デイサービスでも受けられる?訪問美容サービスについて

訪問理美容サービスというサービスをご存じですか?美容室に行くことの出来ない高齢者の方に向けたサービスで、2021年現在では散髪以外にもエステやネイルといったサービスの需要も増えています。今回の記事では、この訪問理美容サービスについての詳細と、デイサービスなどの介護施設において理美容サービスを受けられるのかといったことについてもご紹介します。是非最後までご覧ください。

訪問理美容サービスとは?

訪問理美容サービスの目的

高齢になるにしたがい人と会うことや出かけることも減り、身だしなみや美容に対しておろそかとなる方は少なくありません。

体に不自由を抱えているためなかなか美容室に行くことが出来ない方もいらっしゃいます。

また、介護施設において利用者の方から「髪が伸びたので切って欲しい。」とお願いされた体験のある介護職員もいますが、実はヘアカットを含め美容に関するサービスは美容師や理容師のみが提供できると定められており介護スタッフが行うことは禁止されています。そのため毎回断るのが心苦しい…といった声も多く聞かれます。

訪問理美容サービスには、このように様々な理由により美容室に行きたいけれど行けないという方に対して散髪等のサービスを行ったり、高齢者の方のQOL(生活の質)を上げることを目的として提供されています。

髪の毛を切ったり身なりを整えることは、それだけで気持ちが明るくなり、自信がつき、笑顔が増え、更には動作や姿勢がシャキッとなるというような効果も期待できます。

訪問理美容サービスによって精神的な自立や喜びを提供することも大きな目的の一つです。

主なサービス内容一覧

サービス提供者によって異なりますが、主なサービス内容は以下となります。

・ヘアカット

・カラーリング

・パーマ

・ブロー

・ひげそり、顔そり

・マッサージ、ヘッドマッサージ

・ネイル

・メイク

訪問理美容サービスの行政補助

自治体によって異なりますが、条件を満たし利用申請が認定されると、お住まいの市区町村より訪問理美容サービスを受ける際の利用料の補助を受けることが出来ます。

行政からの補助を受ける場合、対象となるサービスは基本的にはヘアカットや顔そりのみとなるところがほとんどです。

1回のサービスが無料になるところ、出張費のみ補助をするところ、自己負担額が決められているところなど補助の内容はさまざまなのでお住まいの地域にて情報をご確認下さい。

訪問理美容サービスの利用対象者

自治体により異なりますが、

・65歳以上の高齢者

・身体機能の低下や疾病、怪我などの理由により理容室、美容室へ行くことが困難な方

・要介護3以上に認定された方

といった条件が一般的に多いようですが、自治体によっては年齢制限がなかったり、座位を保てる方、寝たきりの方などさまざまです。

訪問理美容サービスの利用方法

訪問理美容サービスの利用を希望する場合、まずお住まいの市区町村の福祉課や高齢者支援課、保健センター等に問合せをし、必要な申請を行ってください。

自治体が協定している理美容室を紹介してもらえますが、お住まいのエリアの理髪店や美容室に直接問合せてみても教えてもらえる可能性が高いです。

デイサービスでの理美容サービス利用

利用条件

訪問理美容サービスは介護保険適用外のサービスになります。そのため、デイサービス(通所介護サービス)でのサービスとして受けることは出来ません。

しかし、利用者の自己負担によってデイサービスの施設に訪問してもらい、理美容サービスを受けることは問題ありません。

その際は、デイサービスでのリハビリや機能訓練といった本来の提供プログラムに影響しないよう配慮することが必要となります。また、デイサービスでの介護サービス提供時間に理美容サービスに要した時間は含まれません。

利用方法

まずは通所しているデイサービス施設で提携している訪問理美容師がいないか、施設に直接確認をします。

いないようであれば近くの訪問理美容師をインターネットで検索するとすぐに見つけることが出来るはずです。

要介護のレベルによっては、介護の知識のある福祉理容師や福祉美容師にお願いすると、寝たきりの状態での施術などにも精通しているので安心です。

訪問してもらう理美容師が決まったら、カットやヘアカラー、洗髪など行ってもらいたいメニューと料金を確認し、訪問してもらう日時を決めます。

もし理美容師に対する要望(性別や使用器具など)があれば、事前に伝えましょう。

デイサービスで受ける理美容サービスはメリットがいっぱい

デイサービス等の介護施設で訪問理美容サービスを受ける場合、施術中に体調が悪くなったりした場合でもすぐに介護スタッフが対応することが出来る為安心です。

また、美容室は緊張してしまうという方が多くいらっしゃいますが、通いなれた施設内での施術ですのでリラックスしてサービスを受けることが出来ます。

介護スタッフにとっても要介護者の洗髪はなかなか大変なもの。訪問理美容サービスで専門の美容師に洗髪をしてもらい髪の毛を整えてもらうことで、利用者自身も負担が少なく、清潔さを保ち、施設内の衛生面も管理しやすくなる等メリットがたくさんあります。

何より利用者の方が笑顔になれるサービスであることが一番嬉しいメリットですね。

デイサービスや介護の現場で高齢者に人気のレク!脳を活性化させる脳トレゲームを紹介

デイサービスや老人ホームで行われるレクリエーションの中でも、クイズやゲームなど脳を活性化させる脳トレは高齢者の方にとても人気があります。そこで今回の記事では、レクにおすすめの人気脳トレや、実施する際の注意点等をご紹介していきます。

デイサービスで人気のおすすめ脳トレ系レクリエーション

それでは早速デイサービスや老人ホームで人気の脳トレできる高齢者向けのレクリエーションを幾つかご紹介してまいります。

特別な道具は必要なく、施設にあるものを使って楽しむことができる内容となっていますので、参考になれば嬉しいです。

参加者の人数やゲームの内容によって、個人にするかチームに分けるかといった対応を行ってみて下さい。

オノマトペクイズ

擬音語、擬態語である「オノマトペ」は、実は介護の現場でも非常に効果的な表現方法で、ただ単に説明するよりもオノマトペを入れた方が想像しやすいため、身体が反応しやすくなると言われています。認知症の患者さんにも効果的です。

そんなオノマトペを使ったクイズは、参加者の脳を刺激してより楽しんで行えると思います。

<問題例>

1.「雨」と言えば、どんなオノマトペがありますか?

※正解はないので皆さんにいくつか応えてもらう。

例:ザーザー、シトシト、バシャバシャ等

2.「鳥」と言えば、どんなオノマトペがありますか?

例:ピヨピヨ、チュンチュン、ピーピー等

このように、幾つかお題を出していきます。

ホワイトボードの左側にお題、右側に参加者の皆さんが出したオノマトペを書いていきましょう。

そして今度は、お題の文字だけすべて消してしまいます。

残されたオノマトペだけを見て、何のお題だったかを回答してもらいます。

お題の単語から想像してオノマトペを考えたり、他の参加者の回答やお題を思い出すことで脳が刺激され活性化につながります。

連想ゲーム

スタッフ、または参加者の一人がお題を決め、連想するキーワードをホワイトボードに書いてそれが何かを当てるゲームです。

<問題例>

次のキーワードは何を表しているでしょうか?

・うさぎ

・三

・丸

・夜

・ロケット

答え:月

最初は少ないヒントから始めたり、参加者のレベルに合わせ、お題は”都道府県”や”食べ物”など、カテゴリを絞っても良いでしょう。

回文作り

上から読んでも下から読んでも同じ言葉になる”回文”を自分で作成するのはとても脳を使います。

完成した回文を発表し、ホワイトボードに書いてみんなで声に出して読むことで、更に脳への刺激が期待できます。

文章もできるだけ意味のある内容となるようにするなど工夫も必要です。

最初は文字数の少ない言葉から、段々と長くしていくチャレンジも楽しいですね。

長めの回文ができたら、途中から穴埋めにして参加者の皆さんに応えてもらうのも良いでしょう。

例:イカ食べ〇〇〇?

答え:たかい

漢字ゲーム

漢字を使った脳トレは多くの高齢者の方に人気の高いレクです。

例えば、

・魚の種類の名前(難読漢字)

・花の種類の名前(難読漢字)

・四字熟語(読み・書き)

等、正解が分かった時にみんなが「あー!なるほど!」と唸ってしまうような少し難しい漢字にするのがポイントで、一層盛り上がります。

俳句や百人一首等が好きな利用者の方がいれば、一部を穴埋め問題にして出題しても楽しいでしょう。

お題となった漢字は実際に自分でも書くことでまた脳が刺激されますし、新しい知識にもなります。

計算ゲーム

高齢者の方にはそろばんを経験している方も多いので、「計算が得意!」という方もいらっしゃると思います。

参加者の方のレベルに合わせて、簡単な足し算や引き算から難題まで用意しましょう。

数字の計算は非常に集中力を使って取り組みますし、脳トレにはもってこいです。

ホワイトボードに書いてグループで考えても良いですが、紙のプリントを用意して一人一人が集中して計算するのもおすすめです。

単純な計算だけでなく、

40 □ 2=80

45 □ 3=15

のように、穴埋めにして記号を答える問題も楽しめます。

手指の体操

手や指を使った体操は認知症の予防や脳の活性化に効果があることは有名です。

全身の運動とは違い、椅子に座ったままできますし、指先を動かすことでリハビリにもなるのでレクに取り入れることはとてもおすすめです。

<指の体操>

1.片方の親指から順番に1本ずつ指を曲げていきます。

※指を曲げる時には声を出して1から数を数えましょう。

※他の指はできるだけ曲がらないように注意しましょう。

2.小指まで終わったらもう片方の手も行います。

3.可能であれば小指からスタートします。(カウントは5→1)

<後だしじゃんけん>

1.参加者がペアになって、後だしじゃんけんをします。

2.普通の後だしじゃんけではなく、「負ける」ように出します。

※他にも「あいこ」や「勝ち」等、条件を変えていきましょう。

カラオケ

音楽や歌のレクリエーションも非常に人気が高いですよね。

歌う時には肺や腹筋をたくさん使うので機能の向上や維持にもつながりますし、声を出すことでストレスの発散となり気持ちがリフレッシュしたり、若い頃に好きだった歌を歌うことで気持ちが若返ったりと、精神的にも良い効果があります。

歌には昔の記憶を思い出させる力があり、その歌の思い出を他の人に話すことで実は脳が活性化すると言われています。(「回想法」と呼ばれます。)

・ホワイトボードやプリントに書かれた歌詞を見ながら、カラオケ音源のCD等に合わせて歌う。

・一小節ずつ順番に歌っていく

・一度歌った歌の歌詞の一部を空欄にして思い出しながら歌う

等、頭を使うような様々なアレンジをしながら挑戦してみると、更に盛り上がると思います。

童謡から歌謡曲まで、参加者の方の趣味に合わせても良いでしょう。

ご紹介した物の他にも、介護福祉士の資格を持った方が監修したレクに役立つ脳トレゲームは沢山紹介されていますので、インターネットで情報を検索したり、探してみてください。

脳トレ系レクリエーションで気を付けること

準備や配慮を怠ると、利用者の方にとって楽しいはずのレクが辛い時間になってしまうことがあります。脳トレを目的としたレクリエーションを行う際に留意したいことを紹介します。

自尊心を傷つけないように

デイサービスの利用者の皆さんが楽しみながら行えるようにと実施されるレクリエーションですが、内容や状況、性格によってはそのレクを通してプライドが傷ついてしまったり、自信を失くしてしまう場合があります。

また、勝敗を決めるゲームでは参加者同士のトラブルにつながる可能性もあります。

そのようなことにならない為に、参加者一人ひとりについて職員が内容やレベルをしっかりと判断、配慮することが大切です。

参加は任意で

利用者の皆さんが楽しめるように企画するレクですが、体や心の状態は高齢者の方によってさまざまです。

それにより「参加したくない。」という方もいらっしゃるでしょう。

参加を無理強いすると嫌な気持ちで過ごさせてしまったり、デイサービスに通うのをやめてしまう方もいらっしゃいます。

施設側は無理矢理参加させるようなレクリエーションではなく、”参加したくなる”レクリエーション作り、雰囲気作りに努めたいものです。

また、決して無理強いはせず、断りにくいと感じている高齢者の方も気軽に参加の可否ができるような形で告知したり、日頃から相談しやすいようにコミュニケーションを取るようにしましょう。

デイサービスの利用中に病院を受診することは介護サービスとなるのか?

デイサービスを利用中に病院に診てもらいたい、といった時、それは可能なのか?介護保険の算定はどうすれば良いのか?と悩まれたり相談される利用者やケアマネジャーの方も多いのではないでしょうか?医療機関への受診に限らず、デイサービス利用中に行っても良い行為というのは介護保険法により定められています。

この記事では、デイ利用中の医療機関への受診を中心に様々な行為についてどのように取り決められているのかをご紹介していきます。

デイサービス利用中に医療機関の受診は可能か

それでは早速、デイサービス利用中の医療機関の受診について詳しくご紹介します。

緊急時以外は基本的にNG

デイサービスでサービス提供の時間帯に病院を受診することは認められていません。これは施設に併設されている医療機関であっても同様です。

これは【1人1保険】という原則があるからです。デイサービスは”介護保険”を使ったサービスであり、これを利用中に”医療保険”を利用する病院を受診することはできないという理由です。

ただし、緊急などのやむを得ない場合にはもちろん受診することが可能です。

緊急時やむを得ない場合の対応

デイサービスでの介護報酬は、通所介護計画に位置づけられた”1回ごと”のサービス提供に対して算定されます。

その為、サービス提供中にその他の行為を行う場合はサービスの中断となり、そこでその日のサービス提供は終了したものとなります。

しかし、先にあげた緊急時のやむを得ない場合(厚生労働省のQ&Aを参照)については、一旦サービスを中断して病院を受診し、その後サービスを再開した時に係る介護報酬が算定可能となる場合があります。

これを『中抜き算定』と呼んだりします。

尚、中断中の時間は算定の対象となりません。

デイサービスの利用前後の受診について

デイサービスのサービスを開始する時間前、終了後の受診については可能ではありますが、定期的にデイサービスに行く日に予約を組み入れることは適切ではありません。

基本的には通院日以外の日にデイサービスを利用するのが望ましいです。

もちろん、その日の体調などによって急遽受診をする場合は問題ありませんが、体調が悪い場合は受診前後にデイサービスに行くことについて念のため医師に相談をして下さい。

ただし、デイサービスは通所での介護サービスであるため、自宅と施設の間を送迎するのは可能ですが、病院へ送迎することはできませんので注意して下さい。

医療機関の受診以外に認められる可能性のあるケース

病院の受診以外にも、デイサービスのサービス提供中に中断、再開が可能な(または中断とされない)ケースもあります。

中抜き算定が可能なケース

医療機関の受診同様、サービスの中断をせざる得ないようなやむを得ない理由がある場合において、中抜き算定が可能となります。

詳しい基準については各事業所の担当者、自治体や厚生労働省の窓口に問合せて下さい。

■理美容サービス

料金は利用者の自己負担で受けることが前提です。また、当初からデイサービスで予定されているプログラムに影響しないようにすることも考慮しましょう。

■併設の有料老人ホーム等の自室に戻る

昼寝等の必要な休養としてやむを得ない場合は、中抜き算定の対象となります。ただし利用者が勝手に戻って過ごして良い訳ではなく、その際は職員が自室まで同行して、自室に滞在する間も見守り等行うことが必要です。

■介護支援専門員(ケアマネジャー)によるモニタリング

デイサービスでは利用者の心身の変化に伴い、ケアマネジャーによる利用者本人や家族にヒアリングを定期的に行うことが必要です。

そこで聞き取った情報を元に、ケアマネがケアプランの検討や見直しを確認する作業になります。

■巡回健診

健康診断や予防接種、採血等の必要な巡回健診です。

■同行支援

利用者本人の希望により行う場合。内容によってはこの時間も介護保険の対象となる場合があります。

選挙の投票や官公署へ届け出が必要な場合(郵送できない場合)等、様々なケースがありますので、同行をお願いされてサービス提供や介護保険算定に迷われた場合は都度確認を行いましょう。

■デイ施設内での物販や移動販売サービス

デイサービスを利用している高齢者の方の中には、買い物が不便であったり不自由な状況にある方もいらっしゃいます。

そこでデイサービスの施設内で物販を行ったり、移動販売のサービスを行うことがあります。

■買い物等代行サービス

同様に買い物等が難しい利用者の代行サービスを行う場合です。

中断とされないケース(継続して算定可能なケース)

利用者が日常生活を送るために必要な身体機能の維持、向上を目的とし、それが通所介護サービスの一部として認められたサービスについては、その行為中もサービスは中断とならず継続して介護報酬の算定が可能となるケースもあります。

■マッサージ

外部から来るあん摩マッサージ指圧師等によるマッサージサービスを受ける場合

■健康指導や健康相談

外部から来る講師等による健康に関する指導、相談を受ける場合

デイサービスでの外出レクは体にも心にも良い!?効果や注意点は?

基本的には事業所内で介護サービスの行われるデイサービス。ですがたまに外出をして外で季節の行事やレクリエーションを行うこともあります。そこでこの記事では、外出レクがもたらす体や心への効果、そして外出サービスの際に介護者側が注意すべき点についてご紹介します。

デイサービスの外出レクって何をするの?

デイサービスの外出サービスとは具体的にどのようなことをするのでしょうか?主なレク内容についてご紹介します。

季節の行事

四季を感じることができる季節の行事は、多くの人の楽しみの一つでしょう。

~主な季節の行事~

■お花見

施設近くの公園などで桜を楽しみます。

■こどもの日

保育園や幼稚園の子どもたちと一緒に過ごし元気をもらいます。

■夏祭り、花火大会

地域の夏祭りに参加します。

■紅葉

秋の彩り鮮やかな紅葉を見ながら散策します。

基本的にはその季節にしか感じられない自然を楽しんだり、地域の方との世代を超えた交流を行っている場合が多いです。

もちろん施設内で行われる季節の行事もたくさんありますので、年間を通して様々なレクが行われます。

近所へ外出

季節の行事以外にも外出レクは行われます。

施設の近隣にあるお店で買い物をしたり、公園などへお散歩に行くなど、より日常的なものです。

また、デイサービスの敷地内の庭や駐車場などで行われるレクも”外出レク”と解釈される場合が多くあります。

たとえば庭にお花や木々を植えたり、お世話をしたり、七夕の時などは飾り付けをしたり庭で食事をしたりといったことも外出レクとして実施されることがあります。

デイサービスの外出レクの効果とは?

それではデイサービスで行われる外出レクには、具体的にどのような効果が期待されているのでしょうか?

機能訓練として

高齢になると日常的に外出をしたり運動する機会が減り、特に足や腰に痛みがある場合などは尚更運動不足となっていることが多い傾向にあります。

体をあまり動かさないことでますます体は弱ってしまいますから、外出レクの散歩や屋外作業を通して筋肉を使い、足腰を鍛えて運動機能を向上させる目的があります。

引きこもりの防止

デイサービスへ行くこと自体が利用者の方にとって”外出”する機会となっています。

更に外出レクを通して地域の方々と触れ合あったり行事に参加するということは、社会とのつながりや自分自身の役割を再び感じ、生きることや生活への意欲の向上、引きこもりや寝たきりの防止、孤独感を和らげるといった効果が期待できます。

ストレス解消

体を動かしたり外の新鮮な空気を吸いながら会話や風景を楽しむことは、身体的な運動不足の解消だけではなく、ストレスの解消といった精神的な部分にも大きな効果をもたらします。

高齢者の方に限らず、ストレスが溜まっている感じたら軽く運動をしたり、外の空気を吸いに外に出て散歩するといった経験のある方は多いのではないでしょうか?

同じようにデイサービスでも、たまにはいつもの施設内でのサービスとは違った場所、環境の中で時間を過ごすことで、日頃のストレスを解消し、また心に元気を取り戻すといった効果を期待しています。

脳の活性化

美しい四季や自然の風景を感じたり、普段接しないような様々な人とコミュニケーションをとることで五感が刺激され脳が活性化し、認知機能の低下を防止する効果が期待されます。

実際に外出頻度と認知症には関連があることが分かっており、たとえ認知症を既に発症している場合でも、1週間に3日以上外出をしている人は翌年の自立度も維持され、症状の進行を遅らせている割合が多いそうです。

デイサービスの外出レクで事業所側が注意すべきことは?

デイサービスで外出レクは何をしても良い訳ではありません。運営にあたり決められているルールや注意点をご紹介します。

デイの基本は施設内でのサービス

デイサービス(通所介護)とは介護保険法で”原則当該施設内で提供されるサービスである”旨が定められています。

そのため、外出レクの場合はデイサービスにあてはまらないことになり介護報酬の算定もできません。

ただし、

・あらかじめ通所介護計画に位置付けられている

・外出レクによって効果的な機能訓練等のサービスを提供する

という基準を満たし実地指導対策をしていれば、外出レクであっても介護報酬の算定が認められます。

また、利用者に向けて前もってレクの内容や目的について書面で案内を出し、参加するかどうかをヒアリングしましょう。

とはいえ基本は施設内サービスであることは変わりません。頻繁に外出レクを行うことは問題です。

また、外出レクは任意での参加です。当日通常通り屋内でのサービスを希望する利用者のために職員の人員基準をしっかり満たす必要もあることも注意しましょう。

外出レクの目的や効果を得られるサービスを提供する

デイサービスでの外出レクの条件である”効果的な機能訓練等のサービス提供をする”ですが、基本的には記事の最初にご紹介した「デイサービスの外出レクって何をするの?」に記載したような内容になります。

旅行やツアー、お花見など”娯楽”が目的となるサービスは介護保険サービスとして認められないため注意しましょう。

また、具体的にどうような内容を機能訓練として位置付けているのかはお住まいの地域によって異なります。

利用する施設ではどのような外出レクを実施しているのかを知りたい場合は、直接各デイサービス施設に問い合わせ内容を確認し、不安な点があれば相談をしてみて下さい。

デイサービス利用者の脱走で事故!?脱走した場合の対応や注意点は?脱走防止の対策はあるの?

デイサービス(通所介護)や老人ホーム等、介護施設で時々聞かれる「利用者の脱走」。家族にとっても非常に心配となる問題です。そこでこの記事では、実際に介護の現場で起こっている脱走の原因や介護施設でとるべき対応や注意点、脱走防止の対策についてご紹介します。

利用者が介護施設から脱走する原因とは?

脱走を防止するためにも、まずはどんな理由から利用者の方は脱走してしまうのかを考えていきましょう。

認知症患者の方の徘徊行動

最も多いケースが認知症の方の徘徊によるものです。自宅ではなく馴染みのない場所(この場合はデイサービスや老人ホームなどの介護施設)では強い不安や違和感、居心地の悪さを感じ、安心できる場所(自宅や子供の頃に過ごした学校、公園等)に戻ろうとする気持ちから起こる行動だと言われています。

そして認知症の方の脱走は思わぬ事故や事件に巻き込まれる可能性が高い為、特に注意が必要です。

実際に交通事故や行方不明による死亡事故は発生しており、遺族からの訴訟で施設側の責任として賠償命令がくだった事例もあります。

職員は「少し目を離してしまった。」という油断が、利用者の命に関わる可能性があることを常に心に留めておく必要があります。

また、捜索中に発見できた場合も静止しようとすればするほど力づくで何としてでもその場から出ていこうとしてしまう為、無理に押さえつけずに”一緒に行きますよ”という体で一緒に歩き、ある程度落ち着いてきたら施設に戻るよう誘導することが大切です。

利用拒否の気持ちがある

認知症の方でなくても、デイサービスや介護施設の利用を嫌がる高齢者の方もいます。

しかし介護環境や家族の事情によりどうしても施設を利用しなければならないこともあり、そういった場合に外へ脱走してしまうケースが起こりやすいです。

利用を嫌がる理由にも様々あり、馴染みのない場所に行くことへの不安、自宅にいたい、施設での人間関係がうまくいかない、他人に介護されることの嫌悪や申し訳なさ等多岐に渡ります。

そういった利用者の方の気持ちを無視して無理に滞在させることで、「早く帰りたい、ここから離れたい。」という気持ちが強くなり脱走という行動に繋がってしまいます。

利用者の方が「帰りたい」と呟いていたり、そのような素振りをしている場合には、いつも以上に注意して目を離さないよう見守ることが大切です。

介護施設から脱走者が出た時の対応方法は?

それでは実際に脱走者が出てしまった時にとるべき対応とはどのようなものがあるのでしょうか?

まずは捜索と関係者への連絡を

全職員に脱走を知らせ、施設内と施設外の捜索にすぐにうつります。他の利用者に対応する職員ももちろん残す必要がありますから、事前に脱走時のマニュアルや人員配置はしっかり決めておきましょう。

また、職員の数が足りていない場合は休日中の職員や地域の方々などに迅速に捜索の協力を仰ぐことも重要です。

警察へ通報する

突然のことでどうしたら良いのか分からない、大事にしたくないといった気持ちや、責任問題を回避する為に通報が遅れるケースもあります。

しかし職員での捜索で見つけることが出来なかった場合は事故や事件に巻き込まれる可能性が高まるため速やかに警察へ通報する必要性があります。

施設の環境や職員の数などでも変わってきますが、どの段階になったら警察へ通報するのかといったことも事前にしっかりマニュアル化しておきましょう。

介護施設からの脱走を防止する対策とは?

脱走を防ぐためにできることはなんでしょうか?今すぐできる基本的な対策をご紹介します。

施設の出入口のセキュリティ

当然ながら施設のすべての出入口を確認し、セキュリティを強化することが必要です。人が抜けられる大きさの窓があれば、格子を立てる等の対策も重要です。

ただし完全に施錠をするような形をとってしまうとまるで施設の中で監禁のようになってしまい、利用者の方の自由な行動が妨げられ、精神的にも不安を煽ってしまいます。

そのため、職員がしっかり利用者を見守れる体制作りや、出入口にセンサーを取り付けるなどの対策を行うことが大切です。

近隣地域との協力関係

地域の皆さん、特に近隣住人やお店の方々と両行な関係を作っておくことも対策として非常に重要です。

脱走者が出た際、職員だけでは捜索の手が足りない場合が多く、地域の方々の協力が得られることで早く見つけられる可能性はぐんと高まります。

普段から地域と気持ちよく交流できるようなイベントなどを企画するのも良いでしょう。

精神的ケア

認知症の方や利用拒否の利用者の方がどのような不安を感じているのかを知り、どうしたら不安を和らげられるのかを検討し実施することは、脱走防止に繋がるだけでなく気持ちよく介護施設を利用できるようになるという効果も期待できます。

ご家族とも相談しながら利用時間を短くしたり、利用者が楽しめるような企画を行ったり、状況に応じて利用者に何か役割を作ることで施設での居場所を作り、有意義な時間に感じてもらえる場合もあります。

「できることは自分でやろう。」デイサービス(通所介護)の目的と役割とは?様々なサービスの種類とその特徴なども解説します。

ますます高齢化社会が進む日本。高齢者の自宅への引きこもりや、在宅介護での介護疲れによる家族の負担など、様々な問題を抱えています。高齢者の自立が大きな課題である今、注目されているのが介護保険サービスである通所介護、通称「デイサービス」です。この記事ではデイサービスの役割や種類、それぞれでできることについて解説します。

デイサービス(通所介護)の目的と基本的な役割

デイサービス(通所介護)とは厚生労働省によると、「利用者が可能な限り自宅で自立した日常生活を送ることができるよう、自宅にこもりきりの利用者の孤立感の解消や心身機能の維持、家族の介護の負担軽減などを目的として実施する。」と書かれています。

具体的には食事や入浴といった日常生活における必要な支援や、生活機能を向上させるための機能訓練や口腔機能向上サービス、レクリエーションなどの高齢者同士の交流やグループ活動などを”日帰り”で提供し、利用者の自宅から施設までの送迎も行われます。

いわゆるQOL(クオリティオブライフ)の向上を目指す高齢者向けのサービスとなっており、施設には介護職員のほかに看護師、理学療法士、生活相談員、機能訓練指導員などのスタッフがいます。

基本的には国が介護保険を利用して要介護の方を支援、サポートが行われますが、各自治体によって要介護認定を持たない高齢者や要支援者に対しても介護予防を目的としてデイサービスが取り組まれています。

ただし、介護度によって料金が変わったり要介護者でしか受けられないサービスがあったり施設や事業所によって送迎可能な範囲も違います。

施設の規模なども様々ですので、利用を検討している場合には、お住まいの市区町村や地域、エリアの施設にサービス内容や費用などの情報を確認し、説明を受けたり資料をもらいましょう。

デイサービスの必要性

自宅で引きこもりがちになってしまう高齢者の方は、気力を奪われてしまったり耐えがたい孤立感を抱えてしまいます。このような周囲が気づきにくい社会的孤立である状況は深刻な問題です。

デイサービスでは職員や他の利用者といった他者と交流する機会が生まれることによってふたたび社会との繋がりを感じ、新たな環境から得られる刺激、そして楽しみや喜び、希望という感情は生きる力にも変わる大きな糧となるでしょう。

レクリエーションでは、例としてカラオケや麻雀等を楽しんだり、パソコンを教えてもらえる等様々なプログラムを用意した施設も増えており、新たな趣味を見つけることもできるかも知れません。

デイサービスで受ける自立支援により、できないと思っていたことがどうしたらできるようになるのかといった方法を知り、自分でできることも増えます。これは本人の自信にも変わりますし、生活の中で目標を持つきっかけにもなるでしょう。

また、家族にはあまり話せないような不安や悩みを相談する機会が得られるということも重要な点です。

一方で、外出をして自宅から離れデイサービスに通われている時間というのは、介護者の方の蓄積された身体的、精神的負担やストレスを軽減したりリフレッシュするためにも非常に大切な時間となります。

一人では車の運転ができず外に出ることができないという人にとっても、デイサービスは家への送迎つきですので安心です。

これだけではありませんが、以上のことから介護する側される側、双方にとってデイサービスで得られるメリットは大きく、良好な関係性の維持や自宅で過ごす時間を有意義なものへと変える効果も期待できます。

高齢者がどうなったらデイサービスの利用を検討すべきか

高齢者がデイサービスの利用を検討すべき目安はいくつかあります。主なポイントは以下の通りです。

  1. 日常生活動作(ADL)に不安や困難が出てきたとき
    • 入浴や排泄、食事などの動作を一人で行うことが難しくなってきた、または家族の介助負担が大きくなってきた場合。
    • 特に、自宅での入浴が困難になってきた場合は、デイサービスでの専門的な入浴支援が役立ちます。
  2. 閉じこもりがちになり、社会参加や交流の機会が減ってきたとき
    • 外出の機会が減り、自宅で過ごす時間が増え、人との交流が少なくなった場合。
    • デイサービスはレクリエーションや他の利用者との交流を通じて、心身の活性化や孤立防止につながります。
  3. 心身機能の維持・向上が必要だと感じたとき
    • 筋力や体力、認知機能の低下を防ぐためのリハビリや体操、頭を使う活動を取り入れたい場合。
    • デイサービスでは、機能訓練指導員などによる専門的なサービスを受けられることがあります。
  4. 介護をしている家族(介護者)の負担軽減が必要なとき
    • 介護者がご自身の休息や用事のために、一時的に介護から離れる時間が必要な場合。
    • デイサービスを利用することで、介護者の身体的・精神的な負担を軽減し、共倒れを防ぐことができます。

デイサービスの種類

一般的なデイサービスでは、上記であげたサービス内容で9時~17時までの1日型(7時間~8時間)が基本となっています。老人ホームなどのような入居をするものではありません。

しかし最近はこのような基本サービスのほかにも、施設によって様々な趣向を凝らしたサービスが用意されているところが増えています。

その中でもよくあるサービスをいくつかご紹介しますので、選び方の参考になればうれしいです。

利用可能範囲の施設ではどのようなサービスが行われているのか確認してみてくださいね。不安な場合はまずは見学や短時間の体験を利用して1日の流れや雰囲気などを見てみると良いでしょう。

認知症対応型デイサービス

認知症の方は感情が昂ってしまったり、大人数の中で時間を過ごすことが苦手だったりしてデイサービスに通所することが嫌だと感じる方が少なくありません。

そこで認知症の方を対象としているのが認知症対応型デイサービスです。

主なサービス内容は一般的なものと変わりませんが、定員が少なめに設定されているので介護職員からより手厚くサポートを受けることができます。

リハビリ特化型(機能訓練型)デイサービス

体力に不安を感じている方や健康のためにトレーニングしたい方、病院で十分にリハビリが受けらないと感じている方におすすめしたいのがリハビリ特化型のデイサービスです。

ここではプールやマシントレーニング、体操やエクササイズなどを短時間行ったり、理学療法士や作業療法士などの機能訓練士による専門的な運動療法やリハビリテーションが行われます。

基本的には入浴や食事といったサービスはなく機能訓練に特化しており、目安として3時間~5時間ほどの半日型デイサービスとなります。

短時間型(半日型)デイサービス

「長時間はいや…。短時間だけ利用したい。」という方や「食事の介助はいらない。お風呂だけサポートが欲しい」など、午前や午後の3~4時間程利用したいという方に向けたサービスです。

半日型デイサービスという名前でリハビリ特化型(機能訓練型)デイサービスと同じように、リハビリなどの機能訓練を行う施設もあります。

昼食は出ない場合が多いです。施設によって取り組み内容は様々ですので、事前に利用予定の施設に問い合わせすることをおすすめします。

お泊り(宿泊)デイサービス

日帰りでのサービスが基本となるデイサービスですが、お泊り(宿泊)サービスを行っている施設もあります。

日中に通常の1日型デイサービスを利用し、そのまま利用者が宿泊できるサービスとなります。

同居している家族が用事があって夜間不在となり一人で過ごすことが不安であったり、介護者の疲労軽減などのために利用されます。

ただし、日中のデイサービスは介護保険で利用可能ですが宿泊は介護保険の対象外となっており、自費での利用となるためご注意ください。

金額は施設によっても変わりますが、一般的には一泊5,000円前後の場合が多いようです。

療養型デイサービス

難病やガン末期患者の方など、重度要介護者を対象とした医療的ケアのあるデイサービスです。

看護師によるサポートを受けることができるため、デイサービスに通うことをあきらめていた方にも安心して利用していただくことが可能です。

朝から夕方まで1日型のサービス時間となります。