老人のテレビの音量がうるさい原因とその対策

「最近、高齢になった親がテレビを見る時に音が大きすぎてうるさい!」「何度音を下げても最大まで上げてしまって困っている」

高齢者と共に暮らしている家族の多くが、テレビの音量が大きくて困っているという問題を抱えています。高齢者のテレビの音量がうるさい原因はさまざまですが、その主な理由と具体的な対策を知ることで、家族全員が快適に過ごせる環境を作ることができます。そこで今回の記事では、老人のテレビの音量がうるさい原因と、その対策について詳しく解説します。ぜひ最後までご覧いただき、老人のテレビがうるさい悩みを解決するための参考になればと思います。

老人のテレビがうるさい原因

それでははじめに、なぜ老人がTVを見る時にうるさいのか、その原因について以下に紹介してまいります。

1. 聴覚の低下

高齢者の聴力は年齢とともに低下します。会話をするだけでも耳元に行って大きな声を出さないと言葉が聞きとれない、ということはよくあるでしょう。特に高音域の音を聞き取りにくくなるため、テレビの音声が聞き取りにくくなり、音量を上げる傾向があります。これは「老人性難聴」とも呼ばれ、多くの高齢者が経験する自然な老化現象です。

2. 環境音の影響

高齢者が住んでいる環境によっては、外部からの騒音や家の中の雑音がテレビの音声を妨げている可能性もあります。このため、テレビの音量を上げることで、外部音とテレビの音を区別しやすくしようとするのです。

3. 番組内容による違い

ニュース番組やドラマなど、番組の種類によって音声の質や音量が異なることがあります。高齢者は特に静かな場面や会話のシーンで声や音声を聞き取りにくく感じ、音量を上げることが多いです。

4. 耳の病気

耳鳴りや中耳炎、耳垢の詰まりなど、耳の病気が原因で聴力が低下する場合もあります。これらの症状があると、テレビの音が聞き取りにくくなり、音量を上げることが必要になります。痛みなどの症状が出ることがなければ本人も気付かない場合があり心配なので、聞こえが悪いかな?と感じたら耳鼻科で検査してもらうことがおすすめです。

老人のテレビがうるさい時の対応

以上のような原因があるとはいえ、テレビから大音量の音を出すと家族や近所の人にも迷惑がかかってしまいますよね。それでは老人のテレビがうるさい際にできる対策を3つ、紹介します。

1. 聴覚検査を受ける

まずは高齢者が聴覚検査を受けることをお勧めします。聴覚専門医に相談し、聴力の状態を確認することで、適切な対策を講じることができます。聴力が低下している場合は、補聴器の使用を検討することも有効です。

2. 補聴器の利用

聴力が低下している場合、補聴器を利用することでテレビの音声を聞き取りやすくなります。最新の補聴器は音質が良く、周囲の雑音を抑制する機能も備えていますので、テレビの音量を上げずに済むようになります。

3. テレビの音量を調整する

テレビの音量設定を見直し、音声が聞き取りやすい設定に変更することも有効です。例えば、テレビのイコライザー機能を使って高音域を強調することで、音声がよりはっきり、クリアに聞こえるようになります。また、一部のテレビには高齢者向けの音量補正機能が搭載されているものもありますので、これを利用するのも良いでしょう。

4. ワイヤレスヘッドホンの使用

ワイヤレス式のヘッドホンを利用することで、周囲の騒音を気にせずにテレビの音声を楽しむことができます。ワイヤレスヘッドホンは、音量を個別に調整できるため、高齢者が自分の好みの音量で視聴することができます。また、家族との音量トラブルを防ぐためにも効果的です。

5. 聞きやすい環境を整える

テレビの配置や部屋のレイアウトを見直し、音が反響しにくい環境を作ることも重要です。カーペットやカーテンを使って音の反響を抑えることで、音声がクリアに聴こえるようになります。また、テレビのスピーカーを耳の高さに合わせることで、音声の聞き取りやすさが向上します。

6. 番組選びに注意する

高齢者が好む番組を選ぶ際に、音声がクリアで聞き取りやすいものを選ぶことも一つの方法です。ニュース番組やトークショーなど、会話がメインの番組は特に音声の質が重要ですので、音声がしっかり聞き取れる番組を選びましょう。

7. イヤホンや補聴器専用の機器を使う

テレビの音声をイヤホンや補聴器に直接送信する専用の機器を利用することも効果的です。これにより、高齢者が自分の好みの音量で視聴でき、家族との音量トラブルを防ぐことができます。

老人のテレビがうるさい時におすすめのスピーカー3選

それでは最後に、高齢者向けのおすすめテレビスピーカーの商品を3つ、紹介していきたいと思います。同じスピーカーといえど、実はさまざまなタイプのものがあり、検索すると意外と種類が多く、どれが良いのか分からないという声も多いため、スピーカー探しの参考にしていただければと思います。いずれも家電量販店などの店頭はもちろん、メーカーのHPや楽天市場などのインターネットからも購入が可能です。

1.ミライスピーカー(サウンドファン)

高齢者向けのスピーカーとして人気の高い「ミライスピーカー」は、有線式で接続は簡単。難しい操作もありません。本体を置く場所やケーブルの長さを考慮する必要はありますが、実際に駅や空港などの公共機関でも採用実績があり、音質やクオリティの高さはお墨付きです。

価格は19,800円でメーカーのHPで購入すれば60日全額返金保証があるため、初めてスピーカーを試したいという人にも安心です。

2.お手元テレビスピーカー(ソニー)

ソニーから発売されている「お手元テレビスピーカー」はワイヤレス式のスピーカーになります。防滴機能があるため、キッチン等の水回りで使用することもOK。また、テレビのリモコンと一体型のデザインなので、スピーカーからテレビのチャンネルや音量を変えることができるのもとても便利ですよね。口コミでのコメントを見ると高く評価されていることが分かります。レンタルのサービスを実施しているところもあるようなので、購入するか迷われている人は利用してみることもおすすめです。

3.首掛け集音器(ソニー)

こちらもソニーから販売されている「首掛け集音器」です。

その名の通り、テレビのスピーカーに加え集音器の機能があることが特徴で、イヤホンも付いているので他の人に聞かれたり外に音を漏らさず聞けることもメリットです。小さなサイズで首にかけるタイプなので、テレビの近くにいなくても利用でき、家の中を移動することも可能な点もポイントです。

まとめ

高齢者のテレビの音量がうるさい原因は、聴力の衰えや環境音、番組内容などさまざまです。これらの原因に対して、適切な対策を講じることで、家族全員が快適に過ごせる環境を整えることができます。まずは聴覚検査を受け、補聴器やワイヤレスヘッドホンの使用を検討しましょう。また、テレビの音量設定や部屋のレイアウトを見直すことで、音声の聞き取りやすさが向上します。

高齢者が快適にテレビを楽しむためには、家族の協力が欠かせません。適切な対策を講じることで、高齢者の生活の質を向上させ、家族全員が安心して暮らせる環境を作りましょう。

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老人の一人暮らしを見守る方法とその重要性

現在、日本は高齢化社会を迎え、多くの高齢者が一人暮らしをしています。高齢者が安心して生活できる環境を整えることは、家族や社会全体にとって重要な課題です。今回の記事では、「老人 一人暮らし 見守り」をテーマに、見守りサービスの必要性や具体的な方法、導入のメリットなどについて詳しく解説します。離れて暮らす親や友人等、身近に一人暮らしの高齢者がいらっしゃる方、もしくは生活に不安を抱える本人に向け参考になればと思います。

老人の一人暮らしの現状と課題

日本の社会は急速に高齢化が進んでおり、総人口に占める65歳以上の割合は年々増加しています。高齢者が自立して生活することは素晴らしいことですが、健康や安全面でのリスクも増大します。一人暮らしの高齢者は、体調不良や転倒、孤独感など多くの課題に直面しています。

高齢者が一人で生活する場合、特に次のようなリスクが考えられます。

健康リスク

老人の一人暮らしは生活リズムが崩れたり定期的な健康管理が難しくなり、急な病気やけがに対応できない場合があります。食事の支度や栄養状態についても心配や不安が残ったり、身体的な不調以外に精神的な問題や気力の低下、認知症などが起こると家の掃除や入浴がうまくできず、衛生面に対しても気になります。夏の時期には家の中で熱中症を引き起こしてしまう可能性もあります。

転倒リスク

独居の家庭内での転倒や事故が起こった際、迅速な対応が困難です。近くにいる人にすぐ連絡ができれば良いのですが、電話や通話が無理な状況であったり、すぐに駆けつけてもらえないといった場合、事態が悪化してしまう危険もあります。

孤独感、孤独死のリスク

老人の一人暮らしは外に出ず自宅に引きこもりがちになってしまう方も多く、社会的なつながりが希薄になり精神的な孤立感を感じやすくなります。見守りたくても地域住民や行政から気付かれないことが一番の問題点で、最悪な場合、孤独死につながる要因となってしまいます。

防犯上のリスク

老人が単身で暮らししていることが分かると、それを悪用しようとする人間も残念ながらいます。自宅に訪問して高額な商品やサービスを売りつけようとしたり、戸締りがきちんとされていないことで侵入されるリスクもあります。

上記のリスクに対して、みまもりサービスは効果的な解決策となります。

一人暮らしの老人向け見守りサービスの種類と特徴

一人暮らしや高齢の夫婦だけの世帯に向けた見守りサービスにはさまざまな種類があり、各家庭の状況やニーズに合わせて選ぶことができます。以下に代表的な見守りサービスをピックアップし、それぞれの特徴や違い、メリット、デメリットについて紹介します。

電話やインターネットを活用した見守りサービス

定期連絡サービス

定期連絡サービスは、サービス提供者が毎日決まった時間に定期的に高齢者に電話をかけたり、携帯電話に届くメールに対応することで安否確認を行うものです。家族が遠方に住んでいる場合でも、定期的な連絡が取れるため安心です。シニア向けのスマホであれば初期からプランに組み込まれていたり、無料で利用できるアプリもたくさん提供されているため、気軽に使えるサービスのひとつで、初めて見守りサービスを使ってみる方におすすめです。

見守りカメラ

見守りカメラは部屋が見渡せる場所にカメラを設置し、インターネットを通じて高齢者の生活状況や日々の様子をリアルタイムで確認できるサービスです。24時間365日、家族がスマートフォンやパソコンから映像をチェックでき、異常があった場合には迅速に対応できます。人によっては監視されていると感じることも多いため、必要性について事前にしっかりと説明し、納得してもらった上で始めましょう。

センサーを活用した見守りサービス

人感センサー

人感センサーを設置することで、高齢者の動きを自動で感知し、異常があった場合にアラームを発するサービスです。特に夜間のトイレ利用時や長時間動きがない場合に有効です。カメラと同様、専用の機器の取り付けが必要で、買い取りやレンタルなどのプランがあるケースが多いです。多くの場合、月額料金もかかるため、費用についてもしっかり相談した上で決めましょう。

ドア開閉センサー

ドア開閉センサーは、高齢者が外出したり帰宅したりする際の動きを検知します。異常な時間帯の外出や長時間帰宅しない場合に、家族や見守りサービス提供者に通知されます。

緊急通報サービス

緊急通報サービスは高齢者が緊急時にボタンを押すことで、専用のコールセンターに連絡が届き、連携している機関からすぐに駆けつけてもらえる点がメリットです。体調不良や転倒等、すぐに助けが必要な場合に役立ちます。ホームセキュリティ会社が提供している場合が多いため、既にセキュリティを利用している場合は取りいれやすいでしょう。他のサービスと比べ費用が高い傾向にあります。

一人暮らしの老人が見守りサービスを導入するメリット

一人暮らしの老人に対し見守りサービスを導入することで、高齢者自身だけでなくその家族にも多くのメリットがあります。

安心感の向上

見守りサービスを利用することで、高齢者は「誰かが見守ってくれている」という安心感を得ることができます。これにより、「一人でも安心して暮らせる」と日常生活において心のゆとりが生まれ、

家族の負担軽減

遠方に住む家族にとって、頻繁に高齢者の安否確認を行うのは大変な負担です。見守りサービスを利用することで、家族は安心して自分の生活に集中でき、高齢者の状況を把握することができます。

迅速な対応が可能

見守りサービスにより、異常が発生した際には迅速に対応できる体制が整います。これにより、事故や病気の際の被害を最小限に抑えることができます。

孤独感の解消

定期的な連絡や訪問によって、高齢者が孤独感を感じることが少なくなります。特に一人暮らしの高齢者にとっては、社会的なつながりを持つことが精神的な健康に大きく寄与します。

見守りサービスの選び方

見守りサービスを選ぶ際には、いくつかのポイントを考慮することが大切です。

高齢者の目的やニーズに合わせた選択

高齢者の生活スタイルや健康状態、本人や家族の希望に合わせて、最適なサービスを選びましょう。例えば、頻繁に外出する活動的な高齢者にはドア開閉センサーが有効ですし、身体的な問題がある場合は緊急通報サービスが適しています。

 サービス提供者の信頼性

見守りサービスを提供する企業や団体の信頼性を確認しましょう。口コミサイト等で評判や会社の情報をチェックし、安心して利用できるサービスを検討することが重要です。

価格とサービス内容のバランス

見守りサービスにはさまざまな価格帯があります。予算に応じて必要なサービス内容を選び、無理なく続けられるもの、コストパフォーマンスの良いサービスを選択しましょう。

導入の手軽さ

サービスの導入が手軽に取り入れられるかどうかも重要です。特に高齢者が自分で操作する必要がある場合は、実際に使用し一連の流れを試してみて簡単に無理なく使えるインターフェースやサポート体制が整っているかを確認しましょう。

実際の見守りサービス事例

事例1: 定期訪問サービス

ある一人暮らしの老人が利用している定期訪問サービスでは、週に一度、スタッフが自宅を訪問し、健康状態や生活状況を確認しています。これにより、家族も安心して遠方での生活を続けられ、高齢者自身もスタッフとの会話を楽しみにしています。定期訪問には、自治体の職員やガスの検針員、郵便配達員による事業としての取り組みや、配食サービス会社も実施していることがあります。役所の窓口や地域包括支援センターに問合せしてみましょう。

事例2: 人感センサーとカメラの組み合わせ

別の家庭では、人感センサーと見守りカメラを組み合わせたサービスを導入しています。高齢者が転倒した際には、センサーが反応しカメラの映像のデータが登録した家族のスマホに送信されます。迅速な対応が可能となり、安心して一人暮らしを続けることができています。

事例3: 緊急通報システム

緊急通報システムを導入している一人暮らしの高齢者は、常に緊急ボタンを身につけています。体調が急変した際にはボタンを押すだけでコールセンターに連絡が入り、速やかに医療機関や家族に通報されます。このシステムのおかげでこの高齢者は、自宅での生活を続けながら万が一の際にも安心して過ごすことができています。

見守りサービスの今後

高齢化社会が進む中で、見守りサービスの需要は今後も増加することが予想されます。技術の進歩により、より高度な見守りサービスが提供されるようになり、高齢者の生活の質が向上することが期待されます。

例えば、AI(人工知能)を活用した見守りサービスでは、高齢者の行動パターンを学習し、異常を早期に検知することが可能です。また、スマートホーム技術を導入することで、家全体が高齢者を見守るシステムとして機能するようになるでしょう。

まとめ

高齢者の一人暮らしにおいて、見守りサービスは非常に重要な役割を果たします。安心して自立した生活を続けるためには、適切な見守りサービスの導入が不可欠です。備えあれば患いなし。家族や地域社会が協力して、高齢者が安全で快適な生活を送れるようサポートすることが求められます。見守りサービスの選択にあたっては、高齢者のニーズに合ったものを選び、信頼できる提供者を見つけることが大切です。今後も技術の進歩により、さらに効果的な見守りサービスが登場することが期待されます。また、一人暮らしが不安な場合はデイサービスなどの介護施設の利用や老人ホームの入居といった選択もあります。高齢者が必要な支援を受け安心した老後の生活を送れるよう、しっかり対策をしていきましょう。

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老人の趣味は何が良い?豊かなシニアライフを楽しむためのアイデア

高齢化社会が進む現代において、シニア世代が充実した生活を送るためには、趣味が大きな役割を果たします。趣味は心身の健康を維持し、社会的なつながりを保つための重要な手段です。この記事では、老人におすすめの趣味やそのメリットについて詳しく解説し、シニアライフをより豊かにするためのヒントを提供します。ぜひ最後までご覧いただき、趣味を探す高齢者の皆様に向け、参考にしていただければと思います。

老人が趣味を持つことの重要性

心身の健康を維持する

趣味を持つことは、心身の健康を維持するためにとても重要です。趣味活動は、ストレスの軽減や不安の解消、精神的な充実感をもたらし、うつ病や認知症の予防にも効果的です。また、体を動かす趣味は筋力や柔軟性の維持に役立ち、介護予防や転倒やケガのリスクを減らすことができます。

社会的なつながりを保つ

年齢を重ねると自宅に引きこもりがちになる傾向が高いのですが、趣味を持つことで趣味を通じて同じ興味を持つ人々との交流が生まれ、社会的なつながりを保つことができます。孤立感を防ぎ安心した生活を送ることも期待できます。また、クラブやサークル活動に参加することで新しい友人や仲間を作り、会話をしながら楽しい時間を共有することができます。デイサービス等の介護施設に通い、レクリエーションに参加することでも同様の効果が生まれるでしょう。

人生の生きがいを見つける

趣味は高齢者が生きがいを見つけるための手段としても有効です。若い頃と違い意欲が低下しがちな高齢者にとって、何かに夢中になることで毎日の生活に目的や意味を見出すことができ、充実感や達成感を得ることにつながります。特に会社を定年退職した後の生活では、仕事に代わる新たな目標を持つことが心の健康につながるでしょう。

老人におすすめの趣味

それでは老人に人気の高い初心者にもおすすめの趣味を以下、紹介します。趣味を探している皆様が、好きなもの、興味のあるものを選ぶ際の参考になればと思います。

ガーデニング、園芸

ガーデニングは、庭や畑で自然と触れ合いながらリラックスできる趣味です。花や植物の世話をすることで四季折々の季節の美しさや彩りを楽しむことができ、達成感を得ることができます。また、土いじりや軽い運動を通じて、体力の維持にも役立ちます。野菜を育てることで後に収穫し食事に使えば、心にも体にも充足感を得られるでしょう。

ウォーキング

ウォーキングは特別な道具が必要なく、日頃運動する機会が少なくストレスを感じている方の対策として、誰でも簡単に始められる運動です。体力の衰えを感じている方やストレスが溜まっている方は、激しいトレーニングをしなくてもゆっくり散歩をしながら自然の景色を楽しんだり、近所の友人と話をしたりすることで、心身ともにリフレッシュでき、ストレスが発散されます。ウォーキングは血行を促進し、心肺機能の向上にも効果的です。

手芸やクラフト

手芸やクラフトは、手先、指先を使うことで脳の活性化に繋がる趣味です。編み物、刺繍、ビーズ細工など、さまざまな種類の手芸があります。作品を作り上げる達成感や、完成品を家族や友人にプレゼントする喜びも味わえます。

音楽活動

音楽を楽しむことは、心を豊かにする素晴らしい趣味です。楽器の演奏や合唱、カラオケで歌うなど、自分に合ったスタイルで音楽を楽しむことができます。音楽はストレスを軽減し、リラックス効果をもたらします。また、合唱団や音楽グループに参加することで、新しい友人を作る機会も増えます。

映画鑑賞や読書

映画鑑賞は映画館はもちろん、最近はネット配信やサブスクのサービスを利用すれば自宅で好きな時間に好きな作品を選び楽しめるため、外出が難しい方にもおすすめの趣味です。また、読書も同様に時間や場所に囚われずに楽しめる趣味で、要介護の方でも取り入れやすく、おすすめの趣味の一つです。わざわざ本を購入しなくても、図書館を利用すれば無料で楽しめるという点も魅力です。どちらも字幕や文字を読んだり、作品で感動したりストーリーについて考えることで、頭に良い刺激を与えます。

絵画や書道

絵画や書道は創造力を発揮できる趣味です。絵やイラストを描くことで、自分の内面を表現したり、風景や人物を描く楽しみを味わうことができます。書道は文字を書くことで集中力を高め、心を落ち着かせる効果があります。美術教室や書道教室に通うことで、技術を向上させることも可能です。

囲碁や将棋

囲碁や将棋は昔から今もシニア世代に高い人気を誇るゲームです。認知症の予防や他者とコミュニケーションをとるきっかけとしても非常に有効で、日本だけでなく世界で親しまれ、子どもから大人まで幅広い世代が楽しめる点も魅力です。仲間と楽しむもよし、家族や孫に教えてみんなで楽しむもよし。経験のない人はぜひこれを機に覚えてみてはいかがでしょうか?

旅行

旅行は、新しい場所や文化を体験することで、刺激を受けることができる趣味です。国内外の観光地を訪れることで、歴史や自然、食文化を楽しむことができます。また、旅行は計画を立てる段階から楽しみがあり、家族や友人と一緒に行くことで、素晴らしい思い出を作ることができます。行く場所によってはお金のかかる趣味になるので、継続する場合は経済的な負担が大きくならないよう注意しましょう。

ボランティア活動

ボランティア活動は、社会に貢献しながら充実感を得ることができる趣味です。地域のイベントや施設での活動、子どもたちや障害者の支援など、様々な分野で活躍できます。ボランティアを通じて多くの人々と交流し、感謝の気持ちを受け取ることで、自信を持てるようになったり、自分自身の成長にも繋がります。

老人が趣味を始めるためのステップ

自分の興味を見つける

趣味を始めるには、まず自分の興味や関心を見つけることが重要です。昔、興味を持っていたことや、現在気になることをリストアップしてみましょう。また、友人や家族に相談し話し合うことで、新しいアイデアが生まれるかもしれません。

情報収集を行う

次に、興味を持った趣味について情報収集を行いましょう。本やインターネット、テレビ番組などで情報を集め、具体的な活動内容や必要な道具、費用などを確認します。地域の教室やクラブ、サークルに参加することも考えてみましょう。

行動に移す

情報を集めたら、実際に趣味を始めてみましょう。最初は試行錯誤があるかもしれませんが、楽しむことを第一に考えて取り組むことが大切です。徐々に慣れてくると、自分のペースで楽しむことができるようになります。

続けることが大切

趣味を長く続けるためには、無理をせず、自分のペースで楽しく続けることが重要です。途中で興味が薄れてしまったり、「あれ?なんか違うな」と続けることを難しく感じた場合は、別の趣味に挑戦してみるのも良いでしょう。大切なポイントは、常に新しいことに挑戦し、気分よく楽しみながら続けることです。

まとめ

以上のように、シニア世代にとって趣味は心身の健康を維持し、充実した生活を送るための重要な手段です。趣味を通じて新しいことに挑戦し、楽しみながら続けることで、日々の生活がより豊かになります。この記事で紹介した趣味のアイデアや始め方を参考にして、自分に合った趣味を見つけ、素晴らしいシニアライフを送りましょう。

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老人が独り言や文句が増えたのは認知症が原因かも?

街中や病院の待合室等で、一人で何かの文句を言い続けている老人を見かけたことはありませんか?

実家の高齢になった親や介護施設で働いている人は利用者の中にも、以前は穏やかだったのに最近急に口うるさくなったな・・・と感じることもあるかも知れません。

歳をとるごとに人は頑固になるといったことはよく言われますが、高齢者の方で急に性格が変わったように独り言や文句が多くなるのは、もしかしたら認知症の初期症状かも知れません。

今回の記事では、独り言や文句が多くなることと認知症との関係や周囲の対応方法を中心に解説してまいります。

ぜひ最後までご覧いただき、病気を見逃さず適切な対処ができるよう参考にしていただければと思います。

独り言、文句が増えることと認知症の関係とは

認知症の代表的な周辺症状(BPSD)、中核症状の一つに「せん妄」の発症があります。

これは、認知症になったことで以前は問題なくできていたことが自分でできなくなってしまったり、人の話が理解できない、物を覚えられない…といった場面が生活の中で増え、本人が強い不安や恐怖、孤独を感じやすくなったり、家族や回りの人の反応によってプライドや自尊心が傷つくこともあるでしょう。

その結果、身体的、心理的に強いストレスを受けて幻覚や妄想、興奮などを引き起こし独り言や文句が多く見られるようになる一種の意識精神障害のことを言います。

せん妄が原因である場合、数分から数時間、数週間にわたって症状が継続し、時間とともに症状も変化していくことが特徴です。

突然、独り言や大きな声で文句を言っている老人に遭遇するとびっくりしてしまうかと思いますが、本人は好きでそのような行動をしているわけではなく、その裏には強い孤独感や悲しみ、不安といった感情が隠れていることを理解してあげることが大切です。

認知症による独り言や文句の特徴

独り言や文句を言うことは老若男女問わず健康な人にも見られる行動ですが、認知症が原因である場合との違いはあるのでしょうか。

次は、認知症による独り言や文句の特徴について以下、紹介してまいります。

意味不明、支離滅裂な言葉が多い

認知症による独り言や文句の特徴として、状況にそぐわない文句や意味をなさない言葉の羅列があります。

意味が分からないため周囲の人々もどのように接すれば良いのか、対応すればよいのかが分からず困惑してしまうかも知れません。

ひと言二言ではなく朝から晩まで延々と続くことがある点も認知症による独り言の特徴の一つと言えます。

見えない誰かに向けて話している

明らかに一人なのに、まるで隣に人がいるかのように話している老人を見たことがありませんか?

せん妄により本人にとっては誰か幻覚が見えていることで起きており、認知症が原因であることが分かりやすい状態です。

夜間に増える

認知症による独り言や文句である場合、夜に増えたり症状が悪化する傾向があります。

日中は問題なく落ち着いて過ごせていても、夜になると急に独り言や文句を言い始めるため、気になったりうるさくて同居する家族が眠れないというケースが少なくありません。

物忘れと一緒に出る独り言、文句

たとえば何か物を探しながら独り言や文句を言っている高齢者もよくいらっしゃいます。

これは日常の中で健常者の方でもよく見られるため、おかしなことだとは感じないでしょう。

実際、たまに出るくらいであれば問題ありません。

しかし、頻繁に言っている場合は認知機能が低下している可能性が高いため、早めにかかりつけの医師や医療機関を一度受診し相談してみることをおすすめします。

認知症による老人の独り言・文句の対処法

以上のように認知症が原因で独り言や文句が出ている場合、いくらそれを指摘したりやめるように言っても本人の意思でコントロールするのは難しく、苦しんでいる可能性もあります。

周囲の人の対応によっては更に悪化して「うつ」等の二次障害につながってしまうこともあるため注意が必要で、適切な対処法を知っておくことが重要です。

感情的に怒ったり叱ったりしない

まず、認知症が原因で独り言や文句を言ってしまっている老人に対し、怒ったり無理にやめさせようとすることはやめましょう。

認知症だからわからないだろうと思ってしまうかも知れませんが、本人も自分の行動に不安を感じている場合が多いため、わざわざ間違いを指摘したり厳しく正そうとされることで余計に不安になり症状が増える可能性があります。

その症状には理由があること、認知症になっても感情があることを理解し、人として尊重することを忘れないでください。

生活を整える

夜はしっかり眠り、朝起きたら太陽の光を浴びて散歩など体を動かす、といったように、生活習慣や生活リズムを整えることは脳機能を含め心身の健康に良い影響を与え、独り言などの症状が軽減する効果も期待できます。

特に夜間に症状が現れるタイプの場合に有効です。

安心できる環境を作ろう

既に何度もお伝えしています通り、認知症により独り言や文句が出ている場合、本人もそのことを不安に思っています。

そのため、優しく手を握ったり触れてあげたり、声をかけたりと精神的なケアをし、少しでも安心感を与えてあげるようサポートしましょう。

また、夜眠る時には部屋を真っ暗にせず、間接照明等やわらかな明かりを点けたままにしてあげたり、安心して眠れるよう調整してあげることもポイントです。

老人の独り言や文句に疲弊している介護者の方へ

怒らず優しく寄り添うように・・・と頭ではわかっていても、家族や介護者だって人間です。

仕事や家事をしながらの介護で疲れ、いつも大きな負担を強いられているため、時には感情的になってしまったり、一人でストレスを抱え込んでいる方も少なくないでしょう。

他の家族や福祉センター、地域包括支援センター等の専門家に相談することをためらわないで下さい。

話すだけでも気持ちが軽くなることもありますし、外部の専門家とつながることで心強い気持ちになるかと思います。

まだ医療機関を受診していない場合は診断してもらい、必要であれば進行を抑えるための薬による治療も検討しましょう。

また、介護の負担を少しでも軽減するため、介護サービスを積極的に活用していきましょう。

認知症の方を対象としたデイサービスや介護サービスがあります。

みんなの健康的な暮らしのためにも、一人で抱え込まずに第三者を頼ることが非常に重要です。

まとめ

老人の独り言や文句は認知症の初期症状が原因である可能性があります。

意味不明な内容で幻覚や幻聴が聞こえていそうだったり、夜間に始まったり、頻繁に言うようになったら早めに医療機関を受診しましょう。

また、家では本人が安心できる環境作りや対応を心がけ、介護が疲れた時にはためらわずに第三者や施設を頼ることを忘れずに!

デイサービスやショートステイ等の介護サービスは、介護者の休養や私用による利用が可能です。

みんないつかは歳をとります。

今はまだ理解できなくても、可能な限り思いやりを持って接していけると良いですよね。

このコラムでは、ほかにも介護サービスや高齢者に関連する情報を発信しております。

ぜひ合わせてご覧ください。

老人の見守りアプリどれが良い?利用するメリット・デメリットは?

実家で家族と離れて暮らす高齢の親や一人暮らしの老人が無事に暮らしているかどうか心配な人は多いかと思います。

近くで見守ることができない代わりに今はスマートフォンが広く普及したことで、安否確認や生存確認等、老人の見守り機能のついたアプリがたくさん提供されています。多くが費用も無料で手軽に利用できることから多くの人に活用されており人気です。

そこで今回の記事では、老人向け見守りアプリを利用するメリット・デメリット、おすすめのアプリの紹介、更にアプリ以外のさまざまな見守りサービスを解説します。

ぜひ最後までご覧いただき、高齢者の安全と安心の暮らしのための参考にしていただければと思います。

老人の見守りアプリのメリット

見守りアプリを使用することでどのような効果が期待できるのでしょうか。

例えば、一人暮らしの親が毎日元気でいるのか心配で気になる。地震や災害の時に安否やどこにいるのか位置を確認したい。孤独死が心配。そんな不安を見守りアプリを使うことで解消できる可能性が高いです。

利用するアプリによって機能は異なりますが、主に見守りアプリでは以下のようなことができます。

・スマホをタップするだけで今日の体調や様子を登録した宛先に送ることができる

・位置情報を確認できる

・外出時、帰宅時に登録した宛先に知らせが届く

ほか

高齢者の方でもできる簡単な操作で情報を知らせることができるため、本人も家族も安心できる機能がたくさんあります。

老人の見守りアプリのデメリット

見守りアプリのデメリットとしては、スマートフォンが必要になるので持っていない方は端末を契約し操作方法を覚える必要があります。

また、その特性上、持ち歩いたり手の届くところに置いておかなくては意味がないため、携帯電話を持ち歩く習慣のない人にとっては慣れるまで大変だったり不便に感じることもあるでしょう。

位置情報の把握についてはGPSを使うのでバッテリーが消耗しやすく頻繁に充電しなければならないというデメリットもあります。

中にはこのような機能によって常に監視されている、プライバシーが守れないといったストレスを抱えてしまうケースもあります。

これらを解消するためには、見守りアプリを使う目的などについて家族とよく話し合い理解してもらうことが大切です。

老人の見守りアプリおすすめ

たくさんの種類がある見守りアプリの中でどれを選べば良いのか迷ってしまいますよね。

そこでおすすめの老人向け見守りアプリをいくつかピックアップし、それぞれの特徴や料金について説明します。

使いやすさや必要な機能のあるご家族に合ったものを選びましょう。

あんしん365

<主な機能>

設定した曜日と時刻にアラームが鳴り、画面をタッチすると登録したメールアドレスにタッチした旨のメールが届きます。

タッチされないと反応がない旨のメールが届くため、何かあった時に気付きやすくなります。

1日3回までアラームを設定することが可能です。

<料金>

無料

みまサポ※Androidのみ

<主な機能>

最初に設定した時間に音声でお知らせがあり、15分以内にスマホを振るだけで安否確認ができます。

振らないと15分ごとに4回呼びかけをしますが、それでも感知しないと登録しているメールアドレスにメールで連絡が入ります。

画面のタッチすら必要なくただスマホを振るだけでOKなので、高齢者の方でも抵抗が少ないでしょう。

<料金>

無料

みまもりLite

<主な機能>

画面に「在宅ボタン」「外出ボタン」が表示されるので、外出する時や帰宅した時にボタンを押してもらうと登録メールアドレスに自動で通知されます。

緊急時には緊急ボタンを押してメールで知らせることができます

スマホのカメラで動きが分かったり、登録した内容のメッセージ(元気だよ、体調悪い等)をメールで簡単に送れる機能もあります。

照度センサーがあり、部屋の電気やカーテンが開いているか等も感知し、データは24時間蓄積されてメールで送られます。

非常に機能が豊富ですが、他のサービスと比較して本人がしなければならない操作が多かったり、見守られているというより監視されていると感じてしまう可能性もあります。

<料金>

無料

LINE見守りサービス

<主な機能>

無料の通信アプリである「LINE:の機能を使って安否確認ができるサービスです。

あらかじめ設定した間隔と時間帯になると老人宛てに安否確認のLINEが届きます。

OKの返答がないままだと24時間後に再び送信され、それから3時間たっても返答がない場合はサービス会社から直接電話が入り安否確認をしてくれます。

そこでも連絡が取れなければ家族に電話やメールで連絡が入ります。

<料金>

無料

安否見守りサービスみまもるん

<主な機能>

位置情報の他、充電の状態も登録先のメールアドレス宛てに1日1回お知らせがあります。

一定期間充電がない状態が続くことで更に登録先に通知が届きます。

緊急通報ボタンもあり、何かあった時にすぐに家族や友人に伝えることができます。

充電の状況に着目しているのが面白いですよね。

<料金>

基本は無料。自動通報機能を使うプランは月額480円かかります。

アプリ以外の老人の見守りサービス

老人向けの見守りサービスにはアプリ以外にもさまざまな種類があります。

スマホは持ちたくない、操作が難しい、習慣にならない・・・そんな場合には以下のようなサービスを試してみることもおすすめです。

アプリと異なり費用がかかるものが多いですが、その分、素早くサポートや対応をしてもらえるので安心です。

自宅にカメラやセンサーを設置する見守りサービス

主にセコムやALSOK等セキュリティ会社等が提供している見守りサービスで、生活動線にセンサーを設置し、異常を感知したらセキュリティ会社が対応してくれます。

既にホームセキュリティを導入しているご家庭であれば抵抗が少ないでしょう。

また、カメラを設置するタイプでは画像や音声を確認することができるため安心でしょう。

中には介護や健康の悩みについて相談することができるサービスもあります。

費用の目安としては月額2,000円~5,000円程度かかるものが多く、他に機器のレンタルや買い取り、設置費用等で開始する時だけ数万円かかります。

配食の際に様子を見てくれる見守りサービス

食事の宅配を契約し、配達される際にスタッフが顔を見て安否確認をしたり様子を見てくれるサービスです。

見守りがメインの目的ではないので健康チェック等はできませんが、対面で顔を合わせてもらえること、そして栄養のバランスのとれた食事ができることから人気のサービスです。

似たようなサービスでガスの点検や宅配のスタッフが自宅に訪れたついでに安否確認をしてくれるサービスもあります。

自治体による見守りサービス

民生委員(厚生労働大臣から委託された相談員)が担当地域をまわって介護の相談や支援を行いますが、その活動の中に定期的な安否確認や声かけも含まれています。

また、自治体によってはボランティアで高齢者の自宅に訪問し声かけを行うところもあります。

いずれも無料で利用できますし、相談や話し相手になってもらえることで非常に心強いサービスです。

まとめ

今回は老人向けの見守りアプリについて解説いたしました。

ほとんどのアプリが無料で使えるため、見守りサービスを検討している方はまずはダウンロードして試してみてはいかがでしょうか。

ただ、本人の状態によってスマホを使うことが難しかったり認知症であったりする場合はアプリではなく操作が不要な他のサービスを利用することをおすすめします。

特に対面で安否確認をしてくれるサービスでは直接コミュニケーションが取れるため、アプリよりも安心です。

本サイトでは他にもデイサービスや介護、高齢者に関連する情報を発信しています。

ぜひ合わせてご覧ください。

老人が悪口ばかり言う原因は?対処法のポイントや介護での注意点を解説

高齢者の方は穏やかで優しいというイメージがある一方で、いつも怒っていたり愚痴や文句、悪口ばかりの老人もたくさんいらっしゃいます。

実家の高齢になった親が最近やたらとイライラしたり口うるさくなったな、と感じる人も多いのではないでしょうか?

家族や周囲へ不平不満を言うことが増えたのは、実は病気が隠れている可能性もあります。

そこで今回の記事では、老人が悪口ばかり言うようになる原因や対処法、接する時の注意点について解説します。

ぜひ最後までご覧いただき、高齢者とのコミュニケーションに悩まれている皆様に向け参考にしていただければと思います。

老人が文句や悪口ばかり言う理由

なぜ高齢者の中にいつも文句や悪口ばかり言う人がいるのでしょうか。

考えられる主な原因や特徴について以下、紹介してまいります。

プライドが高い

若い頃からプライドが高かった等、元々の性格という人もいらっしゃいますが、現役時代に会社の管理職や役員など上の立場にいた方などのなかには定年退職や引退後もその頃の立場を引きずって、自分が偉いと思ってしまっている人もいます。

また、自分が年上であるということで若者に対してすぐに文句をつけたり横柄な態度をとってしまうケースもあります。

自分に対する苛立ち

年齢を重ねることにより物忘れや覚えられない、言ってることがわからない、上手に体を動かせない等で苛立ちを感じ、どうしようもなく人に八つ当たりしてしまうことがあります。

心の中に溜まっているストレスを自分で受け止められず、誰かのせいにして吐き出してしまいたいという欲求からきているのかも知れません。

孤独を感じている

高齢になると友人や人付き合いが減っていく傾向にあり、孤独感を感じている老人も多くいます。

仕事もしておらず家族と離れて暮らしているといった状況では、尚更人と交流する機会がなく、気持ちが塞いだり不満を溜め込みやすくなってしまいます。

そんな中で人から相手にされないと相手や介護者に文句や悪口ばかり言ってしまうということも少なくありません。

この場合、本当は仲良くしたい、愛されたい、必要とされたいという気持ちの裏返しであることが多いです。

被害妄想が強い

・被害妄想が強い

記憶障害により被害妄想が強くなる人もいます。

何かちょっとしたことでも問題やトラブルが起こると、自分の責任だとは思わずすぐに誰か他人のせいにしてしまうのです。

お金や物を盗まれたと思い込む「物盗られ妄想」や、逆に誰かに悪口を言われていると感じたりすることもよくあります。

老人が悪口ばかり言うのは認知症の可能性がある

認知症の初期症状の中には、今までできていたことができなくなったり、記憶力、判断力、理解力が低下することで感情が不安定になり怒りっぽくなるという性格の変化があります。

認知症の症状には中核症状と行動、BPSD(心理症状、周辺症状とも言われます)に分かれ、この内のBPSDによる影響で暴言や暴力等の攻撃行動などが起こります。

上記の被害妄想もその中の一つで、すぐ人から物やお金を盗まれたと思い込んでしまう「物盗られ妄想」が起こったり、逆に誰かが自分の悪口を言っていると感じてしまったりします。

他に認知症の薬の副作用として症状が現れているケースも考えられます。

悪口ばかりの老人の対応方法

悪口ばかり聞かされるのは嫌な気分になりますし、どう応じれば良いか困ってしまうと思います。

しかし対応を誤ると更に悪化してしまう可能性があるため、あくまで一例ですがおすすめの対応方法について紹介します。

感情的に怒らない、責めない

認知症を罹患していると幻覚や幻聴があり事実ではないことに怒っている可能性もあります。

悪口に対して周囲が否定してしまうと、自分のことを否定されたかのように不安になったり深く傷ついてしまうため、理解はできなくても共感の姿勢をとり、まずはしっかりと本人の訴えを聞くことが重要です。

そこで誤りや失敗に気付いても決して責めず、大丈夫だよと優しく伝えることで落ち着いてもらいましょう。

子ども扱いをしない

悪口の有無にかかわらず、高齢者とコミュニケーションをとる時に親しみやすさを伝えようとして、まるで小さな子どもに対するような言葉遣いや話し方をする人がいますが、この対応でプライドを傷つけられたと感じる高齢者の方は実は意外と多いんです。

相手を尊重し配慮する気持ちは大切ですが、人生の先輩であることを意識して会話をすること、高齢者の方が聞き取りやすいようはっきりと大きな声でゆっくり話すよう心がけましょう。

安心できる場所作り

上記のように安心できる声かけはもちろんですが、生活する環境を安心できるものに変えてあげる、整えることも必要です。

具体的には、家族や介護者が頻繁に声をかけたり、本人の居心地の良いように模様替えをしたり、好きなインテリアを取り入れたり好きな物を置いたり等。

そこに居ると安心する、落ち着く空間を作るようにしてみましょう。

また、温度や湿度、明るさも調整したり、安全に生活できるようバリアフリー化する等も検討することをおすすめします。

医療機関に相談

対応が難しい場合や認知症の検査、診断などを行ったことがない場合は、一度かかりつけ医や専門の病院を受診してみることもおすすめです。

もしかしたら何か身体的な病気が原因である可能性もあります。

また、悪口ばかり言ってしまうイライラした気持ちを軽減するための薬もありますから、医師に相談しながら適切な対処や治療を受けるようにしましょう。

悪口ばかりの老人を介護する中で気を付けたいこと

悪口ばかりの老人を相手にしていると、介護する側や一緒にいる家族も精神的に追い込まれてしまいます。

そうならないためにも、このような状態の高齢者を介護する上で注意したいこと、対応策について紹介します。

一人で抱え込まないこと

介護や対応する上で溜まったストレスや悩みを一人で背負ってしまってはいませんか?

その状態を続けてしまうと健康に影響したり鬱などにつながり、倒れてしまう可能性もあります。

それを防ぐためにも兄弟や姉妹、他の家族と協力したり、地域のサポートも受けながら「一人ではなくみんなで介護する」という気持ちで取り組みましょう。

介護サービスを活用する

疲れた時には無理せず介護サービスを利用しませんか?

デイサービスは日中の時間、介護施設に通所するタイプの介護サービスで、食事や入浴の介助のほか、機能訓練やレクリエーション、イベントへの参加もあり、車で施設と自宅の送迎も行ってくれます。

知識のある専門家の元で安心して任せられますし、その間に家族は休息や用事を済ませることが可能です。

また、外出の予定や少しまとめて休みたい時には短期入所生活介護(ショートステイ)というサービスもあり、1泊から入所することができます。

介護保険を使ったサービスになりますので要介護認定を受ける必要がありますが、利用を希望される際にはお住まいの地域の役所窓口や地域包括支援センター、担当のケアマネジャーなどに問合せてみて下さい。

症状がひどい場合は老人ホームへの入居も検討しましょう

たまに悪口を言う程度であれば大丈夫だと思いますが、あまりに毎日続いたり認知症の症状が進むことで自宅での介護に限界を感じ始めた場合は介護施設や老人ホームへ入居してもらうことも検討しましょう。

介護は介護する家族のプライベートや仕事への影響も大きいため、共倒れしてしまうと大変です。

体は至って元気という場合でも入居できる老人ホームはたくさんあります。

同じ老人ホームという名前でも施設ごとに入居の条件や特徴は違います。全国の施設の中から情報を集め、本人の状態や家族の希望に合わせ比較・検討して施設を選びましょう。

まとめ

以上のように、老人が悪口ばかり言う場合にはさまざまな理由が考えられますが、認知症の初期症状として出ている可能性もあります。

悪口ばかりを聞かされるのは辛いですが、そのことを知っておくだけでも対応する際の気持ちが少し変わるでしょう。

とはいえ、一人で背負うことは禁物です。他の家族に協力をお願いしたり、行政や介護サービスを上手に使って負担を軽減させることはとても重要です。

このサイトは、他にも高齢者に関連する情報や介護サービス、介護施設の種類や特徴などの情報を中心に発信しています。

家族や自身の老後、高齢者の行動、介護に関心がありましたら、ぜひ合わせてご覧下さい。

老人がスマホを使えないのはなぜ?理由や対策を解説します

総務省が毎年行っている情報通信機器・端末の世帯保有率の調査を見ると、2022年の時点でモバイル端末の保有率はなんと97.5%、その内スマートフォンは90.1%を占める結果が出ていました。パソコンの48.5%を大きく上回っています。

現在の日本では老若男女問わずほとんどの人がスマホを持っているということが分かりますが、それでも2024年現在、高齢者の方の中には「スマホは使えない」「スマホは操作が難しそう、自分には無理」と昔ながらのガラケーやそもそも携帯電話を持たない選択をしている方もいます。

しかし、スマホは外出中や緊急時にすぐに連絡やコミュニケーションが取りやすいツールなので、離れて暮らす家族や友人にとってはシニア世代だからこそ持ってもらいたいと思うものでしょう。

そこで今回の記事では、なぜ、老人はスマホを使えないのか。考えられる理由や老人がスマホを使えないことのデメリット、スマホを活用してもらうための対策や注意点について解説します。

ぜひ最後までご覧いただき、参考にしていただければと思います。

老人がスマホを使えないのはなぜ?

なぜ高齢者の方は自分がスマホを使えないと思ってしまうのでしょうか。使ってもらうためには、まずその理由を知ることが大切です。

考えられる主な原因を以下、紹介します。

見慣れないもの、新しいものへの拒否反応

高齢者の人に新しい機械やサービスの話や使い方の説明をしようとすると、考える前から「無理!わからない!いらない!」と話を聞こうとすらしなかったり、拒絶された経験はありませんか?

歳を重ねるにつれて新しいものへの興味や好奇心が薄れるとともに、知らないこと、分からないことを覚えること、理解することに抵抗を感じやすくなる傾向があり、それまで触れてこなかったスマホに対しても同様の反応を示している可能性があります。

またテレビや新聞のニュースでスマホやインターネットを使った詐欺や事件、個人情報の流出の問題等を見聞きしていることから、スマホに対する恐怖や警戒する気持ちが強いのかも知れません。

操作に慣れていない

今は昔と違い、ボタンではなく液晶画面へタッチして操作する機械が増えました。

スマホは指先を使ってタップやスワイプ、ピンチイン、ピンチアウトといった、これまでの暮らしではあまりしてこなかった動作をする必要があります。

実際は非常に簡単な動きなのですが、指先の動きが衰えてきたり、指先が乾燥しがちな高齢者の方にとっては、慣れるまで難しいと感じてしまうことが多いようです。

また、キーボードで文字を入力する際のフリック入力などもハードルが高く感じる要因でしょう。

必要なものを探せない

スマホは画面にたくさんのアイコンが並んでいます。

高齢者の方はその中から何をタッチすれば必要なものが表示されるのか、メニューの探し方やさまざまな機能の設定などがまったく分からず、スマホを持ったまま固まってしまう場面がよく見られます。

便利なアプリが無数にあるスマホですが、それ故に高齢者にとっては苦手意識を強めてしまうことがあります。

ログインできない

スマホではネットショッピングやSNS等、さまざまなサービスを利用することができますが、何をするにもIDやパスワードの入力をしてログインしなければ使えないというものがたくさんあります。

最近は指紋や顔認証で簡単にログインできる端末が主流になっていますが、認証がうまくできなかったりパスワードを忘れてしまった場合の対処が高齢者にとっては非常に難しく、ログインできないまま諦めて使わなくなってしまった、という方もとても多いようです。

老人がスマホを使えないデメリット

デジタル社会が進む現代では、スマホを持っていること、使えることを前提にサービスが提供されるといった場面が増えています。

ということは、このままスマホが使えないと何かしら弊害や不便な思いをすることが増えるということです。

連絡がとれにくい

最近は家に固定電話を持たない家庭が増え、連絡は携帯電話を使うという方が主流になっています。

中でもLINE等のメッセージアプリでのコミュニケーションが当たり前となり、友だち登録をしている同士なら通話やビデオ通話も無料でできるため、遠方で暮らす子どもや孫、友人とも特別な用事がなくても気軽に連絡をとることができます。

そのため、スマホがない、LINEが使えないとなると連絡がとれにくく、スマホがある場合と比較して連絡をとる頻度は大きく下がってしまうでしょう。

社会への適応が難しくなる

先ほども書きましたが、世の中のデジタル化が加速している中でスマホが使用できないと生活のあらゆる場面で不便な思いをすることが出てきます。

最近は現金ではなくキャッシュレス決済の利用を前提としたサービスや、飲食店でもLINEで注文する店が増え、生活していく手段としてスマホは必需品とも言える環境へと変わってきています。

今後もスマホを使えないとなると、このような社会の流れに乗れずサービスの提供が満足に受けられない、生活がしにくいと感じる状況は益々増えていくでしょう。

老人でもスマホは使える!おすすめの対策

スマホは以前のガラケーよりも画面や文字も大きく感覚的に操作できるため、実は高齢者の方に向いていると言えます。

「スマホが使えない」と感じているのは、先述したように新しいものを受け入れる気持ちがなかったり、単純に慣れていないだけであることが大きく、誰かが丁寧にサポートさえすれば高齢者の方でも意外と使いこなせてしまうのです。

そのためにはどうしたらよいか、おすすめの対策を紹介します。

スマホ教室に参加する

スマホを使っていない方やこれから使用してみたい、スマホを購入したけれど操作方法が分からない…そんな方を対象に、ドコモやKDDI、Softbank等の通信会社や自治体ではスマートフォンの体験会や相談会、スマホ教室などを開催しています。

特にシニア向けのスマホ教室は各地で開催されており、内容は基本操作以外にもLINEやメール、カメラ、サイトで検索する方法等、人気の機能やアプリの使い方を丁寧に教えてもらうことができるため高い人気を誇っています。

しかもほとんどの場合、無料で受講できるため、気になる方は近くの携帯ショップや役所の窓口で情報を確認し参加されることをおすすめします。

サポート体制が充実したキャリアで契約する

近年、格安スマホ等スマホにも種類が増え、扱う通信会社も多いためどこを選んだら良いのか分からないという方も多いのではないでしょうか。

高齢者の方が初めてスマホを契約する場合は、サポートや支援を十分に受けられるキャリアを選ぶことをおすすめします。

困った時にすぐに質問や相談に対応してもらえるよう、近くに店舗があると安心です。

また、文字やアプリが大きく表示され、操作もシンプルなシニア向けの機種もあります。

通話やメール、LINEなど必要最低限の機能に絞られている方が操作を迷わないと思いますので、家族や店員に相談しながら選びましょう。

老人がスマホを使う時の注意点

高齢者の方に限りませんが、スマホを使う時にはいくつか気を付けなくてはならないこともあります。

自身で管理できる状態にない時は家族や介護者が管理してあげるようサポートをお願いします。

詐欺

インターネットに慣れておらず知識が少ないと、ネットを利用して行われる詐欺に引っかかりやすくなるため特に高齢者の方は注意が必要です。

例えばメールでURLをクリックさせて個人情報を盗むフィッシング詐欺や、サイトにアクセスさせて高額な料金を請求する詐欺などがいまだに横行しています。

知らない人や会社からのメール、メッセージは開かないこと、安易にURLをクリックしないこと等を事前によく覚えておいてもらうことが大切です。

代表的な詐欺の手口についても知っておきましょう。

料金

契約プランにもよりますが、スマホの使用には当然料金がかかります。

初めてのさまざまな機能に楽しくなり、つい動画を見すぎたり、有料サービスを利用したり、課金してしまい、気付いたら高額な費用を請求された!というケースも少なくありません。

このようなことを防ぐためにはスマホに使用制限をかけたり、支払い上限の決まっているプランを選ぶなどの対策をしておきましょう。

まとめ

以上のように、老人がスマホを使えないと感じる理由には新しいものへの抵抗感や慣れていないことが多く、丁寧にサポートしてあげることで解消されることがほとんどです。

今回の記事で紹介した注意点に気を付けながら、スマホ教室へ参加するなどしてこれから便利にスマホを活用した生活を送っていただければと思います。

高齢者が生きがいを見つけられる施設やサービスを解説

高齢者の方の中には体を悪くしたり気力をなくしたりで家に引きこもりがちになる人が少なくありません。

そうすると社会との関わりが減り、生活が単調となり、生活の中の楽しみや生きがいを感じる機会がなくなってしまい、認知症の発症につながることもあるのです。

日本人の平均寿命はどんどん伸びていき、男性は81.05歳、女性で87.09歳と言われている現在。

いわゆる老人と呼ばれる65歳からも20年近くの時間があるわけです。

「もう高齢だから、歳だから」と言わず、老後を楽しく充実させるためには「生きがい」を持つことが重要でしょう。

そこで今回の記事では、高齢者の方が生きがいを見つけられる、感じられる施設や支援サービスについて解説してまいります。

ぜひ最後までご覧いただき、自分自身はもちろん高齢の親や家族がいる場合の参考にしていただければと思います。

高齢者は老人ホームに入居すれば生きがいを感じられる?

高齢者の施設と言えば老人ホームを思い浮かべる人が多いかと思います。

一人暮らしや高齢者の夫婦だけで自宅で暮らしている場合、意識して外出したり趣味を持って自分で楽しもうとしないと刺激がなく心身共に弱ってしまう傾向にあります。

それならば老人ホームに入居することで他の入居者と交流したり、ケガや病気、困ったことが起きた時に誰かにすぐ頼れる、相談できる環境にあることで安心できることから、日常生活に楽しみが見つかるかも知れません。

実際、施設によって高齢者が生き生きと生活を送り笑顔がたくさん見られるところもありますが、一方で雰囲気が暗い施設があることも事実です。

老人ホームは集団生活にも近いですし、個別の希望や要求にすべて対応するのは難しく、人間ですから他の入居者や職員との相性というものもあります。

施設の方針や環境も異なりますから、自分に合わないところだったら当然生きがいを見つけることは難しい状況だと言えるでしょう。

また、超高齢化社会である日本では、高齢者の数が年々増え続けるのに対し高齢者施設をいくら増やしても介護者や職員の人手不足という問題に陥っています。

採用してもスタッフ自身がやりがいを感じられなかったり、多忙すぎて疲弊し離職してしまうのです。

高齢者も働く人も生きがいを持つために、例えば趣味を見つけ楽しめる環境を作ったり、高齢者が昔の知恵を活かして若いスタッフに何かを教える機会を作ることができる施設を選ぶと良いでしょう。

高齢者が生きがいを見つけられる施設

老人クラブ

老人クラブとは60歳以上の方を対象に地域ごとに結成された組織で、高齢者自身で運営しています。

ボランティア活動や介護施設の訪問、ウォーキングや体操等の健康増進活動の他、生きがいを高めるためにカラオケや手芸、囲碁や将棋など趣味を楽しむ活動も実施されています。

お住まいの自治体の窓口やホームページで情報を調べ、興味があればぜひ加入してみてはいかがでしょうか?

老人福祉センター

老人福祉センター事業は施設のある自治体に居住する60歳以上の方が無料で利用できる施設で、お風呂や温水プール、ビリヤード、ラウンジ、談話室等施設によって設備は異なります。

その他、趣味や教養、健康に関連する講座などが行われることもあります。

利用を希望される際は自治体の窓口に確認し、利用登録をしてみましょう。

シルバー人材センター

シルバー人材センターは、高齢者が働くことを通じて生きがいを得たり、地域社会の活性化に貢献するための組織です。

仕事を持つことはこれまでの経験を活かしたり、新たなことを学んだり、人の役に立ち感謝されたりと自分の存在価値を感じ目標を持って生きていくこと、そして多くはありませんが収入が得られることで経済面にもメリットがありますので、働くことに意欲がある方にはぜひおすすめしたいです。

会員になるための登録が必要ですので、お住まいの市区町村に問合せしましょう。

カルチャーセンター

さまざまな講座や体験ができるカルチャーセンターも生きがい探しにおすすめの施設です。

講座の内容によっては幅広い世代の人と一緒に学ぶことができて刺激になりますが、不安な方は高齢者向けのカルチャーセンターや高齢者向けの講座内容を選ぶと良いでしょう。

デイサービス

デイサービスは65歳以上で要介護認定を受けた高齢者が利用できる日帰りの介護保険サービス施設です。

食事や入浴等の介助や補助、機能訓練を受けられる他、職員や他の入居者と楽しむレクリエーションも開催されます。

新しい仲間が出来たり、身体の機能が向上し介護予防につながり体が動かしやすくなったりすると気持ちも前向きになりさまざまなことを楽しみ、挑戦する力が出てくるはずです。

こちらも施設の設備やサービスの内容が施設ごとに異なりますので、いくつか候補を見つけたら見学や一日体験を申し込んで自分に合った施設と契約しましょう。

まとめ

以上のように、高齢者の方が生きがいを見つけられる施設をいくつか紹介させていただきました。

各自治体では高齢者が生きがいを持って生活できるようさまざまな制度や施設を設けています。

介護や認知症予防の対策としてもおすすめですので、ぜひ興味があるものがあれば利用してみてはいかがでしょうか。

高齢者が仕事で生きがいを感じられるのはなぜ?長く働くためのコツと仕事の探し方も解説

定年の年齢が引き上げられたとはいえ、長寿国である日本では退職後も長い老後が待っています。

定年後、やることがなく家に引きこもりがちになってしまったり、社会との接点が減って自分の人生や存在の意義が分からなくなってしまったりする高齢者が多く、認知症を引き起こす原因となってしまうこともあります。

そんな中、経済的な面での安心のため、健康のため、そして生きがいを感じるため等の理由で高齢になっても何かしらの仕事をして働く人が増え、内閣府の調査によるとその割合は50%を超えている状況とのこと。

そこで今回の記事では、高齢者が仕事に生きがいを感じる理由、働き続けるために必要なポイント、仕事の探し方やおすすめの仕事について解説してまいります。

どうぞ最後までご覧いただき、参考にしていただければと思います。

高齢者が仕事に生きがいを感じるのはなぜ?

実際、仕事をしている高齢者には生きがいを感じている方が多いと言われており、その理由として考えられる要素を以下に紹介します。

1.自己肯定感を高められる

仕事を通じて人から感謝され自分が誰かの役に立てると感じること、そして自分の経験や持っている能力を再度確認できることで自己肯定感が高められ、生きがいを感じることが出来ます。

高齢になると人から支援やサポートを受ける側になることが増え自信を無くしてしまいがちですが、仕事をすることで自分の価値を改めて感じられることは大きなメリットですね。

2.社会とのつながり

仕事をすることで必然的に職場の同僚やお客様、クライアント等と交流する機会が増え、会社というコミュニティへの参加や社会との接点が出来ることで孤独感や孤立感が解消されます。

このようなつながりの中で、困った時に助け合いや相談が出来る仲間や友人が出来ることで日々の喜びや楽しみ、安心感も生まれます。

3.身体的、精神的な健康への効果

働くことで身体的な活動が増え、仕事を覚えたり考えたりすることで脳も刺激され認知機能も向上します。

また、就業時間に合わせ規則正しい生活を送ることも健康に良い影響を与え、将来的に介護の予防にもつながるでしょう。

4.培った経験や知識を共有できる

これまで長く経験し積み重ねてきたスキルや知識を仕事に活かすこと、そしてそれを若い世代に伝えることで生きがいにつながりやすくなります。

定年後とはいえ即戦力として貢献できる職種を選べば、自身の強みを活かし自信を持って働くことが出来るでしょう。

高齢者が生きがいを持って仕事を続けるために必要なこと

年齢を重ねていても働き続けるためにはいくつか必要なことがあります。以下のポイントを抑えて長く仕事が出来る状態を維持しましょう!

1.健康管理をしっかりと!

仕事を続けるためにまず最も大切なことは健康の管理です。

食事、運動、睡眠を適切に行い、定期的に健康チェックをしたり必要な予防接種を受ける等して健康を維持することが元気に仕事をしていく上で何より重要です。

2.自分に合った労働環境で働く

高齢者の方が仕事を続けるには、無理なく可能な限り自分のペースに合わせて働ける環境であることも大切な要素です。

勤務時間や勤務日、負荷などの調整が柔軟に調整できる職場を見つけられると長く働けるでしょう。

3.周りの人とコミュニケーションをとる

職場内にいる他のスタッフやお客様などと世代を超えてコミュニケーションをとることも、高齢者の方にとって生きがいにつながると思います。

また、円滑なコミュニケーションは仕事がしやすくなったり成果を得ることにも大きく影響するでしょう。

4.スキルアップを目指す

シニアであってもやはり仕事に目標を持って取り組む方がモチベーションになります。

新しい知識を習得すること、現役時代とは違う常識を受け入れ学ぶことも重要で、自身のスキルアップにつなげていきましょう。

5.プライベートとのバランスを取ること

仕事が楽しく頑張れることは素晴らしいことですが、若い頃とは体力も違います。

プライベートでは適度に休息を取って体調を整えたり、仕事で得たお金を自分や大切な人のための買い物や楽しみに使ってみたりと仕事以外の時間も充実させワークライフバランスを取ることも長く働く上で大切なことです。

高齢者が生きがいになる仕事の見つけ方

よし!働こう!と思っても、どうやって仕事を見つけたら良いのか探し方が分からないという方も多いかと思います。

そこでおすすめの見つけ方を3つ、紹介します。

1.シルバー人材センター

シルバー人材センターは仕事を通して地域の活性化を目指す団体で、お住まいの自治体で開催している説明会に参加し登録を行えば仕事を紹介してもらえます。

目安としては月に10日程度の仕事を受け、3~5万円程の収入を得ることが可能です。

シルバー人材センターは気軽に登録ができ仲間も作れるというメリットがある一方、人気が高いためなかなか仕事が割り振られないという問題が見られるケースもあります。

今すぐ仕事がしたい!というよりものんびり適度に仕事をしたいという方におすすめです。

2.ハローワーク

ハローワークは地元の企業を中心とした求人情報を得ることができ、アルバイトや契約社員等さまざまな雇用形態の求人を扱っています。

また、職員と直接話し相談しながら仕事を探せるため、一人で探すよりも心強いでしょう。

また、無料で受講できる職業訓練も用意されているので、スキルや知識を身につけたいという方はぜひ利用してみてはいかがでしょうか?

3.求人サイト

インターネットを使える方は転職サイト等を使って仕事を探すことも可能です。

時間が空いている時にいつでもどこでもパソコンやスマホがあれば仕事探しができること、たくさんの求人の中から探すことができることがメリットです。

ただ、サイトに履歴書を登録したり、やりとりのほとんどがサイト内で行われるため慣れていないと手間を感じる可能性があります。

4.地域の広報誌

居住する自治体で定期的に発行される広報誌に求人情報が掲載されることもよくあります。

高齢者向けの仕事もよく掲載されますし、地域に根付いた仕事が多いため安心して応募することが出来るでしょう。

まとめ

以上のように高齢者の方が仕事をすることは心身の健康や介護予防にもつながり、生きがいを持って充実した老後を過ごすための大きな役割の1つとなり得ます。

継続して働くことに自信がない場合は1日だけ、数時間だけの単発のお仕事もありますので、ぜひチャレンジしてみてはいかがでしょうか?

本サイトでは他にも介護や高齢者に関連した役立つ情報を発信しております。ぜひ合わせてご覧くださいませ。

高齢者の生きがいの見つけ方を解説

「定年退職を迎えて何もやることがなくなった。」

「趣味もなく生活に楽しみがなくこれからの人生に不安を感じる。」

「何か趣味がほしいけどどうやって見つければ良いか分からない。」

高齢者の方からこのような声を耳にすることが少なくありません。

長年頑張ってきた仕事をやり遂げ、子どもも自立してようやく自由な時間を過ごすことが出来る!と思いきや、実際にそんな時を迎えてみると毎日何もすることがなく、気付けば1日中横になっていたりぼーっとテレビを見て過ごし、何となく気力や体力の低下も感じている…といった方も多いようです。

せっかくの老後の生活を充実させるためには、やはり趣味や人生の生きがいを持つことが大切です。とはいえ、これまで特に趣味を持っていなかった人にとってはその見つけ方も分からないでしょう。

そこで今回の記事では、高齢者の方が元気に長生きするための生きがいの見つけ方について解説します。

どうぞ最後までご覧いただき、ご本人はもちろん家族に高齢者がいる皆様の参考にしていただければと思います。

高齢者が生きがいを持つ重要性

高齢者の方が生きがいを持つことで得られるメリットはたくさんあります。

以下、具体的な効果を紹介します。

認知症の予防

高齢者の方が生きがいを持つと、外出や人と会い交流する機会が増える傾向にあります。

人に会って会話をすることで脳に良い刺激を与えて活性化し、孤独感も解消されることから認知症の予防に繋がります。

また、内閣府の調査によると新しい友人をたくさん持っている人ほど生きがいを感じやすい傾向にあると言われています。

運動不足の解消

人は高齢になるにつれて身体的にしんどくなったり気持ちが億劫になったりして自宅に引きこもりがちになることがあります。

しかし生きがいが出来ると気力が沸くため、自然と外へ出て歩いたり行動する時間が増えます。

そのため、高齢者に起こりがちな運動不足を解消し健康や長寿、介護の予防に良い影響を与えることにつながるでしょう。

うつ病の予防

60歳から65歳を過ぎると会社の定年や家族、友人との別れ等、環境や生活に大きな変化が起こりやすい時期に入ります。

このような変化に対し知らず知らずにストレスが溜まり、「老人性うつ」を発症してしまう高齢者の方も少なくありません。

生きがいを持つことはうつ病を罹患するリスクが大幅に減らす効果があると言われています。

自分が好きなこと、趣味を楽しむ時間を日常に持つことで、ストレスを解消したり気分転換を上手に行うことが出来るのです。

高齢者の生きがいの見つけ方

それでは具体的に生きがいをどのように見つけたら良いのか。その方法についていくつかのアイディアを紹介します。

習い事を始める

民間の習い事はもちろん、カルチャーセンターやお住まいの市区町村でも高齢者向けのさまざまな講座や習い事が実施されています。

掲示板や広報誌、役所や地域包括支援センター、公民館、健康センター等の施設で募集の告知がされていますのでぜひチェックしてみて下さい。

高齢者に人気の高い習い事には、ゲートボールやテニス等のスポーツの他、お茶や料理、手芸、お茶、囲碁、ピアノや大正琴、俳句等があります。

新しいことを習い始めると目標ができるのでそれに向かう向上心が芽生え、生きがいにつながりやすくなります。

また、同じ習い事をする仲間と交流を深めやすく、新たな人間関係を構築するきっかけにもなるでしょう。

何がやりたいか分からない場合は、若い時に好きだったことや興味があったこと、いつかやりたいと思っていたことを思い出し、挑戦してみることもおすすめです。

もう一度働く

超高齢化社会である日本では、現在深刻な人手不足に悩む企業が増えています。

その中でシニア向けの求人も意外と多く出ていることをご存知でしょうか。

それまで仕事が生きがいだったという方の中には、定年後の自分が社会から必要とされていないのではと自信をなくされるケースがあります。

しかしもう一度働くことで再び社会とつながりができ、自信を取り戻し生きがいにつながる可能性があるのです。また、収入が得られる点もメリットです。

もう一度働いてみたい!と感じているなら、高齢者に特化した求人サイトやシルバー人材センターに登録をおすすめします。

また、過去の経験を活かしてフリーランスとして活動するという選択もあります。

ボランティア活動に参加する

生きがいの見つけ方として、仕事ではなく地域のボランティア活動に参加するという方法もあります。

ボランティアでは同年代の知り合いが増えるのはもちろん、地域のさまざまな世代の人との関わりが生まれます。

パトロールや登校補助など子どもたちと関わりを持つ活動は喜びや楽しさを感じられるでしょう。

感謝されることや地域に貢献しているという充実感を日常生活の中で得られることは自信にもなりますし、近くに仲間が出来ることで何かあった時に誰かに相談できたり、健康面での変化に注意してもらえるためメリットがり、心の安心にもつながります。

ずっとやりたかったことに挑戦する

現役時代は仕事や家事が忙しくて、あるいは子育てが忙しくて出来なかったこと、諦めてしまったことが多かれ少なかれ一つはあるのではないでしょうか?

それが何だったのか思い出してみて下さい。そしてそれに挑戦するチャンスが今巡ってきたのです。

例えばずっと行ってみたかった場所へ旅行する、ずっと入りたかったレストランで食事する、買いたかったものを買うl取りたかった資格の勉強をする等。

その中に生きがいとなるものが見つかる可能性があります。

家族との時間を増やす

何か特別な趣味を持たなくても、家族と過ごす時間を増やしそこに癒しや楽しみ、喜びを感じるというのも十分な生きがいになります。

特に孫がいる場合には孫に会いに行ったりお世話を手伝ったりすることは大きな喜びを感じ、生きることに対し前向きな気持ちを与えてくれるでしょう。

他にも配偶者を喜ばせるために何か企画したりプレゼントを考える気持ちも、日々の生活の中で充足感をもたらすと思います。

家族が遠方で暮らしている場合は、最近はスマホやタブレットで無料で手軽にテレビ電話を利用できるので、使い方を教わって使ってみることをおすすめします。

生きがいにつながりやすい「趣味」

ほかにも、「趣味」を通した生きがいの見つけ方もあります。

そこで次に、高齢者の方が生きがいを見出しやすい趣味の一部を紹介します。

カラオケ

歌うことや音楽が好きな高齢者の方はカラオケを趣味にするのはいかがですか?

最近のカラオケ店ではシニア向けの割引サービスを設けているところも多く、お得に利用することが可能です。

仲間と一緒に楽しんでも良いですし、友人がいなくても一人カラオケを歓迎しているカラオケ店はたくさんあるため、尻込みせずに気軽に楽しみましょう。

また、採点機能も付いているため「もっと上達したい」と目標を持って練習したり、のど自慢のイベントへ参加することを目標に頑張ってみるのも良いと思います。

園芸

園芸は女性だけでなく、定年後ガーデニングや家庭菜園に目覚める男性が意外と多くいらっしゃいます。

何かを育てるという作業は毎日成長を感じられるため生きがいになりやすいでしょう。

丁寧に育てた結果、美しい花が咲いたり立派な野菜が実ったりすることで大きな達成感も感じられます。

写真

最近は立派な一眼レフを持っていなくても、スマホで高画質な写真を撮影することが出来ます。

季節の花や孫、何気ない日常もカメラのレンズを通して見てみるとまた違った景色が見えるかも知れません。そしてそれを残すことで大切な思い出にもなります。

SNSへ投稿したり、写真のコンテストへの参加も良いですね。

高齢者の生きがい探しは無理をしないことも重要

以上のように高齢者の方が生きがいを見つけることは心身に良い影響を与えますが、だからと言って「生きがいがない、見つからない」と焦ったり落ち込む必要はありません。

大きなことをしなくても、日々の生活の中で出来ることの中から小さな楽しみを探してみる、程度のことからでも十分です。

また、趣味には高い費用がかかるものもありますが、長く楽しく続けるために資金面も余裕を持って計画を立てたり、無料や割引のサービスを活用したりとあまりお金のかからないことを趣味にすることも重要です。

運動や体を動かす趣味では、体力や身体機能の状況を考慮し無理せず適度なレベルで楽しみましょう。

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