デイサービスで朗読が行われる理由とその効果は?

デイサービスでの朗読で得られるさまざまな効果

デイサービス等の介護の現場ではレクリエーションの一つとして朗読を取り入れている施設が多くあります。

多くの方にとって子ども頃、お母さんや大人の人から絵本を読んでもらった経験があるかと思います。その小さな頃に読んでいた(読んでもらった)昔話や童話などの絵本に大人になってから触れることで、昔に戻るような懐かしい思い出が蘇りますよね。歌も同様です。

これは「回想法」という効果が期待できるもので、幼い頃に大切にしてもらった記憶を思い出すことで自分の存在意義や価値を再認識できたり、自信を取り戻すことができたり、頭の中で思い浮かべることで脳の血流が増え認知症の予防となったり、気持ちが穏やかになり孤独感を解消したり、他の利用者や職員、スタッフと思い出話を語らうことでコミュニケーションが生まれ人間関係が改善したり・・・と様々な効果を得ることが出来ます。

そのため、高齢者の方にとって朗読をすること、してもらうことというのは認知機能を向上させたり精神的に良い影響があるということで、デイサービスで行われることが多いのです。

デイサービスで朗読を行うポイントと注意点

デイサービスで職員が読み聞かせを行う場合、職員が絵本を持って複数の利用者に向け実施することになるかと思います。

全体に絵を見せるのはなかなか難しいですので、大きな声ではっきりと聞こえるように、そして感情をたっぷり込めて読むことを意識しましょう。

ただ読むだけでは音読です。感情を込めて読むことを朗読を言います。

また、高齢者の中には絵本の朗読をされることに対して「子ども扱いされている」と感じる方もいらっしゃいます。そのため、絵本の内容や絵柄の選択は慎重に行い選ぶ必要があります。

最近は読み聞かせ用として大型の絵本も販売されています。少し高額になってしまいますが、多くの方に向けて朗読を行う際にはおすすめです。

デイサービスの朗読におすすめの絵本6選

デイサービスで朗読を行う作品を選ぶ時、絵柄が幼稚ではなく大人が楽しめるストーリーであることが大切です。特に落語から来ているお話は高齢者の方に人気なのでおすすめです。そこで以下にデイサービスの朗読におすすめの絵本を6つ、一覧でご紹介いたします。

じゅげむ

小さな子どもからお年寄りまで、幅広い世代に人気で有名な落語のお話ですね。暗記している方も少なくありません。読み手の方はその長~い名を一気に読み上げるのが疲れてしまい大変かと思いますが、ぜひ頑張ってみて下さい!

まんじゅうこわい

落語でも有名なお話なので、ご存知の高齢者の方も多いかも知れません。街の若者たちが集まって「嫌いな物、怖い物」について話すのですが、そのうちの1人が「まんじゅう」を挙げて・・・オチも面白く皆さんつい笑ってしまう楽しいお話です。

ときそば

こちらも落語で有名なお話です。蕎麦屋の支払いを上手く誤魔化した男を見た別の男が真似をしようとして失敗するというお話です。同じストーリーで「ときうどん」という話もあります。

泣いた赤おに

涙なしでは読めない赤鬼と青鬼の友情の物語。大人になってから読むと子どもの時とは違った感想を抱くかも知れません。何が正しかったのか・・・等、利用者の方それぞれの答えを思案し語らうのもおすすめです。

モチモチの木

学校の教科書で読んだ方も多いかと思います。弱虫な豆太が「モチモチの木」そして「じさま」を通して本当の勇気を得るお話です。利用者の皆さんは「じさま」の視点から物語を見ることができるかも知れませんね。

耳なし芳一

目が不自由なびわ奏者である芳一がある夜、ゆうれいにびわの演奏を依頼されて・・・少しホラー要素のある有名なお話ですね。夏の朗読にいかがでしょうか?

まとめ

ご紹介したのはほんの一部ですが、以上のように絵本といっても実は大人や高齢者の方でも楽しむことができる作品が意外と多くあります。

実際に最近は大人向けの絵本も人気で、情報を掲載し紹介しているサイトやブログの記事も多くあります。ぜひ検索してその様なサービスを利用して楽しく絵本を発掘してみて下さいね。

「絵本は子どもが読むもの」という先入観は捨て、大人になった今だからこそ分かること、考えさせられることがあるという面を伝え、利用者の皆さんだけでなく職員にとっても新鮮な体験となる朗読会を開催しましょう。

がん患者でもデイサービスは利用できる?在宅介護に必須の介護保険の適用について解説します

がん患者の方に対する介護保険の適用について

デイサービスを含めた介護保険サービスというと認知症や身体の機能が低下した寝たきりの高齢者が利用するというイメージが強く、「介護保険を使えるとは思わなかった。」とおっしゃられるがん患者とその家族が非常に多くいらっしゃいます。「知っていれば自宅で最期まで介護が出来たのに・・・」というケースも少なくありません。

とはいえがん患者の方が介護保険を利用できるようになった歴史はまだ浅く、2010年に厚生労働省の通達によって在宅療養をしているがん患者の方でも介護保険を利用できるようになりました。

対象となるのは65歳以上で介護が必要な状態になった高齢者はもちろん、40~64歳の方で医療保険に加入しており、がんの症状が進行した末期状態(余命が概ね6ヶ月程度と主治医から診断された状態)の方です。

がん患者の在宅介護は介護保険と医療保険の活用が必須

がんの末期状態になった時、「最期は自宅で迎えたい」と希望される方は多くいらっしゃいます。介護保険を使うメリットとして、この願いを叶える支援になるという点があります。住み慣れた環境で在宅しながら家族と一緒に最期まで穏やかに、そして自分らしく過ごすことができるのです。しかし、実際は病院や緩和ケアの施設で迎えられる方がほとんどであり、最期まで在宅での療養を全うすることは非常に難しいのが現状です。

というのも、多くの末期がん患者は手術や抗がん剤治療などを受けた後、治療の効果が見られなくなりホスピスか在宅療養かの選択に迫られます。

治療が終了し入院していた病院から退院を求められるということは、本人はもちろん家族にとっても大きな精神的ダメージを受けることになり、これから待ち受ける病気の進行や別れに対する不安や恐怖を感じることになるでしょう。

このような状況の中で自宅での看取りを実現するためには、家族、事業所、医療とが連携し、介護保険と医療保険をフルで活用して支援していく必要があります。

がん患者もデイサービスの利用は可能

がんの末期と診断されると、医療保険と併用する形で介護保険の使用が認められます。訪問看護サービスについては介護保険から医療保険へと強制的に切り替わり、これにより週4日以上利用することも可能となります。

そして末期のがん患者でも受け入れているデイサービスもあります。

デイサービスを利用することは本人はもちろん支える家族にとっても日頃のストレスや疲労を癒したり、リフレッシュできる有意義な時間となります。

ただし、がん患者の容態は刻々と変化していくため、 状態に合わせて必要な介護サービスを提供していくことは難しくタイムリーなサービス提供がしにくいという問題もあります。できるだけ末期のがん患者や終末期の方の受け入れに力を入れた事業を行っている介護施設を選ぶと安心です。

がん患者が介護保険を利用するための申請方法

がん患者の方が介護保険を利用するには、お住まいの市区町村の窓口や地域包括支援センターへ本人または家族が介護保険申請を行う必要があります。(地域包括支援センターや指定居宅介護支援事業者などに代行してもらうことも可能です。)

ただし申請から認定結果が通知されるまで調査などを含め通常約1ヶ月程度かかり、がん患者の場合、その間に急激に容態が悪化する可能性もあります。そこで厚生労働省から各都道府県や市区町村に対し認定の迅速化を求めており、自治体によっては申請から僅か1週間程で要介護度の結果の通知が行われるところもあるようです。

すぐに在宅介護サービスが必要な場合には、認定を受ける前であってもケアマネジャーに暫定ケアプランを作成してもらうことでサービスの利用を始めることも可能です。

いずれにしても早めに介護保険申請をすることをおすすめします。

介護保険で使える在宅サービスの種類

がん患者の方でも要介護認定を受ければ、通所介護(デイサービス)のほか、訪問介護、訪問入浴介護、訪問リハビリテーション、通所リハビリ(デイケア)、短期入所生活介護(ショートステイ)、福祉用具貸与、腰掛便座(ポータブルトイレ)、入浴補助用具等の特定福祉用具の購入等、介護保険を活用することでこれらのサービスを1割~3割の自己負担で利用することができます。(自己負担額は所得によって異なります。)

また、同時に訪問診療を行える在宅医を見つけておくことも重要となります。現在、訪問診療に力を入れている医療機関は増えていますが、地域によっては数が限られます。

全国在宅療養支援医協会のページや地域包括センターや病院の相談室などでも情報を入手し、24時間連絡が取れる体制で診療を行う在宅療養支援診療所などを探しておきましょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

今回の記事では、がん患者に向けた介護保険の制度について紹介させていただきました。

介護保険サービスの一つであるデイサービスでも末期のがん患者を受け入れている施設はあり、他の利用者と同じように食事や入浴のサポートやレクリエーション等のイベントなど、施設の介護福祉士を中心に理学療法士といった職員やスタッフ、看護師や医師がそれぞれの役割を担って連携し、みんなで患者の最期の充実した幸せな時間へとつなげるために生活の支援を行います。

自宅での看取りをご希望されている場合は、突然の容態の変化に備えて事前に介護保険申請を行い在宅介護の準備を進めておきましょう。

介護保険に関連したサービスの内容や申請の方法については、市区町村の窓口や地域包括支援センターが対応していますので、ぜひ相談してみて下さいね。

デイサービスの利用条件とよくある質問にお答えします!要介護認定の流れやサービス内容も紹介

デイサービスとは「通所介護」と呼ばれ、日中の時間に利用者が施設へ通いながら日常生活に必要な介護や介助、レクリエーション、機能訓練を日帰りで受けられる居宅介護支援であり、介護保険サービスの一つです。

今回の記事では、このデイサービスの利用条件について細かく解説してまいります。デイサービスの利用を考えられているすべての皆様に向け、役立ちますと幸いです。

デイサービスの利用条件

デイサービスは誰でも利用できるわけではなく、以下の決められた条件を満たしている必要があります。

要介護1~5の認定を受けている

デイサービスの利用条件としてもっとも重要なポイントは、要介護認定を受けていることです。

要介護度は要支援1~2、要介護1~5のの段階に分かれており、お住まいの地域で審査を受けて要介護1以上の認定を受けた65歳以上の高齢者、または40歳~64歳までの特定疾患に該当する方が対象となります。

医療によるケアが必要ない

デイサービスでは医療行為が行えません。そのため、基本的に医療によるケアが必要な方はデイサービスの利用が出来ないと言えます。

ただし、事業所での看護師の勤務体制によっては対応できるものもあります。心配な方は医師にデイサービスの利用について相談し、確認をとるようにして下さい。

サービスの提供範囲内に居住している

デイサービスでは事業所の車を使って利用者の送迎を行っています。

そのため、居宅から施設までが送迎の範囲内であることも利用条件になってきます。範囲の詳細については各事業所に直接お問合せください。

デイサービスの利用条件に関するよくある質問

デイサービスの利用条件に関連した質問にお答えします。

要支援の人は利用できないの?

デイサービスの利用条件に要介護認定を受けていることとお伝えしましたが、要支援の人は利用は不可能かというと実はそんなことはありません。

要支援の人がデイサービスを利用する方法としては、介護保険を使わず自費で費用を負担し利用することです。自費というとかなり高額を想像してしまうかと思いますが、要支援1でもデイサービスの料金は一般的に1回につき2,000円前後となっており、実際に利用されている方もいます。(別途、食費や他の加算も追加される場合があります。)

また、市区町村ごとに「介護予防・生活支援サービス事業」として、デイサービスのようなサービスを利用することが可能ですので、地域包括支援センターへご相談ください。

自宅以外で生活している人も利用できる?

デイサービスを利用できる入居型の介護施設は、有料老人ホームまたはサービス付き高齢者向け住宅になります。

グループホームなど24時間見守りやサポートが必要な施設に入居されている場合は基本的にデイサービスに通うことはできず、生活をしている施設内で介護サービスを受けることになります。

認知症の人は利用できる?

認知症と診断をされた人も要介護1以上と認定されていればデイサービスを利用することが可能です。特に認知症デイサービス(認知症対応型通所介護)と呼ばれる施設では、認知症の方のケアに特化しているためおすすめです。

要介護認定を受ける手順

要介護認定を受けるには、まずお住まいの市区町村の窓口や地域包括支援センターに行って申請の手続きを行います。

その後、調査員が居宅へ訪問し調査が行われ、かかりつけの医療機関で主治医の意見書を作成してもらい、介護認定の調査結果と意見書の内容をもとに決められます。ここまで約1ヶ月程度かかります。

要介護認定を受けた後は、次にケアマネージャーにケアプランを作成してもらいます。自分で作成することも可能ですが、知識が必要ですので担当のケアマネジャーと身体の状態や状況などを相談しながら、必要な介護サービスの計画を立ててもらうことがおすすめです。

そして通う施設や事業所を選びます。デイサービスは施設によって規模や特徴など、さまざまな種類があり、受けたいサービスや希望に合わせて選ぶことができます。既に行きたい施設が決まっている場合は、ケアマネジャーに伝えておくと契約の調整を進めてくれます。

まだ決まっていない場合は、ケアマネジャーにおすすめの施設を紹介してもらったり家族と一緒にサイトを検索したり資料請求を行って情報を収集しながら見学や1日体験を利用して複数の施設を比較、検討し、本人の希望に合ったところに決めましょう。

施設を決めたら利用内容や回数、料金などの最終確認を行い、OKであれば契約を結び利用が開始となります。

デイサービスで受けられる介護サービスの内容

デイサービスでは栄養が考えられた食事(昼食、おやつ)や入浴、排せつ等の日常生活で必要な動作の介護や介助の他に、理学療法士や作業療法士などの専門のスタッフによるリハビリや身体機能の向上を目指す機能訓練、他の利用者や職員と交流しながら脳トレや心身のケア、認知症予防を目的としたレクリエーションなどの介護サービス提供が行われます。

車椅子の方や寝たきりの方でも移動ができ、お風呂には機械浴の設備もあり介護士や看護師が支援を行うので安心して利用できます。

サービスの内容や機能訓練のメニューもすべてケアプランに沿って実施されますので、それぞれの利用者ごとに異なります。

まとめ

デイサービスの利用条件は「要介護認定を受けている65歳以上、医療行為不要、居住場所が送迎の範囲内」となっており、これらの点を満たしていればケアマネジャーに依頼して必要に応じた内容でケアプランを作成してもらい、施設を選んで契約すると利用をスタート出来ます。

同じ通所型の介護保険サービスにはデイケアがありますが、こちらはリハビリに特化した施設となっておりデイサービスとは利用の目的が異なるため注意しましょう。

最後までご覧いただきありがとうございました。

デイサービスでは入浴のみ利用できる?その内容や費用についても解説します

デイサービス(通所介護)が利用できる条件は基本的に要介護認定を受け、要介護度1~5に認定された高齢者となり、生活の中で必要な食事や排泄の介助の他、レクリエーションや機能訓練などを受けて身体機能の維持や改善、回復、介護予防や自立へのサポートを目的に介護サービスを受けることが出来ます。

中でも介護や介助が必要となる高齢者にとってはまず「入浴」が難しくなることが多く、お風呂を目的にデイに通うことを希望する方というのも少なくありません。

そこで今回の記事ではデイサービスで入浴のみを利用することは出来るのか、入浴介助の内容や設備、そしてその費用について紹介します。

デイサービスで入浴のみの利用はできる?費用は?

結論として、デイサービスで入浴のみ利用することはできます。

というのもデイサービスの中には「入浴特化型」と呼ばれる入浴を中心とした介護サービスを提供している事業所があり、入浴介護(介助)のみを受けて施設の車の送迎にて帰宅することが可能です。

また、「半日型」デイサービスでは、午前か午後を選んで入浴を含めた必要な介護サービスを受けてこちらも短時間の利用で帰宅することが出来ます。

入浴特化型サービスとは

入浴特化型サービスのメリットとして、利用者が1日の中で自由に使うことができる時間が多くなる点があります。

入浴特化型サービスを実施している事業者は人数制限のある比較的小規模な施設が多く、レクリエーションや昼食の提供が無い場合は多いです。

また、デイサービスの利用を考えている高齢者の中には、レクリエーションが苦手だったり長時間デイサービスで過ごすことが嫌で通所をためらっている方も少なくありません。

そんな方にとって、必要な介護サービスのみを受けられるこのようなデイサービスは魅力ですし、介護を行う家族の負担を軽減させることも出来ます。

デイサービスで入浴のみを利用した場合の費用

デイサービスは介護保険サービスの一つです。基本の利用料は時間と要介護度によって決められており、入浴介助の加算分は1回あたりで決まっています。そしてそれぞれに介護保険が適用されます。

施設の規模によっても異なりますが、基本的には最も安い料金で要介護1の人が2時間以上3時間未満利用した場合に306円。最も高い料金となるのは、要介護5の人が4時間以上5時間未満の利用をした場合の645円となっています。

デイサービスの入浴の介助内容

デイサービスで行われる主な入浴介助の流れを以下に紹介します。

<入浴介助の大まかな流れ>

1.入浴前

入浴の前には必ず健康状態をチェックされます。血圧が高かったり、熱がある場合は施設の看護師や介護士の判断によって入浴が中止となる事もあります。

入浴できる場合は、ヒートショックを防ぐためにスタッフが暖房やシャワーを使って脱衣所や浴室内を温めてくれます。

2.入浴中の介助

入浴中は介護度や本人の状態によって介助の程度も違いますが、体や頭を洗ったり、浴槽に入る時の介助が行われます。入浴中も見守りや声掛けが行われ、体調に変化がないか観察してもらえます。

3.入浴後

入浴後は体を拭き、安全に着衣できるよう介助が行われます。水分補給を促し再度血圧や体温測定が行われ体調の確認をしっかりと行います。

デイサービスや介護施設のお風呂の種類

デイサービスのお風呂は施設によってその設備も異なります。必要な支援や身体の状態に合った入浴ができる設備のある施設を選ぶようにしましょう。

<個浴>

自宅のお風呂と同じように自分で浴槽に入るタイプです。脱衣所や浴室には手すりがついているので安心して入ることができます。

<大浴場>

銭湯のように大きなお風呂を導入しているデイサービスもあります。中には旅館のように温泉を引いている事業所もあり、そのような施設は非常に人気が高いです。

<リフト浴>

自分で浴槽にまたいで入れない高齢者に向け、椅子に座ったままリフトを利用してお風呂に入るタイプです。リフトを怖いと感じる方もいますが、職員が付き添うので安全に利用することが出来ます。

<機械浴>

自分で入浴することが難しい方や寝たきりの方でも安全に入浴をすることができるように配慮された機械式の入浴設備になります。チェアー式とストレッチャー式の2種類の方法があります。

チェアー式は椅子に座ったまま体や頭を洗うことができ、ストレッチャー式は寝たきりの方でもストレッチャーに寝たまま体や頭を洗ったり浴槽につかることができます。いずれも職員がしっかりと介助します。

まとめ

デイサービスでは入浴に特化した施設や半日型のデイサービスを選ぶことで入浴のみの介助を利用することが可能です。

デイサービスで気持ち良く入浴することによって、身体の清潔さ以外にも気持ちがリフレッシュできるという点もポイント。看護師や介護士の専門の資格を持ったスタッフが対応をしてくれますし、設備の整った施設であれば寝たきりの方でも安心して入浴することが可能です。

通所が難しい方の場合は、在宅したままヘルパーが訪問し入浴を介助してくれる訪問入浴や医療のケアが必要な場合は訪問看護といったサービスもありますので、必要な方はお住まいの地域の窓口へ相談して下さい。

介護施設にはこのように入浴に特化したところもあれば、リハビリに特化したデイケア、更に民間の会社による様々なサービスや事業を行っている会社もあります。サイトで検索して情報を得たり、気になる施設があればぜひ問合せをしてみて下さいね。

デイサービスではどんな体操をするの?その目的や効果は?

デイサービスを利用する際、機能訓練と呼ばれる運動やレクリエーションで体操が行われる時間があります。

リハビリを中心とした介護施設であるデイケアとは違い、デイサービスを利用している高齢者に提供される体操とはどのようなことが行われるのでしょうか?

今回の記事では、デイサービスで実施されている体操の目的とその効果、方法については紹介します。デイサービスでの体操について知りたいという方に向け、役立ちますと幸いです。

デイサービスの体操の目的と効果

身体機能の維持と向上

デイサービスで体操を行うことで筋力を維持・向上させて、日常生活に必要な動作を行えるようにするという効果が期待できます。これは介護予防にもつながり、デイサービスそのものの目的とも一致しています。

運動習慣を取り入れる

体操や運動はごくたまに行うだけではあまり効果が得られません。デイサービスで少しずつ体操や運動を日常に取り入れ行うことで定期的に体を動かし習慣にすることができます。また、一人ではなく施設に勤務する職員やスタッフ、指導員が必ずおりますので、自分で行うよりも効果的な体操を正しく安心して行えることもメリットです。

孤立感の解消

高齢になると外出や人と会う機会が減り自宅に引きこもりがちになりやすい傾向にあります。すると身体機能の低下以外にも精神的に孤立を感じ、気持ちが落ち込んだ毎日を過ごしている高齢者の方は少なくありません。

そこでデイサービスで他の利用者と一緒に体操やトレーニングに取り組み、楽しみながら笑ったりコミュニケーションをとることで結果的に脳に刺激を受け活性化され認知機能を高め、認知症の予防の効果も期待できます。

介護の負担の軽減

デイサービスは介護をしている家族の負担を軽減させるという目的もありますが、体操や運動を行って利用者の自立度が上がることで介助される部分が減り、自宅で介護を担当している家族の方にとって心と体の負担を減らすことが可能になると考えられます。

デイサービスの体操はどんな内容?

デイサービスの体操は専門の機能訓練指導員(理学療法士、作業療法士、言語聴覚士等)の指導による機能訓練と、レクリエーションの中の一つとして行われるものがあります。

それぞれの特徴をご紹介します。

機能訓練

機能訓練は「こうなりたい」という目標を決め、そのゴールに向かって一人一人に適したメニューやプログラムが考えられ、個別で実施されます。

例えば膝や関節の運動や腹筋などの筋力訓練、腕などの可動域を広げるためのストレッチの他に、医療用のマシーンを使う事業所もあります。

「鍛える!」というのではなくそれぞれの人に合わせて無理しない方法でサポートしてもらえるので、運動の経験がない方でもおすすめです。

レクリエーション

レクリエーションでは集団で体操や簡単な運動を実施します。

首や肩、腰、手、指、体幹のストレッチ、ボールやタオルを使った体操等、筋肉を鍛えるというより基本は椅子に座った状態で出来る体操になりますので安心して参加することができます。

これらの体操では姿勢の改善や肩こりの予防、咀嚼、嚥下機能、バランス能力の維持や入浴、衣服の着脱といった生活に必要な動きをスムーズに行えるようにする効果があります。

デイサービスで体操を行う時の注意点

デイサービスの現場ではスタッフが見守っているので安心ではありますが、体操をはじめる前の体調や健康チェックは重要ですので必ず行い、問題がなければ始めて下さい。

また、対応するスタッフや指導員は最中も利用者の方の様子に気をかけ、少しでも体調に変化があれば休憩したり中止するようにします。

またポイントとして紐がついている靴を履いているとほどけて転倒してしまう危険がありますので注意しましょう。介護用に作られている靴だと安心です。

まとめ

以上のように、デイサービスでは身体的、精神的な支援となるよう目的を持って体操が行われています。

体を動かすことが苦手な方でも安心して取り組めるよう配慮がされていますので、健康のためにぜひチャレンジしてみてください。

また、体操を行う際はどこに効果があるか、どうするための動きなのかという説明を聞いて意識して動かすことが大切です。そうすることで大きな効果が生まれます。

具体的にどのような体操が行われているかは施設により異なりますので、サイトや資料などで概要や詳しい情報をチェックし、見学や一日体験をして確認してみましょう。

デイサービスの食事の役割や特徴について解説します

デイサービス(通所介護)はもちろん、有料老人ホームなどの介護施設を利用する高齢者の皆様にとって食事というのは様々な介護サービスの中でも重要な要素の一つ。

多くの利用者が楽しく美味しく食べることができるよう、様々な工夫を行ったデイサービスが増えています。

そこで今回の記事ではそんなデイサービスにおける食事の役割や特徴について紹介します。

デイサービスの食事は体と心の健康を支える重要な役割がある!

日帰りの通所型施設であるデイサービスでは、基本的にお昼の食事とおやつが提供されています。それはただ単純にご飯が食べられるという訳ではなく、実は大切な目的や役割があるのです。

栄養バランス

デイサービスで提供される食事の内容は、管理栄養士による栄養ケアとして、栄養価やバランス、食べやすさ等がきちんと考慮された献立となっています。

栄養バランスのとれた食事はデイサービスを利用する高齢者の健康を支える大切な役割の一つです。

食欲を促す

高齢になると食欲が低下し栄養不足となって身体機能が低下、そして更に食欲が低下するというサイクルに陥ってしまうことがあります。

そこでデイサービスでは利用者の方の食欲を高めるため、栄養だけでなく見た目や彩りも工夫し「食べたい」という気持ちに繋げることが必要です。

楽しい時間の共有

特に自宅で一人で生活をしている高齢者にとっては、デイサービスの施設で他の人と一緒に会話をしながら食事をすることは食事の時間を楽しみに感じられるようになる効果が期待できます。

また、自分で上手く食べられない、飲み込めないといった問題を抱えている方も介助してもらったり口腔機能の訓練を受けることも可能です。

デイサービスの食事の特徴

デイサービスの食事は栄養、大きさ、柔らかさに関して安全に食べていただけるよう利用者の方それぞれに合った形態で提供され、上手く食べることができない方に対して食事の姿勢や補助具のサポートも行われます。

また、季節の食材を使った料理や行事・イベントに合わせた特別なメニューを用意し、季節の移ろいを感じられたり食事をより楽しめるような工夫もされています。

最近はデイサービスでの食事の重要性を考え、食に関連するサービスに特に力を入れている事業所も増えています。

デイサービスでの食事は事業所によって大きく分けて施設内の厨房で調理をするところと介護施設向けのお弁当を専門で作っている業者などへ委託するところがあります。

どちらが良いという訳ではなくそれぞれにメリットがあり、施設内調理では利用者の方の体調や状態などに合わせてすぐに変更や対応をすることが出来ますし、お弁当屋さんへの委託の場合は小規模で施設内に調理場が作れなかったり調理師がいなくても安心して食事を提供することが出来ます。また、調理済みの食材を届けて最後の仕上げは施設内で行うというところもあります。

デイサービスの食事はどんなメニュー?

デイサービスの食事は通常食として基本的に主食(ご飯、麺、パン)と味噌汁などの汁物、そして肉や魚の主菜と煮物などの副菜の組み合わせが多いかと思います。

通常食の他に歯茎でつぶせるくらい軟らかくした軟菜食では、肉料理でもひき肉を使ったりサラダも茹で野菜を使用するなどの加工を行います。

先述した通り、味はもちろん香りや見た目もこだわり五感で食事を楽しむ工夫を凝らしている事業所も増えています。

施設のある場所のご当地の食材を使ったメニューや敬老の日、クリスマス、お正月など季節を感じる料理を楽しむことも、昔を懐かしんだり楽しく会話をしながら食べることで脳の活性や精神的な充実にもつながり認知症の予防も期待できます。

デイサービスを選ぶ際にも食事は重要なポイント!

デイサービスの施設を選ぶ時には事前にご家族と一緒にできるだけ本人が見学や一日体験に行き、施設の設備や職員、スタッフ、他の利用者の雰囲気、入浴、1日の流れや支援の方法などの他に必ず食事を食べてチェックするようにしましょう。

一日体験は無料で行われている場合がほとんどで、もちろん食事やおやつも提供されます。

通うことになれば毎回食事をとることになりますから、楽しく過ごせるように味付けや柔らかさなど、ご自身の好みに合うか食べやすいかを確認しておくとが意外と重要です。

また月間の献立表を見せてもらえるので毎日どんな食事内容かイメージすることも出来ます。

アレルギーや特別な対応が必要な場合は、前もって相談しておくことで施設側も準備しておくことができますので、気軽に相談しましょう。

見学や体験に関する概要については各施設のサイトや資料で確認したりケアマネジャーに聞いてみて下さいね。

健康な人はデイサービスを利用できない?誰でも利用できる介護保険外サービスについて解説します

健康な人はデイサービスを利用することは出来ない

「母は健康だがデイサービスを利用している友人から食事や入浴のサービス、レクリエーションの話を聞き、楽しそうだから行ってみたいと言われたが利用は可能か?」

といったご家族からのお問合せや相談は少なくありません。

その答えとしては、デイサービスとは介護保険サービスの1つであり、自立の支援や機能の維持、向上、改善を目的とした訓練を行う施設で、要支援や要介護の認定を受けた方(基本的に要介護度1以上の方)がケアマネジャーにケアプランを作成してもらい契約した介護施設に通う通所型の介護サービスです。そのため、介護認定を受けていない方は原則利用する事ができません。

そこで健康な人でも利用ができる介護サービスの種類や概要について簡単に説明します。デイサービスを利用したいと感じる健康な人に向け、少しでも役立ちますと幸いです。

健康な人がデイサービスに行きたい理由と高齢者サロンのすすめ

健康であるにも関わらずデイサービスに行きたいという理由としては、友達を作りたい、趣味を見つけたい、人と交流したい、健康的なメニューの料理を食べたい、健康を維持したい等といったことが挙げられます。

確かに高齢になると自宅に引きこもりがちになり身体は健康でも精神的に良いとは言えませんし、上記のような欲求があるにも関わらず実行する機会や環境がないのは勿体ないですよね。

そこでおすすめなのが、介護予防事業として地域で運営されている「高齢者の集い・高齢者サロン、老人クラブ」を探して参加してみることです。

これらは介護認定を受けていない健康な人でも参加ができ、年齢も制限せず誰でも参加できるグループもあります。

活動内容は様々ですが、デイサービスのように簡単な体操や運動を行ったり、レクリエーションや仲間とのおしゃべりで人と交流する場を提供しています。

おおむね月に1回程度実施され時間も1日のうち数時間程と利用者と運営に負担なく安心して継続できる頻度となっており、自由に参加することができます。

健康な人でも利用できる介護保険外サービス

介護サービスにはデイサービスやデイケアなどの介護保険サービス以外にも、介護保険を適用させない「介護保険外サービス」というサービスもあります。

介護保険外サービスも高齢者サロンと同様、介護認定を受けていない健康な人も利用することができるのが特徴です。

介護保険外で提供できるサービス

介護保険サービスは生活介助と身体介護が含まれ、”生活援助”を提供することは出来ません。一方で介護保険外サービスではこの生活援助をメインに提供しています。具体的にどのようなサービスなのか、主なものを以下に一覧としてご紹介してまいります。

・散歩や趣味を目的とした外出介助

・金銭の管理や契約書の記入などのお手伝い

・同居する家族の援助として洗濯、掃除、調理、買い物、布団干しなど家事援助

・正月や誕生日などのために手間をかけて行う特別な調理

・大掃除、家屋の修理、家具の移動や修繕、窓拭き、草むしり、花木の水やり

・犬の散歩などペットのお世話

・車の洗車、掃除

・食事の手配、来客へのお茶出し 他

介護保険外サービスの種類

介護保険外サービスを提供している事業者は非営利のものから民間企業まで大きく分けて5つあり、それぞれ実施する主体によって利用方法や費用、内容は異なります。

条件や希望に応じて利用しやすいサービスを検討し選びましょう。

市区町村による高齢者在宅サービス

全国の各市区町村が独自に行っているサービスです。対象者は主に一人暮らしの高齢者や高齢者のみの世帯。もちろん要介護者も利用できます。

おむつの購入や配送、訪問理美容、寝具の洗濯、配食、移送・送迎、緊急通報などのサービスを格安または費用の助成をし提供しています。

介護予防・日常生活支援総合事業

こちらも全国の市区町村で2017年にスタートした地域支援事業です。

対象者は要支援者と心身の状態を客観的に把握するために用意されたチェックリストを受けて該当した方になります。

地域包括支援センターによるケアマネジメントが必要となり、1~3割の自己負担で訪問による生活援助や通所による活動援助のサービスを受けることができます。

介護サービス事業者によるサービス

介護保険サービスを提供している事業者による介護保険外サービスです。

すべて自己負担となりますが、介護認定を受けていない高齢者の方も生活援助や身体介護、デイサービスのお泊まりデイなどを利用することができます。

社会福祉サービス

社会福祉協議会やシルバー人材センターが実施する有償のボランティア事業です。

家事の支援サービスや介護援助サービスなどが利用できますが内容はさまざまなので、お住まいの地域にあるそれぞれの事業所または地域包括支援センターに問合せて確認してください。

民間企業による介護サービス

民間企業による介護サービスや高齢者支援サービスも多くあります。市区町村が実施しているサービスと比較して料金は高くなりますが、その分サービスの内容は豊富で緊急時にも利用しやすく便利といったメリットもあります。基本的に誰でも利用することが可能です。

地域包括支援センターやサイトで情報を集めてみましょう。

介護保険外サービスの職員、スタッフ

介護保険外サービスは介護保険サービスと同じように介護士やヘルパー等の介護職の者がサービスを提供しますが、訪問介護サービスにおいて有資格者が足りていない場合に限り、無資格者でも介護サービスの提供をすることができるようになりました。

ただしこれはコロナウイルスの問題による対策のため、緊急で対応された措置です。今後はまた禁止となる可能性がある点をお伝えしておきます。

健康な人が介護サービスを受ける効果

デイサービスではなくても健康な人が介護保険外サービスや高齢者サロンを利用することで得られる(期待できる)効果としては、楽しみや生きがいを見出す。社会参加への意欲を高める。仲間や居場所ができる。閉じこもりを防ぐ等があります。

体を動かすことで自宅で過ごすよりも身体活動量が増え介護予防になったり、人と会話し笑い合うこと、レクやプログラムで脳を使うことで認知症の予防になります。

また、施設に通うサービスの場合は定期的に外出するスケジュールがあることで生活にメリハリが生まれ、身だしなみにも気を配るようになるでしょう。

血圧の測定や食事、健康チェック等の健康指導が行われることも多いので、自分の健康に気を付けケアしようという気持ちが生まれ実際に健康的な生活を送れるようになった、という声もあります。

中には栄養や健康に関連する講座を開いているグループや会社もあり、現在の状態を理解する、知識を得る機会もあります。

まとめ

以上のように、デイサービスを利用したいと考える健康な人でも受けられる介護保険外サービスや楽しく参加できるサロンはたくさんありますが、あまり広く認知されておらず知っている人が少ないといった状況です。

サービスについて何か心配や不安を感じる場合や利用する本人に合ったサービスを選ぶためにも、前もって現場を見学したり一度体験した上で利用を決めることが大切です。

この他にもデイサービスやリハビリがメインのデイケア、ショートステイ、有料老人ホーム、グループホームといった入居型の介護施設についても記事もアップしておりますので合わせてご覧くださいませ。

老人ホームでの誕生日会はレクリエーションで盛り上げよう

誕生日をお祝いしてもらうことはいくつになっても嬉しいものですよね。

家族と同居されている場合は自宅で家族にお祝いしてもらえると思いますが、有料老人ホーム等の高齢者施設に入居されている場合は施設の職員や他の入居者とみんなで誕生日会を開いてお祝いしてあげましょう!

そこで今回の記事では、老人ホームでの誕生日会でおすすめのレクやプレゼントについてご解説します。

老人ホームでの誕生日会がもたらす意外な効果

誕生日をお祝いされると嬉しい気持ちと共に「感動」がこみ上げるかと思います。人は感動するほど心が動かされると、脳に良い刺激を受け活性化へとつながり、認知症の予防にもつながります。また、誕生日会では生まれてからこれまでの出来事を話す場面もあるかと思います。昔を思い出し他の人と思い出を共有することで、これからの生活を前向きに生きようという力となり、精神的に安定するといった効果も期待できます。

このように、高齢者の方の誕生日会を開催することは心と体の機能の回復や維持にも効果をもたらすのです。

老人ホームでの誕生日会はレクリエーションがおすすめ

やはり老人ホームや介護施設で盛り上がるといえば「レクリエーション」ですよね。楽しい誕生日の思い出を作るために、企画は重要です!

以下に多くの高齢者の方に喜ばれるおすすめの誕生日会レクをご紹介します。

<老人ホームの誕生日会レク一覧>

・合唱

誕生日と言えば、バースデーソングは欠かせません。主役の名前を入れた誕生日の歌をみんなで合唱してお祝いしましょう。カラオケ大会も盛り上がります。

・施設のスタッフによる出し物

誕生日やお祝いをテーマにした演劇や紙芝居、演奏などを発表するのも大変喜ばれます。普段、介護をしている姿とは違った一面を見ることで親近感が沸き、良い関係性を築くきっかけにもなります。練習や準備に時間はかかりますが、その分思い出として残るでしょう。

・記念撮影

毎年誕生日を迎えるごとに写真撮影をすることで、見返した時に懐かしい気持ちになったり、みんなとの思い出が蘇ります。自分や周りが年を重ねていく姿を見ることが出来るのも幸せなことです。

・ゲームや体操

通常のレクリエーションで行うような簡単なゲームや体操を誕生会の中に盛り込むのも良いかと思います。みんなで笑って盛り上がれるのでやはり定番の人気です。ホワイトボードを使ったレクの情報を他の記事で掲載していますので、是非あわせてご覧下さい。

誕生日会の特別メニューで参加者みんなが嬉しい1日に

誕生日会の楽しみの一つはやっぱり食事ではないでしょうか。誕生日のある季節の食材や、誕生日の方が好きな物を使用した料理、そして綺麗にデコレーションされた誕生日ケーキを準備して、楽しく会話しながらお祝いしましょう。

また、コロナの問題で離れて暮らす家族との面会が難しい状況が続いている2022年ですが、もし落ち着いて可能になったら家族を招いて一緒に食事をしたり楽しい時間を過ごすことが一番嬉しいプレゼントかも知れません。

面会が無理な場合でも、パソコンやテレビ電話をつなげてモニターにうつし顔を見せて一緒に誕生日会に参加することも可能です。サプライズで登場させるのも盛り上がりますね。最近は無料でテレビ電話やビデオ通話ができるサービスがたくさんありますので、ぜひ利用して喜ばせてあげていただきたいです。

老人ホームでの誕生日会、プレゼントは何が良い?

そして誕生日といえばプレゼント。どんな物が良いか悩んでしまいますが、高価である必要はまったくありません。むしろトラブルの原因になることもあるので避けましょう。

そこで手作りの誕生日カードや寄せ書き、思い出の写真を納めたアルバムはいかがですか?

手で作った物というのはお金はかかっていなくてもたくさんの心が込もっているので感動しますし、いつでも見返すことができ、誕生日会での楽しい時間を思い出したり、自分の存在価値や祝ってくれる周りの人の大切さも改めて感じることが出来るためおすすめです。

まとめ

老人ホームでは他にも敬老の日の敬老会や秋の運動会、クリスマス、忘年会や新年会、節分など季節の行事はありますが、誕生日会というのは主役をみんなでお祝いする特別なイベントです。

紹介したものはほんの一部ではありますが、老人ホームでの誕生日会の企画に少しでも役立ちましたら幸いです。

生花はNG?高齢者施設で母の日に贈るプレゼント選び方のポイントと注意点も解説!

「母の日」はお母さんに対して日頃の感謝を伝える良い機会ですよね。ただ、誕生日や敬老の日と違って女性が対象となる母の日では、どんなプレゼントが良いのか、どんな物を贈ったら喜んでもらえるのか、何がほしいのか・・・プレゼントを探す買い物の時に悩まれる方も多いのではないでしょうか。

そこで今回の記事では、高齢者施設に入居または通所している母親に向けた母の日の贈り物選びのポイントや注意点、そして実際に人気のプレゼント5選をご紹介します。

家族の方だけでなく、施設の職員から利用者に向けたプレゼントについても紹介しますので、参考になれば幸いです。

高齢者施設での母の日のおすすめプレゼント

有料老人ホーム等の高齢者施設へ入居されている場合、自室で使える物、自分で管理できる物、介護を妨げない物を選ぶと良いでしょう。

例えばハンカチやタオル、ひざ掛け、趣味の物(手芸用品やパズル等)といった持っていて困ることのない日常で使えるグッズがおすすめです。ハンカチは名前の刺繍付きだと更に素敵ですね。

デイサービスやデイケア等、在宅しながら高齢者施設に通所されている場合は、やはり家族そろってお祝いする事が一番喜ばれるのではないかと思います。普段一緒に暮らしていない家族がいる場合は、母の日に集まることで本人だけでなく家族も嬉しいですよね。

外食などで美味しいご飯を食べ、孫を見せたりしながらみんなで思い出話をしたり、感謝の言葉を伝える時間を過ごされるのがおすすめです。

高齢者施設での母の日のプレゼントで気を付けたいこと

入居型の施設ではやはり共同生活となりますから、他の入居者とのトラブルの原因を作らない為にも強い香りがする芳香剤や大きな音が出る物、高価な品物は避けましょう。

また、母の日といえばカーネーションやお花のプレゼントが定番ですが、生花や植物のプレゼントはあまりおすすめできません。理由は水をあげたりお世話が必要となり自分一人で管理することが難しかったり、虫などが出る可能性もある為です。

食べ物やスイーツ等のお菓子に関しては服薬している場合に合わない食材があったり、甘い物や塩分を制限している可能性もあります。

パジャマや洋服は着脱しやすいもの(前開きならボタンは大きめの物)、介護の妨げにならないようピッタリし過ぎない素材やサイズ選びも重要です。

また、認知症の方の場合は口に入れてしまう危険がある為、プレゼント選びは慎重にしましょう。

「これ、大丈夫かな?」と少しでも心配がある場合は、前もって施設の職員に相談や確認をしてから購入することが大切です。

高齢者施設の職員による母の日のプレゼントは何が良い?

老人ホームやデイサービスなどの介護施設では、母の日に合わせてさまざまな内容のレクリエーションやイベントが開催されます。

当日は母の日らしく施設内を飾り付けすると気分が盛り上がります。また、一人ひとりに向けて感謝の言葉を書いたメッセージカードを用意すると更に喜ばれ、大切な思い出になるかと思います。

<高齢者施設でのおすすめレク一覧>

・美容レク

普段お化粧をする事がなくなった高齢者の方に大変喜ばれるのがスキンケアやメイク、マニキュア等を施す美容をテーマにしたレクリエーションです。やはり何歳になっても女性は綺麗になると心がウキウキし表情も明るくなるものです。

女性の介護スタッフが行っても良いですし、最近では美容学校の生徒や高齢者施設に向けた美容のボランティアの方も増えていますのでお願いしてみるのもおすすめです。

・子どもたちとの交流会

近隣の保育園や幼稚園と協力し、子どもたちと交流イベントを実施する施設も多くあります。子どもたちとの交流は高齢者の方にとってパワーの源。昔の育児体験を思い出して脳の活性化を促したり、子どもたちの笑顔を見て元気をもらえる時間になるはずです。

・家族を招いた食事会

老人ホームでは母の日に利用者の家族を招き、いつもより少し豪華なメニューでお祝いするといったサービスを行う施設もあります。施設で用意されたメニューですから、大きさや固さも考慮され、健康面で問題のない食材や味付けがされているので安心して楽しく食事をすることが出来ます。

母の日に喜ばれる人気のギフト5選

実際に高齢者施設を利用している方に贈る母の日のプレゼントとして人気の商品を5つ紹介いたします。

■ブリザーブドフラワー

先ほど生の花はおすすめできないと書きましたが、お世話や手入れの必要がないブリザーブドフラワーは母の日に大変おすすめで人気ランキングでも常に上位のプレゼントです。

花束や鉢植え、箱入りなどさまざまなデザインがあり長期間楽しめるため、お部屋に飾っておくだけで雰囲気が明るくなり目に入る度に心が温かくなるでしょう。

■写真立て

こちらもブリザーブドフラワーと同様、自室に置いて楽しめる人気のプレゼントです。家族の写真やペットの写真等、大切な人や好きな物の写真を入れて渡してあげると更に喜ばれるはず。おしゃれなデザインや柄の写真立てがたくさんありますから、好みに合わせて選んでみましょう。

■靴

お散歩や室内履きで履く歩きやすい靴もおすすめです。転倒しにくい物や高齢者の方でも履きやすいデザインの物がたくさん売られています。せっかくの贈り物ですから、実用性や優れた機能はもちろん、気持ちが明るく外出が楽しみになるように、おしゃれなデザインの物をプレゼントするのはいかがですか?

■ぬいぐるみ、人形

近年、高齢者の方へのプレゼントに人形やぬいぐるみが人気なのをご存知ですか?中にはおしゃべりし会話ができる物もあり、孫やペットのように愛着が沸くことも少なくありません。また、ぬいぐるみを撫でたり抱きしめるだけで「幸せホルモン」と呼ばれるオキシトシンが分泌され、気持ちがリラックスしたりストレスが解消されたり、不安や恐怖を取り除くセラピー効果もあり、介護予防の期待もできます。

■ビデオレター

施設に入居されている場合は職員の協力が必要となりますが、家族や親戚、友人などのメッセージ入りビデオレターもよいかと思います。ここ数年コロナにより面会が難しくなり長い間家族と会えていないという方もたくさんいらっしゃいます。そこで少しでも顔を見せられるビデオレターは喜びと感動を与えられるはずです。

まとめ

いかがでしたか?

以上のように、高齢者施設に入居(通所)している方の母の日を祝う方法やプレゼントには考慮しなければならない点がいくつかありますが、一番大切なのは感謝の気持ちを込めることですよね。

2022年夏の現在も残念ながら日本はコロナ関連のニュースであふれ、高齢者施設に会いに行くことや大勢で集まることが難しい状況が続いていますが、心を込めたプレゼントを贈って少しでも近くに感じてくれるよう、そして気持ちが伝えられるよう祈っております。

敬老の日のレクリエーションにおすすめのアイディアと注意点

老人ホームやデイサービス等、高齢者が集まる介護施設で実施されているレクリエーションは、他の利用者や入居者、職員、時には地域の人とコミュニケーションをとれる機会となり、楽しい笑い声が聞こえてくるイベントでもあります。

そんな中で高齢者を労う敬老の日には、何か特別なレクリエーションを開催したい、と考えるスタッフも多いのではないでしょうか。

そこで今回の記事では、敬老の日に楽しめるレクリエーションのアイディアと効果、そして注意点についてご紹介いたします。

そもそも「敬老の日」とは?

皆さんにとって「敬老の日=おじいちゃん、おばあちゃんに感謝する日」というイメージがあるかと思いますが、実際に敬老の日とはどんな日なのでしょうか。

敬老の日は9月の第3月曜日となり、法律では「多年にわたり社会につくしてきた老人を敬愛し、長寿を祝う日」と定められています。

一般的に家族で集まって食事をしたりプレゼントを贈ったりしながらお祝いをしますが、デイサービス等の介護施設では「敬老会」と呼ばれたりすることもあり、敬老の日のレクリエーションが行われ、利用者または入居者の皆さんの健康と長寿を願って楽しいイベントが企画されます。

レクリエーションを行うの目的

高齢者施設で行われるレクには、体を動かすことで身体機能の改善と維持をはかったり、頭を使って脳に刺激を与えて活性化させ認知症を予防するといった目的があります。

また、他の人と遊びを通して交流し、時間を共有して楽しく笑い合うことで、精神面でも充実した時間を過ごすことができ心身ともにとても良い影響が期待出来ます。

敬老の日のレクは、日々のレクリエーションに高齢者の皆さんに感謝し、お祝いする気持ちや雰囲気をプラスできるような企画がおすすめです。

敬老の日に喜ばれるレクリエーションのアイディア

お祭り

9月ということで、手作りのお祭りを開催してみるのはいかがですか?

施設のスタッフが屋代の店員として、焼きそばやお好み焼き、フランクフルト、チョコバナナ、わたあめ等を販売したり、輪投げやくじ引き、ビンゴ、水風船釣り等のお祭りらしいゲームを実施します。

お祭りの雰囲気というのは昔懐かしい気持ちを呼び起こし、楽しかった子どもの頃や甘酸っぱい思い出などが蘇りやすいですよね。昔話でもしながらゲームやお祭りフードを食べながら楽しむというのは、また一つ新しい思い出になりそうです。

少し準備は大変ですが、敬老の日という特別な日にはピッタリのレクでしょう。

スタッフによる出し物

敬老の日ということで、高齢者の皆さんに向けてスタッフが出し物を発表するのもお祝いの雰囲気が出ます。

紙芝居や演劇、手品、二人羽織、合唱、演奏などは盛り上がり喜ばれる演目です。事前の練習や用意が必要になりますが、普段お世話をしてくれているスタッフの意外な一面を見ることで親近感がわき、コミュニケーションが取りやすくなったりより良い関係を築くきっかけにもなるかと思います。

地域の方との交流

近隣の保育園や幼稚園、小学校と連携して、子どもたちに歌やダンスを披露してもらうのも大変喜ばれるでしょう。

高齢者の方は赤ちゃんや子どもたちを見るだけでも生きる力がわくと言われ、病院などでも看護師や介護士が入院している高齢者の方を連れて新生児室に赤ちゃんを見に行く姿がよく見られます。

子どもたちが日頃から練習してきた歌や踊りを一生懸命披露してくれる姿を見て、利用者の皆さんは時に涙を流して喜ばれ、身体の痛みや不調、心の不安を忘れることができる時間となるようです。

また、地域の商店街やボランティア活動をしている方々を招いて交流する機会を作ることもおすすめです。

参加型の企画

やはり盛り上がるのは利用者のみんなが参加できるレク。日常で行われる人気のレクリエーションも外せません。

脳トレになるようなクイズや歌うことでストレス発散できるカラオケ大会、簡単な運動や体操、ゲームを取り入れた運動会なども良いでしょう。

一人で行えるものでも良いですが、出来ればチームで行って他の人と力を合わせて考えたり全員で一緒に楽しんでもらえるような物が良いかと思います。

中でも、他の記事でも紹介しているホワイトボードを使ったレクは、費用もほとんどかからず準備も簡単で、大きく文字を書けば多くの利用者の方に見えやすくなるのでおすすめです。

季節を取り入れた料理やカードのプレゼント

12月のクリスマス、1月のお正月、2月の節分、3月のひな祭りなど行事の際に特別な料理が出されるのと同じ様に、敬老の日も季節を感じるお祝いのメニューを作って提供してみましょう。

近年は9月というとまだまだ残暑が厳しい季節ですが、暦の上では秋。少しでも涼しい気持ちになれるよう、秋を意識したお菓子などを用意するのも良いですね。前もって参加される皆さんの好きなお菓子をヒアリングして頂き、こっそり準備しておくこともおすすめです。

また、いつものレクとは違い、会場となるお部屋を秋の花や植物などを飾り付けるのも敬老の日の雰囲気が出て良いでしょう。

また、参加者一人ひとりにメッセージを書いたカードをプレゼントするのも喜ばれます。

敬老の日のレクリエーションを実施する際に知っておきたいポイント

せっかく楽しんでもらえるように企画したレクリエーションも、内容によっては参加者がストレスを感じたり、嫌な気持ちにさせてしまうケースもあります。

例えばクイズの問題が難しすぎて答えられなかったり、ゲームに失敗をして恥ずかさを感じ自信を失ってしまったり、あまりイベントが好きではない方を無理矢理参加させてその後デイサービスに来なくなってしまった、という事が実際に起こっています。

このような事にならない為に、事前にレクリエーションの情報を告知し参加の意向を確認したり、日頃から利用者の方とコミュニケーションを取りながら、どんな曲を歌っているか、どんな趣味があるか、どんなことに喜びを感じるか等を聞いてレクのお題選びの参考にしたり、何かあった時に相談しやすい関係を築いておくことも大切です。

自分は楽しいと感じるからと言って高齢者の方が同じだとは限りません。レク中も少し様子がおかしいなと感じたらすぐにケアできるようにしておきましょう。

まとめ

敬老の日のレクリエーションを盛り上げることは大変ですが、利用者の方の心に残るものが出来ると毎年敬老の日が楽しみになり、生活する上で生きがいになることすらあります。

大がかりなものから身近な物で無料で簡単にできるものまで内容や方法はさまざまですが、一番は利用者の方に楽しんでもらい、敬意と感謝の気持ちを込めて実施することです。

この記事が役立つと嬉しいです。最後までご覧頂きありがとうございました。