デイサービスの料金は全額自己負担?介護保険の適用は?要支援や認定なしの方についても解説します

デイサービス(通所介護)は介護保険サービスの一つですが、利用を考える時、実際に支払う自己負担額はどれくらいかかるのか不安になるかと思います。

そこで今回の記事では、デイサービスにかかる自己負担額は何割?要支援や要介護認定なしの方は全額自己負担で利用可能?等、よくある疑問に対して解説します。どうぞ最後までご覧下さい。

デイサービスは介護認定を受ければ1~3割の自己負担で利用できる

デイサービスは介護保険サービスを代表するサービスの一つで、送迎を利用して日帰りで通所し、食事や入浴、排せつといった日常生活の中で必要な動作の介助、機能の維持、向上を目指した機能訓練やレクリエーション等を受けます。

「介護保険制度」とは社会全体で介護を支援する仕組みであり、介護が必要だと認定された高齢者とその家族の生活をサポートし、費用の介護費の負担を軽減するため介護にかかる金額の内の一部を支給する制度で、利用者の所得の合計を段階に応じて1割~3割の割合に分けて負担します。支給額には限度がそれぞれ設定されていますが、介護認定を受け介護保険の給付の対象と認められた方は、デイサービスでかかる費用についても全額自己負担する必要はなく、上限を超えなければ安価で利用することが可能です。(ただし、食費や施設で使用した日用品などについては別で全額自己負担として実費がかかりますので注意しましょう。)

ちなみにデイサービスを介護保険制度が利用できるのは、要介護1~5の認定を受けた65歳以上の人になります。65歳未満の場合でも、40歳以上で特定の病気が原因で支援や介護が必要になった場合は対象となり介護保険も適用されます。

デイサービスに限らず介護保険サービスを受けるには要介護の申請の手続きを行い、要支援または要介護と認定される必要があります。

デイサービスは介護認定なしの方が全額自己負担しても利用不可

上記で説明した通り、デイサービスを利用するには要介護1~5の認定を受けた医療のケアの必要がない高齢者を原則として条件としています。そのため、介護認定を受けていない方や認定の結果「認定なし」となった方が利用することはできず、また介護保険を利用せず全額自己負担で料金を払うからと言ってデイサービスを利用することも基本的にできません。

厚生労働省からも「介護保険施設については、介護保険法上、要介護者に対してサービスを提供することを目的とする施設とされており、同施設に対し要介護者以外の者を全額自己負担により入院・入所させることについては、施設の目的外の利用となるものであり認められない。」とされているのです。

しかし、事業所によっては全額自己負担で受け入れをしているというデイサービスも、数は少ないものの実際にあるようです。どうしても利用したいという場合にはそのような施設がお近くにないか探すことをおすすめしますが、その場合は1日あたり9,000円~13,000円程が目安となり、概ね約1万円を超えの高額な費用がかかるため注意しましょう。

要支援は介護予防を目的としたデイサービスが利用できる

デイサービスに入所するには要介護認定を受けることが必要だと紹介しましたが、それでは認定の結果が要支援だった場合はどうでしょうか。

要支援1、要支援2の認定を受けた方の場合は、「地域包括支援センター」の窓口でケアプランを作成してもらい、介護予防や認知症の予防を目的としたデイサービスを利用することが可能です。

デイサービスの利用料というのは地域ごとに介護度と利用する時間に応じて設定されているため、要介護の認定者に比べて要支援の方の負担額はやや高くなりますが、それでも民間のサービスを利用するよりはだいぶ安い料金で利用することが出来ます。

介護保険外サービスの種類と特徴

デイサービスの利用条件を満たしていなかったり、介護保険サービスでは物足りないといった方に向け、介護保険外のサービスというものもあります。

介護保険外サービスとは、自治体や地域の事業者、NPO法人、ボランティア等の運営によりデイサービスや訪問介護等の介護保険では適用できない部分を補う介護サービスで、内容としては家事代行や外出支援等、個人の都合や趣味のものに対するさまざまなサービスが存在しています。

介護保険と違い、これらのサービスを利用するには全額自己負担であることがデメリットではありますが、で利用しなくてはならないのが欠点ですが、内容にはよりますがデイサービスを介護認定なしで1日利用するよりは1回あたりの料金は安くなる傾向にあります。

介護保険では頼めない旅行や趣味の付き添いをお願いできたり、デイサービスを利用しなくても他の人とレクリエーションや趣味を楽しめることが出来るので、要介護認定のない高齢者の方には活用するのがおすすめのサービスになります。

介護保険外サービスを探す場合には利用者の身体の状態に合わせ、サイトで情報を検索したり自治体や地域包括センター等の窓口で相談してみると良いでしょう。

デイサービス(通所介護)の入浴介助の流れやメリットは?「入浴特化型」ってなに?

デイサービスで提供される介護保険サービスには、事業所の車で送迎してもらいながら食事や排せつ等の日常生活に必要な介助や、機能訓練、レクリエーションといった健康の維持、向上、改善、介護予防のためのリハビリのようなサービスがあります。

その中には、高齢になると動作が難しいと感じることが多くなる「入浴」のサポートもあり、デイサービスにおける重要な介護サービスの一つとなっています。

そこで今回の記事では、デイサービスでの「入浴」について、介助を行う目的や入浴の流れ、入浴のメリット、更には入浴特化型と呼ばれるデイサービスについても解説します。どうぞ最後までご覧ください。

デイサービスの入浴介助の目的

デイサービスにおける入浴の介助とは、自分1人で入浴をすることが難しい利用者に対し、安全に入浴が行えるようにサポートするものです。

機能や意欲の低下により、お風呂に入ることが嫌い、面倒くさいと感じる高齢者の方は少なくなく、転倒などの危険もあります。しかし、汗をかいたまま放置してしまうと臭いなど衛生面でトラブルを招いたり、感染症などのリスクを引き起こす可能性があります。

そこで利用者の体を清潔に保つために、デイサービスでは入浴介助が行われます。

しかし全てを介助するのではなく、「本人が行うことが出来ない動作を支援する」といったスタンスが取られ、個別に身体の機能や動作の程度に応じ介助は行われます。これは高齢者の方が可能な限り自立した生活が送れるようにするための対応です。

デイサービスの入浴の内容と流れ

デイサービスの入浴は、前後の健康状態のチェックや声かけなどを行い、利用者が安全に入浴ができるよう注意しながら実施されます。

以下、デイサービスの施設で行われる主な入浴の流れを紹介します。

1.入浴前の健康チェック

デイサービスでの入浴を開始する前には、必ず利用者の健康状態のチェックを行います。

施設の看護師が体温、血圧、脈拍、顔色、体調などを確認し、問題がなければ入浴が可能です。体調が悪い時は無理に入浴することはやめて、代わりに足浴や清拭を行うことをおすすめします。

2.浴室の気温を調整する

特に冬場の寒い時期における入浴では、脱衣所と浴室の急な温度差によるヒートショックが懸念されます。

そこで入浴前に介護スタッフや職員がシャワーのお湯や浴室暖房などを利用して浴室内を温めたり、ヒーター等で脱衣所を温め、温度差を少なくするよう配慮します。

3.体を洗う

介護スタッフがシャワーの温度を確認して利用者さんに適温であるか確かめたら、体や髪を洗います。

その後、浴槽に入りますが、体への負担が大きくならないようお湯の温度は38~40度と低めに設定し徐々に慣れてもらいます。また、心臓に負荷がかからないよう半身浴が基本となります。

入浴中もスタッフは利用者から目を離さず、声かけや様子を見守りながら体調に変化がないかどうか観察を続けます。

4.入浴後のサポート

入浴が終わったら、湯冷めしないようバスタオルですぐに体を拭き、血圧お変動でめまいを起こさないよう椅子に座ったままゆっくり着衣をサポートします。また、水分補給のためのお茶や水の摂取も促します。

爪が伸びている場合は、このタイミングで爪切りのサポートが行われることもあります。

デイサービスで入浴するメリットは?

デイサービスで入浴する場合、体調次第では断られてしまう等のデメリットはありますが、それ以上にメリットがたくさんあります。下記、主なものを紹介していきましょう。

入浴を介助してもらえる

先述したように、1人での入浴が困難であったり不安を抱える利用者に対し、デイサービスでは安全に気持ち良く入浴できるよう介助を行います。

特に車椅子や寝たきり等の方は自宅の一般的な浴室の設備では安全に入浴することは非常に困難かと思いますが、デイサービスは介護施設ですから浴室や脱衣所には手すりがついていたり、事業所によっては座ったまま、あるいは寝たまま入浴ができるようチェアー浴やリフト浴、ストレッチャー浴といった特別な仕様の浴槽が設けられていることもポイントです。

施設によって入浴の設備が異なりますので、事前に必ず確認して下さい。

体調のチェックができる

「入浴の流れ」の中でも記載しましたが、デイサービスでは入浴の前後に必ず看護師による体調のチェックが行われます。

デイサービスでは医療ケアは行えませんが、検温や脈拍、血圧などの健康状態が確認でき、介護福祉士も把握してくれるため安心して通所できる安心感と、入浴と同時に健康管理を行えるというメリットもあります。

家族の負担の軽減

入浴の介助はかなりの力が必要で肉体的にも精神的にも負担が大きく、日頃介護を行っている家族などの介護者は非常に大変な思いをされています。

そこでデイサービスに定期的に通い入浴を済ませてくることで、介護者にとっても負担が軽減され、自由に休養してもらうことができるというメリットがあります。

また、家族にとっても介護の資格を持った専門のプロにお願いできる環境ということで、安心して任せることが出来るでしょう。

デイサービスには「入浴特化型」施設がある

デイサービスを利用するには条件があり、介護認定で要介護1~5の認定を受けた高齢者の方を対象に、1日を通して過ごし、さまざまな介護サービスを受けることが出来る事業となっています。

しかし長い時間過ごすと疲れてしまったり、料金的に1日の利用が難しい方、入浴のみを希望する方もいらっしゃいます。

そんな方に向けおすすめなのが、「半日型」「入浴特化型」と呼ばれる種類のデイサービス施設です。

半日型とは、午前か午後の半日をつかって入浴やレクリエーション、機能訓練等を行い、食事はつきません。

そして入浴特化型はその名の通り入浴サービスのみを提供するデイサービスで、レクリエーションや機能訓練などの必要がない、もしくは人と交流することが苦手、入浴だけして短時間で帰りたいという方におすすめの施設となっています。

デイサービスをお探しの際は、申し込み方法やサービスの概要、費用などについて、お住まいの地域の窓口や担当のケアマネジャー、または各施設に問合せ、ご相談下さい。

デイサービスの食事にはどのような役割や特徴がある?

高齢になるとともに機能や食欲の低下により、食事の量が減ったり栄養バランスが偏りやすくなる傾向にあります。

しかし食事は健康な生活を送るためにとても重要なもの。

デイサービス(通所介護)では、利用者の方の健康を維持するために楽しく美味しく食事ができるようさまざまな工夫を行っています。

そこで今回の記事では、デイサービスにおける食事の役割や高齢者に対する食への取り組みについて解説します。是非最後までご覧ください。

デイサービスの主な食事の役割と目的

デイサービスは基本的に日中の時間を施設で過ごします。そのため、食事は昼食とおやつが提供されます。

この食事はただ用意されている訳ではなく、デイサービスの利用者である高齢者の皆さんが、食事の楽しさを感じ、安心して食べることができるように考えられています。

デイサービスの事業として重要なこの食事について、具体的に主な役割や目的を以下、紹介します。

栄養バランスのよい食事

デイサービスに通う高齢者の中には、「歯が悪くなり硬いものが食べにくい、食べることが面倒」と感じ、結果、食べやすいものだけを食べていることで栄養が偏ってしまっている方が少なくありません。

そこでデイサービスでは、日頃不足している栄養の補給や健康を支えるために、バランスが整ったメニューを提供しています。

食への欲求を引き起こす

デイサービスの食事には、食欲が低下している高齢者の方に「食べたい」と感じてもらうこと、という大きな役割もあります。

また、食べたいという欲求が出てくるようになると施設の外でも積極的に食事をとるようになり、更に自分で食べる「自立」にもつながります。

そのためには、栄養バランスだけを意識して考えるのではなく、「美味しそう」と感じてもらえるような見た目(盛り付け)、彩り、味などの工夫を凝らした食事を提供するよう、デイサービスでは心がけています。

食事の時間を楽しく過ごす

デイサービスでの食事は身体をサポートすることだけでなく、心の面、つまり「食事は楽しい時間」だと感じてもらうことも重要な役割の一つです。

特に普段1人暮らしをされている高齢者の方にとっては、食事も1人でとることで孤独な気持ちを感じたり、食事を楽しいと思えない、あるいは食事を適当に済ませてしまう等といったケースが少なくありません。

デイサービスでは、他の利用者の方たちや職員、スタッフと会話やコミュニケーションをとりながら食事をすることが出来るので、楽しい時間だと感じてもらえるはずです。

また、楽しく食べることでより美味しく感じることができたり、食欲が刺激されてしっかりと栄養素を摂取できるという効果も期待できます。

デイサービスの食事の内容、特徴

デイサービスで提供される食事の内容とは、どのようなものなのでしょうか。上記で紹介した役割を果たすために工夫されている主な特徴をご紹介します。

個々に合わせた食事形態

デイサービスの利用者の皆さんは、それぞれ食材の食べやすさが異なります。せっかく栄養バランスを取り綺麗に盛り付けた料理であっても、利用者の方が食べにくければ意味がありません。

そこで、管理栄養士など専門の知識を持つスタッフが本人やその家族とお話し、食事に関する要望のヒアリングや問題点の見極めを行い、個々に合った形態の食事を提供するようにしています。

具体的には食材の大きさや柔らかさの調整になりますが、誤嚥の予防のためにも食べやすい状態で提供することは食事を美味しく楽しむために重要なポイントだと考えます。

食事のサポート

デイサービスの利用者の方の中には、咀嚼力や嚥下機能が弱くなり、1人ではうまく食べられないという方もいらっしゃいます。

そこで形態の調整の他に、食事の際のサポートもデイサービスでの大切な介護サービスの一つとなっており、安全に食事ができるよう配慮しています。

具体的には食べやすいよう食べる時の姿勢を調整したり、補助具の使用や介助を行います。

季節の食材やイベントを取り入れる

デイサービスの食事では、季節の食材や地域の特産物などを取り入れたメニューを提供されることが多くあります。

また、お正月やクリスマス、ひな祭りといった行事に合わせた献立やレクリエーションを実施する施設も多いです。

旬の食材は体にも良く、利用者の方に四季を感じてもらうことで会話がはずみ、より食事が楽しいと感じられるきっかけにもなります。

デイサービスはおやつもひと工夫

デイサービスでは、昼食以外に午後のおやつも提供されます。

おやつの時間は利用者の方にとって楽しみの一つでもあり、皆さん他の利用者と一緒にゆっくり会話をしながら楽しまれています。

また、おやつの内容も栄養バランスが考えられ、野菜やおから等のヘルシーな材料を使って作られたおやつがよく提供されています。

デイサービスは入所する前に食事の内容をチェックして選びましょう

どこのデイサービスを利用するか決める前に、必ず本人とご家族で見学や一日体験を申し込みましょう。

というのもデイの事業所によって食事の内容は異なるため、どのような食事が提供されているのかを前もって知ることはデイサービスの利用に際し非常に重要となるからです。

見学や体験で施設に訪問すると、月間の献立表を見せてもらうことができます。そこでどのようなメニューが出されるのかをイメージしたり、その日の食事とおやつをいただけるので、実際の味付けやサポートの方法を質問したり確認することが可能です。

また、塩分や糖分、食材の硬さなどについて特別な配慮が必要な場合には、事前に相談しておくことで入所前に施設側も準備しておくことが出来るためおすすめです。

デイサービスでリハビリは受けられるのか?機能訓練との違いを解説

リハビリと言うとデイサービスではなくデイケアで受けるもの、というイメージがあるかと思いますが、デイサービスでは受けられないの?デイサービスで提供される機能訓練とは何が違うの?といった質問がよくあります。

そこで今回の記事では、デイサービスの利用を検討しながらリハビリテーションを希望されている方に向け、デイサービスでのリハビリや機能訓練とのそれぞれの違いについて紹介します。
最後までご覧いただき、介護サービスをお探しの方に役立ちますと幸いです。

デイサービスはリハビリではなく機能訓練が実施される

デイサービスとは通所介護と呼ばれる介護保険サービスで、要介護の認定を受けた高齢者の方が、日中、事業所の送迎を受けて在宅しながら施設へ通所し、食事や入浴、排せつの介助や介護の支援、そして機能訓練やレクリエーションを通して可能な限り自宅で自立した生活を送れるような自立支援、身体機能や認知機能の向上、改善、回復、維持を目的とした介護サービスが提供されます。また、日頃介護を行う家族の方の負担を軽減するための目的もあります。

さて、ここで言う「機能訓練」とは、日常生活で必要な動作の改善や維持を目指すもので、介護士や看護師など、特にリハビリの専門家や資格を持たない人でも指導を行える運動訓練です。

施設によってはこの機能訓練をリハビリと呼んでいる所もありますが、厳密には機能訓練とリハビリは異なり、デイサービスではリハビリではなく機能訓練が行われます。

リハビリと機能訓練の違い

リハビリと機能訓練は、どちらも身体の機能の改善、向上、維持を目的としているものですが、リハビリは医師による診察で専門的な訓練を行う必要があると判断され、専用のマシンを使用したりしながら理学療法士、作業療法士、言語聴覚士などのリハビリの専門職のスタッフ、職員が医師の指示に基づいたプログラムのメニュー行います。

一方で機能訓練は上記で説明したように指導を行う人がリハビリ専門の資格や職種でなくても問題はありませんが、「機能訓練指導員」と呼ばれる指定された資格を持った専門員が人員として配置され、ケアマネジャーによって作成された介護サービス計画書(ケアプラン)に沿って体操やストレッチなど簡単なトレーニングが中心となる活動を指導しサポートします。

機能訓練指導員とは

機能訓練指導員に指定される資格の一覧は以下となります。この中で最低でも1つ以上の資格を持っていることが条件とされています。

・看護師

・准看護師

・理学療法士(PT)

・作業療法士(OT)

・言語聴覚士(ST)

・柔道整復師

・あんまマッサージ指圧師

・鍼灸師(鍼灸師以外の機能訓練指導員が在籍する施設で半年以上の実務経験が必要)

デイサービスで行われる機能訓練の主な内容

デイサービスでの機能訓練では、利用者の状態や「歩けるようになりたい」「認知症の予防をしたい」といった希望に合わせケアプランを作成し、歩行訓練や関節可動域訓練、計算問題、見当識訓練の他に、誤嚥予防などのための口腔体操やマッサージ、ラジオ体操等が主に行われます。

また、クイズやゲームを用いた脳トレ等、機能訓練を兼ねたレクリエーションでも実施されます。

これらは集団で行う訓練と、一人ひとりの状態対応した個別の訓練とがあります。

リハビリに特化したデイサービスがある

基本的にデイサービスでは機能訓練だけではなく、介護士や介護福祉士など介護スタッフによる生活に必要な介助や介護も中心に行われますが、機能訓練指導員が中心となって機能訓練に絞ってサービスを提供する「リハビリ特化型デイサービス」という施設も存在しています。

リハビリ特化型デイサービスでは、通常のデイサービスで行われる食事や入浴といったサービスは実施せず、1回あたり3~4時間の短時間のサービスとしている場合が多く、午前と午後の2部制がとられています。

そのため、利用する時間の長いデイサービスと比べて料金の負担も安くなりますが、リハビリ専用の設備が充実しており、理学療法士や作業療法士といったリハビリの専門の知識を持ったスタッフが常駐していることも大きな特徴です。

デイケアと違って医師の指示がなくても利用することが可能なので、生活介護やデイケアほどの医療ケアは必要ではなく、要介護度が低く、介護予防や運動不足による体力や筋力の低下を自分で感じ、リハビリに取り組みたいと考えている方におすすめです。

まとめ

いかがでしたか?

デイサービスで行われるリハビリは「機能訓練」と呼ばれ、デイケアや病院で行われるようなリハビリとは目的や内容などにおいて意外と異なる点が多いことが分かりました。

また、より機能訓練に特化した「リハビリ特化型デイサービス」という施設もあり、費用の負担も安く利用者の状態や希望に合わせて受けられる介護サービスもあります。

サービスの概要や利用、申し込みの流れ等の詳細な情報については、各施設やお住まいの地域の窓口、担当のケアマネジャーに確認、相談いただき、安心して少しでも元気に健康な生活を維持できるよう一緒に取り組んでいきましょう。

デイケアとデイサービスの違いは何?特徴や選び方を紹介

デイケアとデイサービスの違い

デイケア(通所リハビリテーション)とデイサービス(通所介護)はどちらも介護サービスとして介護が必要な高齢者やその家族を支援や取り組みを行うものですが、名前が似ていることから混同されたり、二つのサービスの違いが分からないという声が少なくありません。

実はデイケアとデイサービスにはそれぞれ異なる特徴があり、利用できる条件や目的、料金等も違います。

そこで今回の記事では、デイケアとデイサービスの違いについて解説します。介護施設や介護サービスを探す際、役立ちますと幸いです。

デイケアとデイサービスの利用条件の違い

デイケアとデイサービスの利用をするには、それぞれ要件となる基準が設定されており、デイケアは要介護認定において要支援1~要介護5までの認定を受けた人で、更に医師により専門的なリハビリが必要と判断された人のみが利用することが可能なサービスです。
一方、デイサービスは基本的に要介護1~5の方が対象で医療的ケアの必要がない高齢者の方を対象としています。

デイケアとデイサービスの利用目的の違い

デイケアの目的はリハビリテーションの他、身体機能や認知機能の維持、改善、回復を目指し、医療的ケアも行われます。

デイサービスは利用者ができるだけ自宅で自立した生活を送れるように、日常生活に必要な介助や介護を行い、サポートすることを目的としてサービスが提供されます。

デイケアとデイサービスのサービス内容の違い

デイケアのサービス内容はリハビリが中心となり、口腔機能の向上のリハビリや器具を用いたリハビリ、専門家による運動機能の向上のためのリハビリを行う他、食事や栄養指導も行われ、主に病院や医療機関、介護老人保健施設などで実施されます。そのため、緊急時の対応などの体制が整っていますが、デイサービスと比べると施設の数が少ない傾向にあります。

一方デイサービスは食事や入浴、排泄の介助、身体機能向上や体力アップのための機能訓練や、認知症の予防等、人との交流によって得られる効果を目的としたレクリエーションといった介護を中心としたサービスが提供されます。

デイケアでデイサービス、両方とも日中の時間帯に利用し、在宅したまま事業所の車で送迎のサービスを受けることが出来ます。

リハビリテーションと機能訓練の違い

デイケアで行われるリハビリテーションとデイサービスで行われる機能訓練の違いは何?という質問も多いため、以下でご紹介します。

リハビリとは医師の診察、リハビリに関する専門職による計画に沿って心身の機能の回復や日常生活における自立のために実施される運動療法になり、理学療法、作業療法、言語聴覚療法の3つの分野が定められています。

機能訓練は個別や集団で行われ、身体機能や介護予防という目的はリハビリと同様ですが、医師などは介さず介護士や看護師といった特別なリハビリの資格を持っていない人でも行える体操や簡単な運動が中心になります。

デイケアとデイサービスの人員体制の違い

デイケアとデイサービスには配置されている職員やスタッフの人員の体制にも違いがあります。

デイケアは充実した医療ケアも含まれるため、介護士の他に看護師、そしてリハビリの専門である理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、そして医師が常駐しているのがポイントです。

デイサービスは介護士や介護福祉士、看護師の他、生活指導員(生活相談員)や機能訓練指導員が配置され、利用する本人だけでなく家族の介護に関する悩みを相談することも可能です。

デイケアとデイサービスの料金の違い

デイケアとデイサービスにかかる費用ですが、2つを比較するとデイケアは高額になります。

どちらも介護保険の等級と利用時間、地域ごとに金額が異なりますが、一般的にデイケアの方が1回の料金につき200円ほど高い傾向にあります。

月や年単位に換算すると負担する金額の差が大きくなりますから、介護度が低く医療ケアが必要でない場合は負担を軽減するためにもデイサービスを利用することをおすすめします。

デイケアとデイサービスの選び方

デイケアとデイサービスの最も大きな違いとして「医療ケアの有無」があります。そのため、病院を退院して間もなく自宅での生活が不安な方、重い疾患や後遺症、呼吸器などの病気をお持ちの方、骨折や関節症などで通院をされている状態の方は、手厚い医療ケアがメリットであるデイケアを選ぶと良いでしょう。

ただし、デメリットとしては先述した通りデイケアは施設の数が少なく人気のため、利用を希望される場合は早めに検討することをおすすめします。

デイサービスは、加齢による体力や身体機能の低下を感じていたり、他の人とのコミュニケーションを望む方、認知症のある方におすすめです。

尚、デイケアとデイサービスは利用する中でサービスを変更することが可能です。状態に合わせて移行しましょう。また、変更する前に実際に事業所を見学し、どの程度の介護や訓練、ケアが行われているかをしっかりと確認することが重要です。

また、二つのサービスと同時に併用することも可能です。この場合は二つの条件を満たす要介護1~5の方のみとなりますが、介護保険を利用しなければ要支援の方でも介護予防サービスとして併用が可能な場合がありますので、ケアマネジャーに相談してみて下さい。

まとめ

以上のように、デイケアとデイサービスには多くの点で違いがあることがお分かりいただけたかと思います。

簡単にまとめると”医療ケアが必要な人向けのデイケア、介護がメインのデイサービス”と覚えていただくと、どちらのサービスを利用するか迷われた時に選択しやすくなるかと思います。

デイケアとデイサービスの違いを知り、事業の内容や知識を持って高齢者、そしてご家族の皆様が安心して健康に生活を送ることができるよう、これらの介護サービスをぜひ活用してみて下さい。
サービスの概要や利用の申し込みの流れなど、詳細についてはお住まいの市区町村の窓口や担当のケアマネジャーにご確認下さい。

この他に、デイサービスやデイケア、介護に関連した情報をコラムにて掲載しておりますので、合わせてチェックいただき皆様の参考になれば幸いです。

デイサービスは介護保険が適用される?介護保険サービスについて解説

介護保険が適用されるサービスとは

介護保険サービスとは、要介護認定により要介護1~5または要支援1~2の認定を受けた65歳以上の高齢者と、40歳から64歳までの特定疾患の患者が1割の自己負担で受けられる介護サービスのことを言います。

(収入の多い人の場合、2割~3割の負担となる場合があります。)

介護保険サービスにはさまざまな種類があり、大きく分けて居宅サービス、施設サービス、地域密着型サービスという3つに分類されます。

居宅サービス

居宅サービスは名前の通り、居宅で暮らしながら介護サービスの提供を受けることが可能です。

居宅サービスには、訪問介護員(ホームヘルパー)が利用者の自宅に訪問し、掃除や買い物等の生活支援や、食事や排せつ、入浴等の介助(介護)、健康管理や衛生管理指導等の看護、リハビリといった内容のサービスを提供します。

提供されるサービスによって、訪問介護、訪問入浴介護、訪問看護、訪問リハビリテーションと呼ばれています。

通所サービス

通所サービスは日帰りで自宅から通いながら日中を施設で過ごし、日常生活に必要な介護や介助、機能訓練、リハビリ、レクリエーション、食事等が提供されるサービスでデイサービス(通所介護)とデイケア(通所リハビリテーション)があります。スタッフや職員による施設の車で送迎が付いており、基本は介護福祉士が同乗しますので通行手段のない方や移動が困難な方でも利用することが出来ます。

短期入所サービス

短期入所サービスはショートステイと呼ばれ、施設で一定期間宿泊しながら必要な介護や看護などを提供してもらう介護サービスです。

家族の方が不在の時や休養が必要な際に利用されるケースが多いです。

また、短期入所療養介護と言って診療所や病院などで医師や看護師、理学療法士、作業療法士等の資格を持った専門職の方による医療ケアも提供されるものもあります。

複合型サービス

訪問、通所、泊りを組み合わせて利用できるサービスとして小規模多機能型居宅介護というものがあります。

利用者や家族の状況に合わせて必要なサービスを選択できるため非常に便利です。

また、小規模多機能型居宅介護と訪問看護を組み合わせた複合型サービスというものもあり、要介護度が高かったり医療的ケアを必要としている人におすすめのサービスです。

施設等で生活しながら受けられる介護保険サービス

以下のように施設へ入居するタイプの介護保険サービスというのもあります。入居条件についてはそれぞれの施設により違います。

・特定施設入居者生活介護(有料老人ホーム、軽費老人ホーム等)

・介護老人福祉施設(特別養護老人ホーム)

・介護老人保健施設(老健)

・介護療養型医療施設

・介護医療員

地域密着型サービス

2005年に新たに設置された制度で、介護が必要となっても住み慣れた地域で暮らし続けられるよう支援するために、事業所のある市区町村にお住まいの要介護者、要支援者を対象としてサービス提供されます。

こちらも様々な種類がありますが、主に小規模多機能居宅介護や定期巡回・随時対応型訪問介護看護、看護小規模多機能型居宅介護(複合型サービス)、地域密着型通所介護、夜間対応型訪問介護、認知症対応型通所介護、認知症対応型共同生活介護(グループホーム)、地域密着型特定施設入居者生活介護、地域密着型介護老人福祉施設入所者生活介護があります。

生活環境を整える介護保険サービス

高齢者の方の自立した生活を目指すために、福祉用具のレンタルや購入費を支給したり、住宅の回収が必要な場合に回収費を支給するサービスがあります。

・福祉用具貸与

・特定福祉用具貸与

・居宅介護住宅改修

デイサービスの利用料金は?

介護保険サービスの一つであるデイサービスですが、実際にかかる自己負担額の目安は1回の利用につき1,000円~2,000円未満となっています。

デイサービスでは介護保険が適用されるサービスと適用されないサービスがあり、その合計額が自己負担額として請求されます。

多くの施設の場合、ひと月ごとに料金を合算して請求書を送付しています。

介護保険が適用されるサービス

利用料:デイサービスの施設に滞在する、送迎、レクリエーション等。利用者の介護度と利用時間によって必要な単位が定められています。地域によって多少異なりますが、1単位=約10円で設定されています。

サービス加算:施設によって異なりますが、特定の条件や個別機能訓練や栄養改善、入浴介助といったサービスを受ける際の人員体制に対して追加で請求される料金です。

介護保険が適用されないサービス

食費:多くのデイサービスでは昼食とおやつが提供され、各事業者が自由に値段を設定しています。通常は500円~1,000円の場合が多いようですが、こちらは介護保険が適用されず実費が請求されます。

日用品:施設で用意している歯ブラシやおむつといった日用品を使用した場合、実費が必要となります。数百円程度ですが、自分で自宅から持ち込むことでその分の費用は抑えられます。

介護保険サービス利用者への居宅介護支援

ご紹介したようなこれらの介護保険サービスの利用者に対し、厚生労働省で定められた介護に関連する専門の知識を持つケアマネジャーが利用者となる本人が自立した生活を送ることができるようにといった目的でサポートを行うサービスを居宅介護支援と言います。

(なお、居宅介護支援は要介護1~5の判定を受けた方に向けたサービスで、要支援1~2の方は地域包括支援センターが窓口となり介護予防支援を受けることが可能です。)

支援の流れとしては、調査を行い要介護認定を受けた後、担当のケアマネジャーが選定され、本人と家族の希望や心身の状態、困っていること等を相談しながら介護サービスの一覧表、ケアプランと呼ばれる計画表の作成が行い、そこで必要な介護サービスや身体や認知の機能の維持・向上のためのプログラムが決まったら、どの介護施設と契約をするかを比較検討しながら選び、介護保険サービスの実施を開始します。

適切な介護サービスが受けられるよう居宅介護支援を是非ご利用ください。

まとめ

今回の記事では、介護保険を使って行われているサービスの情報やその特徴、申請や方法について簡単に紹介しました。

適切な介護保険サービスを受けることは身体的、精神的にメリットが大きく、人との交流による孤立や不安の解消や介護の予防の他に家族の負担軽減にもつながり、高齢化社会の日本において重要な事業の一つです。

しかし種類が多く地域によっても異なる部分もあり理解が難しいため、気になるサービスや不明な点があれば自治体の窓口や専門家に確認し、説明を受けて自分に必要なサポートを受けるようにしましょう。

最後までご覧いただきありがとうございました。皆様の参考になれば幸いです。

デイサービスで体操が行われる目的は?効果や基本の体操もご紹介

デイサービスを含めた介護施設では、さまざまなレクリエーションが実施されています。その中で体操を取り入れたレクを行っている施設は多く、利用者からも人気が高いようです。

そこで今回の記事では、デイサービスで体操を行う目的やその効果について解説します。

レクリエーションを企画において役立ちますと幸いです。

デイサービスでなぜ体操を行うの?

高齢になると体力や筋肉の力が低下し思うように身体を動かすことが出来なくなり、慢性的な運動不足に陥りやすい傾向にあります。また、それにより脳の刺激が減って認知機能も低下し認知症を引き起こす要因にもなりえます。

とは言え高齢者が激しい運動を行うとケガや転倒の恐れもあり問題となりますので、もっともおすすめな運動として「体操」を介護の現場で取り入れる事業所が多いのです。

効果を得るには続けることが大切ですが、体操は体への負担が少ないため高齢者の方でも継続しやすく、気軽に取り組んでもらえるという特徴があります。

デイサービスの体操で得られる効果は?

身体機能の維持・向上

デイサービスで体操を実施することで得られる最も大きな効果は、身体を動かすことで筋力がつき、体力アップや身体機能の低下を防止することでしょう。

スタッフや職員が見守る中でサポートを受けながら安全に運動することができるので安心ですし、無理のない範囲で継続して行えることも効果を得られやすいポイントです。

精神的な安定

外出の機会が減って自宅に閉じこもり孤立しがちな高齢者の方にとっては、デイサービスに通って他の利用者の人たちとコミュニケーションを取りながら体操を行えるため孤独感が解消されますし、体を動かすことでストレス発散の効果も期待できます。

また、精神的な安定は認知症を予防する上でも重要だと考えられています。

QOL(生活の質)の向上

デイサービスでの体操は個別での機能訓練やリハビリの役割を果たすこともあり、肩や腕、腰、膝、首などの広がって日常生活で必要な動作がとりやすくなるというメリットもあります。

するとより自立して快適に生活を送れるようになり、介護予防にもつながります。

介護負担の軽減

体操を行う本人だけでなく、介護や介助を対応している家族にとってもメリットもあります。

利用者が体操によって身体の機能の向上や精神面の安定が図れることで、介護への負担が軽減し家族の方の心と体、そして時間にも余裕が生まれるのです。

デイサービスで行われている基本の体操の流れ

それではデイサービスで高齢者向けによく行われている体操の基本的な内容を具体的に紹介します。上から順番に部位別で行いますが、基本的に立ったままでも椅子に座ったままでも行える簡単な動きですのでぜひレクリエーションの最初の取り組みに加えていただければと思います。

姿勢を整え、ゆっくり深呼吸を行いながら始めてください。

手首・足首の体操

両手を軽く握ってくるくるとまわし、足首も伸ばしたりつま先を床につけたままゆっくりと回すことで血行が良くなり柔軟性を高め、歩行の際の負担が軽減されたり転倒の予防にも効果があります。

難しければ両手を前に出してぶらぶらと揺らしたり、グーパーの動きを繰り返してストレッチする方法もおすすめです。

首・肩の体操

首をゆっくりとまわし、時計回りと反時計回り両方行ったら次は肩をゆっくり上げ下げします。

すると首や肩まわりの血行が促進し、つらいコリに効果があります。

胸の体操

両手を胸の前で合わせ手のひらに力を込めて押しあいます。こうすることで大胸筋という胸の筋肉を鍛えることができます。次に背中側で腕を組み、胸を大きく後ろに反らす運動を行いましょう。

このような体幹のストレッチは、肩甲骨や背中の筋肉をほぐし肩こりの解消に効果があります。日頃猫背の姿勢になりやすい方にも姿勢の改善としておすすめの体操です。

足の体操

椅子に座った状態のまま片方の足を前に伸ばし、つま先を上にあげて更に足指をグーパーします。ふくらはぎが伸び、足首やつま先の筋肉を鍛えると歩く時に力が入りやすくなり転倒予防にもなります。

足がつならないようゆっくりと様子を見ながら行うように注意してください。

腰の体操

椅子に座った状態でお腹にタオルやクッション等を置きます。そのまま前屈みの姿勢になったら次に腰に手を当てて後ろに身体を反らします。

腰が伸びるのを意識しながらゆっくり行いましょう。また、少しでも痛みがある場合は腰痛が悪化してしまいますので中止し、決して無理しない範囲で行ってください。

デイサービスでおすすめのその他の体操メニュー

上記で紹介した基本の体操以外にも、参加する人の能力や介護度に応じたトレーニングを組み合わせて提供することもおすすめです。

ボールを使った体操

直径15cm程のビニール製のボールを用意し、椅子に座った状態で両手に持ち、手のひら全体でゆっくりとボールを潰すように10秒程力を入れていきます。これを何回か繰り返します。

次に太ももの間にボールをはさんで、ゆっくりと足を閉じていくように10秒ほど力を入れます。こちらも何回か繰り返しましょう。

ボールを使うことで上半身も下半身も動かし、同時にお腹に力を入れることで腹筋も一緒に鍛えることが可能なのでおすすめです。

音楽を使った体操

高齢者の方に人気のある歌や音楽の情報を事前にヒアリングし、体操を行う際にCDやDVD、動画サイトで流しながら音楽に合わせてストレッチや体操を行うと、より楽しみながら取り組むことが出来ます。歌いながら体を動かすのも元気が出そうでおすすめです。

まとめ

デイサービスで行われている体操は、高齢者の方が心身の健康を維持・向上するための大きな効果が期待でき、国からも推奨されています。

全国の自治体が考案した体操動画を紹介するサービスが以下の厚生労働省が運営するサイトで公開されていますのでチェックしてみてはいかがでしょうか。

ご当地体操マップ

要支援向けの介護予防サービスとは?利用できるデイサービスについても解説します

要介護認定の高齢者が受けられるサービスや介護施設の利用については知っている方が多いかと思いますが、要支援の方を対象としたサービスについてはご存知でしょうか?

今回の記事では、要支援の認定をされた方が受けられる各種サービスについて解説してまいります。

健康を維持し、できる限り身体や認知の機能を低下させないようご覧いただいた方の参考になれば幸いです。

デイサービスは要介護の高齢者が対象

デイサービスは基本的に、要介護認定で要介護度1~5の認定を受けた65歳以上の高齢者を対象に、日常生活に必要な介護や介助などの介護保険サービスを提供する施設です。

それでは要支援1または要支援2の方には何かメリットがあるかと言うと、2015年の介護保険改正により高齢者の介護予防のために総合的に支援を行う「介護予防・日常生活支援総合事業」が創設され、主に既存の介護予防のための訪問介護事業や通所介護事業者がみなし指定事業者として利用可能となり、また全国の各市区町村において様々なサービスを利用することが可能となりました。

要支援の高齢者が受けられる介護予防サービスの種類

要支援の高齢者が受けられる介護予防サービスにはいくつかの種類があり、それぞれのサービスについてまとめた主なものを以下に紹介します。

介護予防サービス

要支援認定1~2の高齢者がサービスの対象で、もともと住み慣れた地域や環境で自立した生活を継続していけるよう支援するサービスです。可能な限り自分の力で行うことが前提となり、自宅(在宅)での生活支援が中心となります。

事前に地域包括支援センター等から紹介されたケアマネジャーに相談しながらケアプランを作成し、そのプランに沿ったプログラムを実行していきます。

デイサービスに日帰りで通う「介護予防通所介護」の他に、理学療法や作業療法に特化した「介護予防通所リハビリテーション」、利用者の居宅に訪問介護員(ホームヘルパー)が訪問し、食事、入浴、排せつの介助を行ったり、掃除、洗濯、調理等の家事を行い、QOLの向上に関連するアドバイスを行う「介護予防訪問介護」があります。

地域密着型介護予防サービス

介護予防サービスと同様に、対象は要支援認定1~2の高齢者で、住み慣れた地域や環境の中で自立した生活を継続していけるよう支援するサービスです。

しかし自治体によってはこのサービスを行われていなかったり、提供される内容が市区町村により異なります。

実施している場合、このサービスを利用できるのはその地域に暮らす住民のみを対象としていることが特徴です。

大きく分けて「介護予防小規模多機能型居宅介護」と「介護予防認知症対応型サービス」の2つがあります。

介護予防通所介護の目的

介護予防は、65歳以上の高齢者が「要介護状態になることを極力遅らせること」または「要介護状態になるのを未然に防ぐこと」、そして「すでに介護が必要な場合は、状態が悪化しないよう努め、改善を図ること」を目的としています。

介護予防通所介護は、通常のデイサービスと同様に日中の時間、施設の車の送迎で通いながら食事や入浴、排せつなど日常生活に必要な支援を受ける他、機能訓練や体操、リハビリ、レクリエーションを行って心身の機能の維持、向上をケアします。

あくまで”予防”を目的としたサービスですので基本は要支援1~2の高齢者が対象ですが、すでに要介護状態であっても、要介護1など比較的介護度が低い状態のうちに介護予防を行うことで、状態の悪化を防いだり、遅らせたりできる可能性が高いと判定された場合には、これ等の介護予防サービスを受けられる場合があります。

総合事業サービスの利用方法と費用

まずはお住まいの市町村の窓口(地域包括支援センター)にて、要介護認定や希望するサービスについての相談を行います。

基本のチェックリストを受けた後、必要に応じて介護認定の申請を行い、結果として要支援1~2と判断されたら介護予防サービスや地域密着型介護予防サービスの利用が可能となりますので、希望の事業所を本人や家族と情報を集め見学をし比較・検討しながら探したり、担当のケアマネジャーに相談し探す際のサポートをしてもらう事もおすすめです。

料金については要支援の方は介護保険制度の中の予防給付の対象となり、対象となるサービスを受けた場合の自己負担額は1割となります。

予防給付の対象サービス一覧

・訪問看護

・訪問リハビリテーション

・訪問入浴

・居宅療養管理指導

・通所リハビリテーション(デイケア)

・短期入所生活介護(ショートステイ)

・短期入所療養介護

・特定施設入居者生活介護

・福祉用具貸与

・特定福祉用具販売

・認知症対応型通所介護

・小規模多機能型居宅介護

・認知症対応型共同生活介護(グループホーム・要支援2のみ)

・住宅改修

介護予防・日常生活支援総合事業に関する手続き方法や条件など詳細な概要については、厚生労働省のサイトから出されている下記のページを合わせてご確認ください。

総合事業(介護予防・日常生活支援総合事業)

健康な人はデイサービスを利用できるの?健康な人の生活習慣とは?

デイサービスの利用者とは

デイサービスというのは、基本的に要介護認定を受け要介護1~5の認定を受けた65歳以上の人を対象として、ケアマネジャーに作成してもらうケアプランを元にそれぞれの状態に応じた日常生活に必要な介護や介助、レクリエーションの実施やプログラムに沿った機能訓練、リハビリなどの介護保険サービスを提供し支援する施設です。

スタッフや職員による車の送迎を利用して自宅から通い、本人だけでなく家族の介護に対する負担軽減という目的もあります。(ちなみに40歳以上65歳未満であっても医療保険加入者で特定疾病を抱えている方は利用可能です。)

それでは要支援1~2の人はどうかというと、介護予防を目的とした「介護予防通所介護」として利用することが出来ます。

健康な人はデイサービスを利用できるの?

要介護、要支援の認定を受けていない健康な人の中に「デイサービスを利用したい」とご相談される方がいらっしゃいます。

目的としては「日中を他の高齢者と楽しく過ごし、費用も安く、送迎もあり、昼食やお風呂の利用も出来るから。」といった理由が多く、元気で身体も動かせるけれど友達作りや食事や入浴の準備を自分でしなくても済むといったことで、デイサービスを娯楽施設のような場所だと誤解されているケースがあるのです。

しかしデイサービスは「通所介護」という名の通り介護施設の一つです。現状、要介護や要支援認定を受けていない健康な人がデイサービスの施設を利用し介護保険サービスを受けることは出来ませんが、高齢になっても人の手を借りずに自立した日常生活が送れるということは素晴らしいことです。

健康な人から学ぶ生活習慣

歳を重ねても健康を保ち若々しく過ごしている高齢者の方というのは、もちろん元々の体質というものもありますが、日々の生活習慣の積み重ねによる部分も大きいでしょう。

そこで健康な人が実際に行っている生活習慣の主な特徴について以下にご紹介します。

食生活

食事は生活の基本。食事内容は老化スピードにも影響すると言われているほど大切なものです。

高齢になるとなかなか量が食べられなかったり食材が偏りがちになりますが、健康な人は特にタンパク質をしっかり摂り、栄養バランスのとれた食事内容であることが多いようです。

お米やパン等の主食と魚や肉の主菜、野菜、キノコ、海藻等の副菜、果物や乳製品など、一度に摂らなくても構いませんので、1日をかけてそれぞれの栄養を適量摂取できるよう努めてみましょう。

運動

健康な人であるためには適度な運動も不可欠です。習慣として継続することが大切なので、体を動かすことが苦手な方は近所のお散歩や体操など簡単なもので構わないので少しずつ続けてみましょう。

適度な運動は心肺機能を高め、骨を丈夫にし、ストレスを緩和させるといった効果が期待でき、介護予防へとつながります。

睡眠

質の良い睡眠をとることは生活習慣病になるリスクを低下させると言われています。

睡眠時間は長すぎても短すぎても体に良くありません。アメリカの研究によると1日7時間睡眠をとる人がもっとも死亡率が低いという結果が出ているそうです。

とはいえ高齢者の方は睡眠に対し何らかの問題を抱えているケースが多く、寝つきが悪かったり途中で何度も起きてしまうという方が少なくありません。

もし睡眠についてお困りの場合は、医療機関に相談してみることもおすすめです。

趣味を楽しむ

健康な人は好きなものや趣味を持っている場合が多いです。

高齢になると意欲の低下により家に閉じこもりがちになりやすいのですが、趣味を持っている人というのは物事を楽しみ集中する時間があり、ストレスの発散や脳の活性化、人との出会いや交流も生まれ、心身の健康維持や認知症の予防にもつながるのです。

また、生きがいを見つけることは生きる希望を得ることになりますので、楽しく長生きすることを目指し、趣味探しをしてみることもおすすめです。

社会への参加

ボランティアや地域の活動といった社会的参加を積極的に行っている高齢者の方は健康な人が多いです。

社会とのつながりによって外へ出る頻度が増え孤独感が解消されたり、自分の価値や能力を感じ自信がついたり、人と接し会話をすることで脳が活性化し認知機能が向上したりと健康への影響は想像以上に非常に大きいものと言えます。

健康への意識

年を重ねるにつれ様々な病気が起こってきますが、自分の体調の変化に常に意識を向け管理することも健康な人でいるために大切な要素です。

気分が悪い、疲れやすい、眠れない、食欲がない、熱があるといった症状が起こっても放置してしまい病状が悪化してしまうケースは少なくありません。日頃から自分の健康へ気を配りケアすることで自覚症状にも気付きやすく、対応方法を考え行動することが出来るのです。

また、体だけでなく心の不調にも耳を傾けてあげましょう。特に高齢者にとって心の不調はうつ病や認知症の要因となりますので、家族と話したり気持ちを理解してくれる友人を探す、相談できる環境や市区町村のサービスを前もって知っておく等も大切です。

ポジティブ思考

高齢になると長年続けてきた仕事を退職したり、子どもが独立して家を離れたり、様々な種類の変化によって落ち込んだり心に負担がかかりやすい状況が出てきます。

そんな時に健康な人はどう対処するかというと、気分転換を行い、あまり心配しすぎず「何とかる」と前向きに考えたり、安心できる人や場所を見つけたりと、辛いことよりも自分が楽になれることを中心に考え行動する傾向にあります。

元々の性格によるものも大きいですが、できるだけポジティブに物事を捉えられるよう、日頃から意識することが大切です。

まとめ

いかがでしたか?

今回の記事では、健康な人のデイサービスの利用可否、そして健康な人でいるために心がけたい生活習慣について解説いたしました。

デイサービスは介護や介助が必要な人に向けた施設であり健康な人は利用することはできませんが、それは幸せなことです。

また、これからも介護や看護を必要とせずできる限り自立した生活を行うことができるよう今から健康な人の生活習慣を意識して取り組むこともおすすめです。

この他にもデイサービスの利用に関連した情報をブログで発信しておりますので、是非ご参考にしていただければ幸いです。

デイサービスで盛り上がるレクレーション

デイサービスや老人ホーム等、高齢者が集まる介護施設の現場ではレクリエーションがよく行われます。

このレクリエーションは脳や身体の機能を維持、向上させるためのしっかりとした目的の上で内容が考えられ実施されていますが、施設の利用者が楽しい時間を過ごすことができるように、という意味ももちろんあります。

そこで今回の記事では、デイサービスでレクリエーションが盛り上がるポイントと、得られる効果や目的別におすすめのレクの例を解説します。

レクの企画を担当するスタッフの皆様の参考になれば幸いです。

レクリエーションの目的

人は高齢になるにつれ生活の中で外出や運動をする機会が減り、脳や身体機能が低下することでより運動や頭を使うことに消極的になっていく傾向にあります。

そこでレクリエーションを通してこのような状態を防止、改善していく目的があります。

身体機能、脳機能の向上

デイサービスで行うレクリエーションには手先や体、頭を使います。普段使わない部分を意識して動かすことは身体機能や脳に刺激を与えて活性化させ、介護予防や認知症の予防といった効果も期待できます。

孤独の解消、生きがいの発見

身体機能や意欲が低下し、自宅に引きこもりがちになる高齢者は孤独を感じやすく、うつや認知症の発症の要因となることがあります。

デイサービスでのレクリエーションは1人ではなく他の人と一緒に行う場面が多いため、必然的に他者と交流する機会が得られるというメリットがあり、会話をしたり笑い合ったりとコミュニケーションをとって楽しい時間を過ごすことで、自分の価値を改めて感じたり、生きがいを感じられるきっかけにもなります。

デイサービスのレクリエーションが盛り上がるポイント

準備は入念に

準備不足のまま本番を迎えると、ゲームの進行や説明が上手く出来なかったり、道具の不足などでせっかくのレクリエーションの雰囲気が悪くなったり場が盛り下がってしまう、なんていうことも起こりかねません。

可能であれば事前に職員やスタッフで一連の流れをまとめシミュレーションを行い、確認や意見交換を行うことが参加者が満足して楽しめる完成度の高いレクになるコツです。

レクを始める前の雰囲気作り

レクリエーションが盛り上がるためには、始めに参加者をリラックスさせることも大切です。

軽く体を動かしたり自己紹介をする等して楽しみやすい雰囲気を作ることが必要です。

また、これから始めるレクの内容について時間をかけてゆっくり説明する時間を設けることも重要です。参加者がきちんと理解をした上でスタートすることで、より盛り上がりやすくなるでしょう。

進行は明るく元気に

淡々と進行していては、せっかくの楽しいレクが盛り上がらず、盛り上がるには明るい進行が欠かせません。まずは進行するスタッフが楽しんでいる様子を見せることも盛り上がるポイントです。

「失敗しても良いんだ」という気持ちになってもらうためにも、最初にわざとスタッフが間違えてみたり、積極的に応援や声かけをしてみたり、レクの最中に参加者を褒めることも効果的です。

効果別!デイサービスで盛り上がる人気のレクリエーション具体例

身体機能の向上

<風船シュート>

用意するもの:風船、洗濯ばさみ(風船につけて重りにします)、新聞紙、椅子、ホワイトボード

ゲームの流れ

1.参加者を2チームに分け、先攻後攻を決めます。(参加者の数に応じてチーム数を増やしてもOK。)

2.先攻チームが輪になって椅子に座り、新聞紙を輪の中心に置きます。

3.風船を蹴る順番を決めて、最初の人の足元の床にスタッフが風船を置きます。

4.かけ声と共に風船を蹴り、新聞紙の上にのったら1点となります。

5.全員が蹴り終わったらホワイトボードに得点を記入し、次は後攻チームの番です。

6.合計の点数が多いチームの勝利です。

※参加者の身体機能や運動能力の状態に応じて、新聞紙の大きさを変えると盛り上がります。状態によっては手で投げ飛ばしするゲームに変更もOKです。新聞紙以外にも、紐などで輪を作り、そこに入れば1点など応用することも可能です。

<ピンポン玉送り>

用意するもの:ピンポンの玉、紙コップ

ゲームの流れ

1.参加者を2チームに分け、チームごとにそれぞれ円になって座ります。

2.1人1個の紙コップを渡し、スタートの合図に合わせ紙コップから紙コップへと1つのピンポン玉を送っていきます。

3.終了の合図までにより多くの人に回したチームが勝ちです。

※参加者の能力に応じて、紙コップをお玉などに変えて難易度を調整すると盛り上がります。ゴルフボールは重く落とした時に危ないので、ケガ等のリスクを防ぐためにもピンポン玉がおすすめです。

脳トレ

脳や認知機能を活性化させるレクには、指先を使った工作や手芸等の物作り、お手玉、塗り絵、折り紙など1人で行うものが主流ですが、記憶したり思い出すことを楽しむグループで行うゲーム形式もたくさんあります。

<野菜ビンゴ>

用意するもの:A4サイズの紙(各チーム1枚)、人数分の鉛筆、ホワイトボード

ゲームの流れ

1.2人1組でテーブルに横並びして座ります。

2.スタッフがホワイトボードに5×5のマス目を書き、参加者にも同じように紙に書いてもらいます。

3.書いた25個のマス目に、同じ名前が重ならないよう25種類の異なる野菜の名前を書いてもらいます。

4.スタッフが野菜の名を言いホワイトボードに書きます。その野菜が紙に書いてあれば〇をつけていきます。

5.〇が縦・横・斜めのどれか一列そろうとビンゴです。

6.40個ほど言った後、揃った列が一番多いチームの勝利です。

※野菜以外にも動物や果物、歌の名前などで応用することが出来ます。

<都道府県クイズ>

用意するもの:ホワイトボード

ゲームの流れ

1.参加者の人数に合わせてチーム分けします。個人戦でも構いません。

2.進行役のスタッフが、ヒントを一つずつ出しながらどこの都道府県についてなのかを当てる。より少ないヒントで一番早く正解したチームが1点獲得。

3.何問か行い、合計点で勝敗を決める。

※参加者の中には声が聞き取りにくい方もいますので、ヒントとなる情報をホワイトボードに大きな文字で書いて伝えるようにしましょう。

リラックス効果

以上で紹介したような、ゲームを通して身体機能、脳機能を活性化させるレクリエーションの他に、音楽を聞いたり、ストレッチや簡単な体操、手のマッサージを行ったり、絵を描いたり、動植物や地域の子どもたちと触れ合う等といったリラックスを目的としたレクもあります。

「盛り上がる」というものとは少し違いますが、参加者の中にはワイワイやることが苦手な方やこのようなゆったりと楽しめるものを好む方もいらっしゃいますので、たまに取り入れると喜ばれます。

デイサービスのレクリエーションが盛り上がるための注意点

デイサービスでのレクリエーションは勝つためのものではなく、参加者の皆さんが楽しみながら身体や脳の訓練やリハビリを行うことが目的です。

そのため、一人ひとりを尊重した内容で実施することが大切です。

ゲームのルールや内容が難しすぎて答えられない、正解できないとなると自信を失ってしまいますし、逆に簡単すぎるとバカにされていると感じる場合があります。また、あまりに競争が意識されるような進行だと、参加者同士のトラブルに発展する恐れもあります。

デイサービスのレクで行う高齢者向けのゲームは簡単なものが多いですが、出題する問題の内容や進行の方法については、相手への敬意を忘れず十分に配慮しながらお題やチーム編成を考えるよう注意しましょう。

他にも、準備の負担を減らすためにもできるだけ使用する道具が少ないもの、安全に行うために座ってできるものを中心に工夫してみましょう。