名前でも施設ごとに入居の条件や特徴は違います。全国の施設の中から情報を集め、本人の状態や家族の希望に合わせ比較・検討して施設を選びましょう。

まとめ

以上のように、老人が悪口ばかり言う場合にはさまざまな理由が考えられますが、認知症の初期症状として出ている可能性もあります。

悪口ばかりを聞かされるのは辛いですが、そのことを知っておくだけでも対応する際の気持ちが少し変わるでしょう。

とはいえ、一人で背負うことは禁物です。他の家族に協力をお願いしたり、行政や介護サービスを上手に使って負担を軽減させることはとても重要です。

このサイトは、他にも高齢者に関連する情報や介護サービス、介護施設の種類や特徴などの情報を中心に発信しています。

家族や自身の老後、高齢者の行動、介護に関心がありましたら、ぜひ合わせてご覧下さい。

老人がスマホを使えないのはなぜ?理由や対策を解説します

総務省が毎年行っている情報通信機器・端末の世帯保有率の調査を見ると、2022年の時点でモバイル端末の保有率はなんと97.5%、その内スマートフォンは90.1%を占める結果が出ていました。パソコンの48.5%を大きく上回っています。

現在の日本では老若男女問わずほとんどの人がスマホを持っているということが分かりますが、それでも2024年現在、高齢者の方の中には「スマホは使えない」「スマホは操作が難しそう、自分には無理」と昔ながらのガラケーやそもそも携帯電話を持たない選択をしている方もいます。

しかし、スマホは外出中や緊急時にすぐに連絡やコミュニケーションが取りやすいツールなので、離れて暮らす家族や友人にとってはシニア世代だからこそ持ってもらいたいと思うものでしょう。

そこで今回の記事では、なぜ、老人はスマホを使えないのか。考えられる理由や老人がスマホを使えないことのデメリット、スマホを活用してもらうための対策や注意点について解説します。

ぜひ最後までご覧いただき、参考にしていただければと思います。

老人がスマホを使えないのはなぜ?

なぜ高齢者の方は自分がスマホを使えないと思ってしまうのでしょうか。使ってもらうためには、まずその理由を知ることが大切です。

考えられる主な原因を以下、紹介します。

見慣れないもの、新しいものへの拒否反応

高齢者の人に新しい機械やサービスの話や使い方の説明をしようとすると、考える前から「無理!わからない!いらない!」と話を聞こうとすらしなかったり、拒絶された経験はありませんか?

歳を重ねるにつれて新しいものへの興味や好奇心が薄れるとともに、知らないこと、分からないことを覚えること、理解することに抵抗を感じやすくなる傾向があり、それまで触れてこなかったスマホに対しても同様の反応を示している可能性があります。

またテレビや新聞のニュースでスマホやインターネットを使った詐欺や事件、個人情報の流出の問題等を見聞きしていることから、スマホに対する恐怖や警戒する気持ちが強いのかも知れません。

操作に慣れていない

今は昔と違い、ボタンではなく液晶画面へタッチして操作する機械が増えました。

スマホは指先を使ってタップやスワイプ、ピンチイン、ピンチアウトといった、これまでの暮らしではあまりしてこなかった動作をする必要があります。

実際は非常に簡単な動きなのですが、指先の動きが衰えてきたり、指先が乾燥しがちな高齢者の方にとっては、慣れるまで難しいと感じてしまうことが多いようです。

また、キーボードで文字を入力する際のフリック入力などもハードルが高く感じる要因でしょう。

必要なものを探せない

スマホは画面にたくさんのアイコンが並んでいます。

高齢者の方はその中から何をタッチすれば必要なものが表示されるのか、メニューの探し方やさまざまな機能の設定などがまったく分からず、スマホを持ったまま固まってしまう場面がよく見られます。

便利なアプリが無数にあるスマホですが、それ故に高齢者にとっては苦手意識を強めてしまうことがあります。

ログインできない

スマホではネットショッピングやSNS等、さまざまなサービスを利用することができますが、何をするにもIDやパスワードの入力をしてログインしなければ使えないというものがたくさんあります。

最近は指紋や顔認証で簡単にログインできる端末が主流になっていますが、認証がうまくできなかったりパスワードを忘れてしまった場合の対処が高齢者にとっては非常に難しく、ログインできないまま諦めて使わなくなってしまった、という方もとても多いようです。

老人がスマホを使えないデメリット

デジタル社会が進む現代では、スマホを持っていること、使えることを前提にサービスが提供されるといった場面が増えています。

ということは、このままスマホが使えないと何かしら弊害や不便な思いをすることが増えるということです。

連絡がとれにくい

最近は家に固定電話を持たない家庭が増え、連絡は携帯電話を使うという方が主流になっています。

中でもLINE等のメッセージアプリでのコミュニケーションが当たり前となり、友だち登録をしている同士なら通話やビデオ通話も無料でできるため、遠方で暮らす子どもや孫、友人とも特別な用事がなくても気軽に連絡をとることができます。

そのため、スマホがない、LINEが使えないとなると連絡がとれにくく、スマホがある場合と比較して連絡をとる頻度は大きく下がってしまうでしょう。

社会への適応が難しくなる

先ほども書きましたが、世の中のデジタル化が加速している中でスマホが使用できないと生活のあらゆる場面で不便な思いをすることが出てきます。

最近は現金ではなくキャッシュレス決済の利用を前提としたサービスや、飲食店でもLINEで注文する店が増え、生活していく手段としてスマホは必需品とも言える環境へと変わってきています。

今後もスマホを使えないとなると、このような社会の流れに乗れずサービスの提供が満足に受けられない、生活がしにくいと感じる状況は益々増えていくでしょう。

老人でもスマホは使える!おすすめの対策

スマホは以前のガラケーよりも画面や文字も大きく感覚的に操作できるため、実は高齢者の方に向いていると言えます。

「スマホが使えない」と感じているのは、先述したように新しいものを受け入れる気持ちがなかったり、単純に慣れていないだけであることが大きく、誰かが丁寧にサポートさえすれば高齢者の方でも意外と使いこなせてしまうのです。

そのためにはどうしたらよいか、おすすめの対策を紹介します。

スマホ教室に参加する

スマホを使っていない方やこれから使用してみたい、スマホを購入したけれど操作方法が分からない…そんな方を対象に、ドコモやKDDI、Softbank等の通信会社や自治体ではスマートフォンの体験会や相談会、スマホ教室などを開催しています。

特にシニア向けのスマホ教室は各地で開催されており、内容は基本操作以外にもLINEやメール、カメラ、サイトで検索する方法等、人気の機能やアプリの使い方を丁寧に教えてもらうことができるため高い人気を誇っています。

しかもほとんどの場合、無料で受講できるため、気になる方は近くの携帯ショップや役所の窓口で情報を確認し参加されることをおすすめします。

サポート体制が充実したキャリアで契約する

近年、格安スマホ等スマホにも種類が増え、扱う通信会社も多いためどこを選んだら良いのか分からないという方も多いのではないでしょうか。

高齢者の方が初めてスマホを契約する場合は、サポートや支援を十分に受けられるキャリアを選ぶことをおすすめします。

困った時にすぐに質問や相談に対応してもらえるよう、近くに店舗があると安心です。

また、文字やアプリが大きく表示され、操作もシンプルなシニア向けの機種もあります。

通話やメール、LINEなど必要最低限の機能に絞られている方が操作を迷わないと思いますので、家族や店員に相談しながら選びましょう。

老人がスマホを使う時の注意点

高齢者の方に限りませんが、スマホを使う時にはいくつか気を付けなくてはならないこともあります。

自身で管理できる状態にない時は家族や介護者が管理してあげるようサポートをお願いします。

詐欺

インターネットに慣れておらず知識が少ないと、ネットを利用して行われる詐欺に引っかかりやすくなるため特に高齢者の方は注意が必要です。

例えばメールでURLをクリックさせて個人情報を盗むフィッシング詐欺や、サイトにアクセスさせて高額な料金を請求する詐欺などがいまだに横行しています。

知らない人や会社からのメール、メッセージは開かないこと、安易にURLをクリックしないこと等を事前によく覚えておいてもらうことが大切です。

代表的な詐欺の手口についても知っておきましょう。

料金

契約プランにもよりますが、スマホの使用には当然料金がかかります。

初めてのさまざまな機能に楽しくなり、つい動画を見すぎたり、有料サービスを利用したり、課金してしまい、気付いたら高額な費用を請求された!というケースも少なくありません。

このようなことを防ぐためにはスマホに使用制限をかけたり、支払い上限の決まっているプランを選ぶなどの対策をしておきましょう。

まとめ

以上のように、老人がスマホを使えないと感じる理由には新しいものへの抵抗感や慣れていないことが多く、丁寧にサポートしてあげることで解消されることがほとんどです。

今回の記事で紹介した注意点に気を付けながら、スマホ教室へ参加するなどしてこれから便利にスマホを活用した生活を送っていただければと思います。